ドラマ『おとなの夏休み』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年7月30日
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2005年7月〜9月に放送されたドラマ『おとなの夏休み』

この記事では、ドラマ『おとなの夏休み』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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ドラマ『おとなの夏休み』はどんな作品?

話数 全10話
放送年 2005年7月期
放送枠 日本テレビ系 水曜22時(水曜ドラマ)
脚本 一色伸幸
演出 雨宮望
長沼誠
音楽 GONTITI
主題歌 「勝手にシンドバッド」 サザンオールスターズ
「渚のシンドバッド」 ピンク・レディー
「モンロー・ウォーク」 南佳孝
「何も言えなくて…夏」 JAYWALK
「時間よ止まれ」 矢沢永吉
「君は天然色」 大滝詠一
「ふたりの夏物語」 杉山清貴&オメガトライブ
「Mr.サマータイム」 サーカス
「真夏の出来事」 平山みき
「高気圧ガール」 山下達郎
キャスト 寺島しのぶ
石黒賢
ささの貴斗
中島知子
中越典子
姜暢雄
大倉孝二
佐田真由美
中尾ミエ
小野武彦
南田洋子
宇津井健

GONTITI 一色伸幸 長沼誠 雨宮望 ささの貴斗 中尾ミエ 中島知子 中越典子 佐田真由美 南田洋子 大倉孝二 姜暢雄 宇津井健 寺島しのぶ 小野武彦 石黒賢

主人公

名前(演) 琴原みゆき(寺島しのぶ)
年齢 34
職業など 主婦
介護ヘルパー

あらすじ

女性の人生は、ほんの40年前までは一本しかレールがなかった。
働く男を陰で支える良き妻、良き母になる事。
しかし、ウーマンリブが“女の時代”の幕を開き、今、女のレールは三つに分岐してしまった。

仕事が出来て高収入、都市生活の便利さも味方し男に依存しない自由な生活を送り、社会的に認められる自立した女タイプ。だがこのレールにはいつか訪れる孤独と言う落とし穴がある。

次は昔から言われる良妻賢母タイプ。良くできた妻等と呼ばれ、家庭に納まり、古くから言われる「女の幸せ」をきちんと掴んだ女性達。ただしここにも、自立していないというコンプレックスと不安が待ち構えている。

最後は仕事も家庭もどちらも選択できず、無理をして両方手にしてもどちらも中途半端になってしまい、途方にくれる。自己嫌悪に陥り易くコンプレックスの強いタイプ。

女も若い頃は、レール(選択肢)が多い事に胸をときめかせる。
しかし、20代後半から30代になると、どの道を選ぶべきか、決断しなければならない。

男も女も、生きるのが大変なのは同じ事。
ただ、モテたり子供を産める年齢には限界があるから、男以上に真摯な選択を迫られる。
そういう迷いの中にいる三人の女を主人公にすえてみた。

『おとなの夏休み』をひとことで言えば、女の“生き方”物語。
女性は、必要以上に対人関係や体裁に気を遣うので、なかなか本音をさらけ出せる関係を作れない。
しかし、主人公の三人は、『海の家』を経営するという未経験の難事に挑み、いやでも本音をぶつけ合わざるをえない。

子を持つ主婦が仕事一辺倒のキャリアに抱く優越感。
しかし夫に依存しなければ生きていけない劣等感。
そういった、各人にとって“痛い”部分を、『海の家』経営騒動、つまり「細腕繁盛記」の中で、優しい笑いにつつまれたドラマとして描いていく。

しかし三人は、夫や恋人にはピンとこない、女にしか分からない痛みや悲しさに占められた時、必ず身を寄せ合って、励まし、助け合う。
冗談にくるみながらも本心をぶつけ合う事が出来、しかし転んだ時には押しつけがましくなく、でも温かく包んでくれる、「友達」。
これは、今の女性達が憧れる理想の関係ともいえる。
大人として自分の生き方に直面する時こそ、女は本当の意味での友人を必要としているから。

『海の家』は、そんな三人の友情を育むために存在する。
経験やお金よりももっと貴重な、本当の“人生のたからもの”を得る事ができる場所として・・・。

引用元:番組公式サイト

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時期によっては他のアプリ・サービスで配信されることもあります。

以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『おとなの夏休み』の各話あらすじ

第1話 主婦の初体験!?私たち海の家始めます!

あらすじ

会社員の夫・和幸(石黒賢)、8歳になる息子・洋介(ささの貴斗)と湘南の賃貸マンションで暮らす琴原みゆき(寺島しのぶ)、34歳。掃除、洗濯、料理などの家事をソツなくこなすみゆきは、パートで介護ヘルパーをやっているごく普通の主婦だ。

みゆきが介護を担当しているのは、蔵田酒店の大女将・蔵田ふね(南田洋子)。脳梗塞により全身に麻痺があり車椅子生活を余儀なくされたふねは、みゆきと海の近くを散歩するのが大のお気に入りであった。

ある日、ふねは、去年まで毎年夏の2ヶ月間やっていた海の家のことを、親しくなったみゆきに明かした。嫁いで50年、店、家事、5人の子育てで働きづめだったふねは、夏の2ヶ月間が自分を取り戻せる時“おとなの夏休み”だった、と振り返るように話す。入道雲と青い海、常連客との楽しい交流、そして、青春を思い出させるようなときめき――。自分の力で動けなくなったふねは、ずっと大切にしてきた海の家を出来ないもどかしさを、ついみゆきに愚痴った。

