HEROish(ヒロイッシュ)

HEROish(ヒロイッシュ)

パブリッシャー Sunblink

ジャンル 3DアクションRPG

価格 AppleArcade (月額900円 初月無料)

リーゼントのナルシスト将軍VSエレキを持った悪魔!コミカルな世界観と戦略的バトルが面白いRPG

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ユニットとともにマップを進み敵ジェム破壊をめざそう。主人公はこのリーゼントヘア!

MOBAとディフェンスゲームのシステムを融合させたバトルを持つコミカルなファンタジーRPG

「HEROish(ヒロイッシュ)」は、MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)ディフェンスゲームのシステムを融合させたバトルを持つコミカルなファンタジーRPG。

マップを移動して敵や敵タワーを破壊しつつ、ジェムと呼ばれる敵の最終拠点を破壊すればバトル勝利。一方、こちらのジェムが破壊されてしまうと負けになる。ジェムは直接攻撃されずとも、主人公が倒されるとダメージを受けてしまうことに注意しよう。

主人公を動かし敵拠点を目指すという点はMOBAっぽい。しかし、メインとなる立ち回りはディフェンスゲームライク。マナを消費し味方ユニットを召喚したりスキルを使用したりといった立ち回りになるぞ。

ゲームシステムだけでなく、世界観もユニーク!ベースはファンタジーだが、エレキギターやらポストカードやらといった現代的なアイテム・文化が登場。コミカルでパンクなテイストが魅力的なのだ。

攻撃はオート!いかにカードを使うかがポイント

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マップを進んで敵や目的地に接触すると、アイコン出現。バトルに挑めるぞ。

操作は仮想パッドで行う。パッドでマップ画面を移動し目的地に接触すると、バトルスタート。

バトルでプレイヤーが行うことは主に3つ。ひとつめは移動。ふたつめは直接攻撃。そしてみっつめがカードの使用

移動はマップ画面と同様、パッドを使って行う。基本的に移動は左右方向に限定されている。奥行き方向へ移動可能な場所では別途ボタンが出現するので、移動したいならタップしよう。

直接攻撃は、敵近くで立ち止まるだけでOK。オートで行ってくれるぞ。

カードの使用は、画面下のカードタップで行える。ユニット召喚カードの場合、対応するユニットが画面に出現。スキルカードの場合、主人公がスキルを放つぞ。

使用カードのコストに応じたマナが消費される点には注意しよう。

AppleArCADEのダークホース!オススメな一作

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残念ながらマッチング成立せずマルチプレイは遊べなかった。時間帯もあるのかな…?

正直な話、本作はリリース前から話題になるようなタイトルではなかった。この記事に掲載されているゲーム公式Twitterのフォロワー数も少ない。ぶっちゃけたところ、筆者もプレイする前はさほど期待してなかった

いやでもごめん!筆者が間違っていました。次の段落で魅力をくわしく紹介するが、本作はおもしろい。ゲーム的にもストーリー的にもおもしろく、Apple Arcade作品の中でもオススメできる一作だ。

ただ残念なことに、マルチプレイモードについては7月27日現在ほぼマッチングできず、プレイできなかった。恐らくまだダウンロード数が少ないのだろう。

ぜひ今後ダウンロード数が伸び、みんなでマルチプレイが楽しめるようになってほしい…!

「HEROish」の魅力はユニークなゲームシステムとコミカル&パンクな世界観

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カードを編成したり、育成したりといった要素は一般的なデイフェンスゲーム風。

本作のゲーム的な魅力のひとつはMOBAのようであり、ディフェンスゲームのようでもあるバトルだろう。

スクリーンショットを見るとフツーの3Dディフェンスゲームのように思えるかもしれない。しかし実際には奥行き・階層を持った立体的なマップを移動しつつ戦うことになるので、プレイ感はこれまでのディフェンスゲームとは全く異なっている本作ならではの戦略性が楽しめるぞ。

先ほど書いた通りマルチプレイが十分に楽しめるような状況でないものの、マルチプレイも相当楽しいんだろうなと思わせてくれるポテンシャルを秘めたバトルなのだ。

しかし、筆者がそれ以上に魅力に感じたのが世界観!コミカルでパンク。主人公のキャラクターも含めて大好きな世界観なので、プレイしていてとても楽しい。

復活した悪魔マ―デューク!目的は…ワールドツアー?

