ドラマ『東京ラブ・シネマ』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年10月10日
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2003年4月〜6月に放送されたドラマ『東京ラブ・シネマ』

この記事では、ドラマ『東京ラブ・シネマ』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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ドラマ『東京ラブ・シネマ』はどんな作品?

話数 全12話
放送年 2003年4月期
放送枠 フジテレビ月曜日21時(月9)
脚本 藤本有紀
高橋美幸
演出 平野眞
成田岳
音楽 上田益
主題歌 「恋するふたり」(大滝詠一)
キャスト 江口洋介
財前直見
宮迫博之
伊東美咲
白石美帆
鷲尾いさ子
竹中直人

上田益 平野眞 成田岳 藤本有紀 高橋美幸 伊東美咲 宮迫博之 江口洋介 白石美帆 竹中直人 財前直見 鷲尾いさ子

主人公

名前(演) 高杉真先(江口洋介)
職業など 5年前に百貨店を辞めてココモを設立。過去のタイ映画1本のヒットで食いつないでいる。

あらすじ

カンヌ、ベネチア、イスタンブールそして東京で恋が駆け巡るロマンチックコメディーの誕生!今や花形の映画買い付け業界を舞台に、いくつになっても夢を追いかけ続ける映画のバイヤーを中心とした男と女たちの恋が、仕事が、火花を散らします。

主人公・高杉真先(江口洋介)は百貨店勤務から小さな映画配給会社ココモをなけなしの資金で興した、破天荒で夢を追いかける男。世界中に埋もれている名作映画を探しに、世界各国を飛び回る毎日・・・とはいえ、かつて一回は買い付けた映画が大ヒットを飛ばしたものの、今ではすっかり鳴かず飛ばずの資金難で、あと一年で資金が尽きる倒産寸前の会社。仕事にのめりこむ体質なため、気がつくと恋や結婚はいつも後回し。よって結婚は?と問われれば「そんなの後回し、後回し」とすっかり後回しが口癖。今は落穂拾いのように、他社ではなかなか気がつかないスキマを狙って活動している。

一方、日本最大手の映画配給会社フェノミナンの卯月晴子(財前直見)は買った映画が必ず当たっていたという辣腕プロモーター。しかし、ここのところその辣腕振りに多少の陰りが出てきたのか、ヒットも不発。社長の命令によりこれまでのハリウッド担当からミニシアター系の低予算の映画買い付け担当にまわされてしまう。そんなこともあって35歳の誕生日を迎えたのを機に、結婚に対するわずかな期待を断ち切って、これからは仕事に生きるゾ!と腹をくくり、ついに自分の城であるワンルームマンションを購入した。35にして自分の人生の行く末を勇敢にも決め込んだのだ!

物語はココモとフェノミナンの映画買い付けバトルを通して、真先と晴子の間に芽生えてゆく友情とも愛情ともつかない、オトナの男と女の微妙な関係をコメディータッチに描いてゆく。さらに、真先のかつての恋人でもあり字幕翻訳家の二階堂絹世(鷲尾いさ子)も絡み物語は急展開!映画買い取り合戦とそれをとりまく人々によってスピーディに展開してゆく。

恋も仕事もボーダーラインぎりぎりに立った男と女たち。視聴者にとって最も身近で憧れを投影する“映画”のようにオシャレで、ハートウォームなロマンチックコメディーが2003年春にいよいよテレビ初公開となります!!

