ドラマ『Over Time-オーバー・タイム』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年9月4日
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1999年1月〜3月に放送されたドラマ『Over Time-オーバー・タイム』

この記事では、ドラマ『Over Time-オーバー・タイム』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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『Over Time-オーバー・タイム』はどんな作品?

この章では『Over Time-オーバー・タイム』について情報を整理してまとめています。

話数 全12話
放送年 1999年1月期
放送枠 フジテレビ系 月曜日21時(月9)
脚本 北川悦吏子
演出 武内英樹
永山耕三
羽住英一郎
主題歌 the brilliant green「そのスピードで」
キャスト 反町隆史
江角マキコ
木村佳乃
西田尚美
石田ゆり子
椎名桔平

北川悦吏子 武内英樹 永山耕三 羽住英一郎 反町隆史 木村佳乃 椎名桔平 江角マキコ 石田ゆり子 西田尚美

主人公

名前(演) 楓宗一郎(反町隆史)
職業など 新聞社のカメラマン

 

あらすじ

これは恋の話なのだ、たぶん。運命とか、宿命とかではなく--気がついたらなくてはならない存在の、ふたり。だから、ひょっとしたらこれは恋にはならないかもしれない。でも新しい、男と女のカタチになるかもしれない。これは友情とは違うのか!?

人は泣きながら生まれてくるというけれど、人恋しくない赤ちゃんはいないので、やっぱり人間は、元来みんな寂しがりやなのかもしれない。そんな寂しさを埋めてくれるのは、親や結婚相手ではなく、たまたまそばにいた異性の友達だった…そんなことも許されるはず。男と女だから「いい友達」になるのか、男と女だから果てはくっつくか離れるしかないのか--。男と女が心の一番近いところにいることの、心地よさを危うさをコミカルに、そして時にはせつなく描く「Over Time」。
「GTO」の反町隆史、「ショムニ」の江角マキコほかにも木村佳乃、石田ゆり子、椎名桔平、「ロングバケーション」脚本の北川悦吏子、「踊る大捜査線」「眠れる森」企画の亀山千広、「ビーチボーイズ」プロデューサーの高井一郎、「神様、もう少しだけ」演出の武内英樹、「ラブジェネレーション」舞台演出の永山耕三、そしてthe brilliant green書き下ろしの主題歌と、史上最強の布陣でのぞむ。

引用元:公式サイト

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『Over Time-オーバー・タイム』の各話あらすじ

第1話

あらすじ

1998年大晦日。東京で美容師をしている笠原夏樹(江角マキコ)は、友人の冬美(石田ゆり子)、春子(西田尚美)と北海道のホテルで新年を迎えようとしていた。冬美と春子は、擦れ違う宿泊人に「若い」などと素早くチェックを入れつつ、食事後にもうひと滑りとゲレンデに降りていった。
「若い」とチェックを入れられた男、実は夏樹のむかいの部屋の宿泊人、遠藤和也(加藤晴彦)23歳。在京の新聞社の北海道支社に席を置くカメラマンで、先輩カメラマン・楓宗一郎(反町隆史)とニューイヤー花火のシャッターチャンスを待っていたのだ。「向かい年増みたいでしたよ」「新年早々ついてないな」
しっかり連れの二人にチェックが入れられてることも知らず、残された夏樹は、おせち替わりのカレーを平らげ、優雅にバスタイム中…とその時、いきなりドォンという凄まじい音と共に花火が打ち上がった。99年の幕明けだった。
夏樹は、フロントに電話を入れた。お皿を取りにきてもらって充満したカレー臭を取り除くために。ドアを開けてソロッと皿を押し出す夏樹の目に、向かいの部屋前に置かれたおせちのトレイが入った。食べたかったおせちはどんなものかしら?好奇心を押さえきれず、思わず歩を進めた時だった“ガチャン“後方で無情のドアの閉まる音。
ボーゼンの表情で立ちすくむ夏樹は、あわれスリップ一枚。
そこに向かいの部屋から宗一郎が顔を出した。車のキーを持たず買い出しに行った遠藤を追いかけるためだった。
「あけましておめでとう」「あれ、どっかで?」間抜けな会話を交わす二人。取り敢えず着ているものをと夏樹が宗一郎のバスローブを引っ張ると、慌てふためく宗一郎の背後で、またもドアの閉まる音が……。
これが、宗一郎と夏樹の赤面ものの出会いだった。
数日後。宗一郎はガス爆発の現場に走っていた。
嬌声と罵声の中、宗一郎は競うように特ダネを狙うカメラマンの前にさらされる負傷した女性倉田なずな(木村佳乃)のことを、立場も忘れ自分のジャケットを掛けてマスコミの目から守ってやった。
しかし、この一件が響いて宗一郎は東京本社勤務が言い渡されてしまった。
一方、東京に戻った夏樹は、いきなり親の持ってきた見合い話しにのってしまおうかと考えていた。女29才。今の生活から脱出できるならと思ったのだ。
だが、そんな夏樹をみかねた春子が「子持ちのオヤジと結婚するぐらいなら、知り合いの新聞社社員を紹介する」といってくれた。
そして、これにのった夏樹が約束のホテルへと向かうと、なんとそこには忘れもしないあの男、宗一郎が。実は宗一郎も付き添いと分かりホッとしたのも束の間、こちらの付き添い冬美が宗一郎を気に入り、夏樹は完全においてきぼり状態に。さらに追い討ちを掛けるように、遅れて来た本当の相手の篠原(古田新太)までもが冬美の方ばかりに視線を投げ掛けている。
プライドずたずた、我慢できなくなった夏樹が「邪魔者は消えますので!」の捨てゼリフを残しホテルを飛び出して行くと、ためらうことなく宗一郎も後を追いかけたのだ。
宗一郎は行く先も告げず、夏樹を強引にバスに乗せた。
たどり着いたのは、飛行場。宗一郎はメンテナンスを終えたセスナ機に夏樹を乗せ操縦桿を握った。「免許取り立て、人を乗せるの初めて?」そう聞かされ一瞬焦ったもの、夏樹は初めてみる光景に素直に感動し、渡されたインスタントカメラのシャッターを切っていた。
「信じられない!」その夜、夏樹は今日の一件で冬美から激しく攻められていた。
宗一郎の電話番号さえ聞いてない!もう一度偶然に会えたりする運命にかけるしかないかなぁと一人夢見ここちの冬美。
だが夏樹はそんな冬美に言った。「これはあなたのじゃない。私の運命よ」。
そこへ春子がこれから同居することになるという弟を連れてきて…!?

