ドラマ『ルーキー!』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年3月25日
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2001年4月〜6月に放送されたドラマ『ルーキー!』

この記事では、ドラマ『ルーキー!』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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ドラマ『ルーキー!』はどんな作品?

話数 全12話
放送年 2001年4月期
放送枠 フジテレビ系 火曜22時
脚本 尾崎将也
旺季志ずか
演出 塚本連平
今井和久
小松隆志
音楽 金子隆博
主題歌 KinKi Kids「情熱」
キャスト 堂本光一
内山理名
筧利夫
石原良純
山下真司
石野真子
高木将大

今井和久 塚本連平 小松隆志 尾崎将也 旺季志ずか 金子隆博 内山理名 堂本光一 山下真司 石原良純 石野真子 筧利夫 高木将大

主人公

名前(演) 愛田誠(堂本光一)
年齢 23歳
職業など 新米刑事

あらすじ

2001年、春。 配属されてきたのは人柄だけが取り柄の、右も左もわからないルーキー刑事だった。
主人公・愛田 誠(23)は新米刑事。まさにルーキー。 こんな愛田 誠を演じるのは、堂本光一。久々のフジテレビ系連ドラ主演。そして、刑事役には初めての挑戦です。明るく、優しく、一生懸命な21世紀型ルーキー刑事をフレッシュに演じます。
こんな誠とコンビを組まされる不幸者は、先輩刑事の北見哲平(35)。 今最も勢いのある役者の一人、筧利夫と堂本光一の新・名(迷?)コンビの誕生!舞台は都内のとある警察署の生活安全課。日常の中で次々に起こる身近な事件、様々な人間模様を折り込みながら、一人のルーキー刑事が悩み、もがきながら奮闘してゆく。見る人にほのぼのとした幸福感を感じていただけるドラマです。

引用元:番組公式サイト

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『ルーキー!』の各話あらすじ

第1話 世にも不幸な新米刑事!

あらすじ

 とある住宅街。警察が慌しい動きを見せている。非常線を張り、しきりと無線で連絡を取る刑事たち。何か重大事件が起こったらしい。その近くの公園。主人公の愛田誠(堂本光一)が、迷子らしい女の子の手を引いて歩いている。「実はお兄ちゃん、今日初出勤で、すごく不安なんだよね。いや、その前に、君のことだな。交番見つけたら、お巡りさんにうちまで送ってもらうからさ。」すると、「動くな。子供から離れて、両手を上げてゆっくりこちらに歩いてきなさい。」と一斉に警官に囲まれ、誤認逮捕されてしまう。 「違うんです!」と叫びながら連行された先は、誠の職場・天現寺警察署。誠に向けてシャッターを切る報道陣の中に、カメラを構えた佐藤佳織(内山理名)の姿も・・・。騒然とする刑事課の隣、一転のんびりムードの生活安全課では、五十嵐課長(山下真司)や先輩刑事の北見(筧利夫)、芹沢(石原良純)らが、初日から新人が出社して来ないので心配している。そこにアリバイが確認されたと同時に、今日から配属になる新人刑事だということもわかった誠が連れてこられる。唖然として誠を見つめる生活安全課の一同に、挨拶をする誠。
そのとき、電話が鳴る。高校の入学式で騒ぎが発生とのこと。慌しく出て行く一同に、誠もなんとかついて行った。退学になった連中がバイクに乗って校長を取り巻いていた。「情けない人たち!」。女刑事があっさりと3人の若者を取り押さえた。あまりの手際よさに誠はポカンと見とれていた。「キミ、何年生?」。今度は学生に間違えられた・・・。
「さっきはごめんね」。望月玲子(黒木瞳)は笑顔で誠に謝った。彼女も生活安全課のメンバーで課のエース刑事だ。「ここは刑事課がカバーできない仕事を一手にひきうける何でも屋さん。地味だけど、市民に役立っている実感がもてるわ。頑張ってね」。誠は北見とコンビを組むことになった。「ちっ、初日から遅刻するドジのお守りか」。不満げな北見に、五十嵐課長がそっと耳打ちした。「ソフトに頼むよ。いきなり辞められたら、俺の責任問題だから」。五十嵐は管理職に徹していた。
誠が北見に同行して出かけようとすると、廊下から「バカヤロー!」とどなり声が聞こえた。「これが特ダネか!」。叱られていたのは新人カメラマンの佐藤佳織。佳織が床に落とした写真には連行される誠が写っていた。「初日にいきなりすごい写真が撮れたと思っていたのに」。佳織も新人と知り、誠はなんとなく親近感をおぼえた。
誠は刑事に憧れていたわけではない。大学卒業をひかえて不況に強いのは公務員と考えた。いろいろ試験をうけたら運良く通ったのが警察。多摩の交番でのんびりと仕事をしていたら、ひょんなことから凶悪犯を逮捕して刑事に推薦されてしまった。「どうして刑事課を希望しなかったんだ?」。刑事の仕事に燃えている北見にとっては当然の疑問だった。「殺人とか強盗って物騒じゃないですか」「まったく最近の若いヤツときたら」。喫茶店で北見と誠が話していると、隣りの席に座っていた若い女がオドオドしながら声をかけてきた。「声かけにくくて」。それが捜査依頼してきた女子大生の片桐洋子(本宮純子)だった。
洋子は1カ月前からストーカーにつきまとわれていた。ひっきりない手紙と電話。昨晩はベランダから忍びこまれそうになった。「その犯人、きっと捕まえてみせるよ」。誠の言葉に涙ぐんでいた洋子は笑顔でうなずいた。2人は洋子のアパート前で張りこんだ。手紙は直接郵便受けにいれられていた。きっとまた来るはずだ。「しばらくこの子お願いしていい?」「いいですよ」。人のいい誠は張り込みの途中、近くのスーパーで買い物するという中年女性から飼い犬を預かった。「なんだ、その犬は」。トイレから戻ってきた北見はポカンとしている。ふとアパートに目をやると、30代らしき男が郵便受けに手をつっ込んでいる。「あっ、あれ!」。犬が吠えだして男に気づかれた。「行くぞ!」。2人は懸命に追ったが、逃げられてしまった。「すみません」。誠はうなだれた。「俺たちの仕事はミスしてから謝っても遅いんだ」。
その晩、誠の歓迎会がいきつけの居酒屋「天川」で開かれた。うなだれている誠を五十嵐課長がなだめた。「最初は誰でも失敗する」。すかさず課長の腰巾着とかげ口をたたかれている芹沢がフォローした。「犬を預かる親切心も大事だけどね」。この男、仕事よりも組織の中でどううまく渡り歩いていくかに関心がある。要領は悪いが、正義感に燃えている北見とは対照的なタイプだ。「遅くなりました」。玲子と前川(高木将大)も姿を見せた。それぞれが個性豊かで、さまざまな過去を背負ってきた刑事らしいことが誠にも少し伝わった。
北見は刑事になって7年間、ずっと刑事課に異動願いを出しつづけている。「刑事になったら当然だろ」。玲子には8歳の息子がいる。「ご主人、奥さんの仕事に理解あるんですね」。誠の何気ない一言で、一同はシーンとなった。玲子はニッコリ笑って答えた。「理解がないから別れたのよ」。
洋子が大学構内で襲われて重傷をおった。捜査の主導は刑事課にうつり、生活安全課はサポートにまわることになった。精力的に聞き込みを始める北見とは反対にドジな誠は警察手帳を忘れてしまった。「お前とのコンビなんかお断りだ!1人で内勤でもしてろ」。誠が報告書の清書をしていると、佳織がやって来た。「あんた刑事なの?」「あれは誤認逮捕だよ」。佳織はフォトジャーナリストを目ざしているという。すっかり自信をなくしている誠とは大違いだ。
玲子と前川が帰ってきた。聞き込みの成果はまだない。「それにしてもたった半日で大好きな女性にあんな暴力をふるうようになるなんて。おなじ男として理解できないな」。誠は思ったままを口にした。まさかその言葉が大きな意味をふくんでいるとは、もちろん誠は気づいてなかった。しかし玲子だけは真顔でその言葉を聞いていた。
誠は洋子の病室にいた。ベッドで寝息をたてている洋子に向かって誠はわびた。「俺のミスでこんなことになって」。ふとテーブルの上に封筒に気づいた。便せんには“僕を受け入れない天罰さ”の文字が。同室の入院患者によると、ついさっき男の見舞い客が来たという。誠は病室を飛び出した・・・。