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『東京ラブ・シネマ』の各話あらすじ

第1話 恋愛はガケっぷち

あらすじ

映画から3人の男が出てくる。映画に感動した様子の男の名は、高杉真先(江口洋介)、35歳。ミニシアター系の小さな映画配給会社『ココモ』の社長だ。他の2人は、副社長の千葉吉成(宮迫博之)と社員の日向暎二(玉山鉄二)。『パシフィック映画祭』に、映画の買い付けに来たのだが、真先は吉成や暎二の意見を押さえて、今見たトルコ映画の買い付けを決定。会社に電話して社員の篠原忍(高岡蒼佑)から、簡単なトルコ語を教わると、トルコ映画の宣伝ブースへ直行。プロデューサーのチャカローズ(ジェム・チャカローズ)、タイフン・エクラン監督(モハメッド・ミルザイ)に配給契約の熱いプレゼンを展開する真先。
その頃、映画祭の会場近くに豪華クルーザーが停泊していた。船内では、フォーマルドレスに身を包んだ卯月晴子(財前直見)が、ハリウッドの映画プロデューサー(バーニー)と配給契約を進行中。晴子は、大手映画配給会社『フェノミナン』の凄腕バイヤー。社長の江戸川薫(竹中直人)が見守る中、契約を成立させる。晴子が提示した買い付け金額は2千万ドル。真先たちの商売とは、桁違い。もちろん、契約は即成立した。
結局契約まで持ち込めなかった真先は、吉成にたしなめられる。それでも「何がなんでも買う!」と強気な真先に、吉成は結婚して落ち着くように諭す。だが、真先の頭の中にあるのは良い映画を探すこと。女は探して巡り合う合うものではないと全く興味なし。そんな話をしながら、オフィスに戻った真先たちに、忍が突然の辞意表明をして出て行く。追い討ちをかけるようにクライアントが、出資見送りの電話をかけてきた。慌ててクライアントに会うため出かける吉成たちは、アメリカ映画の代理人と帰ってきた晴子の前をバタバタと行き過ぎる。慌てたものの、クライアントの方針は変わらず『ココモ』の前途に暗雲が。だが、真先はトルコ映画の買い付けに突っ走る。
『フェノミナン』オフィスでは、晴子が社員たちに契約成立を拍手で祝われていた。口では、拍手は映画がヒットしてからと言うものの、思わず頬が緩む晴子。そこに社長秘書の坂本理紗(伊東美咲)が現われた。理紗は、面と向かって晴子に35歳の誕生日の祝辞。晴子がカチンときていると、今度は同僚の堺照子(浅田美代子)が、誕生日は明日と訂正の追い討ち。晴子は仕事に没頭するあまり、気付いたら独身のまま35歳になろうとしていた。その深夜0時に、35歳を迎えた晴子はワンルームマンションを買うことに決める。
翌日は『ココモ』が配給する映画「パリのラブラブショー」の初日。レイトショーに備えて真先と暎二が宣伝に出ようとすると、吉成が会社を辞めると頭を下げて走り去る。真先と暎二が追いかけると、吉成の行く手に忍が。吉成を追い越して真先たちが忍を追うと、彼はエレベーターで11階に向かった。忍は『フェノミナン』に移籍したのだ。『フェノミナン』に乗り込み、戻ってくるよう説得する真先たち。吉成も口をそろえるが、忍に戻る意思はない。その頃、晴子は応接室で翻訳家の二階堂絹代(鷲尾いさ子)と会っていた。2人は、互いに35歳の独身と知って意気投合する。
夕方「パリのラブラブショー」のチケット売り場に恥ずかしそうに晴子が現われた。その傍らで、真先たちは必死の宣伝活動。鑑賞してくれたカップル一組に抽選でトルコ石のブレスレットをプレゼント!・・・と、大盤振る舞い。しかし、実はこのブレスレット、吉成が意中の女性に渡しそこねた代物。吉成が買い付けた台湾映画に「パリ~」、真先が渡りに船と取り上げたプレゼントはトルコ石。互いのいい加減さを真先と吉成が罵り合う。吉成が、これで決着とばかりに俺は辞めると捨て台詞を放った時、暎二がアルバイトの園田麻子(白石美帆)を連れて来た。すると、吉成の態度が急変。麻子こそ、吉成がトルコ石を渡せなかった女性。麻子がバイトに来るのなら、吉成は『ココモ』を辞めるわけがない。吉成にあきれた真先がトルコ石で客を呼び込んでいると、ある女性が難癖をつけてきた。女性のしつこさに、真先がつい声を荒げると絹世だ。2人は大学時代の知り合い。
「パリのラブラブショー」の上映間近。全然、客が入らない。真先たちが落胆していると、女性客がたった一人で入ってくる。吉成が『フェノミナン』の晴子と気付くと、真先は嫌がらせに来たと鼻息を粗くする。ともあれ、上映が始まるがコテコテのラブストーリーに客が入らないのもしかりと真先。だが、晴子は瞳を潤ませ食い入るように画面を見つめている。映画が終わり、外に出てもなお余韻を引きずる晴子に、真先が気に入っていただけて光栄ですと声をかけた。気恥ずかしさから否定する晴子と、嫌がらせを疑う真先は言い争いに発展。晴子がポスターを破いて、真先は幸先悪いと追い返す。
翌日、晴子が出勤すると江戸川に呼ばれた。江戸川は晴子にハリウッド担当を降りてミニシアター部門のリーダーになるように命令。可愛そうに・・・と、他人事で様子を見ていた理紗にも、社長秘書は25歳までと晴子と同じ部署に就くよう江戸川。変わりの若い秘書、峰沙耶香(石川亜沙美)に江戸川はご満悦。突然の異動に、怒り爆発の晴子だが、ミニシアター部門で結果を出せばハリウッド担当に戻れると精力的に動き出す。早速、目をつけた作品は・・・。
『ココモ』では、タイフン監督の再来日情報をキャッチ。空港へと出迎えに行く真先たちだが、監督には会えなかった。仕方なく、宿泊先のホテルに向かう真先たち。そこでは、先客が監督と契約の話を進めていた。

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第2話 一発逆転

あらすじ

「パリのラブラブショー」は早々に打ち切られ、『ココモ』は次回作のトルコ映画「バザールで恋買います」の配給にむけての準備に入った。資金繰りの悪化を懸念する副社長の千葉吉成(宮迫博之)は日向暎ニ(玉山鉄二)に、買い付けで無闇な冒険はしないようにと自重を求める。と、そこに高杉真先(江口洋介)が帰ってきて「グリーンコーヒー」というハワイ映画の配給を引き継いだと言い出す。当初の配給会社は、監督の舞台挨拶や上映予定まで組んでいたのに、社長が夜逃げしてしまったのだ。もちろん、吉成は大反対。しかし、真先は暎ニや園田麻子(白石美帆)を味方につけて引継ぎを押し切ってしまう。
その頃、卯月晴子(財前直見)のマンションには、堺照子(浅田美代子)と坂本理紗(伊東美咲)が来ていた。購入したての晴子の部屋を、照子と理紗はチェック攻め。照子は、洗面所に酒屋のタオルを見つけ、生活に手を抜いていると本当に男が出来ないと説教。晴子は、恋愛や結婚より、今は仕事がしたいと強がるのだが・・・。
真先は「グリーンコーヒー」のキャンペーンプラン作りに没頭。上映予定のエビス二番館の支配人、泉谷(ト字たかお)も気に入ってくれ、万事順調。真先が、吉成や暎ニたちとふざけていると、オフィスの戸口に女の子が立っていた。少女はすぐに逃げてしまうが、真先はどこかで見た顔。仕事に戻った真先が、キャンペーンプランの変更を監督のケビン・タニグチ(上條恒彦)に電話しようとすると、戸口に本人が現われた。ケビンの後に先ほどの少女。少女は、映画に出演していた子で、ケビンの孫のナナ(山田夏海)だった。真先は、ケビンの来訪を歓迎するが、ナナは人見知りな様子。特に、コーヒー豆のブレスレットは大事にしている。ケビンの映画も、日本からの移民が始めたコーヒー農園の一年を追った記録映画だった。ハワイの日系人の歴史を伝えたいというケビンに、しきりにうなずく真先。また、ケビンは日本での舞台挨拶を心から楽しみにしていた。
ケビンを送った真先は『たから屋』で食事。そこに、晴子もやってきた。晴子は、真先が手にしていた「グリーンコーヒー」のキャンペーンプランを一瞥。自分が手がけてきたハリウッド映画とは大違いだとケチをつけ出す。しかし、それはミニシアター系の担当にされてしまった晴子の焦り。真先には、晴子の気持ちが量れなかった。
翌日、真先は泉谷から「グリーンコーヒー」の監督舞台挨拶の中止と公開延期を告げられる。映画「戦場のバイオリン弾き」の上映が決まったのだという。ケビンにも帰国してもらって欲しいと頼む泉谷だが、真先は納得できない。オフィスに戻った真先は、その話を吉成にする。すると吉成は、晴子に頼んでみるようにと言う。「戦場のバイオリン弾き」は『フェノミナン』の配給映画なのだ。だが、真先にそんなことは出来ない。
一方、晴子は『フェノミナン』社長、江戸川薫(竹中直人)に叱責されていた。ミニシアター部門で未だ成果を上げられず、晴子の仕事に覇気を感じられないと言う江戸川は、仕事と結婚に揺れる中途半端な女は会社にいらないと突きつける。
真先は、エビス二番館の泉谷に、もう一度「グリーンコーヒー」の上映を頼みに行くが断られてしまう。そこに、晴子が現われるが、真先はやはり頼むことは出来なかった。夕方、ケビンに事情を話そうと電話する真先。だが、舞台挨拶を楽しみにしているケビンに、真先は中止になったことを言い出せない。舞台挨拶は明日。もう時間が無い。真先は、仕方なく晴子に頼むことを決意するのだが・・・。