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人気を気にするデーモン。さらに召喚者のことは、マネージャーと呼ぶ…。

ではその本作の世界観はどんなものか?というと、ベースはごくごく一般的な剣と魔法の西洋ファンタジー。魔女ラヴィニアの手によってマ―デュークというデーモンが復活してしまう…という冒頭の物語も、西洋ファンタジーの王道的展開といえるだろう。

だが、復活したマ―デュークが手にするのはギター!しかも、アコースティックじゃなくてどう見てもエレキ。抱いている野望はワールドツアーの実施らしい。

ポストカードを送るなんてセリフも出てくるし、ところどころ現代的な要素が混じっている…。一筋縄ではいかない、コミカルでパンクなテイストがイイ。

愛すべきおバカ!主人公フリン・ダイヤモンド

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ギターを取り返す目的は、いつか弾き方を学ぶから!いいぜこのテキトー感。

こんなマ―デュークに立ち向かう我らが主人公こそ、フリン・ダイヤモンド。帝国の将軍を務めている。

彼は控えめに言っておバカ。リーゼントスタイルのような髪型を常に気にかけており、その髪型の高さ以上に自信マンマンで頭が高い

あまりに偉そうなので、ゲームスタート時点で彼が主人公とは思わなかった。「あー、戦う前にさんざんドヤっているけど、いざ戦うとボロ負けしちゃうかませ犬キャラだな」なーんて思っていたくらい。

だがフリンはれっきとした主人公。…いや、プレイを続けると、このゲームの主人公に、フリン以外ふさわしいキャラがいるとは思えなくなる

彼の自信マンマンでおバカな性格が本作のコミカルなストーリーとマッチしていて、プレイすればするほど愛着を持ってしまう。

マジで本作、人気作になってフリンのグッズ出してほしい…!

ゲームの流れ

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帝国の城が背景に見えるタイトル画面。「HERO(英雄)」というロゴに対して、書体違いで「ISH」とついている点がコミカル。

「ISH」は日本語で「っぽい」という意味。「ボーイッシュ」などの「イッシュ」なので、「英雄っぽい」…つまり「英雄ではないが、なんとなく英雄っぽい」という意味のように思える。実際、フリンはストレートな英雄じゃないしね…。

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ゲームを始めると、チュートリアルがスタート。フリンが偉そうに部下に人形を用意させ、攻撃トレーニングを行うぞ。

さらにそのまま帝国での試合へ挑むことになる。基本的にガイドに従っていれば大丈夫。

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城でのチュートリアルイベントが終わると、ワールドマップに。クエストが提示されるので、達成するため目的地をめざそう。

クエスト内容を忘れてしまった場合、いつでも右上の「クエスト」ボタンから確認できるぞ。

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目的地に接触したり、敵ユニットに接触したりするとバトルパートへ。基本的に敵ジェムを倒せば勝利となるが、バトルによっては敵の全滅など別の目的が提示されることもある。

まず目的を確認したらユニットを召喚、進撃を開始しよう。

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バトルをこなすことで新たなカードが手に入ったり、カードの育成に必要なコインが手に入ったりするぞ。

デッキに入れてバトルへと持ち込めるカードの数は12。未知のカードが手に入ったらまずは一回デッキに入れて使ってみよう。

「HEROish」の攻略のコツは部隊に従うこと

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勝利時には先頭に立っているように見えるが…攻略上、先頭に立つのは望ましくない。

金色に輝くリーゼントヘアを燦然と輝かせ、先頭に立って部隊を率い戦場を突き進むフリン・ダイヤモンド!ああ、我らが帝国将軍。

…フリンのビジュアルからはそんなイメージを持ってしまうが、先頭に立つのはNG

攻略のコツは、後方から部隊に従うよう動くことがポイントだぞ。

まずは近接攻撃部隊を召喚!フリンの防壁としよう

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部隊員あっての将軍!なのでまずはユニットを召喚し部隊を整えよう。

本作の攻撃はオートで、回避アクションは存在しない。なので、フリンが前線に立って直接攻撃をしかけると、敵のHPも削れる代わりにフリンのHPも削れてしまう

そう…だからこそ先頭に立って戦うリーダーの姿は美しい…。ただ、その一方でフリンのHPがゼロになるとこちらのジェムがダメージを食らうので、ゲーム的にはめちゃくちゃリスクが高い。自殺行為といってもいいだろう。

なので、まず近接攻撃部隊を召喚してフリンの防壁にしよう続いて遠距離攻撃部隊を召喚し火力を強化していく…というパターンがオススメだぞ。

タワーには部隊員!MOBA的に立ち回ろう

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タワーには部隊員を突入させ、状況を見つつフリンを追わせる。MOBA的立ち回り。

特に、敵タワーの攻略にあたっては、絶対にフリン単独で攻めてはいけない

このあたりのバランスはMOBAに近くなっている。フリンはMOBAにおけるチャンピオン的な存在。したがって、タワーの攻撃にとても弱い。

MOBAでのタワー攻撃の鉄則は、まずは兵隊であるミニオンを向かわせること。では本作においてミニオンは何かといえば、カードから召喚する部隊員ユニット。なので、タワーはユニットに攻略させるというのが鉄則になる。

もし、部隊員が十分にいない場合は攻略前に召喚しよう。召喚に十分なマナがない場合、一旦後退しマナを貯めよう。MOBAのプレイ経験があれば、このあたりの立ち回りはMOBAでのタワー攻略と同じ感覚でプレイすると上手くいくぞ。