みゆきは、そんなふねを励まし、出来る限り元気が出るようフォロー。自分も手伝うと告げて、海の家を続けるよう勧めた。だが、ふねは、「海の家があるから、生きてこられた」「よろしくね」とみゆきに言い残し、あっさり息を引き取ってしまった。

数日後、みゆきは、突然ふねの息子・蔵田松夫(小野武彦)から、思わぬ話を明かされた。なんと、ふねは、海の家の営業権を、貸与や売却を禁じるとの付帯条件付でみゆきに譲渡する、と遺書に記していたのだ。貸せばひと夏何百万円、売ればその10倍はする海の家の営業権。赤字続きの海の家の権利を処分したい蔵田は、みゆきにその放棄を迫る。みゆき自身も、海の家をもらう理由がなく、やる気もなかったため、あっさり蔵田の話に同意した。

そんな折、みゆきは、小中学校時代に仲良しだった榎壽美子(中島知子)と20年ぶりに再会した。壽美子は、住宅建設メーカーで働くキャリアウーマン。壽美子の引っ越し後、手紙のやり取りでわだかまりが生まれたが、お互いの顔を見たことでたちまち仲直り。和幸が出張中だったことから、みゆきは、壽美子を自宅に呼んで旧交を温めた。そして、酔って話をするうち、みゆきは、つい、この夏、海の家をやっておとなの夏休みを楽しむ、と口走ってしまった。

まもなく、医師から50パーセントの確率で子宮がんの可能性がある、と告げられた壽美子は、ふとみゆきのことを思い出した。これまで仕事一途で突っ走ってきた壽美子。マスコミでもキャリアウーマンとして取り上げられてはいたが、壽美子は自分が実権ゼロの広告塔でしかないことを十分に認識していた。そんな壽美子が耳にした“海の家”という言葉には、何か救いを与えてくれそうな響きがあった。

一方、外からは幸せそうに見えるみゆきにも、不満がないわけではなかった。和幸はみゆきの働きをほとんど認めず、その甘さを指摘していた。洋介は、神経科で『よい子強迫観念』と診断されていた。みゆきは、その洋介と同じ症状が自分にもあると気付き、気が重かったのだ。いろいろな価値観に触れ、視野を広げることが強迫観念の治療法だと知ったみゆきは、いつしか海の家のことを考えていた。

そんなみゆきの元に、ケーキを持った壽美子がやって来た。それぞれの悩みを胸に、会話も弾まない…。

そこへ海の家営業権放棄の契約書を持った蔵田が訪ねてきた。かすかな未練を感じながらもみゆきは住所と名前を書き始める。蔵田の「オレはスッパリ売っちまおうと思う」の言葉に、みゆきはふねが大事に守ってきた「海の家」への思いを知る者に受け継いで欲しかったから自分に残したことを悟る。事情がわからない壽美子はただ見守るだけ…。みゆきはふねにすまない気持ちを抱きながら署名を終え、ハンコを取りにリビングを出る。

蔵田は「のんきに昼間からケーキを食べてる主婦はいいね~」とイヤミを言う。我慢できなくなった壽美子は蔵田と怒鳴りあいになり、リビングに戻ったみゆきは暴言を吐く蔵田に「私の友達!」と蔵田を追い返す。その言葉が心にしみた壽美子…。

ふねの海の家の敷地を見に浜に来た二人は、為さん(宇津井健)に、蔵田酒店の区画を教えてもらう。線香とサングラスを砂に置き、みゆきは約束を果たせないことをふねに詫びる。そんなみゆきに壽美子は拾った棒で砂に図面を描き始める。思わずみゆきも加わり夢中で砂を掻く二人…。

突然壽美子が、20年前の手紙の真相を語りだし、あやまる。母のガン看病のために引越したこと。日々病状が悪化する中、幸せそうなみゆきの手紙が耐えられなかったこと。母がなくなった日に「もう友達じゃない」なんて書いてしまったこと…。そして二人は図面を描き続け、達成感で笑いあう。もし悪性なら最後の夏かもしれない壽美子は、みゆきに海の家をやろうと誘う。みゆきも変えなきゃいけないのは自分だと思い、「海の家」をやる決意を固める。

そんな二人に、ふねの孫である優(中越典子)が、海のことを知らない人が…と罵倒し、亀の卵を荒らすなと怒鳴る。そして冷たく、絶対に失敗するとささやく。誰なのかわからないみゆきは自己紹介を始めるが、取り合わない優。

そんな3人に突然の雨! そこから先の悶着は、激しい雨音にかき消されて聞こえない…

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第2話 渚のピンクレディ

あらすじ

和幸(石黒賢)に海の家となる砂浜の“陣地”を見せたみゆきは、本気で説得を始めた。海の家の出資金は、会社を辞めるはずの壽美子と折半の予定。だが、ヤル気満々のみゆきに対し、和幸はなおも反対の姿勢を崩さない。

一方、ガンではないと診断されて死の恐怖が消えた壽美子は、海の家を一緒に出来ないことをどうみゆきに伝えようかと頭を悩ませた。壽美子が海の家を一緒にやろうといったのは、あくまで自分がガンであることが前提。今後の生活を考えた場合、やはり会社は辞められず、みゆきと一緒に海の家をやることが出来ない。

壽美子は、海の家を『プチタミ』という夜7時開店のビーチ・バーにしたい、と東京の勤務先にまで報告しに来たみゆきに、いつ話を切り出そうかと迷った。そして、話を伝えられないまま、壽美子は自分なりにみゆきをバックアップしようと思った。