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第2話

あらすじ

ある日、宗一郎(反町隆史)を尋ねてなずな(木村佳乃)が新聞社にやってきた。「誰?」。キョトンとする宗一郎になずなは「北海道の事故の時、怪我している私の足に掛けてくれた」と言ってクリーニングしたジャケットを手渡した。北海道から東京へ、そして報道部ではなく家庭部へ行かされることになったあの一件のことを宗一郎はすぐに思い出した。
なずなは、ジャケットのポケットにあった名刺から宗一郎のことを知り、自分は東京の短大に通う学生であることを話すと、「今度、お礼に食事でも…」と言い残して帰っていった。
しかし宗一郎は、受けとったジャケットにお金が入っていることに気がつき、慌ててなずなを追いかけた。
乗っていたバスを降りて「血のシミが消えなかったので、お金を包んだの」と説明するなずな。宗一郎は、消えないシミを見て、改めて事故の大きさを思った。そして、「次のバスを待つ間にお茶でも」と誘うのだった。
その夜、宗一郎は急な仕事を手伝ってもらった遠藤(加藤晴彦)を伴って帰ってきた。まるで待ち構えていたように、飲み会に突入する夏樹(江角マキコ)、春子(西田尚美)。そしていきなりメークを始める冬美(石田ゆり子)。
宗一郎は、その場をかいくぐって自分の部屋にこもると、なずなからの電話を待った。すかさず遠藤から、なずなのことを聞き出した夏樹たちは、居間の親機の受話器に群がった。
そして、明日二人がディズニーランドに行く約束をしたのを聞きつけたのだった。
翌朝は、あいにくの雨。起きてきた宗一郎はぼんやりとキッチンで新聞を広げ『2000年への風景』と題された記事に目を落とした。そして、ミネラルウォーターを取り出すため冷蔵庫に手を伸ばすと、そこに宗一郎が撮った新聞のハンバーグレシピが貼られてるのに気が付いた。思わずはがしてゴミ箱に捨てる宗一郎。だが、そこへやってきた夏樹は「それ今度作ろうと思って…おいしそうに見えたから」といい、すこしでも美味しく見せようと被写体に向かった宗一郎の姿勢をほめた。
でも、宗一郎は何を撮りたいのか分からなくなったと、写真に対する情熱のやり場に困ってることを夏樹に打ち明けるのだった。
そんな宗一郎に夏樹は、大切に取ってあった記事を差しだして見せた。それは、『2000年への風景』のシリーズ第一弾として掲載された宗一郎が撮った花火の写真だった。
同じ花火を見ていた。実際見た花火より迫力ある写真だと思ったことを夏樹は素直に宗一郎に話していた。
その日、宗一郎は雨の中、予定通りなずなとのデートに出かけた。
一方、夏樹は、春子の代理で週刊誌の取材をすることになっていた。
取材先となっている病院へ相手を訪ねる夏樹。そこに現れた取材相手の医師の久我龍彦(椎名桔平)。実は久我は、高校時代の夏樹の家庭教師で、夏樹がかつて思いを寄せてい人だったのだ。偶然の再会に心ときめく夏樹で……。