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第2話 僕には無理です! 秘密捜査 

あらすじ

 誠(堂本光一)と北見(筧利夫)は国会議員の岡村(渡辺哲)に呼び出され、家出した娘の理恵(大谷みつほ)の捜索を依頼された。岡村は国会での失言でマスコミの集中攻撃の真っ最中。「くれぐれも奴らにバレないように」。どんな大事件かと身がまえていたのに、家出人捜索と分かって2人は拍子抜けした。しかも誠は近所の人に泥棒と間違えられる始末。「またあんた!」「撮らないでよ」。カメラを向けた佳織(内山理名)が顔をしかめていた。
そんな矢先、玲子(黒木瞳)の捜査一課への異動が見送られた。「本部の希望は男性なんだ」。しかも玲子は8歳になる息子健太(春山幹介)との母子家庭。五十嵐課長(山下真司)の説明に納得したわけではないが、玲子はうなずくしかなかった。
そして玲子は前川(高木将大)と組んでクラッシュと呼ばれる薬物捜査にあたることになった。北見も名乗りをあげたが、玲子は「私たちで十分よ」と断った。「それなら私も今回は失礼して」。芹沢(石原良純)は間近に迫った警部昇進試験のことしか頭にない。
ほどなく誠と北見は風俗店で働く理恵を見つけた。「奴らは世間体を気にしてるだけよ。あんな家に帰るより1人で生きていきたいんだよ」。理恵はすでに成人。本人が帰らないと言っている以上、警察としてはどうしようもない。
玲子が覚せい剤の売人・武藤(桐生康詩)を間一髪のところで取り逃がしてしまった。健太のかけてきた携帯電話の音で気づかれてしまったのだ。一方、理恵が風俗店にいることを知らされた岡村は捜索願いを取り下げた。そこで手の空いた誠と北見も薬物捜査に合流することになった。
「なによ。まだなんか用!」。それでも誠は理恵のことが気になって、再び風俗店を訪ねた。「本当は迎えにきてほしかったんじゃないの。お母さん泣いてたよ」「えっ」。強がっていた理恵が一瞬、息を飲んだ。横柄な父親とは対照的に涙ぐんでいた母親の姿を、誠はしっかり覚えていた。そして店を出た誠は佳織と出くわした。「男ってのはどいつもこいつも!」「いや、これは仕事なんだ」。必死に弁解していた誠はあわてて物陰に身を隠した。風俗店の側の建物に入っていったサングラスの男。あいつこそ、いま追っている売人の武藤ではないか。
「よし、俺たちでこいつを逮捕しよう」。玲子をだしぬきたい北見は誠に口止めさせて、2人きりで風俗店の個室から張り込みを始めた。建物に出入りしているのは武藤を含めて3人。その夜、誠と北見は居酒屋「天川」に顔を出した。女将の美佐江(石野真子)を前にして北見は自信たっぷりに言い切った。「とにかく俺の言う通りにしたら一流の刑事になれる」。しかし誠は張り込みを課長に報告せずに続けているが後ろめたかった。
誠が酔いつぶれた北見をおぶって歩いていると、タクシーが停まった。窓から手をふっているのは玲子だ。北見を送り届けてから誠は玲子のマンションに誘われた。「正直に言いなさい」。勘の鋭い玲子は2人が張り込みをしている事に気づいていた。誠は正直に告白せざるを得なかった。「容疑者を発見しながら報告しないとはどういうことだ!」。北見は五十嵐から叱責された。「手柄を争ってる場合?」「俺だって許せねえよ!」。玲子も北見も犯罪を憎む気持ちに変わりはなかった。「よし、署をあげてガサをかけよう」。しかし本部から摘発は麻薬撲滅期間にあたる来月まで待つよう命じられた。警察という組織の論理を前にして、現場の刑事たちは無力感に打ちのめされた。
それでも摘発のメドもないまま誠と北見は張り込みを続けた。「何か緊急事態でも起こってくれりゃ、上の命令なんか無視して逮捕できるんだけどな」。苛立つ北見を残して、理恵に呼ばれた誠は建物の裏手に出た。「母親と連絡とってみようかな」。誠の優しさが頑なだった理恵の気持ちを動かせたのだ。「それがいいよ」「ありがとね」。理恵の素直な笑みに、誠も思わず頬をゆるめた。
ふと売人たちの建物のほうを見た誠はあわてた。武藤たちがこっそり荷物をトラックに積みこんでいる。このままでは逃げられてしまう。「北見さんに伝えて」。誠は走りだしたトラックの荷台にへっぴり腰で乗りこんだ。「やばい!」。誠は携帯電話を置いてきてしまっていた。トラックはやがて人気のない倉庫街で止まった。武藤らがヤクザの幹部との取り引きを気を取られている隙をついて、誠は幹部の携帯電話で北見に連絡を入れた。「何もしないでじっとしてろ!」。もちろん誠はそのつもりでいたが、その時運悪く携帯電話の着メロが鳴ってしまった。「なんだ、てめえ!」。誠に気づいた男たちが一斉に誠に襲いかかってきた・・・。