まもなく、壽美子から“petit ami 店長 琴原みゆき”という名刺を贈られたみゆきは、その手際のよさに感心しながら、一緒に工務店などを周った。工務店では280万円の建築費を200万円に下げさせ、仕入れは全て蔵田酒店から行うと蔵田(小野武彦)を納得させて、プロの交渉術を見せる壽美子。みゆきは、頼りがいのあるそんな壽美子の働きぶりに、大船に乗った気分だった。

だが、一連の交渉ごとを終えたみゆきは、壽美子から一緒に出来ないと事情を説明されて大ショック。さらに、みゆき一人では無理だと告げられ、完全に自信を喪失。壽美子が指摘する点は、和幸と同じ“認識の甘さ”。壽美子に「ウソつき」と言い悔し涙を流すみゆきは、海の家を断念せざるを得ないと考えた。

権利放棄の手続きのため渋々蔵田酒店へ向かったみゆきは、以前、海岸で言葉を交わした優に声を掛けられ、再び元気を取り戻した。優に雑貨屋の経営やバーテンの経験があると聞いたみゆきは、絶好のパートナーを見つけたと思ったのだ。優の出した条件を飲んだみゆきは、建築費、組合費などを含めた費用280万円の借用書のメールを和幸に送りつけ、強引にOKを取り付けた。

やがて、海の家の工事が始まった。隣りは、顔見知りの組合長・田端橋椿(中尾ミエ)の海の家。食品衛生責任者試験を受け、準備を整えたみゆきは、壽美子に海の家開店の連絡と遊びに来てねとメールも送った。

7月1日の海開きの日。ヘルパーの仕事や家事をこなし、夕方、新しい黒のワンピースに着替え海の家にやって来たみゆきは、営業には支障ない程度に仕上がった店内に入り、新しい道具に戸惑いながら化粧をする。すると奥で何かが崩れ落ちる派手な音と悲鳴が…なんと、まだ未完成だから使わないように言われていた中二階が崩壊…。そして、そこには壽美子が。

みゆきは、壽美子が海の家を一緒にやってくれると知り、大感激。しかし、パートナーの優も姿を見せると壽美子は憤慨する。みゆきは、優のバーテン経験やお店の出店経験を壽美子に説明し、話すと結構イイコよ! と告げる。

酒の搬入に来た蔵田は、投げやりに開店祝いを言うが、そこにいる優に驚き、驚いた優も「お父さん?!」…と声をかけ、みゆきと壽美子は驚くばかり。そして蔵田は、優の過去2軒の店は失敗したことを話し、みゆきも壽美子も唖然とする。

『プチタミ』の可愛い看板に照明が入り、みゆきと壽美子は呼び込みに立つが、誰も寄りつかず、またもやバケツをひっくり返したような雨! 豪雨の中で放心する二人…。「幼稚園の頃から遠足はいつも雨」とつぶやくみゆき。壽美子は「聞きたくな~い!!」と叫ぶが、思わずみゆきは「私って雨女??」…

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第3話 開店早々のビンタ

あらすじ

オープンして2日間のお客は、様子を見にきた為さん(宇津井健)たった一人。焦るみゆき達は、それぞれ集客のための宣伝を考え、手作りのチラシ配りに初挑戦するみゆき。壽美子からエプロンの新調と結婚指輪を外すよう告げられたみゆきには、少しずつプロ意識も芽生え始める。そして、壽美子はマニュアル本と格闘しながら、『プチタミ』のホームページを立ち上げていた。

そんな中、優(中越典子)は店の前でいつも波を待っている美少女サーファーに目を付けた。ナンパされても名前など一切明かさないこの少女の通り名は、少女A。イキのいいライフセーバーの“Tバッくん(石井智也)”らがこの少女Aに夢中だと気付いた優は、オトリ作戦を考えたのだ。飲食代を無料にする代わりに、少女Aをいつも店にいさせれば、少女A目当てにライフセーバーたちが集まる。ライフセーバーたちに引かれて他の女性客が入ってくる、というわけだ。

この作戦はズバリ的中、工事を完了した鳶の親方・コージ(マイク・ハン)や、隣りの椿(中尾ミエ)がやってきたこともあり、日曜日の店は大いに盛り上った。

だが、疲労と睡眠不足が重なり、翌日の仕事はキツかった。和幸がまだ難癖をつける中、家事をこなし、介護の仕事に出たみゆきは、途中でウトウト。『プチタミ』から直接砂入りの靴を履いて出勤した壽美子も、あくびを噛み殺しながら書類をめくる。だが、そんな2人の心は、夜の仕事のことを考えると、自然と弾んでいた。

何もかも初めての光景で心が浮き立つみゆき。優の友人として紹介された春日部健人(姜暢雄)に心をときめかす壽美子。少女A次第で客入りに波ができること、壽美子と優の経営手法の対立という問題点もあったが、スタート1週間は、そこそこの滑り出しだった。

そんな中、部下の岡崎(大倉孝二)から、みゆきの海の家のことをいきなり聞かれた和幸は、怒りを募らせていた。自分の電話口での失言で迷惑を掛けたことに気付いたみゆきは、和幸に『プチタミ』の招待状を贈る。「あなたと私のなつかしいプチタミで待ってます。」