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第3話 ベッカム

あらすじ

『フェノミナン』の卯月晴子(財前直見)は、日本で巻き起こっているサッカーの貴公子、ベッカムブームに目をつけ、以前カンヌで買い付けたイギリスの女子サッカー映画「ベッカムに恋して」をミニシアターにかけることを決定。急遽、上映館を探し始める。
一方、経営難に頭を抱える高杉真先(江口洋介)の『ココモ』。真先は、相変わらず金銭に無頓着だが、千葉吉成(宮迫博之)は日向暎ニ(玉山鉄二)に節約を強要している。そんな『ココモ』に一本の電話が入った。なんと「パリのラブラブショー」の主演女優、チャウ・チェン(アイビー・チェン)がヘルシンキ映画祭で主演女優賞を獲得したのだ。別の作品での受賞だが、テアトル東京がチャウ・チェン特集を組むことになり『パリのラブラブショー』も上映するという。早速『ココモ』スタッフは、上映に向けての宣伝を考え始める。すると、真先は朝のTV情報番組『とくだねモーニング』で宣伝すると言い出す。番組のプロデューサーは大学時代の後輩、鶴見(堀部圭亮)だと真先はすぐに電話した。
約束の時間に吉成とテレビ局を訪ねた真先だが、受け付けで待たされる。その頃、鶴見は晴子と坂本理紗(伊東美咲)の訪問を受けていた。晴子も「ベッカムに恋して」の宣伝を鶴見に売り込む。晴子は『フェノミナン』が送る次回大作の二大スター2人の独占インタビューを条件に提示。鶴見は宣伝を了解する。晴子たちがロビーに出てくると、真先たちに出くわした。瞬時に、互いのテレビ局来訪の目的を知る真先と晴子。ところが、晴子はすでに宣伝の約束を取って有利な体勢。真先も、後輩だからと強気に立ち向かうのだが・・・。ようやく会えた鶴見は、真先の願いに渋い顔。それでも、真先は強引にキャンペーングッズのラブラブクッションを鶴見に渡して帰る。
真先と吉成が会社に戻ると、二階堂絹代(鷲尾いさ子)が来ていた。翻訳の打ち合わせだが、真先は真っ先に絹代にたくさんのギャラを払えないことを詫びる。それでも、昔の誼もあり絹代は嫌な顔をせずに仕事を引き受けてくれた。仲の良さそうな真先と絹代を、園田麻子(白石美帆)が気にする。その夜、真先はチェンの来日日程を鶴見に電話して、番組への出演予定を組むように念を押す。
数日後、真先は再び鶴見のもとへ。しかし、鶴見は真先が資料用に置いていったビデオを見ていなかった。不安に駆られる真先は、鶴見と夜の食事を約束して戻る。晴子が、理紗や堺照子(浅田美代子)、篠原忍(高岡蒼佑)と『たから屋』で食事兼打ち合わせをしていると、真先が店員の八木のり平(荒川良々)に酒の持ち込みを頼んでいる。忍は、晴子に接待の根回しをしているのだろうと教える。夜になると、真先、吉成、暎ニが『たから屋』で鶴見を待っていた。ようやく現われた鶴見だが、早くも顔を赤らめている。とにかく真先が接待を始めようとするが、鶴見は不機嫌。いつまでも後輩扱いされるのが面白くないのだ。キャンペーン用のクッションもタレントにあげてしまい、鶴見は真先の話に乗る気はなかった。さらに、鶴見は真先の生き様をけなしだす。怒りで鶴見に殴りかかろうとする暎ニを必死に止める吉成。だが、真先は怒りを押さえ込んで、鶴見に頭を下げた。その姿に、鶴見も月曜日のコーナーで映画を取り上げると約束するのだが・・・