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第3話 女装でデカ恋も仕事も命がけ 

あらすじ

 人けのない夜道。若い女の胸元に後ろからつけてきた男の手が伸びた。「騒ぐな。触れるだけだから」。しかし次の瞬間、男の手に手錠がかかった。「強制わいせつの現行犯だ!」。物陰から走ってきたのは北見(筧利夫)。そして若い女が興奮している。「初めて手錠かけました」。なんと若い女性はおとり捜査のために女装した誠(堂本光一)だったのだ。しかし初手柄を喜んでいる間もなく、誠と北見は殺人事件の起きたホテルへ向かった。
ホテルの部屋で絞殺されていたのは19歳の女子短大生。同室から逃走した40歳ぐらいの男が犯人に間違いない。「俺が調べるほどの事件でもないな」。北見は逮捕した痴漢・安田(斎藤暁)の取り調べを誠に任せた。「昨夜が初めてだよ。証拠があるなら見せてくれ」。安田は誠が新人刑事とみて、のらりくらりと供述をはぐらかした。
「今晩空いてる?」。誠は佳織(内山理名)から誘われた。残業代がカットされて、頭にきていた誠は仕事を早めにきりあげた。「お先に失礼します」。そそくさと帰っていく誠を北見はぶ然と見送った。北見は誠に早く一人前の刑事になってほしいのだ。
北見は居酒屋「天川」の女将、美佐江(石野真子)にグチをこぼした。「俺ってヘンかな。出世に興味ないし、仕事以外に楽しみもないし」「北見さんは今のままがいいわ」。鈍感な北見は美佐江の好意に気づかない。ふとカウンターに目をやると、五十嵐課長(山下真司)が警部昇進試験を終えたばかりの芹沢(石原良純)と前祝いで乾杯している。芹沢はもう警部になったつもりでご機嫌だった。
誠は佳織の待つクラブに着いた。「なんか危ない夜ってかんじ。ゾクゾクしてきたわ」「もしかして朝までコースだったりして」。誠はてっきりデートのつもりでいたが、佳織はしばらくすると「ごめん。とりあえず解散」と言うなり、誠をほったらかしたまま店を出ていった。スクープのほしい佳織はこのクラブに短大生殺しのカギを握る男が出入りしている情報をつかんでいて、誠はカップルを装うために呼ばれただけだったのだ。そして男を発見した佳織は誠を残して尾行を始めた。
「おかげさまで昨夜、その男と接触できたの」。殺された短大生は売春をしていた。佳織はその組織のボス、沢口(宇梶剛士)と今夜もう一度会う約束をした。「表向きはバイトの面接。実は取材」。佳織は上司の牧野(阿南健治)にも話していない。「一緒に来てこっそり見てて。万一ヤバくなったら、飛び出して逮捕して」「そいつ殺人犯かもしれないだろ」「嫌ならいいよ。一人で行くから」「そんな」。誠は佳織の意気込みに押しきられた。
しかし2人の企みはあえなくバレてしまった。佳織の安全をはかるために、誠は警務課の杏子(蓼沼千晶)に頼んで盗聴マイクを用意してもらったのだが、玲子(黒木瞳)に見つかった。「民間人と潜入捜査しようとするなんて非常識にもほどがあるわ」。北見は五十嵐課長から誠の管理責任を厳重注意された。「なんで刑事はコンビを組まされるか分かるか。俺はお前の命を預かっている。お前もそうだ。でも2人の間に信頼がなきゃ、おしまいだ」。北見の言葉が誠の胸に重く響いた。
「早く一人前だと認めてもらいたくて、気ばかり焦って。昔の私そっくりよ」。玲子から慰められた佳織は「頑張ります」と気丈にうなずいた。その佳織が捜査の突破口を開いた。沢口は佳織の腕時計に触れて指紋を残していたのだ。そして短大生が殺された部屋からも同じ指紋が検出された。捜査本部は沢口を容疑者と断定し、刑事たちは沢口の女のマンションへ向かった。誠と北見も覆面パトカーで張りこんだ。
張り込み用のアンパンを買出し途中、佳織から留守電が入っていたのを思い出した誠は佳織の携帯に電話した。「捜査はどうかって聞いているのよ!」。佳織はなぜか苛立っていた。まだ沢口が現れてないことを伝えると「今度2本立ての映画見にいこ。ビートルズの2本目と、ポール・ニューマンとトム・クルーズの出てるやつ。アイスクリーム食べながら見よう」。一方的にまくしたてると佳織は電話を切ってしまった。「HELPだろ」。北見はビートルズの映画のタイトルをこともなげに答えた。佳織は助けを求めているのではないか・・・。もう一度電話しても佳織は出ない。「ヤバイ状況なのかも」。誠の直感は当たっていた。佳織は沢口とその仲間によって監禁されていたのだ。「探しに行っていいですかね」「勝手に持ち場を離れられるか。大体どこにいるんだよ」。誠の切羽つまった表情に北見は戸惑ったが、手がかりがなければ動けない。「彼女は他になんて言ってた?」。もう一つの映画は『ハスラー2』、つまりビリヤードの映画だ。「アイスクリームがどうとか・・・」。北見は遠くに見えるアイスクリームの看板に気づいた。 「警察だ!」。誠と北見は佳織が監禁されているビリヤード店に飛びこんだ・・・。

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第4話 ナゾの美女の正体を暴け!!