和幸は何かを思い出した…「プチタミ」…。小さな紙袋を持った和幸は、酔っ払いや、花火で騒ぐ若者たちを避けながら、プチタミへと歩いてきた。

「梅雨明け記念! 全品半額」で店は大いに賑わっている。岡崎がBGMの流れるカセットに触れ、突然店中に「マツケンサンバ」が流れ、気持ちよくなった店の客が輪になって踊りだす。みゆきたちも自然と輪に加わり、大いにはしゃぐ。その様子を遠くから怪訝そうに眺める和幸。その視線に気づいた岡崎とみゆき。和幸が店に近づきおもむろにみゆきを店から引っ張り出した。「かえろう」と和幸。抵抗するみゆきに和幸の平手打ちが…

店先に鈴なりになっていた壽美子たちが息を呑む。時間が止まったような空間に波だけが寄せては返している。壽美子に抱かれて戻ったみゆきは、カウンターによろけて手を付き、紙袋に気づく。怪しい顔で袋を開けると、みゆきの瞳にみるみる涙がふくらむ。紙袋には、プチタミのロゴ入りのエスプレッソカップ。

和幸が思い出してくれたのに…と、みゆきはいたたまれず雨の中、海へと走り出す。

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第4話 イケメンの疑惑!

あらすじ

和幸(石黒賢)の暴力に一番怒ったのは、夫のDVが原因で離婚したという椿(中尾ミエ)だった。この椿と壽美子に背中を押されるように、洋介(ささの貴斗)を連れて家出したみゆきは、『プチタミ』の奥の控え室に入る。みゆきは、自分の至らなかった点を思い出して深く反省。だが、そんなみゆきに、壽美子は、和幸と電話をすることさえ禁じる。夏場、ボート屋を開業している為さん(宇津井健)も、みゆきの家出を知って励ました。

一方、優は、夢多き年下のカレ・健人(姜暢雄)との関係や自分の生き方に迷いを感じ始めていた。健人がキャリアウーマンの壽美子に好意を抱いたことも、優を悩ませる原因となった。

そんな優の心のスキ間にフッと入り込んできたのは、少々荒んだ雰囲気のあるライフセーバーの釧路。『プチタミ』の売り上げをくすねた所を釧路に目撃された優は、誘われるままにホテルに入ってしまった。

オープン後、20日程して、少々厄介な騒ぎが起きた。『プチタミ』は、抽選無料キャンペーンや昼間もオープンする、という壽美子の考えた売り上げアップ計画が決定。Tバッくん(石井智也)のバイト採用も決まる。

そんな中、優がまたしても店の金が入っている缶に手を伸ばした。缶の中には、その日、壽美子がみゆきに渡した出資金の半分の170万円が入っていたのだ。缶の中の1万円札を慣れた手付きで握りしめる優。その優の手をガッチリ掴んだのは、たまたま酒の配達に来た蔵田だった。優の手から札を取り戻した蔵田は、事態に気付いて飛んできたみゆきと壽美子に手渡し、「娘が…」と言ったまま絶句する。深々と一礼して立ち去る蔵田。それと同時に、優も無言で姿を消してしまった。

このショックが尾を引く中、みゆきは、お客に手当たり次第言い寄っている釧路に気付いて注意した。これに対し、釧路は、優をホテルに連れ込んだことを自慢げに言い放つ。これがきっかけで、怒ったライフセーバーのリーダー・中曽根(飯沼誠司)は、釧路をクビにして店から叩き出す。みゆきは、騒ぎが収まったことでホッと胸をなで下ろすが、その思いは店から姿を消した優のことで一杯だった。

その夜、娘を心配する余り深酔いした蔵田と話をしたみゆきは、何としても優にやり直すチャンスを与えてやろうと決意した。

店を飛び出した優は、近くの浜で和幸に会う。プチタミの? と声をかけられた優は、和幸に聞きたいことがある…とクラシックなバーへ誘われる。そこでみゆきが何故バーを始めたのか知らないかと聞く和幸。もうプチタミを辞めるんだという優は、和幸が学生の頃ここでバイトしていたことを聞かされ、いつの間にか老バーテンの鮮やかな技巧に魅入っている。

早朝、健人のアパートの前で優を捕まえたみゆきは、自分の思いを告げ、“RESET”して人生をやり直すよう勧める。

そして夜、みゆきと壽美子が開店の準備をしているところへ、なにごともなかったように優が入ってくる。優は、無理にクールを装いつつ、ふねに対するみゆきの行動に初めて素直な言葉を語る。

7時になり、3人は慌しくそれぞれの仕事に戻る。看板に明かりを入れたみゆきは、携帯を出し『和幸携帯』を呼び出し発信ボタンを押す。ひとりで残業をしていた和幸はまだ意地を張っていて携帯には出ない…。

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第5話 赤字覚悟のかき氷

あらすじ

優が何かを悟ったかのようにバーテンの勉強を始める中、みゆきは、壽美子が夏休みを取れる2週間、昼にも海の家をやりたいと提案した。このままだと『プチタミ』は赤字になる可能性が高い。みゆきはこれ以上みんなに迷惑を掛けたくない。だが、壽美子は、更なる投資で傷口を広げるべきではないとみゆきの案に難色を示す。

そんな折、蔵田に呼び出されたみゆきは、ふねが死ぬまで50年間も思い続けた永遠の人が為さんらしいと告げられた。ふねは、どうやら夏の間だけでも為さんのそばにいたいがために、海の家を続けていたようなのだ。そんな蔵田が、『プチタミ』に運び込んだのは、ふねが使ってきた古めかしいかき氷器やデッキチェアー。親孝行のために持ってきたという蔵田は、使っても使わなくてもいいから置かせて欲しいという。みゆきは、蔵田の思いを知り、断りきれなかった。