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第4話 涙の銀幕

あらすじ

『フェノミナン』の卯月晴子(財前直見)が担当した「ベッカムに恋して」は、テレビ宣伝の効果もあって好調に収益を上げている。晴子は社長の江戸川薫(竹中直人)に、次に手がける作品「デブラ・ウィンガーを探して」をプレゼン。宣伝企画や"湯けむり映画祭"でのプレミア上映を説明した後、すでに買い付け済みだと報告。事後報告に顔をしかめる江戸川に、晴子は宣伝費の上乗せを要求するが即座に却下。すると晴子は上映館がシネ・メゾンだと追加報告。シネ・メゾンの支配人、石倉鉄也(市川勇)は、江戸川と犬猿の仲。石倉を口説いたとなれば、予算上乗せも必至という晴子の計算だが…。
『ココモ』のオフィスでは、高杉真先(江口洋介)がソファでゴロゴロ。ヒット作もなく、ちょっぴりヒマ状態。千葉吉成(宮迫博之)から『フェノミナン』は好調なのにと突っ込まれた真先は、うちには"湯けむり映画祭"があると答える。真先は、事情を知らない日向暎ニ(玉山鉄二)に映画祭を説明。実は『ココモ』4年前のヒット作「バンコクの二挺拳銃」は、この映画祭の実行委員長の川村太郎(大高洋夫)が、周囲の反対を押し切って上映してくれたおかげで配給が決定したのだ。その川村から、真先は海外映画で買い付け前の良い作品があると連絡を受けていた。
シネ・メゾンでの上映は晴子のハッタリ。その話を聞いた堺照子(浅田美代子)と坂本理紗(伊東美咲)は唖然。こうなったら、何としても石倉に上映の約束を取り付けなくてはならない。悩む晴子に理紗は"湯けむり映画祭"に行くかどうかを尋ねる。単なる町おこしのイベントと言う晴子に、篠原忍(高岡蒼佑)がプレミア上映に立ち会わないわけにはいかないと忠告。さらに、他に発掘すべき作品もあるかもしれないと促す。
真先たちは『たから屋』で"湯けむり映画祭"について語りながら食事。吉成の提案で、園田麻子(白石美帆)も同行することに。暎ニも加わり『ココモ』は、全員参加が決定する。そこに、晴子がやって来た。真先がプレミアム上映の祝辞を述べると、晴子はショボイ映画祭と素直に喜ばない。真先にとっては運命的な映画祭。ショボイと言われては、黙っていられない。真先と晴子は、またしても言い争いになってしまう。
3日間の映画祭が温泉地で始まった。『ココモ』と『フェノミナン』のメンバーも到着。真先と吉成は早速、川村を訪ね、暎ニと麻子を紹介する。そして、映画祭会場の設営を手伝うことに。一方、晴子はメイン会場で石倉と会うことに成功するが、説得することは出来ない。しかし、晴子は逆に帰るまでに絶対になんとかすると気合が入る。
翌日『ココモ』チームは、上映映画のチェック。真先は、川村に会う。そこに吉成が駆け込んできた。映画祭が今年で中止になると聞いたのだ。川村は、それが真実だと淋しそうに真先に語る。晴子は、この日も石倉から良い返事をもらおうと必死。しかし、どんな手を使っても石倉の頑な態度に疲れてしまう。夜になって、町外れの飲み屋に出向いた晴子は真先と出くわした。真先は映画祭のことで、晴子は石倉で…お互いに疲れた2人は文句を言い合いながらも、朝まで酒を酌み交わす。
翌朝、店のカウンターで目覚めた真先と晴子。と、吉成から電話が入る。「デブラ・ウィンガーを探して」を上映する予定のスクリーンが破れてしまったのだ。『フェノミナン』はプレミアム上映が出来なくなってしまうのか? 最後の思い出の映画祭を成功裏に終わらせたい真先は…。

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第5話 大切な人

あらすじ

『ココモ』に「バザールで恋買います」のフィルムと宣伝材料が届いた。高杉真先(江口洋介)、千葉吉成(宮迫博之)、日向暎ニ(玉山鉄二)、園田麻子(白石美帆)は大喜び。吉成は、自分が買い付けた「パリのラブラブショー」の収益で、大きな宣伝ができると懐の余裕を見せる。すると暎ニは「パリ~」の成功は、主演女優が賞を取ったクッション効果で、吉成の功績ではないと指摘。吉成は面白くない。上映館の支配人も客の入りには笑顔を絶やさないが、吉成が脚本の良さを尋ねると「・・・」。
支配人と別れた吉成は、三島博崇(緋田康人)に呼び止められた。三島は、映画制作会社『ベア-ズフィルム』の社員だったが、独立して新しい会社をはじめたと言う。「パリ~」の成功は、吉成に眼力があったからと誉めそやす三島。そして、吉成と伝説を作りたいと、新作の脚本「スイート・マネー」を渡した。一方『フェノミナン』の卯月晴子(財前直見)、堺照子(浅田美代子)、坂本理紗(伊東美咲)たちは『ベア-ズフィルム』の取締役、杉村顕子(あづみれいか)と会っていた。晴子は、杉村から新作の脚本数作を渡される。
翌日、晴子は杉村に自分が気に入った作品を示す。だが、その作品は既に売られてしまっていた。しかも、詐欺行為で・・・。『たから屋』で真先たちに会った晴子は、その話をする。売られた作品は「スイート・マネー」。三島が勝手に売って、手付金を持ち逃げしたらしい。晴子は、詐欺に気をつけるようにと真先に忠告。しかしその頃、吉成は三島と会っていた。やはり「スイート・マネー」が気に入った吉成だが、現在の『ココモ』の経済状態での買い付けは無理。だが、三島は食い下がる。「パリ~」の成功は真先の腕だったという業界の噂を話し、吉成のバイヤーとしての能力を埋もれたままにしていいのか? と、言い出す。手柄を・・・自分の能力を証明したい吉成は、三島に手付金を支払ってしまう。
上機嫌で『ココモ』に帰ってきた吉成だが、壮大な計画があると「スイート・マネー」の買い付けの件を隠す。と、真先が晴子から聞いた話を伝える。三島が詐欺行為をしていると知った吉成はオフィスを飛び出す。吉成は、三島の行方を探すが、どこにも手がかりはない。その夜『ココモ』メンバーは、真先のマンションで「バザールで恋買います」の宣伝会議。だが、吉成は元気がない。こと予算の話になると押し黙ってしまう。体調が悪いとマンションを出た吉成は、心配して追いかけてきた麻子をつい怒鳴ってしまった。いつもの居酒屋で江戸川薫(竹中直人)と飲んでいても吉成は、ふさぎこんでいる。
その翌日も、吉成は遅刻。宣伝プランを渡しても覇気が感じられない吉成に、真先はやる気の無さを責める。吉成が、公園で金策を考えていると、麻子が来た。昨夜の八つ当たりを詫びた吉成は、麻子に真実を打ち明ける。辞めて責任を取ると言い出した吉成は、真先のもとへ。だが、真先は警察からの連絡で全てを知っていた。頭を下げる吉成だが、真先は許さない。その頃『フェノミナン』でも問題発生。理紗が持ち帰った新作の脚本を紛失してしまったのだ。晴子も、照子があきれるほど理沙を容赦なく責める。
明くる朝、吉成は出社しなかった。すると麻子は、昨日吉成がなぜ買い付けをあせったか、自分に語った理由を真先に話す。と、そこに警察から電話が・・・。

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第6話 大失恋!!