あらすじ

 「君たちに特別な任務があるんだ」。誠(堂本光一)と北見(筧利夫)は五十嵐課長(山下真司)の改めた口調に緊張した。ところがその任務の説明を聞いて拍子抜けした。天現寺署では市民に愛されるイメージ作りのために新しいマスコットを考案。
今度の日曜日の交通安全パレードでお披露目して名前を募集する。その着ぐるみに当日、誠か北見のどちらかに入ってもらいたいというのだ。「当日まで一般にはもちろん、署内でもこのマスコットの存在は秘密だ」。
「ただいまブツを移動中」。誠は警察無線で知らせた。「俺たちでこの子の名前、決めませんか」「プー子でどうだ」。北見の投げやりな声が無線機から返ってきた。誠がふと前方の公園に目をやると、人だかりしている。明け方に男の射殺死体が見つかった現場だ。誠が様子をうかがっていると、現場検証していた玲子(黒木瞳)に見つかった。「自分の仕事に戻りなさい」「はい」。誠が車に戻ると、後ろのドアが開けっ放しになっている。不信に思った誠は車の中を見て絶句した。バンからプー子が消えていたのだ。
「署長にバレたら大変だ。下手するとクビだぞ」。北見は誠に口止めさせて、2人でパレード当日までにプー子を捜し出すことにした。五十嵐課長は運搬が無事終わったものと信じて、2人に公園の殺人事件の捜査本部に加わるよう命じた。殺されたのは45歳の不動産会社の社長。「目撃者はいないのか?」。捜査本部長の声も誠と北見には上の空。「こっちの捜査をしているふりをしてプー子を探すんだ」。犯人は警察無線を盗聴していたらしい。2人は無線機店をあたるが、手がかりはつかめない。「成果なしか」「あと1日ある」。2人が美佐江(石野真子)の居酒屋「天川」でグチっていると、佳織(内山理名)が浮かない表情で姿を現わした。「こんなことで落ち込んでちゃダメだ」。また上司の牧野(阿南健治)とぶつかったらしい。
切羽詰まった誠は警察無線で犯人に呼びかけた。「プー子を返して下さい」。しかし全署員が聴いていることを誠は忘れていた。「怒られると思うと、課長にも北見さんにも言えなかったんです」。誠は自分1人のミスだと五十嵐課長に嘘をついた。「それでいい気分か」。北見は怒ったが、とにかく今はプー子を見つけることが先決だ。
一方、玲子は犯行時間に公園から立ち去った高野真理(嘉門洋子)という女を見つけた。「何か見たんじゃないの?」「関係ないよ」。かつて弟を窃盗容疑で誤認逮捕された真理は、警察に対する不信感をむき出しにした。実は真理は犯人の矢野(木下ほうか)と木原(鈴木一功)を目撃していたが、警察に知らせたら殺すと脅迫されていたのだ。「犯人に襲われる可能性があるわ」。玲子はなかば強引に真理を留置所に拘留した。「問題になるんじゃないか」。上層部は懸念したが、玲子は自分の判断に自信をもっていた。
プー子が交番前に置き去りにされていた。警察無線を聴いた犯人が恐くなって返したらしい。「よかったあ」。誠と北見は安堵のため息をもらした。そしてパレード当日。「お前には借りができた。俺がプー子の中に入る」「先輩にそんなことさせられませんよ」。2人が言い合っていると、外ではキャーと大歓声が湧き上がった。天現寺署の廊下は交通安全パレードで一日署長をつとめる叶美香(叶美香)を一目見ようとする婦警や男子職員でごった返していた。「俺もちょっと見てきます」と誠が出て行き、残った北見も憮然としながらトイレに出て行った。するとその瞬間、着ぐるみの入った木箱が開き、ゆっくりとプー子が立ち上がった。
「お前入っちまったのか。しょうがないな」。北見はてっきり誠が入っていると思い込んでいた。そして先導しようと途端、プー子は消火器で北見の後頭部を殴りつけた。  「何あれ?」「さあ」。廊下でプー子に出くわした玲子と真理が首をかしげていると、プー子はポケットから銃を取りだすと真理に狙いをつけた。「うっ!」。とっさに真理をかばった玲子が撃たれた。誠と佳織が階段を上がってきた。玲子が叫んだ。「逃げて!そいつは殺し屋よ!」。誠は佳織と真理を促してボイラー室に逃げ込んだ。
プー子の中から現れたのは矢野だった。「もう逃げられないよ」。不敵な笑みを浮かべた矢野が近づいてきた──。

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第5話 刑事が110番するとき 

あらすじ

 誠(堂本光一)は北見(筧利夫)とひったくり犯・野田(田中要次)を追跡していたが、北見とはぐれた隙に拳銃を携帯している素振りを見せた犯人に一杯食わされてしまった。「しばらくそこで反省してろ!」。北見にも見捨てられて途方に暮れていると、若くて美人な由紀(雛形あきこ)という女性から声をかけられた。「私、良くないオーラを持っている人が見えるんです」。誠の身の上に近いうちに大きなトラブルが起きるという。由紀は別れ際にお守りをくれた。「はあ、ありがとう」。半信半疑で首をかしげていた誠だが、その後偶然にも犯人が現場に戻ってきて格闘の末に取り押さえることができた。「なんか、効いたかも」。誠はお守りの御利益を少し信じる気になっていた。
一方、最近天現寺署管内では中国製のトカレフ拳銃による犯罪が頻発していた。早速、誠と北見も拳銃密売人の捜査に加わることになった。「こっちも拳銃を携帯するように」。五十嵐課長(山下真司)の指示に誠は弱った表情をのぞかせた。射撃の腕前はからきし自信がないのだ。そのころ佳織(内山理名)も新聞社でしょげ返っていた。「こんな写真使えるか。プロ失格だ」。上司の牧野(阿南健治)は佳織の撮った被害者の写真を床にバラまいた。佳織は被害者にレンズを向けた時、どうしても同情心が抑えきれなかったのだ。誠は北見と捜査中に情報屋のマツ(諏訪太郎)のもらした一言が気になっていた。「あんちゃんも命は大切にしろよ」。佳織がその理由を古い新聞記事から見つけてくれた。かつて北見は拳銃強盗を追いつめたが、無謀な追跡をしたため、コンビを組んでいた刑事が撃たれたらしい。「その人の二の舞にならないで」。心配してくれる佳織の声に、あの由紀の言葉がよみがえった。「大丈夫かな、北見さんとコンビ組んで」。心細くなった誠はお守りに書いてあった携帯電話にかけてみた。「エネルギーあげましょうか」。誠は今夜ホテルのラウンジで由紀と再び会うことになった。
前川(高木将大)と組んで捜査にあたっていた玲子(黒木瞳)は尾行者に気づいていた。「今日ずっとね」「何者でしょう」。捕まえてみると探偵事務所の人間だった。玲子にはピンときた。1人息子の健太(春山幹介)の親権をめぐって争っている元夫が依頼したのだ。玲子の仕事がいかに危険で、子供の養育など無理だということを証明するために。「あのヤロー」。玲子は小さくつぶやいた。
「上の部屋に行かない?」。由紀から誘われた誠ははやる気持ちを押さえてトイレへ。すると、後ろの個室で固いモノが床に落ちる音がした。あわてて男の手が拾いあげたが、誠は見逃さなかった。拳銃だ。迷った誠は匿名で警察に通報した。「いいよな。後は任せれば」。自分を納得させて、誠は由紀の待つ部屋へ向かった。
北見と玲子がホテルに駆けつけたが、男はすでに姿を消していた。そして110番通報は録音されていたため、誠の声だとすぐにバレてしまった。「女といたことはいい。それよりお前はビビって銃を持っている奴から逃げた。問題はそっちの方だ」。北見の言葉が誠の胸に深く突きささった。その後、ホテルの防犯ビデオから男の素性が暴力団員の小沼(盛島仁)だと分かった。五十嵐課長以下、急にわざとにしい腹痛を訴えた芹沢(石原良純)をのぞく全員が小沼の逮捕に向かった。
署で待機を命じられた誠が防犯ビデオを見直していると、佳織がやって来て、誠の足元のツボに気づいた。「ひょっとして買ったの?バカじゃない」。昨夜あれから、誠は由紀から小さなツボを30万円で買わされた。インチキ霊感商法の手口だ。「北見さんの相棒、撃たれたって言うし。不安でさ」「どうせ女に色仕掛けで迫られたんでしょ、サイテー!それにあの事件は北見さんが無理したせいじゃなかったんだよ。怖くて撃てなかった北見さんは、それから必死に怖いのを克服したんだよ。壷に頼るあんたよりよっぽどカッコいいよ」。佳織は憤然と出ていった。
ガックリきた誠が防犯ビデオをぼんやり見ていると、不審な清掃員に気づいた。もし小沼が拳銃の買い手なら、売り手がいるはずだ。
誠はロッカーから拳銃を取り出すと、一人でホテルへ向かった