みゆきに事実関係を聞かれた為さんは、あっさり自分の名前が為田松吉だと明かした。そんな為さんに、みゆきは、ふねから託された愛の伝言を伝える。
「夏の海があるから、生きてこれた」――。
みゆきの説明に感慨深げな表情を見せる為さん。そして、覚えてないよと言いながらも、その思いは、ふねの親の反対で結婚が叶わなかった50年前に飛んでいた。

その夜、みゆきは、蔵田が持ってきた機材を使って昼間もやろう、と再び提案。18歳以下は入店禁止という大人向けの海の家をやることで、壽美子と優に了解を得る。昼間も営業すると知った椿(中尾ミエ)は手のひらを返したようにライバル心を露にする。でも、みゆき達は、壽美子の部下・毛塚(高木稟)の協力で、突貫工事を開始。8月1日、『プチタミ』は、昼間の営業も開始した。

まもなく、『プチタミ』に健人(姜暢雄)が同僚の里奈(北川弘美)を新しい恋人として連れて現われたことから、優が健人と同棲していたことがみんなにバレてしまう。優は強がりを言ったもののショックは隠せない。健人に対し淡い期待を抱いていた壽美子も、その思いは同じ。しょげ返る壽美子を見かねたみゆきは、事情を理解したらしい洋介(ささの貴斗)と一緒に温かく励ます。

その頃自宅で和幸は、買ってきたコンビニ弁当を投げ出し、初めてみゆきが作った晩御飯を食べている。気持ちがだんだん暖かくなった和幸は、みゆきの携帯電話を呼び出そうとした時、自宅の電話がなる。壽美子からの電話だった。いつも助けてもらっているみゆきに恩返しをしたいと思った壽美子は、和幸とのけんかの仲裁役になろうと和幸と会う約束をする。

ほとんどの客が帰った頃、岡崎が『プチタミ』へやってきた。
家では、和幸が会社から持ち帰った書類にペンを入れている。
優からの携帯電話がなっているのに出ない健人…電話を諦めた優…『プチタミ』でカクテルをなめながらみゆきを見ている岡崎…和幸は、横になった隣のベッドが空なのでなんだか落ち着かない…『プチタミ』前の浜で花火や空き缶などのゴミを拾い集めているみゆき…それぞれ夜は更けていく…。

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第6話 禁じられた恋と嘘

あらすじ

健人(姜暢雄)から受けたショックが尾を引き、意気が上がらない壽美子(中島知子)と優(中越典子)。何としても『プチタミ』の赤字を回避したいみゆき(寺島しのぶ)は、そんな2人の尻を叩いて働かせる。だが、昼間のお客の多くは隣りの椿(中尾ミエ)の店に流れてしまい、売り上げはなかなか伸びない。見かねた為さん(宇津井健)は、みゆきらに客寄せの秘策を伝授。

また、みゆきが、主婦の得意技を生かし、中曽根(飯沼誠司)らライフセーバーの昼食を全て引き受けたことから、お客の入りは次第に増え始めた。

そんな中、みゆきの胸の内を察した壽美子が、和幸(石黒賢)の会社に行って話をしてくる、と言い出した。殴ったことをちゃんと反省させるという壽美子の言葉に、みゆきはもちろん同意した。

まもなく、壽美子が和幸にいわれて訪ねた所は、みゆきのいない自宅だった。早くみゆきと仲直りしたいという和幸は、夫婦喧嘩仲裁の様子を岡崎(大倉孝二)ら会社の同僚に見られたくないため、その日は会社を休んでしまったのだ。壽美子は、素直に自分の非を認める和幸が、週末に海の家にやって来ると知りホッと一安心。

だが、なぜみゆきが海の家を始めたのか分からない、という和幸の話から、二人はいつしか仕事のグチをぶちまけ合っていた。壽美子の余りにも必死な様子に、つい「頑張り過ぎちゃいけない」という和幸。壽美子は、そんな優しい和幸の言葉に癒され、思わず瞳を潤ませてしまった。

壽美子の報告にみゆきが笑顔を見せる中、店の水撒き係りに“任命”された洋介(ささの貴斗)が、海水浴に来た椿の姪で、2歳年上のミズキ(小池彩夢)と仲良くなった。初めて学校以外で女の子と口をきき緊張気味の洋介。だが、みゆきから聞いた海岸に海亀が来たという話をミズキに信じてもらえない洋介は、「嘘つき!」と言われて、悔しくてしようがない。

まもなく、ミズキに花火をしようと誘われた洋介は、思っても見ない行動に出た。夜になって海の家を出た洋介は、そのままミズキを連れて、海亀の卵があると聞いた水族館に向かったのだ。

岡崎から、洋介がミズキと国道を歩いていたと聞いたみゆきは、顔色を変えて2人の捜索を始めた。洋介来てる? と自宅に駆け込んできた切迫したみゆきの顔を見て、和幸は事態を察知する。

暗闇の中で、迷子になった洋介とミズキ。そこに車が停まり少女A(佐田真由美)が現れた。プチタミの?? と少女Aに話しかけられた洋介は、ホッと安心する。その車で水族館に送ってもらった洋介とミズキは、プチタミの浜に赤海亀が産んでいった卵を見せてもらう。ウソじゃなかった事に洋介は涙が出そうなほど嬉しいが、ウソつきの汚名をそそぎたい一心で、母の心配をすっかり忘れていた洋介は、新たなパニックに襲われる。