あらすじ

高杉真先(江口洋介)は、二階堂絹世(鷲尾いさ子)に昔の2人の関係に戻ることを切り出した。しかし、絹世は返事を避ける。真先は「バザールで恋買います」の原作台本を渡し、良い仕事を終えてから考えようと含みを残した。一方、卯月晴子(財前直見)は、日向暎二(玉山鉄二)の携帯に電話するが応答がない。暎二は、携帯をオフィスに忘れて坂本理紗(伊東美咲)と会っていた。晴子が、がっかりしていると暎二から折り返しの電話が。喜んだ晴子は、暎二を焼肉店に誘う。晴子の想いとは別に、暎二は仕事の面で彼女を信頼している。この日も暎二は「バザール~」の宣伝方法を相談。すると…。
翌日、『ココモ』では、暎二が「バザール~」の公開に先駆けてノベライズを発売しようと提案する。真先と園田麻子(白石美帆)は賛成。だが、千葉吉成(宮迫博之)は出版社が簡単に見つからないだろうと言う。すると真先は、絹世に出版社を紹介してもらうことを思いつく。早速、絹代とともに『タキノ出版』へ。絹世は、溝口敬一郎(豊原功補)を真先に紹介する。しかし、溝口は映画嫌い。真先の話にもノリが悪い。とりあえず、資料には目を通すと言い、溝口は話を切り上げてしまう。そして、溝口はすぐに絹世と翻訳の打ち合わせ。溝口は、原稿の直しを厳しく絹世に話し出す。
真先が『たから屋』に行くと晴子がいた。晴子は、ノベライズの件がどうなったのか? と、真先に尋ねる。そこで、ようやく真先は暎二の発案の裏に晴子のアドバイスがあったことに気付いた。暎二の成功を願う晴子に、何も言えなくなる真先。すると、晴子も真先に絹世と進展したのかと聞いてくる。お互いに仕事が忙しいと真先はごまかした。
その夜、マンションに帰った真先は、吉成と暎二にノベライズの経過を報告。自慢な暎二には、晴子がヒントをくれたのだろうと釘を刺す。いつも食事をごちそうしてくれる良い人と暎二が話し出すと、吉成は惚れられているのでは? と、疑問を投げる。だが、暎二はそんなことはないと笑って否定。吉成は、そんな暎二が心配になる。晴子のマンションにも堺照子(浅田美代子)と理紗が来ていた。照子は、そろそろ暎二からの反応が欲しいのではないかと、晴子に尋ねる。晴子は否定するが、どこかで期待している様子。
翌朝、暎二はスーツ姿で出社。吉成と溝口にサンプルビデオを持っていくだけなのだが、気合が入っている。真先は、紹介してくれた絹世に恥をかかさなければ良いと暎二に話す。すると、吉成は真先を別の場所に連れ出し、今でも絹世のことを想っているのか? と、問う。真先が絹世にやり直そうと話したと言うと、吉成は麻子をどうするのかと尋ねる。吉成は、自分の想いを忘れて麻子に幸せになって欲しいのだ。『フェノミナン』でも、晴子が理紗を仕事に連れ出した。こちらも『タキノ出版』の女性誌に、映画の紹介記事の掲載を依頼に行く。溝口と会う真先と暎二。女性誌編集者に会う晴子と理紗。どちらでも、若い暎二と理紗が、張り切りすぎてしまう。
『ココモ』では、吉成が麻子に留守番を任せて銀行に出ようとしていた。そこに絹世が訪ねて来た。『バザール~』のヒロインのインタビューを翻訳して持ってきたのだ。吉成は、絹代にまだ真先のことが好きなのか? と、聞く。困った様子の絹世は、溝口と交際していることを吉成に打ち明ける。

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第7話 君を守る

あらすじ

『フェノミナン』の卯月晴子(財前直見)は、日向暎二(玉山鉄二)への想いを振り切るために仕事に専念。そんな晴子に、江戸川薫(竹中直人)は『フェノミナン』のミニシアター専用映画館を探すように命じる。晴子は勇んで応じ、専用映画館で最初に上映する作品を他部所が抱き合わせで買わされた映画にすると答えるが・・・。作品の内容を知らなかった晴子は、資料を見て唖然。なんと巨大エビが主人公のキワモノ映画。堺照子(浅田美代子)と坂本理紗(伊東美咲)も、どう扱っていいのかわからない。すると照子は打つ手がないわけではないと、篠原忍(高岡蒼佑)に促した。忍によると、ミニシアター系の配給会社は、得意ジャンルがハッキリしていると言う。つまり、キワモノ映画に詳しい会社に協力してもらうのだ。忍が勧めたキワモノ映画を得意とする会社は『ココモ』で・・・。
その頃『ココモ』の仕事は停滞気味。そこに晴子から電話が入り、これから来ると言う。高杉真先(江口洋介)や千葉吉成(宮迫博之)は、理由がわからないまま応じた。そんな時、園田麻子(白石美帆)がロッカーの中にウェスタンの衣装や小道具を見つける。衣装を身に着けた吉成がふざけていると晴子が到着してあきれられてしまう。ウェスタンスタイルは『バンコクの二挺拳銃』の宣伝道具。これで映画がヒットしたと真先から聞き、餅は餅屋と納得した晴子は、エビ映画の宣伝協力を頼むことにする。
翌日、早速『ココモ』のメンバーは『フェノミナン』の会議室へ。真先は『フェノミナン』から提出された宣伝企画書に驚く。宣伝予算が、自分たちより一桁多いのだ。逆に、照子たちは『ココモ』の予算で効果的な宣伝が出来るのかと呆れ顔。まずはタイトルを決めようと会議に入るが、晴子はあくまで女性をメインターゲットにしようと、恋愛色の濃いものを挙げる。コンセプトの間違いを指摘する真先が提案したのは「えびボクサー」。あまりのストレートさに、言葉を失う一同。キワモノ路線の真先と、ラブ路線の晴子は早くも衝突。すると、理紗は真先に賛成、暎二は晴子と一緒に考えたいと言い出す。理紗はともかく、暎二は晴子が忘れようと努める相手。吉成は、止めようとするが暎二は未だに理由がわからなくて、会議は波乱のまま終了してしまう。
次の日、真先と吉成は麻子の実家である映画館『かもめ座』を訪ねる。映画を見終わった真先と吉成は、麻子から父親の敏郎(綿引勝彦)を紹介される。しかし、敏郎は無愛想。男だらけの職場に麻子が通っていることに、少なからず嫌悪感を抱いているようだ。また、名画専門の上映館『かもめ座』は、経営難。敏郎自身いつまで続けられるかわからず、麻子の将来を考えると不安になるのだ。そんな話を吉成が真先にしながら出てくるのと入れ違いに、晴子が『かもめ座』へ。
翌朝、晴子は専用上映にぴったりの映画館を見つけたと江戸川に報告。そこは『かもめ座』。江戸川も若い頃に通った場所で、賛成する。その頃『かもめ座』では、麻子が出社しようとすると敏郎が倒れてしまった。『ココモ』と『フェノミナン』の合同会議は、この日も真先と晴子の意見が激突。とりあえず話を変えようと、真先が上映館を尋ねると晴子は『かもめ座』の名を出した。結局、麻子が勤めているということで、晴子は真先たちに敏郎を紹介してもらう。晴子は、敏郎が倒れたことを知り、すぐに帰ろうとするが引き留められた。敏郎は『フェノミナン』の映画を上映するだけで、敏郎にはオーナーとして残ってもらうことを告げる。麻子は、勧めるのだが敏郎は・・・。また、吉成も通い詰めた映画館に、思うところがあるらしく・・・。