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第3話

あらすじ

宗一郎(反町隆史)がなずな(木村佳乃)と一晩一緒に過ごし朝帰りをしたことが翌朝の食卓で当然のように話題になった。
夏樹(江角マキコ)、冬美(石田ゆり子)、春子(西田尚美)らに「童貞すてたか」「避妊したの?」など朝っぱらから攻め立てられる宗一郎。
出社しても遠藤(加藤晴彦)からさりげなく夕べのことを聞かれる始末。
仕方なく宗一郎は「一晩じゅうオセロをしてた」と告白、遠藤を唖然とさせる。一方夏樹は、久我(椎名桔平)に誘われ食事に出掛けることになった。
7年振りにゆっくり向かい合うことができたという久我に、ときめきを隠せない夏樹は、思わず久我の左手の薬指をチェックしていた。
店を出て帰る道すがら、久我ははじめて娘がいることとバツいちであることを話した。
妻は多忙な医師という職業を理解し続けてはくれなかったこと、離れて暮らす娘は10歳になっていること。
そして「これでも昔は子煩悩だったんだよ」ちょっぴり寂しげに言うと、ふと目に止まった露天ショップに、「寄って見よう」と夏樹を誘った。
並べられたかわいい小物を見て夏樹は、子供の頃自分も大好きで集めていたことを思い出し、娘さんに買ってあげてはと久我に進めた。
すると久我は、可愛いガラスの動物を二つ買い求めると、その一つであるイルカを夏樹へ贈ってくれた。
夏樹がハッピーな思いを皆に話したい一心で家にたどり着くと、そこには新顔の小林(伊藤英明)を交え人生ゲームに興じるいつもの面々がいた。
一同は夏樹の買ってきたケーキに釣られて、久我とのデート話しを聞かされ、贈られたガラスのイルカを見せられていた。
しかし、冬美が「250円で落ちる安い女」と夏樹をからかったことで二人は口論を始め、やがて掴みあいのケンカにまで及んでしまった。
おまけにこの騒ぎでガラスのイルカはどこかへ飛ばされ紛失。夏樹と冬美の中もヒビ割れてしまったようだった…。
翌朝、夏樹は洗面所で接着剤で手当てされたガラスのイルカを発見した。
そしてその日の夜には、手当てのされていない、もらった時のままのイルカを手に取っていた。「……直ってる…?」
訳の分からぬまま夏樹は冬美の作った夕食の席に付いた。
まだわだかまりのある二人の様子に緊迫したムードの食事となったが、状況は人生ゲームスタートと同時に急変。二人はゲームのやり取りの中で、夕べの一件を謝り許し合うのだった。
喧嘩も一件落着、ゲームもお開きになり、仕事を始めた春子が血相をかけて居間に戻ってきた。
今日締切りだった公募小説に別の原稿を送ってしまったというのだ。
結局原稿を直接編集部へ持ち込むことになり、宗一郎のバイクでナビ役に夏樹が付き添い編集部へ。原稿はなんとか無事届けられた。
その帰り、夏樹は宗一郎からガラスのイルカの真相を聞き出していた。
探し出して修復したのが春子で、同じものを買ったのが冬美だということを。そしてその両方に宗一郎が一枚かんでることも…。

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第4話

あらすじ

宗一郎(反町隆史)がなずな(木村佳乃)のもとから朝帰りした日曜日の朝は、明らかにこの前の帰宅とは違っていた。
落ち着きなく玄関を開けるシュミレーションを繰り返したりしていたのだ。とそこに新聞を取りに来た夏樹(江角マキコ)が姿を現した。
「ふぅん」。朝帰りを確認する夏樹。
台所では、朝食の仕度をすませた春子(西田尚美)が、日曜出勤する冬美(石田ゆり子)を起こしてくるよう夏樹を促していた。
だが、冬美の部屋を開けた夏樹はそこに血にまみれで横たわる冬美を発見してしまう。「動かさない方がいいよ」「救急車!」。慌てふためいて叫ぶ春子。
だがそれを聞いた冬美は、いきなり目を覚まし「救急車はやめて」と制したかと思うと、傍らに置いてあったアドレス帳を差し出し「城山、城山を呼んで!」と不倫相手の男の電話番号を伝えたのだ。
「なんか用意周到だなぁ…」、冷静に言う宗一郎。でも夏樹は、救急車がだめならと久我(椎名桔平)に来てもらう手筈を取ってやった。
だが、シーツにまかれていたのはケチャップとタバスコで、すべては冬美の狂言であった。しかし、それが判明したときには、すでに久我は春子の家を訪れていた。
冬美はみんなの前で、城山との関係に疲れ始めていたことを打ち明けていた。夏樹はわざわざ来てくれた久我のことが気になったが、久我は冬美の手首にためらい傷を発見すると、手当てしようといい、気持ちが休まるまで側にいることを約束し冬美に付き添った。
二人のことが気になるふうの夏樹に、「いいじゃん少しぐらい貸してあげたら」という春子。
この時は夏樹も冬美に優しくしてあげたいと思い、久我とのことに目をつぶった。その後、冬美は夏樹の気持ちがわかって、迷惑をかけた今日のことを「ごめん」と謝って、城山と別れてきたことを報告するのだった。
数日後、冬美の立ち直りを祝うパーティーがとあるワイン・レストランで開かれることになった。
夏樹、春子、久我、そして遠藤(加藤晴彦)に小林(伊藤英明)が集まった。すっかり元気を取り戻した冬美は、早くもマイペースにその場をひっぱっていく。春子は、久我に接近する冬美を夏樹の目を気にしつつ必死に牽制している。夏樹がそんな雰囲気にたまらずトイレに立つと、すかさず後を追ってきた春子は、「はしゃぎたいんだから、大目に見てあげな」というのだった。
城山と別れてから恋愛エネルギーが蓄積しているはずの冬美のことがやっぱり気にかかると言いつつテーブル戻った夏樹を見舞ったのは、そんな不安的中のシーンだった。久我と冬美のキスシーン!?
慌てて止める夏樹に、冬美は平然と「夏樹もして欲しい?」とトロンとした表情でいうのだった。
「こっちから順番にキスするぞって、ビールの一気飲みみたいな感じで…」と助け船を出し、説明してあげるなずな。「あの、どちら様…?」と問いただす夏樹。 夏樹は、驚きと怒りのあまりそこに宗一郎となずなが来ていたことにも気が付いていなかったのだ。
夏樹は、もうそれ以上そこに居ることがかできず、店を飛び出していった。
思わず立上がりかける宗一郎。だが、後をおったのは久我だった。