気を失っている洋介を、健人と里奈(北川弘美)から受け取ったみゆきは2人に礼を言い、よかった…と口ずさむ。その瞬間、怒りをあらわにする和幸。いますぐバーも海の家もやめろと怒鳴り、振り返ることなく歩き去っていく。

翌朝、母と会う勇気がない洋介は、裏口から浜に出ると、朝のランニングをするライフセーバー達に見直したよ! と声をかけられる。砂像を作る為さんにも、偉いよ、お前は! とほめられるが、なぜほめられるのかがわからない洋介。

そんな洋介をみゆき、壽美子、優が開店準備をしながら見ている。浜に行こうとするみゆきを壽美子が止め、怒ったら、またいい子でいなくちゃ、って追い詰められると告げる。

浜から戻ってきた洋介は、みゆきから、いけないことをしたけど、洋ちゃんカッコいいよ! の言葉が意外すぎて戸惑う。帰っていくミズキの背中を指差し、あそこまでしたのはあのコだから…と言われた洋介は、ミズキの乗った車を追いかけ、嫌いだ~と叫び、ミズキが車から顔を出して嬉しそうに、あたしも、大嫌い~! と叫ぶ。

そんな光景を見ていた壽美子の携帯に、和幸から約束したのに海の家に行けないことを詫びるメールが届く。覗き込もうとしたみゆきから、壽美子は反射的に液晶を隠す…。

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第7話 恋と台風接近中!

あらすじ

太平洋岸に巨大な台風が接近しているとの情報が入った。笑顔で姿を見せた椿(中尾ミエ)は、安普請の『プチタミ』が簡単に吹き飛ばされる、と鉄骨作りの自分の店を自慢する。一緒に現われた蔵田(小野武彦)も、飛ばされれば倒産確実ですぐに営業権が戻る、と浮かれ気分。だが、実感がないみゆき(寺島しのぶ)と壽美子(中島知子)は、対処の仕方が分からない。

まもなく、一人で黙々とカクテル作りの練習をしていた優(中越典子)が、突然、和幸(石黒賢)に会いに行く、と言い出した。優の性格を知るみゆきは、和幸とのことを心配し、壽美子に監視役を頼む。優が和幸を訪ねた理由は、単にスプーン使いの技術的なアドバイスを受けるだけのこと。

用事の後、自分を差し置いて話し始める壽美子と和幸を見た優は、2人がまるで小学生のような初恋状態にあると察知。その優の提案で、3人だけで食事をする約束が交わされた。

まもなく、健人(姜暢雄)に呼び出された優が、次第に激しさを増す風雨の中、スーツケースを抱え、傷心の面持ちで戻ってきた。和幸との関係修復が一向に進まないことでヤケになり壽美子と衝突するみゆき。一人で塞ぎこむ優。台風の接近にもかかわらず、3人の心は離れ離れになり、店の空気はすっかり荒んでしまった。

翌日、椿が従業員たちと店の台風対策を進める中、最初に動いたのは、為さん(宇津井健)の「風まかせ」という言葉に反応した優だった。立派なバーテンダーになって健人を見返してやりたい優にとって『プチタミ』は大切な練習の場。優は、その『プチタミ』を守りたい、と言い出したのだ。これに呼応したみゆきは、神社に奉納した絵馬を投げ捨て、神頼みではなく自分の人生は自分で変える、と宣言。3人は、まもなく来襲する台風に備え、大急ぎでその準備に掛かった。

その夜、台風の風雨はピークとなった。懸命に補強したにもかかわらず、強風にあおられ地震のように揺れる『プチタミ』。もう建物自体限界かと思われた時、店の奥の暗闇で蔵田が脚立に上がり、屋根を壊している。風の逃げ道を作らないと建物ごと飛ばされると、屋根のトタンを打ち剥がしていた。そこへ、手に手に懐中電灯を持った中曽根(飯沼誠司)やTバッくん(石井智也)、そしてコージ(マイク・ハン)が駆け込んできて、皆で手分けして壊れた箇所を修繕したり補強をする。

みゆきが感動していると、前の浜から声が聞こえてくる。なんと、激しい風雨の中、『つばき』の従業員が『プチタミ』の前に砂の堤防を作っており、椿が指揮をとっている。慌てて従業員たちを手伝い始める、みゆきと壽美子と優。そこにはスコップを使って手伝う岡崎(大倉孝二)の姿もあった。

翌朝、風はあるが雨は上がり、みゆきと壽美子と優は、皆に感謝の気持ちを伝える。何度も頭を下げるみゆきたち…。「命にかかわる時は助け合うのが、海の掟だよ」と颯爽と歩いて『つばき』の前に立った椿は驚愕する。万善を期したはずの『つばき』が台風に吹き飛ばされていた。

くたびれ果てたみゆきたちが店内の片付けをしていると、洋介(ささの貴斗)が戻ってきた。ハッと気づいたみゆきは、飛び出して和幸を追いかける。走っても走っても追いつかず、やがてみゆきはへたり込んでしまう。

肩を落として戻ったみゆきと、疲労困憊の壽美子に、優はビールを渡し、三人は喉を鳴らして飲む。三人は互いを見つめあい、ゆっくりと微笑をうかべて素直な気持ちになっている。

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第8話 花火×キス=愛?