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第8話 夢の崩壊

あらすじ

『ココモ』の高杉真先(江口洋介)は『フェノミナン』の社長、江戸川薫(竹中直人)と対面。卯月晴子(財前直見)の関係に嫉妬する江戸川だが、真先は気づかない。それより真先は、江戸川がかつて映画祭で助演男優賞を獲得した名バイプレイヤーと知って感激。一方、思わず園田麻子(白石美帆)を抱きしめてしまった千葉吉成(宮迫博之)。吉成は、真先に恋することを止めさせようとするのだが、麻子は見ているだけでもいいと言う。
翌日、取り引き先の銀行を訪れた真先は、貸し付け担当から3ヵ月後の融資打ち切りを宣告される。『バザールで恋買います』公開予定の半年後までもたない。オフィスに帰った真先は、吉成や日向暎二(玉山鉄二)に理由も告げずに映画の公開繰上げを押し付ける。江戸川は、篠原忍(高岡蒼佑)から『ココモ』の経営状況を聞き出し『フェノミナン』に吸収すると言い出す。晴子は真先を擁護するが、利益優先の江戸川に反論できない。
そんな晴子が屋上に行くと、真先がいた。晴子は『バザール~』宣伝の資金繰りをそれとなく探り『フェノミナン』に任せては?と、促す。買い付けを争った映画だから心配するのだろうと続ける真先に、晴子の胸に罪悪感が込み上げる。
その夜、晴子は二階堂絹世(鷲尾いさ子)を自宅に呼んだ。真先は、帰社しようとして坂本理紗(伊東美咲)につかまる。晴子は、絹世に真先と別れた理由を。理紗も同じ事を真先に尋ねる。原因は、大学卒業直後、絹世が真先に告げずにイスタンブールに渡ってしまったこと。しかし、絹世は映画をあきらめて安定した職業を選んだ真先に失望していた。今は・・・。真先は『ココモ』を設立して、再び夢を追っている。だが、絹世は新しい恋人ができていた。真先と絹世が再会するのが遅すぎたのだ。
その翌日、晴子は江戸川に『ココモ』の吸収は難しいと報告。晴子の追加説明を遮った江戸川は、理紗を呼んだ。『ココモ』吸収に理紗を協力させるという。理紗は、暎二を呼び出して『ココモ』の内部事情を聞き出した。実質的な経理担当が吉成で『バザール~』の上映予定館のことなどだ。そして江戸川に報告。真先は、上映を繰り上げたための宣伝進行の変更に必死。ひとりで突っ走ろうとする真先を心配する吉成に、気に入らなければ辞めてもいいとまで言い出す。そこに、上映予定館の支配人から電話が入る。上映契約を取りやめると・・・。それは、江戸川の手回しだった。『ココモ』の上映予定館に手を回し『フェノミナン』と契約させたのだ。しかも、その話を晴子にさせていた。とりあえず『えびボクサー』の上映を決めた晴子に、江戸川は素知らぬ顔で真先にも連絡するように告げる。晴子は『たから屋』で真先を見つける。江戸川に言われたとおりに『えびボクサー』の上映館を晴子が教えると、真先の表情が曇る。晴子もすぐに『バザール~』が断られたのだと気づいて謝るが、真先にはもともとライバルだからと言われてしまう。
次の日、真先は朝から資金繰りで奔走し、ノベライズの打ち合わせをすっぽかしてしまった。吉成は、無理をしないで予定通りに上映すればいいと真先の奔走を責める。返事も出来ない真先にあきれて屋上に出た吉成に、晴子が社長にあって欲しいと話し掛けてきた。吉成は、何か嫌な予感に襲われる。一方、暎二もここのところの真先の態度にあきれていた。麻子だけは、真先を信じようとするのだが・・・。