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第5話

あらすじ

新聞社では宗一郎(反町隆史)、遠藤(加藤晴彦)、小林(伊藤英明)たちがそして春子(西田尚美)宅では、冬美(石田ゆり子)と春子が、夕べの話しで盛り上がっていた。酔って相手構わずキスを始めた冬美のことが話題の中心。
中でも遠藤は、冬美と自分とのキスは特別だったと、一人ボルテージをあげている。「冬美さんはきっとさびしいんだよ。いつまでも。幾つになっても…」と。これ以上聞いてられないと、宗一郎と小林が退散してしまったとも知らずに。ようやくその場を逃れた宗一郎を、今度は上司が「話しがある」と呼び止めた。何ごとかと思う宗一郎に、ただならぬ様子を察する遠藤と小林。
そして上司の話とは、宗一郎にクビを言い渡すという本当にただならぬものだった。左遷の次はリストラの対象に…ショックを受ける宗一郎。
そして、同じ頃姉の春子も応募小説落選の報を受け、打ちひしがれていた。社を出た宗一郎はフラリとあるワインバーに入ると、そこには一人でビールを飲む夏樹の姿が。
宗一郎は、夏樹に会社をクビになったことを打ち明けた。
なぐさめも気休めもいらないという宗一郎に、夏樹は一緒に飲み明かすことに付き合う!と笑顔を見せるのだった。
翌日、宗一郎はなずな(木村佳乃)とのデートへ出かけた。
一緒に行く約束をしていた旅行のパンフレットを取りだし「休み取れそう?」などと尋ねてくるなずな。「……平気だと思う」宗一郎は曖昧に答えたが、クビになったことは言わなかった。
しかし、冬美と春子の耳にはすでに夏樹の口から情報が入っていた。
春子は心配して、父のつてでも頼って見てはと言うが、「取り敢えず自分の力でやってみる」と宗一郎はいうのだった。
その夜、夏樹は電話が繋がらない久我(椎名桔平)のことが気になっていた。
地下鉄かな、手術中かも…あれこれ思いを巡らせていたが、実はこの時久我は、患者である一人の少女・利奈(田中麗奈)に携帯電話を隠され、奪われ手を焼いていた。
そうとは知らない夏樹は、会えない時に心痛めるのだった。
数日後、今度は冬美が決定的に心痛める番がきた。
不倫関係にあった城山(羽場裕一)が会社の親睦会に家族と出席しているところを目撃してしまったのだ。
気持ちの整理の付かない冬美。戻っても一人きりの部屋。
たまりかねた冬美は、遠藤の携帯電話をならしていた。
その頃、宗一郎を訪ねてたきたなずなは、駅で偶然春子と会い、そこで始めて宗一郎が会社をやめる話しを聞かされる。「夏樹さんには言えて、どうして私には言ってくれなかったのか……」。なずすなは宗一郎に問いただしていた。

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第6話

あらすじ

ある日、夏樹(江角マキコ)が働く美容室に久我(椎名桔平)が突然やってきて、夏樹をデート誘った。何度あっても緊張してしまう久我とのデート。
夏樹は、話しの糸口を見つけようと、「キスして唇腫れたことあります?」などと突拍子もない質問をしてしまったう。実は今朝冬美(石田ゆり子)が、意味ありげに、恋のはじめって、キスばかりするから唇腫れるよねと言ってたことを思い出したのだ。リアクションに困る久我。
家に戻った夏樹は、宗一郎(反町隆史)を捕まえ、ぎこちなかった久我とのデートの話しを聞いてもらった。そして、「恋とはそういうもの」という宗一郎の25にしては達観している言葉にうなずいてみたりするのだった。
その日の夜中、宗一郎、夏樹、春子(西田尚美)たちは一本の電話に起こされ居間に大集合していた。それは外泊するという冬美からの電話だった。
一体誰と?色めき立つ春子の耳元に聞こえてきた「カズヤー」とジャレる冬美の声。「カズヤ?和也……遠藤和也!」。思わず叫ぶ宗一郎。
その時、夏樹たちは、冬美が唇腫らした相手が、遠藤であることを知ったのだった。
翌日。宗一郎は、夏樹から「久我が頼みたいことがあるらしい」と聞かされ、久我の働く病院に出向いた。
久我は、入院している利奈(田中麗奈)のため卒業アルバム用の写真を撮ってやって欲しいと宗一郎に依頼した。
しかし、利奈はなかなか心を開こうせず、反抗するばかり。
「そんなのバカみたい」と言い放つと、宗一郎を追い返してしまうのだった。
でも宗一郎は、これに懲りることなく利奈の病室を訪れ、自分の力で歩いてみないかと利奈を励ました。宗一郎は、剣道で全国大会3位というほどの腕前を持ち、雑誌にも載ったほどの利奈が、松葉杖に頼らなければ歩けない今の自分を、どこかで格好悪いと決め付けていると知り、それをストレートに利奈にぶつけてみたのだ。これを聞いた利奈は、宗一郎にカメラを見せて欲しいとたのみ、それを受け取ったかと思うと、いきなり落としレンズを壊してしまった。
でも叱ることなく、傷ついた利奈の手の手当てをしてやる宗一郎。
利奈は、「こんなことをする君の気持ちが分かる…ひどいことやったり、人の気を引こうとしてるのが手にとるようにわかるから」と言う宗一郎に対し、ちょっぴり心を開きはじめるのだった。
数日後、宗一郎はなずな(木村佳乃)と会っていた。
本を見ながら、これから見に行く映画を探していたなずなは、「これが見たい」とタイトルを指差した。「えっ」タイトルを見て驚く宗一郎。
実は、その作品は、夏樹といく約束をしたホラー映画だったのだ。