あらすじ

10回目の結婚記念日を明日に、そして、海岸での最大のイベント・花火大会を明後日に控えた日、みゆき(寺島しのぶ)は自分の考えを分かってもらおうと和幸(石黒賢)に会った。しかし、メモを作り論理的に伝えようとはしたものの、話は全て空回り。仕事で忙しいという和幸に、みゆきは、いつものレストランで結婚記念日の食事をしよう…と一方的に誘った。

みゆきから結婚記念日の話を聞いた優(中越典子)は、その日が和幸、壽美子(中島知子)と約束した食事の日だと気付きビックリ。トラブルに巻き込まれたくない優は、理由も言わずに壽美子にキャンセルを告げる。みゆきの結婚記念日のことを知らない壽美子。一方のみゆきは、いつものレストランで和幸が来るのを待つつもりだった。

翌日、和幸と2人だけで会った壽美子は、その日が結婚10年目の記念日だと知り、ア然となった。みゆきが和幸を待っていると知った壽美子は、罪悪感でいっぱい。そんな壽美子に、和幸は、本当にリセットしたいのは自分の方だと胸の内を告白する。そして、手をつないで散歩した和幸は、再び会うことに難色を示す壽美子に、「もう、会わないなら」と一瞬のキスをして帰っていった。

その夜、みゆきは、和幸に頼まれてレストランにやって来た岡崎(大倉孝二)と一緒に『プチタミ』に戻ってきた。和幸の行方を知る優は、傷心を隠すように明るく振る舞うみゆきを正視できない。しばらくして戻ってきた壽美子を見つけた優は、不穏な雰囲気を敏感に察知し、何も言えなくなった。

昼間の営業が最後となる花火大会の日。みゆきは、仕事が忙しかったと弁解する和幸から、今晩店に行くとの連絡をうけて舞い上がった。何も知らずに喜ぶみゆきを見た優は、それとなく壽美子を責め立てた。

花火大会が始まる夕方、『プチタミ』には、会社帰りの和幸や岡崎、さらに里奈(北川弘美)を連れた健人(姜暢雄)もやってきた。それぞれの胸に、様々な思いを抱かせる大輪の花火、光の乱舞。やがて、花火大会が盛り上る中、みゆきと岡崎、壽美子と和幸、優と健人の3つのキスが…。

みゆきが必死におつまみを調理していると岡崎が入ってきて、道は外れるためにある…と言いながら、みゆきを壁に追い詰め、力ずくでキスをする。

足りなくなった酒を取りにきた壽美子が振り返ると、和幸が。今日が本当の最後…と言いながら、昨夜とは違った貪るようなキスをしている。

カクテルを作っている優の腕を掴んだ健人は、優のことが忘れられない…と言いながら、キスをする。

ひとり残されたみゆきが、放心してエプロンで唇を拭う。ひとり残された壽美子が、ゆっくりとしゃがみ込む。ひとり残された優が、泣きじゃくっている。

私情を殺して、みゆきが、壽美子が、優が、Tバッくん(石井智也)が、各テーブルや拡張席にお酒やおつまみを運んで走る。そんなみゆきのそばに和幸が立ち、いい店だとほめる。ホットするみゆき…。それぞれ複雑な思いを抱えた三人の女の顔を、花火が彩っている。

二週間ぶりに会社に出た壽美子は、毛塚(高木稟)の異動を初めて知り、自分の企画が却下されたことも知る。足元がグラグラしてきた壽美子は、思わず和幸に電話してしまい、二人は逢う約束をしてしまう…。

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第9話 はずした結婚指輪

あらすじ

1週間後に行われる砂像大会に洋介(ささの貴斗)が自分から参加すると言い出す中、みゆき(寺島しのぶ)は『プチタミ』から家に戻ることを和幸(石黒賢)に告げた。昼間の営業は終了し、店に来てくれた和幸と仲直りしたこともあり、みゆきは家に戻る潮時と考えたのだ。

だが、完全に和幸を信じ切るみゆきに対し、和幸の頭の中は壽美子(中島知子)のことでいっぱいだった。そして、和幸は砂像大会に行くと約束したものの、とっさにインドに短期出張に行くと嘘をついてしまった。

みゆきから和幸の出張のことを聞いた壽美子は、突然掛かってきた和幸からの呼び出しの電話に戸惑う。たまたま店にいて話を聞いていた岡崎(大倉孝二)は、和幸と壽美子の関係を察知。和幸のことを秘密にしておきたい壽美子は、そんな岡崎を懸命に口止めした。

洋介が為さん(宇津井健)のサポートで砂像の制作に取り掛かった土曜日、和幸と鎌倉でデートを楽しんだ壽美子は、和幸が身を隠しているホテルに行った。壽美子とは楽でいられるという和幸は、少しの間だけでも現実から離れたい、と関係を迫る。だが、和幸が結婚指輪を外そうとした時に理性を取り戻した壽美子は、なんとか拒絶の意思を伝えた。

砂像大会の日、健人(姜暢雄)から復縁を求める連絡を再三受けていた優(中越典子)は、はっきりと断るため、みゆきに内緒で店を出る。

一方、仕事を終えて『プチタミ』に向かおうとした壽美子は、会社の前で待っていた和幸に気付いた。砂像大会に行こうという壽美子に対し、夏休みを終わらせたくないという和幸は、壽美子のマンションに押しかける。和幸の激情に押されるように唇を重ねる壽美子。だが、またもや和幸の指輪が原因で、2人は現実に引き戻され、冷静さを取り戻した。そして、壽美子と和幸は、バツの悪い笑顔を交わしながら、ようやく本当の別れを告げた。