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第9話 恋の行方

あらすじ

『ココモ』の経営は、ついに立ちゆかなくなった。高杉真先(江口洋介)は、放心状態になってしまい、何もやる気が起きない。千葉吉成(宮迫博之)は、江戸川薫(竹中直人)に会えず、日向暎二(玉山鉄二)もどうしてよいかわからない。
真先が出社すると吉成がデスクの整理をしている。吉成が『フェノミナン』からのヘッドハンティングを受けるのも仕方がないと真先は思う。だが、吉成は最後まで真先についていくと言う。江戸川には会えなかったが、引き抜きの話は断っていた。そこに、暎二もやってきた。暎二は、専門学校時代の友人にパンフレットのデザインなどを頼むと勇んでいる。暎二も最後まで真先に付き合う決心をしていた。そんな時、トルコ大使館から電話が入る。なんと『バザールで恋買います』の協賛を申し出てくれたのだ。形勢逆転。真先は『タキノ出版』へ出向き、溝口敬一郎(豊原功補)に事情を説明し、ノベライズの出版日程の繰り上げを頼む。渋々応じた溝口は帰ろうとした真先を引き留め、二階堂絹世(鷲尾いさ子)と正式に婚約したことを告げる。真先は祝辞を述べるが心境は複雑。
その頃『フェノミナン』の卯月晴子(財前直見)も絹世に祝いの言葉を贈っていた。晴子は、結婚相手との出逢いがどうしてあるのかと絹世に尋ねる。もうであっているかも知れないと絹世から言われた晴子の頭に浮かぶのは、真先の姿で・・・。
その夜、真先と晴子は『たから屋』でばったり会った。話は自然に絹世と溝口の婚約のことに。ゴマ豆腐を美味そうに食べながらも、真先は昔の恋人が他の男と、それも仕事で関係のある男と婚約してしまった心境の混乱を晴子に語る。真先へ想いが傾く晴子は、さりげなく私がいるじゃないと告げた。そうだな、と答える真先だが、晴子の期待と意味が違っている。真先は、仕事仲間として語り合える晴子がいることに感謝したのだ。晴子は、それ以上、自分の想いを伝えることが出来なくなってしまう。
翌日の『ココモ』には、園田麻子(白石美帆)も出社してきた。想いを告白する前に、失恋を感じた麻子は、真先の顔をまともに見ることが出来ない。事情を察した吉成は、麻子の話を聞いてやり、終業後に飲みに行こうと誘う。オフィスで真先と暎二が仕事の打ち合わせをしていると坂本理紗(伊東美咲)が来た。持ってきた手作りの弁当を真先に渡す。理紗の気持ちに答えることが出来ない真先は、彼女の行動に困惑する。夕方、理紗は晴子に使いを頼まれて再び『ココモ』へ。誰もいないオフィスに入った理紗は、真先に渡した弁当を発見。だが、弁当は食べてもらえていず、理紗はがっかり。そこに、暎二が帰ってきた。失望感にさいなまれる理紗は、暎二を誘って・・・。
一方、晴子はとあるホテルのラウンジで江戸川と会っていた。江戸川は、これまでの晴子の恋愛遍歴をことこまかに語り出す。そして、江戸川は遠回しながらもついに晴子に想いを告白。しかし、晴子の気持ちは既に・・・。江戸川の想いに答えることは出来ない。
ひとりマンションに帰った晴子は、豆腐料理を作り始める。『たから屋』で、真先が美味しそうにゴマ豆腐を食べていたからだ。一方、真先も自宅マンションで、カップ麺を作ろうとするが虚しくも失敗。そんな時、真先は『たから屋』で晴子が口にした言葉を思い出す。私がいるじゃない・・・。その言葉が気になる真先は、晴子に電話して・・・。

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第10話 昔の恋人

あらすじ

『ココモ』に「バザールで恋買います」の上映館として『フィールド・オブ・シネマ』を提供するという大手商社が現われた。高杉真先(江口洋介)が、出迎えに行くと卯月晴子(財前直見)と意味ありげに立ち話をしている男がいる。この男こそが『ココモ』を訪ねて来た商社、事業部の黒沢雄平(大江千里)だった。晴子から黒沢を紹介された真先は、オフィスに案内。そこで、上映に向けての具体的な話になるが、黒沢は現状の真先のプレゼンでは会社の上層部を説得するには難しいと仕事には厳しい。千葉吉成(宮迫博之)は、なぜ黒沢が勤める大手商社が『ココモ』を知ったのかを聞く。すると、黒沢は『フェノミナン』社長の江戸川薫(竹中直人)からの紹介だと言う。
黒沢と出会った晴子は、オフィスに戻ってもあきらかに動揺していた。と、黒沢から電話が入り呼び出される。改めて晴子に会った黒沢は、自分が離婚したことを話す。そして、晴子が未婚だと知り、頭を下げた。さらに、恋人の有無を尋ねる黒沢。答えられない晴子に、黒沢は好きな人がいることを感じる。だが、交際しているわけではないなら、自分にも晴子と恋をする望みがあると微笑んだ。その頃、真先は江戸川に黒沢を紹介してもらった礼を述べていた。江戸川は『ココモ』の今後の健闘を祈ると言いながら、黒沢との食事に真先を誘う。そして、黒沢のことは晴子が詳しいと含みを残した。社長室を辞した真先は晴子に会う。真先が黒沢との過去の事情を聞くと、晴子は結婚するつもりだったと答える。しかし、晴子は真先には関係ないと加えた。
その夜、真先は約束通りに江戸川、黒沢と食事。江戸川は、晴子と黒沢の過去をわざと持ち出し、真先の心をざわつかせて席を立った。真先と2人きりになった黒沢は、晴子との関係を聞く。別に何もないと真先が答えると、黒沢は自分には晴子しかいないと再会してハッキリと分かったと告げる。食事を終えた真先は、吉成と映画の編集をして一緒に深夜のオフィスに戻った。2人は、久しぶりにオフィスで仮眠することに。真先は、黒沢へのプレゼンが通らなかったら『フェノミナン』に行くよう吉成に話す。さらに、日向暎二(玉山鉄二)や園田麻子(白石美帆)の再就職にも責任を持つと言う真先。だが、自分だけは何としても映画を上映すると固い決心を吉成に語った。
翌朝、麻子が出社してくると、彼女の父、敏郎(綿引勝彦)から電話が入る。応対した吉成に、敏郎は『ココモ』を辞めるよう麻子を説得して欲しいと頼む。吉成が逡巡していると、麻子から会社を辞めたいと言って来た。吉成は、会社がこういう状態だから考え直して欲しいと言うが、麻子はだから余計に…と答える。麻子の様子がおかしいことに、吉成は気づく。一方『フェノミナン』では、坂本理紗(伊東美咲)の様子がおかしいことに晴子が気づく。理紗は、真先に自分の想いが伝わらない哀しみを暎二で埋め合わせしていた。それでも、理紗はさらに重い気持ちになっている。しかし、晴子も人の恋を心配している場合ではない。黒沢から誘いの電話が入ったのだ。ためらう晴子だが「バザールで恋買います」のプロとしての評価を聞きたいという黒沢に、仕事ならと応じる。晴子がビルの屋上に出ると真先がやってきた。編集の時間が空いたから、食事をしないかと誘う真先。だが、晴子には黒沢との約束が…。2人の心は、少しずつすれ違ってしまう。