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第7話

あらすじ

その日、夏樹(江角マキコ)は待ち合わせ場所の『オーバータイム』で久我(椎名桔平)を待っていた。少し遅れてやって来た久我は、ここで食事を取ることを夏樹にことわり、さらにいつポケベルで呼び出されるか分からないことを事前に告げるのだった。
同じ頃宗一郎(反町隆史)は、利奈(田中麗奈)の病室を訪れて居た。
相変わらずリハビリを拒否する利奈は、宗一郎のことも邪魔者扱いし追い返してしまった。しぶしぶ病室をあとにする宗一郎…。
一方夏樹は、病院に呼び出された久我を見送り一人で映画館の前にいた。
見たいと思っていたホラー映画を一人で見るために。
すでに暗くなった館内。ポップコーン片手に入って行くと、なんとそこには宗一郎が!お互いすでに見たと思っていた映画なのに?思いがけない場所での鉢合わせに、夏樹はその時はじめて宗一郎となずな(木村佳乃)が、自分が原因でけんかしてしまったことを知った。事情を聞き、要領悪すぎるとせめながらも、
「電話してあげた方がいいよ、待ってると思うよ」といってやる夏樹。
でも、宗一郎はなかなか思いきれないようだった。
数日後、夏樹はなずなを『オーバータイム』に呼び出して、宗一郎と自分は友達であり、弟のような存在だと思っていることを話した。そして、「私は久我さんが好きだし、結婚したいとおもっている」とキッパリいうのだった。
「なんだか安心しました」夏樹とほほ笑み会うなずなの表情からみて、わだかまりはぬぐい去られたようだった。
その頃、宗一郎はこっそりと病室から利奈を連れ出していた。
「どこへ行くの?」尋ねる利奈に「ちょっとした冒険の旅」と返す宗一郎。
行き先は、利奈が通っていた小学校。
利奈は一瞬戸惑っていたが、宗一郎の押す車椅子で校内をまわるうちに、次第にいきいきとした表情になっていった。
そして剣道の練習に汗する後輩を見つけるとじっとその姿に見入ってしまった。何度も降り下ろされる竹刀。心の中で声援をおくる利奈。「チャンス」「そこっ!」鮮やかに一本が決まった時だった、利奈は思わず立ち上がっていた。
「やれるような気がしてきた」。利奈は自分の中に勇気が沸いてきた気持ちを正直に宗一郎に打ち明けると、今ここで歩いてみると言い出した。
一歩、一歩とおぼつかない足取りながら歩きはじめた利奈。
宗一郎は、自分のところまでたどり着いた利奈をしっかりと受け止め、抱きしめていた。
この頃病院では、久我、真鍋(星野有香)たちが、利奈の行方を探していた。。宗一郎がここに来るといってたことを知る夏樹も、久我に呼ばれ二人のことを心配していた。とそこへ、二人がひょっこり戻ってきたのだ。
利奈は心配をかけたことを謝り、久我のまえで歩いて見せるのだった。
心配が安心に変わって、本当に嬉しそうにほほ笑む久我。
宗一郎は、久我から預かっていた利奈について書かかれているノートを返すと病院をあとにした。外に出で、ふうっと安堵の表情を見せる宗一郎。だが、ここでまた宗一郎を呼び止める声が。真鍋だった。真鍋は利奈からだいう四つ折りのメモを手渡してくれた。その時、珍しく持っていた宗一郎の携帯電話のベルが鳴った。メモを胸ポケットに押し込むと、宗一郎は電話をとった。
なずなからだった。この前のことを謝り合い、会う約束をする二人。
約束の店に来た宗一郎は、先に来ていたなずなにビールの注文を頼むと、ひとまずトイレにとかけこんだ。そこへ、店員がやってきて、「さきほど煙草をかわれた時出された千円札の中にはさまっていたので」と一枚の紙をなずなに差し出した。受けとって、それを読むなずなの表情が次第にこわばっていく。
“さっきは抱きしめてくれてありがとう……”