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第6話 少年ギャングを守りたい!?

あらすじ

 非番の誠(堂本光一)が佳織(内山理名)とデートしていると、学生風の男が少年グループに恐喝されているのを目撃した。佳織の手前、知らんぷりはできない。「この人、刑事なのよ」。しかしケイ(塚本高史)ら少年達は笑い飛ばすと、2人に近寄ってきた。「暴力は良くないと思うんだ」。誠のイヤな予感は的中してしまった。
生活安全課では休日返上で誠をのぞく全員が顔をそろえていた。天現寺署管内では最近、少年グループによる犯罪が急増していた。「課をあげて警戒態勢をとることにした」。五十嵐課長(山下真司)が訓示していると、また被害者が署に到着した。顔にアザを作った誠と、カメラを奪われた佳織だった。「犯人はどんな連中でしたか」。北見(筧利夫)があてつけのように誠の被害届を作成してくれた。
落ち込む誠と対照的になんとかしてカメラを取り返したい佳織は、質屋にカメラを売りにきたコギャルたちの情報をつかんだ。その内の1人、マキ(神谷涼)は佳織の中学の後輩で、事情を打ち明けると快くカメラを返してくれた。しかし誠が少年グループのことを聞き出そうと警察手帳を示すと「(刑事に)見えなーい」と軽くあしらわれてしまった。「あいつらにこれ以上、罪を犯してほしくないんだ」。誠のその一言がマキの頑なだった心を開かせた。マキの弟サトシ(牧野紘二)はグループで使い走りをさせられていた。グループは暴力団への上納金を稼ぐために、大がかりな窃盗を企んでいた。倉庫から商品を根こそぎ奪うつもりなのだ。弟を犯罪者にしたくないマキは佳織を通じて、生活安全課に助けを求めた。
決行は明日の午後2時。「事件を起こす前に止めさせて下さい」「私たちがなんとかするわ」。玲子(黒木瞳)は請け合ったが、彼女にとっても明日は特別な日だった。別れた夫の康夫(浅野和之)と争っている息子・健太(春山幹介)の親権の審判があるのだ。どんなことがあっても家庭裁判所へ行かねばならない。
捜査を主導する刑事課は現場に待ち伏せしてメンバー全員を強盗未遂容疑で逮捕する方針を打ち出した。「彼女は事件を起こす前に止めてほしいんです」。誠が異を唱えると、玲子も同調してくれた。「犯行を未然に防ぐ方法も検討したほうが」。しかし捜査方針をくつがえすことはできなかった。「捜査に加わって大丈夫か?」。五十嵐課長は審判のことを気づかったが、玲子は「抜けるわけにいきません」と動揺の素振りも見せなかった。そんな最中、健太が学校をサボって補導された。仕事で迎えに行けない玲子の代わりに佳織が交番まで行ってくれた。「私ができることは頑張っている自分の後ろ姿を見せることだけ」。父親か母親か、どちらを選ぶかは健太の意思を尊重するつもりだった。
少年グループの決行当日がきた。誠は出かけようとするサトシの足にしがみついて力づくで制止した。「もう行かねえよ」。ホッとしたのも束の間、サトシは思いがけないことを告白した。襲撃するのは別の倉庫へ計画変更になっているいうのだ。誠は携帯電話で張り込んでいる北見らに連絡すると、1人きりで襲撃目標の倉庫に直行した。「うわっ、先にあいつらが来ちゃった」。誠が管理人と息を潜めていると、バイクに乗ったケイたちがやって来た。

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第7話 爆弾魔が警察署ジャック!?

あらすじ

 「なんでこんな仕事しなきゃいけないんですかね」「それは俺のセリフだ」。誠(堂本光一)と北見(筧利夫)はブツブツ言いながら保管庫の資料整理をしていた。かたや玲子(黒木瞳)と前川(高木将大)は一般市民を前にして防犯セミナーの講義の真っ最中。その模様を取材する佳織(内山理名)。また生活安全課の部屋では五十嵐課長(山下真司)と芹沢(石原良純)が間もなく着任する新署長の接待の打ち合わせに余念がない。事件のない天現寺署では、刑事たちがそれぞれの仕事をこなしていた。
そんな中、事件は資料を抱えた誠が生活安全課に入ろうとした瞬間に起こった。「騒ぐな!」「な、なんですか」。いきなりはがい締めにされて、ナイフを突きつけられた誠はうろたえた。「警官どもを吹っ飛ばしてやる!」。この部屋の中にいるのは誠と男だけ。しかし実は隣りの会議室に芹沢が身を潜めており「生活安全課が男に占拠されました」と犯人に気づかれないように、携帯電話で署内の五十嵐課長に知らせた。
男の名前は青木茂雄(岡本信人)。6年前ホステス殺しの犯人として逮捕。いったん自白したが、裁判では一転無実を訴えたものの、実刑判決で5年間服役した。仕事も妻子も失ってしまった青木は、警視総監の謝罪、前科の抹消、そして生活補償を要求した。もし要求が受け入れられなければ人質を道連れに爆死するという。青木は上着の内側に爆弾を張りつけていた。青木はかつて科学製品の研究員。おろらく爆弾は本物と見て間違いない。
署内では五十嵐課長以下、北見、玲子、そして刑事課の署員が対応に追われていた。青木は交渉役に北見を指名してきた。「何かつかむまで交渉を引きのばして」。玲子は青木の事件を担当した元刑事のもとへ向かった。「本当に無実だったんですか?」。誠は遠慮がちに青木にたずねた。「ああ、俺は何もやってない」。事件発生時、青木は現場から離れた火事現場で野次馬にまじって見ていたという。「辛い目にあったのは分かるけど、せっかく出所できたんだから、やり直せばいいじゃないですか」「今さら遅い!」。青木は誠にナイフを突きつけると、激しく咳こんだ。かなり健康状態が悪く自暴自棄になっているらしい。「この人、無実かもしれません。もう一度調べてあげて下さい」。青木の死を賭けた訴えに、誠は人質であることも忘れて、北見に再調査を頼んだ。その頃、玲子は青木を取り調べた元刑事、広田(井上博一)の家を訪ねていた。「自白したんなら間違いないでしょう」。広田は退職した後、当時の捜査メモはすべて処分したという。
「やっぱり何かあったんだ」。佳織は署内の異変に気づいた。ダクトの中に忍びこんで生活安全課へ行こうとすると、向こうから芹沢が葡匐前進でやって来た。「何やってんだ」「どいて下さい」。2人がもみあっていると、下から青木の怒声が響いた。「誰だ!下りて来ないと爆弾をたたみ込むぞ」。
人質が3人に増えてしまった。「落ちついて食事にしませんか」。殺気だつ青木をなだめようと芹沢は差し入れの寿司をほおばると、やがて芹沢は気持ちよさそうに寝てしまった。「睡眠薬を入れやがったな」。逆に青木の怒りに油を注ぐことになった。
「君たち、何やってるの」。刑事課の部屋でぼう然としていた一同に声をかけたのは本日付けで天現寺署に着任した新署長、榊原(井上 順)だった。五十嵐課長が出迎えるはずが、この事件ですっかり忘れていたのだ。状況説明を受けた榊原の判断は早かった。「すぐ突入の準備をして下さい」。人質の安全より署のメンツを重んじた。
玲子は広田に縛られて物置に閉じ込められていた。広田が庭で古びた封筒を燃やしているのを目撃したからだ。「夜になったらあんたを処分する」。青木の取り調べにはからくりがあったらしい。誠も青木の無実を信用する気になっていた。本当に火事現場にいたなら保管庫に写真が残っているかもしれない。「必ず戻ってきます」。青木を説得した誠はダクトを通って保管庫にたどりついた。しかしやっと見つけたファイルからは何者かが写真をはがしていた。万事休す。そして署長室ではついに榊原が断を下した。「もう限界だ。突入したまえ」。