食事の準備を整えて家で待っていたみゆきは、和幸が通勤カバン一つで帰ってきたことに首をひねった。家の中をよくよく調べてみると、なんとパスポートやスーツケースもある。そして、ワイシャツに化粧品の痕跡を発見したみゆきは、和幸が浮気をしていると確信し、慌てて『プチタミ』に駆け込んだ。

「主人が、浮気をしている」というみゆきの言葉に、壽美子は顔色を変えた。観念して、事実関係を明かそうとする壽美子。だが、壽美子は、みゆきが和幸の浮気の相手は優だと思い込んでいると知り、ア然となる。それでも、壽美子を信じるみゆきの姿にいたたまれず、壽美子は相手が優ではなく、自分だ…と告げる。帰ってきた優が二人の姿に驚き、立ち止まる。

キスしかしてないけど、同罪だよね…の壽美子の言葉に、身動きできないみゆきだが、抑揚のない声でおやすみ…と、奥に向かう。驚いた壽美子は、ケンカを売るが、ケンカは仲直りするためのもの…というみゆきの言葉に壽美子は沈み込む。

翌朝、優から連絡を受けた和幸がプチタミへ現れた。取り合わないみゆきは、来年の営業権は蔵田(小野武彦)に返すことを皆に告げる。そして、自分はアパートを探すと言い出だす。

その後も、和幸はみゆきと連絡が取れないまま…。そんなみゆきはそっと結婚指輪を外し、孤独ながらも重い荷物から開放されたような気分で淋しい微笑を浮かべた。

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第10話 離婚届という恋文

あらすじ

壽美子(中島知子)の告白を聞いたみゆき(寺島しのぶ)は、いつしか蔵田(小野武彦)が差し出す海の家の相続放棄に関する書類に、何の感慨もなくサインをしていた。和幸(石黒賢)や壽美子を信じ切っていただけに裏切られたショックは大きく、みゆきは『プチタミ』にやってきた和幸との話し合いを拒絶する。

そして、為さん(宇津井健)に借りたボートで一人沖合いに出たみゆきは、このひと夏にあった様々な出来事を思い出しながら、子供のように泣きじゃくった。

翌日、『プチタミ』の閉店まで、あと4日と迫った日。壽美子は、突然会社に姿を見せた和幸の話から、みゆきが離婚届に署名捺印したと知った。色を失った壽美子は、会社を早退して『プチタミ』に駆けつけ、自分の方から和幸を誘った、と謝る。しかし、みゆきは、キスだけで終わった火遊びが、和幸の誘いで起きたことだと察しており、その怒りは収まりそうにない。意見のぶつかり合いの中、女同士の友情が間違いのないものだと感じたみゆきは、頬を一発張っただけで、壽美子を許した。

壽美子の話から、みゆきは、和幸が10年走ってきた繰り返しの日々から、寄り道をしたかった、と知った。だが、自分だけリセットしようとしたことは反省するが、みゆきは、離婚に関しては、閉店の日までに結論を出そうと決めた。

そして、営業最後の9月10日の夜、『プチタミ』にはたくさんの人が集まり、過ぎ行く夏を惜しみながら、笑顔の交歓を行った。岡崎(大倉孝二)に、少女A(佐田真由美)に初めて名前を教えてもらい感激するTバッくん(石井智也)。そして、来年の夏に思いを馳せるコージ(マイク・ハン)、椿(中尾ミエ)、蔵田の3人。

みゆきに紙袋を渡した岡崎。その紙袋は、和幸からのもので、中にはフランスから取り寄せたプチタミのカップが入っていた。みゆきは、壽美子に離婚しないことを告げた。実は離婚届はラブレターであった。“おまえしかいない”と、みゆきの前で破ってくれることを祈って出したもの。そして、みゆきは再び左手の薬指にリングをはめた。

ひと夏の『プチタミ』の成績は、蔵田が営業権を300万円で買ってくれたため結果的には黒字になったが、実質は12万円の赤字。みゆき、壽美子、優(中越典子)の3人は、それぞれの夏の経験を思い浮かべながら、淋しさで胸がいっぱいになった。

ところが、まもなく、荷物を抱え、洋介(ささの貴斗)と共に家に戻ったみゆきは、和幸から思わぬ話を告げられる。みゆきではないとだめだと感じた和幸だったが、離婚届は提出してしまったと。いつかまたプロポーズする、という和幸に対して、10年前は和幸が言ってくれたので今度は私の番、と逆にプロポーズするみゆき。そんなみゆきを和幸は抱きしめる。

親子三人で海岸にきたみゆきたち。プチタミも壊されていた。また来年もやればいいじゃないか、という和幸。砂浜には、壽美子も優も来ていた。蔵田の金庫の暗証番号が自分の誕生日だったと知り、海の家の相続放棄に関する書類を取り戻してきた優は、みゆきに権利書を渡す。おばあちゃんは、みゆきさんに海の家を頼んだ、と。そして、みゆきは言う。私たちは、夏の海があるから生きていける―――。「やる?」「やりますか」と壽美子。「やっちゃいますか!」と優。雨が降り出す中、三人は、海に入ってはしゃぐ。

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引用元:番組公式サイト

『おとなの夏休み』はどこで見れる?動画配信アプリ・サービスでの配信状況

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