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第8話

あらすじ

“抱きしめてくれてありがとう”。宗一郎(反町隆史)が持っていた手紙を読んでしまったなずな(木村佳乃)は、一人店を出てあてもなく街の中を歩いた。
しかし、結局たどり着いたのは宗一郎の家の前。だけど訪ねてみる勇気はなく、そのまま帰ってしまおうとした時だった、「なずなちゃん」。背後からクラクションの音とともに、久我(椎名桔平)の声がした。病院から夏樹(江角マキコ)を送り届けた帰りだという。
「宗一郎君まだ帰ってないみたいだったけど…」。久我は気をきかせて言ったつもりだったが、「あ…はい」と元気なさそうに返すなずなの様子を見て取ると、宗一郎との間になにかあったことを察するのだった。
なずなを気遣って車に乗るよう促す久我。そんな二人の様子を、久我の忘れ物を届けに追いかけてきた夏樹が見ていた。
なずなは、久我に手紙の一件を聞いてもらい、差出人は、夏樹だと思うと言った。しかし、宗一郎と利奈(田中麗奈)のことを知る久我は、書いたのは利奈だと確信。メモにキティがついてたことで、まちがいないと言った。
でも、疑いは説けてもなずなの気持ちは晴れなかった。
宗一郎のことを好きという思いが日に日に強くなり、その思いが宗一郎を束縛したいという気持ちになり、自分自身収拾がつかなくなる…。不安で仕方がなくなるのだというのだ。
久我は、好きならばがんばらなきゃと励ましてやるのだった。
同じ頃宗一郎は、アパートの前でなずなの帰りを待っていた。
「電話ください」のメッセージを残していこうともした。でも、できないままその場からを去ってしまう。
帰ってきた宗一郎は、父が近々パリから戻ってくることを春子(西田尚美)から聞かされた。19歳の彼女も同行するらしい。
そうなると夏樹と冬美(石田ゆり子)はここには居られない。
冬美は、遠藤(加藤晴彦)と暮らすと宣言。
夏樹も早速荷物をまとめ始めた。しかし夏樹はいざ部屋を探すとなると迷った。ニューヨークに行くことになった美容師の友人が、店を任せたいといってくれている。その片方で、久我との結婚も本気で考えていたのだ。
ある日、宗一郎は利奈の写真を届けに病院を訪れ、そこで久我からなずなのことを聞かされた。自分よりなずなを理解したような久我の口振りにムッとする宗一郎。でも久我の言うことは正しいとも思えて…。その夜宗一郎はなずなに電話をした。
再び、宗一郎となずなは会ったが、お互い好きだということいがい、何も言えない。どうしたらなずなを安心させることができるのかわからず、宗一郎は「しばらく会わないでいよう」と言ってしまう。そのほうがいいと思ったのだ。
だが、その数日後なずなは不眠と拒食で久我の病院に運びこまれた。
駆け付けた宗一郎を責める久我。知らせを聞きやってきた夏樹はハラハラと二人のやりとりを聞いていた。
打ちひしがれた宗一郎は、「待ってる…なずなが大丈夫になったら電話して欲しい…」と言うのが精一杯だった。
宗一郎と別れ、一足先に帰って来た夏樹を一人の少女が待っていた。
久我の娘・由香(奥田佳菜子)だった。由香は病気の母と二人、父が戻ってくるのを待っている。父を返して欲しいと夏樹にいうために来たのだ。
翌日、夏樹は、久我に娘が来たことを話し「事情は知っていたから、私は大丈夫です」とこんなことがあっても自分は結婚に躊躇はしないことを暗に告げた。しかし、久我の答えは意外なものだった。
「今までのつきあいで誤解させたのならゴメン…俺はもう結婚する気はないんだ」。

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第9話

あらすじ

宗一郎(反町隆史)は、小林(伊藤英明)の紹介で大手出版社にある企画を持ち込んでいた。それは以前、夏樹(江角マキコ)と話していた『ドゥ ディテール』、後ろ姿を撮るというものだった。しかし、企画のおもしろさは評価されたものの、有名なカメラマンで企画を進めたいという編集者は、宗一郎にそれ相応の金は払うと、企画買取りを申しでる。
だが怒りの表情でそのまま出版社を出て行ってしまう宗一郎。
その頃、夏樹は、冬美(石田ゆり子)、春子(西田尚美)らに美容師の友人から店を任せたいという話しを断わり、久我(椎名桔平)との関係もダメになりそうなことを話していた。これを聞いた二人の反応はさまざまで、「久我さん逃したら一生独身かも…」という春子に、冬美は、意外なことに「奥さんも娘も近くにいる人、後々大変かも」と珍しく冷静なことをいうのだった。
その後、夏樹は思い切って久我に電話してみた。しかし、久我はひどく忙しそうで電話どころではない様子。夏樹があきらめて、仕方なく受話器を置いたその時だった、なずな(木村佳乃)から久し振りの電話が入ったのだ。
夏樹は、宗一郎がいないことを告げ、戻ったら連絡があったことを伝えると約束した。しかし、その時夏樹は直感した。なずなはさよならを言うために電話してきたのではと…。だから帰宅した宗一郎が部屋からなずなに電話しているのを盗み聞きする気にはなれないと、冬美たちにいうのだった。
案の定なずなは、親が決めてくれた就職で、北海道に帰る決心をしたことを告げた。二人は、なずなが帰ってしまう前にもう一度会う約束をするのだった。
数日後、夏樹は久我に会うために病院へ。だが、そこで別れた妻子と一緒の久我の姿を目撃してしまった。慌てて身を隠した夏樹を看護婦の真鍋(星野有香)が見つけた。真鍋は、たまに奥さんとああして会っているみたいと言い、さらに久我が近々海外転勤することが決まったことを話した。
そして、「先生を行かせてあげて下さいね」と夏樹にいうのだった。
その夜、宗一郎、夏樹たちは、『オーバータイム』に集まっていた。
久我のこともあってか、いつもよりハイペースでワインを飲み、いつのまにか涙ぐんだりする夏樹。その様子を見兼ねてか、冬美は「この子連れて帰った方がいいよ」と宗一郎に言った。
二人きりで帰したことをしきりに気にする春子。
しかし冬美は、実はそれが狙い。あれだけ気が合ってるんだから、くっついちゃえばいいと二人きりにしたのは計画的だというのだった。
その頃、家に戻ってきた二人は、肩を寄せ会い、つつみ隠さない気持ちを打ち明けあっていた。久我のこと。企画がうまく行かなかったこと。
ここまでは冬美の思いどおり。
さらに、「ここまで心開いたことなかったな…」という宗一郎。
「わたしも」と素直に返答する夏樹に、宗一郎は続けて言った。
「…いっそ寝ちゃおっか」二人、肩を抱き合い、顔を見合わせて……。