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第8話 ウキウキコンビで大失敗!!

あらすじ

 「やっと見つけたのに逃げられるとはな」「申し訳ありません」。五十嵐課長(山下真司)の前で玲子(黒木瞳)が頭を下げた。しかしもっと気落ちした表情で小さくなっていたのは誠(堂本光一)と北見(筧利夫)だ。昨夜、前川(高木将大)を含む4人は取り込み詐欺事件で指名手配中の容疑者、岡田(羽場裕一)が女のマンションに立ち寄るところを張り込んでいたが、誠と北見のミスで岡田には逃げられ前川は追跡中に足をくじいてしまった。
北見は謹慎の意味もこめて内勤を命じられた。そして誠は前川に代わって玲子とコンビを組んで、引き続き捜査にあたることになった。「なんか新鮮だな」。誠は張り切るが、北見は面白くない。芹沢(石原良純)がからかうように言った。「あの2人、相性良さそうじゃない」「あいつのドジにどこまで望月が我慢できるかね」。北見は不満げにつぶやいた。
牧野(阿南健治)と佳織(内山理名)は岡田にだまされた会社社長の浜口(渡辺憲吉)を取材した。「あいつら、絶対に許せない!」。泣き崩れる浜口を事務員の野村留美(田中美奈子)が悲しげに見つめていた。他の社員はすでに見切りをつけて辞めてしまったらしい。
岡田の共犯者が割れた。刑務所で知り会った江崎芳雄(不破万作)。「この男を洗いましょう」。誠と玲子が恋人を装って尾行していると、江崎はラブホテル街に消え、2人は張り込みを始めた。誠は玲子とのコンビで張り切っていたが、その意気込みが裏目に出た。張り込みが江崎に見つかってしまったのだ。江崎はホテルの非常ベルを鳴らして、その混乱に乗じて姿をくらました。
留美のことがひっかかった佳織は再び事情を聞いてみた。「どうしてあなただけ会社に残ったの?」「行くとこないし。社長が心配だったから」。留美が席をはずした。彼女のバッグから写真がのぞいている。何気なく手にした佳織は息をのんだ。留美が恋人らしき男と笑っている。その男は岡田だった。
その夜、佳織は美佐江(石野真子)の居酒屋に顔を出した。佳織は留美と岡田の関係を誠に伝えるつもりでいたが、誠からは「もう仕事中に電話しないでくれ」と言われてしまった。誠は江崎を逃がしてしまったミスを玲子にどう謝るか、そのことで頭がいっぱいだったのだ。また佳織にしてみれば誠と玲子の親密なムードが気に食わない。「わかったよ!」。佳織は打ち明けるタイミングを逸してしまった。
「どうも何か隠してるみたい」。玲子は佳織の様子がおかしいことに気づいた。「俺が聞いてみます」。誠は喫茶店に佳織を呼びだした。「マスコミにだって守秘義務はあるんだから」。一度はつっぱねた佳織だったが、気落ちした誠の横顔を見ると黙っていられなくなり、留美が岡田の恋人であることを伝えた。「なんで教えてくれたの?」「あの子、すごく苦しんでいるみたい。助けてあげて」。佳織はスクープよりも留美のことが心配だった。
誠は玲子と共に留美に会った。「悪い人だなんて知らなかったんです」。最初は岡田との関係を否定していた留美だったが、誠が佳織の言葉を伝えると、声を殺して泣きだした。今夜、教会で落ち合うという。すでに別件で逮捕したパスポートの偽造ブローカーから岡田がオーストラリアへ高飛びしようとしている情報をつかんでいた。
3人はタクシーで教会へ向かった。留美は岡田を説得するつもりでいた。玲子は車中から携帯電話をかけるが、五十嵐課長にも北見にも、そして芹沢にも通じない。実はその頃、3人は榊原署長(井上順)と麻雀の真っ最中だった。そして五十嵐が気を効かせたつもりで、部下にも電源を切らせていた。「北見さんにメールしときます」。誠がメッセージを残し終えると、タクシーは教会に着いた――。