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第11話 絶体絶命

あらすじ

高杉真先(江口洋介)は、卯月晴子(財前直見)に恋してしまったことに気づく。しかし、晴子の前には結婚まで考えたことのある黒沢雄平(大江千里)が出現していた。真先は、自分の正直な気持ちを電話で千葉吉成(宮迫博之)に吐露する。吉成は、少し弱気になっている真先を励ます。その頃、晴子は黒沢からプロポーズをされていた。晴子は、自分たちの関係は6年前に終わっていると断る。だが、黒沢は今の晴子がさびしそうに見えると、返事を待っていると告げた。
翌日、黒沢は「バザールで恋買います」を『フィールド・オブ・シネマ』で上映すると真先に連絡。真先は、早速『フィールド・オブ・シネマ』に出向く。黒沢によると、真先が提出したデータが、上層部を説得するのに役立ったとのこと。真先は、晴子から資料を借りてデータを作成したことを黒沢に話すと、2人の間に仕事とは別種の緊張感が漂う。そして、黒沢は昨晩、晴子にプロポーズしたが返事をもらえなかったことを話した。
黒沢のもとを辞した真先が『たから屋』に行くと晴子がいた。真先は、晴子に上映館が決まったことを告げるのとともに、黒沢からプロポーズされたのか?と、尋ねる。すると、晴子は結婚の答えはまだしも、黒沢は自分のことを理解してくれる人間だと真先に答える。そんな晴子に真先は…まだ、自分の気持ちを素直に伝えられない。
小説版「バザールで恋買います」が出来上がった。日向暎二(玉山鉄二)は、坂本理紗(伊東美咲)に届ける。自分の全てをさらけだした理紗は、仕事で生き生きとする暎二を改めて見直す。真先がオフィスにいると晴子が「えびボクサー」公開初日の招待状を携えてやって来た。まだ集客の予想さえつかない映画に、さすがの晴子も不安顔。しかし、必ず上映には赴くと言う真先に晴子は…。
その夜『かもめ座』に園田麻子(白石美帆)が帰ると、最終上映が終わったのに客電が点いている。敏郎(綿引勝彦)にわけを聞くと、視線で客席を見るよう促された。なんとそこには、江戸川薫(竹中直人)がいて、映画の余韻に浸っていた。麻子は『フェノミナン』の社長と知る由もなく、江戸川の映画への思いを聞いてやる。その頃『ココモ』では、真先と吉成がまだ仕事をしていた。吉成が晴子に早くアプローチした方がいいと言うと、真先はもうしていると答える。「バザールで恋買います」の上映を成功させることが、晴子への告白だと言う真先に、吉成は先輩らしいと優しく微笑んだ。『フェノミナン』では、晴子が理紗に真先を好きになったことを告げていた。真先より、暎二のことを気にかける理紗。そして理紗は、真先へのアタックの敗北を素直に認める。晴子と理紗の真先を巡るわだかまりは解消していった。
次の日、真先は「バザールで恋買います」のチケットを手帳カバーを模した封筒に入れようと、吉成たちに語る。それは、映画のキーアイテムであり、自分の人生を変えたものでもある。この映画に全てをかけようとする真先の意気込みだ。吉成たちは、真先のアイデアに力強く賛成する。「えびボクサー」の上映時間が近づいてきた時『ココモ』に黒沢から電話が入る。応対した真先に、黒沢は「バザールで恋買います」の上映が中止になったと…。

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第12話 奇跡の夜

あらすじ

「バザールで恋買います」の公開が成功したら言いたいことがある…と、卯月晴子(財前直見)に告げた高杉真先(江口洋介)。しかし『フィールド・オブ・シネマ』での公開は中止が決定されてしまった。黒沢雄平(大江千里)からの中止報告を真先は『ココモ』のメンバーに伝える真先だが、まだ公開をあきらめたわけではない。千葉吉成(宮迫博之)、日向暎ニ(玉山鉄二)、園田麻子(白石美帆)も真先に同調して再び上映館探しを始める。
『ココモ』の事情を知った晴子は、黒沢を責める。黒沢は、やるだけのことはやったが、こうなることを少しは望んでいたことは否定できないと、真先への嫉妬があったことを認める。言葉が出ない晴子に、黒沢は「バザール~」の穴埋めに『フェノミナン』の映画を上映したいと持ちかける。驚く晴子に、返事はゆっくり検討してからでと余裕を与える黒沢。だが、晴子はたくさんの人に良い映画を見せる機会を自ら逃したら、真先に会わせる顔がないと、上映作品提供を即答する。オフィスに帰った晴子は、屋上に真先を呼び出して黒沢のプロポーズを断ったことを話す。ホッとしながらも、千載一遇の機会を逃したとからかう真先に、博打には慣れていると答える晴子。2人の恋を賭けた大博打が始まった。
真先はタキノ出版の溝口敬一郎(豊原功補)に会いに行くが、ノベライズの売れ行きは厳しいものになっている。そこに、上映中止の原因を作った週刊タキノの編集者、豊田(小市慢太郎)が現われ、一応謝りはするが、本が売れたら奇跡と他人事のように嘲る。真先は、奇跡が起きたら週刊タキノで映画を取り上げて欲しいと豊田に突きつける。溝口も真先に同意したことで、豊田はいやいやながらも承知することになった。タキノ出版を出た真先は、その足で以前勤めていたデパートへ。デパート館内にある劇場を貸して欲しいと頼んでいたのだが、半年先まで予約が埋まっていた。
麻子は、実家の『かもめ座』で「バザール~」を上映することを父の敏郎(綿引勝彦)に頼もうとする。だが、麻子が切り出した矢先、敏郎は再び倒れてしまった。真先と吉成、暎ニは敏郎の入院した病院へ。吉成を確認した敏郎は『かもめ座』の閉館を静かに告げる。そして、自分のこだわりを理解してくれたことと、麻子を会社にとって大事な存在だと言ってくれたことを吉成に感謝した。麻子は、吉成と『かもめ座』に敏郎がやりかけていた仕事を片付けに行く。そこで、麻子はある重大な決意を吉成に…。
その翌日『ココモ』に取引先の銀行から電話が入る。ついに、融資が打ち切られることになってしまったのだ。真先は『ココモ』の事実上の倒産をメンバーに語る。そして、真先は苦楽を共にしてきた吉成と固く抱き合い、無念の涙をこらえる。それを知った晴子は『ココモ』のオフィスに駆けつける。だが、真先は晴子に約束の言葉は言えなくて…。

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引用元:番組公式サイト

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