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第10話

あらすじ

なずな(木村佳乃)から別れを告げられた宗一郎(反町隆史)。
久我(椎名桔平)の海外赴任を聞かされた夏樹(江角マキコ)。
二人きりで飲もうと相談がまとまっていたその夜、冬美(石田ゆり子)春子(西田尚美)が相ついで帰って来た。「ま、よかった。二人きりになったらやばかったかも」と言う宗一郎を思わず見やる夏樹で…。
その日の夜遅く、久我から電話があった。最初に出た宗一郎は、「女の人安心させるのが男の役目と言ったでしょ」と、夏樹を置いてきぼりにしてしまっていいのかと久我を責めた。
しかし、夏樹は日本を出発する日を久我から聞くと、あっさりと電話を切ってしまった。そして「すがってもしょうがない」明るく言った。
その頃なずなは、北海道に帰ることをやめ、東京に残る決心をしていた。
大学で勉強した栄養学を生かし、自分の意志で就職をしたいと思ったのだ。
偶然本屋でなずなと会い、このことを聞いた小林(伊藤英明)は、なずなを励ますと、持っていた写真の袋を取りだし、なずなに渡してくれた。
中には、宗一郎が撮ったなずなの写真。そしてなずなが撮った宗一郎の写真が入っていた。じっとその写真を見つめるなずな。
数日後、久我が日本を発つ日がやってきた。
店内のカレンダーを見つめるだけの夏樹は見送りに行く気配を見せない。
その時だった、冬美が突然やってきて夏樹を強引に空港に連れてきたのだ。
空港では、医師仲間と妻子に囲まれ見送られる久我の姿があった。
側に行って直接さよならを言えない夏樹に、冬美はポスターの裏にメッセージを書いて見せるように言った。
“夢かなっておめでとう!ガンバッテ”。久我は笑顔でこのことばを受けとり、機上の人になった。
その夜、帰宅した宗一郎は冬美に対し思わず声をあらげていた。
久我を見送った後、「一人になりたい」といった夏樹をなぜひとりきりにしてしまったのかと冬美を責めたのだ。
「こんな時にひとりになれる奴じゃないだろう」。
本気で夏樹を心配する宗一郎は、あわてて家を飛びだして行った。
しばらく思いつく所を探し回り、宗一郎はようやく公園で夏樹を見つけた。
家にも帰りたくなかった。誰がいるとこは辛かった…。それでも夏樹は、こうして探しに来てくれた宗一郎をみると安心したように涙を見せ、肩にもたれかかった。「帰ろう」宗一郎は夏樹の肩を優しく抱き寄せて言った。
「女友達が埋められる寂しさと男の人が埋められる寂しさは違うのね。本当の寂しさは男が救うのかもしれない…」。
宗一郎との口論の後、遠藤の元に来ていた冬美は、ポツリとつぶやいた。
そして、この言葉どおり夏樹は今しっかりと宗一郎の優しさに抱かれようとしていた…。

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第11話

あらすじ

夏樹(江角マキコ)と冬美(石田ゆり子)が春子(西田尚美)の家を出て行く日が近付いてきた。2、3日仕事で北海道に行かなければならない宗一郎(反町隆史)は、帰って来た時、夏樹はもうこの家にはいないかもしれないと思うと、やはり複雑な思いにかられた。
だが、数日後宗一郎が帰宅してみると、居間からは、以前と同様夏樹、冬美らの元気な笑い声が響いてきた。聞けば夏樹は明日が引っ越しで、今夜はその門出を祝っての食事会だという。そして、もう一つ。遠藤(加藤晴彦)も加わっての今夜の集まりには、冬美の結婚を祝う意味も込められてという。
「え…?」驚く宗一郎は、その時はじめて、冬美のお腹には遠藤の子が宿り、遠藤は一時は堕胎を決意した冬美を思いとどまらせプロポーズしたことを聞かされたのだった。
夕食後、荷物をまとめ終わった夏樹は思い切って宗一郎の部屋を訪ねた。
「挨拶しとくかと思って…」照れた表情で立つ夏樹を部屋に招き入れ、宗一郎はお土産と称してミニチュアの東京タワーを渡した。
すっぽりと手のひらに収まるその東京タワーは、いつもここから一緒に眺めた人差し指サイズの東京タワー。
翌朝、夏樹は思い出の東京タワーを持って春子の家を出て行った。
その頃、なずな(木村佳乃)は、仕事が見つかるまでとファーストフードでのバイトを始めていた。なずなを偶然店の前で見掛けた小林(伊藤英明)は、東京を離れられないのは宗一郎がいるからではと言い「素直になった方がいいよ」と優しく言うのだった。
ある日、フリーとしての仕事も安定してきた宗一郎におもいがけない話しが持ち掛けられた。以前夏樹と話したいろんなものの後ろ姿を撮る『ドゥ・デリテール』という企画が新雑誌に取り上げられることになったのだ。
誰よりも夏樹にそのことを伝えたいと思った宗一郎は、躊躇していた夏樹への電話を思い切ってしてみることに。
久し振りに交わす会話は仕事のこと、引っ越しの朝なぜ起こしてくれなかったのかという済んでしまった恨み事……でも。東京タワー、ラジオから聞こえるスピッツの曲と離れていても共有するものは同じで、二人はしあわせな時間を過ごしたのだった。
数日後、春子の家に帰国した久我(椎名桔平)がやってきた。
冬美は、引っ越して間もないころ届いた夏樹宛のエアメールのことを知っていて、久我が夏樹にプロポーズし、その返事を聞くために来たのだと察したが、その時プロポーズの話しをはじめて聞いた宗一郎は…。