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第9話 死体がない!! 密室殺人の謎 

あらすじ

「親の金で遊びほうけやがって」「あの野郎、絶対にパクってやろう」。
アパートの一室で双眼鏡片手に張り込んでいるのは誠(堂本光一)と北見(筧利夫)。向かいの高級マンションの大学生・吉沢(阿部薫)は部屋で定期的に麻薬パーティーを開いているらしい。現場を押さえて常習者を一網打尽にするのが狙いだ。
「おっ!」双眼鏡で覗いている北見が思わず声を上げた。「どうかしました?」「いや何でもない」実は吉沢の階下の男女のカップルがいい雰囲気になっていたのだ。夜になって北見が食料の買い出しで部屋を出た。「他の部屋はのぞくなよ」「わかってますよ」。しかしそう答えた誠も階下のカップルの様子が気になっていた。続きを見ようと再び双眼鏡を向けると部屋の様子がおかしい。男は女を激しくののしると、棒のようなもので女を何度も殴った。「こ、殺しです!」。誠は戻ってきた北見に目撃した一部始終を話した。しかし北見が双眼鏡をのぞくと見えるのは男の姿だけ。そこで異臭騒ぎの点検を装って、玲子(黒木 瞳)と前川(高木将大)に室内の様子を探ってもらった
。  その部屋の住人はカメラマンの山根剛志(黒田アーサー)。「今夜は1人でお仕事を?」「いえ、秘書の女の子がいましたが、さっき帰りました」。バスルームとトイレに異状はない。クローゼットの中もカメラ機材だけ。「死体を隠せるような場所はなかったわ」。玲子の報告に誠の自信はゆらいだ。「だから女が出ていくのを見落としたんだよ」。北見が決めつけるように締めくくった。
こうなったら自分で殺しの証拠を見つけるしかない。誠は山根のスタッフに当たってみた。秘書の名前は松村恵美(田中沙斗子)。「刑事はコンビで動くもんだぞ」。2人は恵美の友人である愛子(津田三七子)をたずねた。「あの子なら今いませんよ」。昨夜旅行に出かけると写真付きの携帯メールが届いたという。発信されたのは夜11時頃。恵美の背景には夜の街が写っていた。しかし誠が殺人を目撃した時刻は午後9時頃。「やっぱ間違いだったんだよ。帰って寝よ」。北見は大きなあくびをした。
「まだ殺しのこと考えてんのか」。その夜も誠と北見は張り込みを続けた。「ああっ!」。山根の部屋をのぞいていた誠は驚きの声を上げた。山根と談笑しているのは佳織ではないか。誠はとっさに携帯電話をかけた。「秘書の人が急に休んだから、夜だけ仕事のお手伝いすることにしたの」。山根とは昼間の出版記念パーティーで出会ったばかりという。やがて山根は佳織をモデルにして撮影を始めた。北見はポツリとつぶやいた。「人を殺したわりには落ち着きすぎてる。やっぱシロだよ」。
しかし事態は急変した。恵美の遺体が公園の植え込みで発見された。鈍器で殴られた傷があった。誠が殺しを目撃した夜から3日たっていた。「山根を調べて下さい」。誠は刑事課の加藤(大河内浩)と佐山(高杉航大)に訴えるが、写真付きメールで山根のアリバイは動かない。捜査本部は物取りの犯行と見ていた。
張り込みを始めて3日目の夜。ついに誠と北見は吉沢の麻薬パーティーの現場を押さえた。室内の捜索を終えた生活安全課のメンバーはマンションの駐車場で山根と出くわした。誠は黙っていられなかった。「恵美さんを殺した犯人、必ず捕まえてやります」「期待してますよ」。山根は挑戦的な視線を誠に投げ返してきた。
「私たちのこと、覗いてたんでしょ!」。佳織に問いつめられて誠は一部始終を打ち明けた。「写真付きメールなんか簡単にインチキできるわよ。携帯のカメラの前に写真を置いて写せば、一丁上がりじゃない」。佳織はあっさりと山根のアリバイを崩してしまった。そして佳織が写った山根の室内写真を見ている内に、今度は誠がひらめいた。吉沢の部屋を捜索した時に撮った写真と見比べた。「これだ!」。同じマンションの同じ間取りの室内。ところが吉沢の部屋にはない柱が山根の部屋には写っていた。「死体はこの中にあったはずです」「理屈としては正しいわ」。玲子も誠に賛同してくれたが、榊原署長(井上順)から突然捜査の打ち切りが命じられた。国会議員である山根の父親が圧力をかけてきたのだ。そして誠は1週間の謹慎を命じられた。
しかし誠は佳織に協力してもらって山根の部屋に忍びこんだ ――。

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第10話 連続放火魔のハートを掴め 

あらすじ

 天現寺署管内で火曜日の夜毎、放火事件が発生した。そんな矢先、誠(堂本光一)と北見(筧利夫)は飼い犬を取られたという主婦の訴えを受けて、アパートで1人暮らしている美希(辺見えみり)を訪ねる。美希は主婦とその息子が飼い犬をイジメていると主張したが、2人に説得されて犬を返した。
放火現場で誠は暗号めいた4ケタの数字を発見した。犯人からのメッセージの可能性がある。しかし捜査本部は前科のある山川(吉田 朝)を逮捕するが、山川の自白は空き巣の犯行を隠す為の嘘であることが判明した。一方、美希のことが気がかりな誠は彼女の身辺を探りだした。そしてまた火曜日の夜がきた。署員たちはそれぞれの担当地区を巡回し始めるが──。

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第11話 凶弾に倒れる刑事

あらすじ

 寸借詐欺犯の小田(長岡尚彦)の目撃されたマンションへ誠(堂本光一)と北見(筧利夫)は駆けつけたが、室内はすでにもぬけのカラ。そこへ若い男女が現れた。北野奈美(相田翔子)と弟の健児(井澤健)。小田はかつての恋人だった奈美の部屋からバッグや預金通帳を持ち出したらしい。「ボヤボヤしないで捕まえてくれよ!」。健児は2人にくってかかった。
「後は警察に任せて下さい」。誠と北見は小田が立ち寄りそうな宿泊施設をしらみつぶしに当たっていると、簡易旅館から健児が取り乱して逃げ出してきた。その直後、女性従業員の悲鳴を聞き二人が中に飛び込むと、室内には血まみれのナイフ、そして息絶えた小田の体があった。「あの野郎、バカなことを」「俺たちが先に行ってたら、アイツは殺しなんかしなくて済んだはずなのに」。誠は自分を責めた。そんな矢先、健児から誠に電話がかかった。「俺はやってない!姉に伝えてくれ」。健児が訪れた時、すでに小田は殺されていたという。
しかし凶器のナイフから健児の指紋が検出されたとあっては、捜査本部の健児=犯人説をくつがえさせることはできなかった。姉弟の父親はすでになく、母親は入院中。健児が頼れるのは奈美だけだ。玲子(黒木瞳)と前川(高木将大)は奈美の働くケーキ屋を張り込んだ。一方、誠と北見は小田が出入りしていたクレジット会社で事情を聴いた。「半年前に30万円お貸しして、1カ月後に返済してもらってます」。専務の田辺(峰岸徹)はよどみなく答えたが、明らかに何か隠していた。「あの専務、大嘘だな」。
2人が居酒屋“天川”で飲んでいると、佳織(内山理名)が浮かない表情で入ってきた。「もう仕事辞めちゃおうかな」。誠が驚くと同時に、佳織の携帯電話が鳴った。「容疑者のお姉さんが見つかったの。今から突撃取材だって。またね」。佳織は店を飛び出した。
奈美をマスコミの目にさらしたくなかった誠は、佳織たちが来る前に張り込み中の玲子や別の刑事達の目を盗んで奈美を連れ出し、健児からの伝言を打ち明けた。「ありがとう、教えてくれて」。しかし誠の行動は刑事として許されるものではなかった。
「君には捜査から外れてもらうよ」。榊原署長(井上順)は誠だけでなく北見まで捜査から外し、クレジット会社の調査には芹沢(石原良純)を指名した。「愛田とのコンビを解消させて下さい。こんな気分次第で動くヤツと組んでいたら、命がいくつあっても足りません」。誠は自分の耳を疑った。まさか北見からこんな言葉を浴びせられるとは・・・。しかし北見は誠を無視して生活安全課の部屋を出て行った。
「弟からメールが来たんです」。奈美から誠に連絡が入った。刑事たちに監視されている彼女は動けない。「代わりに会って出頭するよう説得して下さい」。誠は川沿いの公園で健児と会った。「俺は殺してない。警察なんか行かないぞ」。健児は誠を殴り倒し逃げようとするが、その前に玲子と前川が立ちふさがり健児は逮捕された。
「彼はもう一度あなたに認めてもらいたいと焦ってるのよ」。玲子は北見にコンビ解消の真意をたずねた。「俺はある男の裏を調べている。これからヤバイことになるかもしれない。相田を巻き込むわけには行かないんだ」。北見は巨悪に単身で挑むつもりだった。「分かった。気をつけて」。玲子も多くは問い返さなかった。
「父親の身体の調子が悪くて。母親が実家の食堂を手伝ってほしいって」。佳織から告白されて、誠が必死に言葉を探していると携帯電話が鳴った。「奈美です。いま変な男につけられているみたいなの」。誠が掛けつけると競技場のスタンドの下を奈美が逃げていた。追いかけているのはヤクザっぽい男だ。「お前誰だ。その人を放せ!」。誠が男に迫ると、男は懐に手を入れた。「危ない!」。物陰に隠れていた北見が誠の前に飛び出した瞬間、北見がピストルで撃たれた──。

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第12話 さよなら新米刑事 

あらすじ

 北見(筧利夫)は誠(堂本光一)をかばおうとして、須藤(川上泳)の銃弾に倒れた。「助けて!」。須藤は奈美(相田翔子)を拉致して逃げていく。「行け!刑事だろ」。誠の心は揺れたが、すぐに須藤を追い始めた。「言え!鍵はどこなんだ」「本当に知らない」。奈美がコインロッカーの鍵を持っていないと気づいた須藤は、追いついた誠を殴り倒すと逃げ去った。
北見は手術室に運びこまれた。すでに意識はない。「どういうこと!誰に撃たれたの」。玲子(黒木瞳)に問われても、誠はうわ言のように「俺を守るために」と繰り返すばかり。医師は今夜がヤマだと宣告した。誠と玲子はベッドに横たわる北見をじっと見つめた。「北見君は本心でコンビ解消を言ったんじゃないわよ」。北見はある人物を追っていたが下手をすれば警察を辞めなければならない。誠を巻き込みたくない一心で、あえて冷たい態度をとったのだ。「誰なんですか?」。それは玲子にも見当がつかなかった。
誠の中で消えかかっていた刑事魂に火がついた。「俺を捜査に戻してくれるよう、署長に頼んで下さい」。誠の熱意にうたれ、五十嵐課長(山下真司)が榊原署長(井上順)に掛け合ったおかげで誠の捜査本部への復帰が認められた。
また奈美の協力で須藤の素性が割れた。殺された小田(長岡尚彦)は脱税を記録した裏帳簿をネタに、田辺から1億円を脅し取ろうとしていた。須藤は田辺への借金棒引きを条件に、小田との交渉役を引き受けたが口論から小田を刺殺してしまい、帳簿を隠したコインロッカーの鍵も手に入れられなかったのだ。
北見の容体が安定し、つきっきりだった佳織(内山理名)と美佐江(石野真子)の顔にも安堵の色が戻った。「実家に帰るとか言ってたよな」。誠は佳織が母親から実家の食堂を手伝ってほしいと催促されていたことを思い出した。「冗談だよ。気にしないで」。誠に心配をかけたくない佳織は思わず笑顔で嘘をついてしまった。
奈美のバッグから小田の名前が書いてある駅の手荷物預かり証が出てきた。誠は捜査本部に知らせた後、玲子と駅のカウンターへ向かったが、一足先に別の刑事が受け取って帰ったと言う。おそらく偽者の刑事だがこの情報は捜査本部の人間しか知らない。警察内部から情報がもれたのではないか?!その時、北見の意識が戻ったという連絡が入った。 「すみません。俺を助けるために」「気にするな」。誠から捜査状況を聞き終わった北見は衝撃的な告白をした。「田辺は榊原署長とつながってる可能性がある」。榊原はかつて北見の上司だったが、暴力団との黒い交際がウワサされていた。そして今回も田辺から何度も接待を受けていた。「今下手に動いても、榊原に押さえ込まれるだけだ」「向こうが動く前に、きっと何かつかんでやります」。病室を飛び出していった誠の後ろ姿を、北見はベッドから心配そうに見つめた。
「あなたは須藤の借金を肩代わりして、汚い仕事をさせたんじゃないですか!?」。誠は怒りに任せて田辺を詰問するが、なんの証拠もないため逆に田辺から脅迫未遂で訴えられた。「署長は田辺と通じている疑いがあるんです」。誠の衝撃的な報告に五十嵐と玲子も驚いたが、証拠がなくては動けない。
誠は榊原から停職を命じられた。誠は怒りをこらえて警察手帳を机の上に置いた。同じ頃、佳織も新聞社の上司、牧野(阿南健治)に退職願を提出していた。「お別れなんだ。実家に帰るよ」「俺も刑事、辞めるかも」。美佐江の店で誠と佳織は沈んだ顔をつき合わせてると、入院中の北見から電話が入った。
「もう恐いものなしだろ。俺に考えがある。すぐ病院に来い!」。誠は立ち上がった。「行かなきゃ」「やっぱ続けたいんだね、刑事」。誠はうなずくと店を飛び出し、ルーキー刑事の最後の戦いが始まった──。

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引用元:番組公式サイト

『ルーキー!』はどこで見れる?動画配信アプリ・サービスでの配信状況

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prime video prime video ×配信なし
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