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第12話

あらすじ

久我(椎名桔平)と会うことになっている前夜、夏樹(江角マキコ)は宗一郎(反町隆史)を呼び出した。本当に会いたいと思ったから…。
でも宗一郎は、夏樹が久我のプロポーズを断わらず、自分の気持ちにも整理を付けかねていることに気付くと「俺になにをしろっていうの?結婚前の一夜のアバンチュールでも付き合えって?」と茶化すように言った。思わず宗一郎の頬を叩く夏樹。結局二人は気まずいままその夜は別れてしまう。 翌日。夏樹は久我と会い、考えがまとまっていないことを正直に打ち明け、話せる時がきたらもう一度会うと約束したのだった。
その頃宗一郎は、冬美(石田ゆり子)と会い、夏樹の気持ちをはかりかねていることを話した。夏樹は一度関係してしまったことで、相手に対する責任を感じてしまっているのではと思っていたのだ。
冬美は、人のことを先に考え本心を言わない似た者同志と宗一郎と夏樹のことを指摘しつつ、自分が夏樹の本心を聞いてみることを約束してくれた。
その夜、春子(西田尚美)と夏樹のマンションを訪ねた冬美は、早速夏樹に聞いていた。「久我さんと宗一郎どっちが好きなの?」。
夏樹は二人とも好きだと言った。そしてさらに一歩進んで「どっちとやっていきたい?」と尋ねられ、「前にいて手を差し延べてくれるのが久我さん。後ろにいてずっとそこにいてれるのが宗一郎。私は前にいて手を差し延べて欲しいんだと思う」と言ったのだった。
でも、二人とも傷つけたくない…それが夏樹の本心だった。
ある日、宗一郎は『オーバータイム』に夏樹を呼び出した。
先にいた夏樹を見つけた宗一郎は挨拶もそこそこに夏樹の部屋へ行こうという。そして、はじめて入った夏樹の新居で、いきなり夏樹を抱こうとしたのだ。「やめようよ。こんなの…」驚いて宗一郎から離れる夏樹。
だが、宗一郎は「そのつもりで部屋に入れたれたんでしょ」というと、久我とよりを戻す前に、そしてなずな(木村佳乃)とよりを戻そうと思うからと、これで最後にしようとまで言った。さらに、これまでは可愛そうだと思ったから優しくしただけと夏樹が耳を疑うようなことを口にしたのだ。
夏樹の部屋を出た宗一郎はなずなの働くファーストフードの店に向かっていた。久し振りに向き合う宗一郎となずな。
今度は、なずなが宗一郎を励ます番。なずなは、「楓くんの力にはなかなかなれそうにないな」ともどかしそうに言い、会いに来てくれて嬉しかったこと「あの頃は本当に楽しくて、いい恋をしていたと思う」と宗一郎に伝えた。
数日後。夏樹は久我の病院を訪ねた。久我は病院近くのグラウンドで子供たちとサッカーに興じていた。はじめてみるいきいきとした久我の姿。
久我に会って答えを決めようと思っていた夏樹は「結婚したいと思いました」とその時はっきりと言った。でも、どうしても隠しておきたくないと、久我が去った寂しさと悲しさで、宗一郎と関係したことも打ち明けた。
「話してくれたということは、僕とやっていくことはできないということだろうか…」聞かされた久我は戸惑いながら言った。返答できない夏樹。
でもそんな夏樹に久我はもう一度言った「乗り越えられないかな二人で。もう手放したくないんだ。一生一緒にいたいんだ」。
冬美と遠藤(加藤晴彦)は、結婚式の打ち合わせに夏樹の部屋にやって来たときに、久我とのことを聞かされた。
でも夏樹は、どうしても宗一郎が急にあんなことをいったのか分からないと言う。そんな夏樹に遠藤は思わず言った。「あなたが、一緒にやっていきたいのは久我さんだと言ったからでしょ」と。
それは夏樹が冬美に聞かれて話したこと。それを宗一郎に話したことをはじめて知る夏樹…。「何でそんなこと言ったのよ!」夏樹は冬美を激しく責めていた。

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引用元:公式サイト

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