ドラマ『鬼平犯科帳(二代目中村吉右衛門) 第1シリーズ』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年5月31日
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1989年7月~1990年2月に放送された二代目中村吉右衛門主演のドラマ『鬼平犯科帳(二代目中村吉右衛門) 第1シリーズ』

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『鬼平犯科帳(二代目中村吉右衛門) 第1シリーズ』はどんな作品?

この章では『鬼平犯科帳(二代目中村吉右衛門) 第1シリーズ』について情報を整理してまとめています。

話数 全26話
放送年 1989年7月12日~1990年2月21日
放送枠 毎週水曜20:00 - 20:54
原作 池波正太郎
音楽 津島利章
キャスト 二代目中村吉右衛門 ほか

二代目中村吉右衛門

主人公

名前(演) ()
年齢
職業など

 

あらすじ

 

引用元:公式サイト

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『鬼平犯科帳(二代目中村吉右衛門) 第1シリーズ』の各話あらすじ

1話~12話

第1話 暗剣白梅香

あらすじ

天明八年、ときの老中筆頭・松平定信が“鬼平”こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)の火付盗賊改方の長官を解任したのは、より重要な役職に登用するためであった。しかし、江戸の町は鬼平が解任されてから急激に凶悪化。中でも一連の辻斬りは、その非情さと斬り口のすさまじさで、江戸市民を震えあがらせていた。京極備前守(仲谷 昇)の命により長官に復帰した平蔵は、ある夜、刺客に襲われる。獣のような殺気と鋭い太刀さばきから、江戸に出没する謎の辻斬りと同一犯であることを見抜く平蔵。だが、なぜ自分が狙われたのか。暗闇に消え去った刺客は、女を思わせる甘美な香りをまとっていた。平蔵はそのにおいを手がかりに身元を探り始める。やがて白梅香という、におい油を買う浪人・金子半四郎(近藤正臣)の存在をつきとめる。金子は十六歳のときに父を殺されており、その仇を探すために刺客となっていた。平蔵は、自らおとりとなって見回りに出かけ、金子をおびき出す作戦に出る。

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第2話 本所・櫻屋敷

あらすじ

本所界隈へと市中見回りに出た平蔵(中村吉右衛門)は、旧友の岸井左馬之助(江守 徹)、相模の彦十(江戸家猫八)と再会する。平蔵は彦十からの情報で、先日取り逃がした盗人・小川や梅吉(遠藤征慈)が、御家人・服部角之助(水澤心吾)の屋敷にいることを知った。梅吉の犯行は、金を強奪したうえに家人のすべてを惨殺し、ときには火をつけるという凶悪無残なものであった。その梅吉と悪事でつながっていたのは、今は服部の妻で、平蔵と左馬之助にとっては、かつて競い合うほどに憧れていた、おふさ(萬田久子)だった。左馬之助は、そんなおふさのことを今もあきらめきれず、妻も子も持たずにいた。平蔵は、梅吉の一味が服部と悪事を企てているとにらみ、一網打尽にするため見張りをつけさせ、さらに、おふさのことを調べ始める。おふさは、呉服問屋の「近江屋」に嫁いですぐに身ごもった子供を死産、ひと月もしないうちに今度は主人まで亡くしていたのだった。平蔵らは服部の屋敷に踏み込み、企みを暴く。

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第3話 蛇の目

あらすじ

五十海の権平(山本 弘)をはじめ、名うての盗っ人たちが平蔵(中村吉右衛門)の手にかかっていた。捕縛をまぬがれた盗賊たちは恐れおののき、江戸を去る者があとを絶たなかった。ある日、平蔵と木村忠吾(尾美としのり)は、そば屋でひとりの男に出会う。物腰は柔らかいが、平蔵をうかがうその目には鋭い憎悪が見てとれた。男の名は蛇(くちなわ)の平十郎(石橋蓮司)。名前の通りの執念深い男で、その手口は水際立っており、大口の盗みばたらきを続けていた。一年、二年とかけて盗みを企てている間、組む相手や手下にさえ顔を見せようとしない抜け目のない大盗っ人であった。平十郎が次に狙うのは、将軍家に取り入り御典医にまで成り上がった千賀道有(福中勢至郎)の屋敷。その金蔵から一万両を盗み、江戸で大仕事をやってのけることで、平蔵たちの顔に泥を塗る魂胆だった。平十郎の企みが自分への挑戦だと悟った平蔵は、慎重に調べを進めていく。

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第4話 血頭の丹兵衛

あらすじ

江戸の町に、殺りくと略奪を重ねる神出鬼没の盗賊が出没していた。それは、血頭の丹兵衛(日下武史)の一味と目された。だが、平蔵(中村吉右衛門)らは、なかなか丹兵衛の手がかりをつかめずにいた。そんなある日、伝馬町の牢屋につながれていた小房の粂八(蟹江敬三)という男が、丹兵衛のことで平蔵に面会を求めてくる。かつて粂八は、丹兵衛の手下だったのだ。粂八は、一連の凶行は偽の丹兵衛の仕業だと主張。丹兵衛の仕事には『人を殺さず、貧乏人は襲わず、女は犯さず』の掟があるといい、偽物を捕まえる手伝いをしたいと申し出てきた。平蔵は粂八を解き放ち、密偵として真犯人を探らせる。やがて、盗賊の一味が東海道の島田宿に集まるとの情報を得て、酒井祐助(篠田三郎)、沢田小平次(真田健一郎)、竹内孫四郎(中村吉三郎)、粂八らが向かった。そんな中、江戸の町に血頭の丹兵衛を名乗る者が現れ、誰も殺めず、いつ押し入ったかもわからない見事な盗みをやってのける。

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第5話 血闘

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)の屋敷に、おまさ(梶芽衣子)という女が訪ねてきた。おまさは、若かりしころの平蔵が、まだ『本所の銕(てつ)』の名で通っていたころに馴染みだった居酒屋の娘で、酔いつぶれた平蔵に卵酒を作って出したりと、何かと面倒をみてくれたのであった。聞けば、今は札差「大月」で住み込みとして働いているという。だが、その実態は吉間の仁三郎(磯部 勉)という盗賊の引き込み役であった。恩あってさからえずにここまで言うことを聞いてきたが、それは人ひとり傷つけない盗みだったからこそ。今回の仕事は、用心棒を迎えたため皆殺しにするという。その凶悪さに足を洗う決意をしたおまさは、すべてを平蔵に話した。その日から、おまさは平蔵の密偵として働くことになった。早速、大月に戻ったおまさは、仁三郎から盗みの決行日を聞き出そうとするのだが、その行動がかえって怪しまれ、火付盗賊改方の密偵であることがばれてしまうのだった。

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第6話 むっつり十蔵

あらすじ

紙問屋の「大和屋」が襲われ、主人の勘兵衛夫妻をはじめ奉公人が皆殺しにされた。当時、その手口の残虐さで江戸の市民を震えあがらせていた怪盗に、掛川の太平(浜田 晃)と呼ばれる男を首魁とする一団がいた。平蔵(中村吉右衛門)は、大和屋の現場を一目見て太平一味の仕業に違いないと判断。現場の手がかりから、賊のひとりと思われる助次郎(河野 実)という男が浮かぶ。平蔵は助次郎のことを、部下の小野十蔵(柄本 明)に探らせた。十蔵は、正直者ではあるのだが、仲間内で『むっつり十蔵』とあだ名されるほど、目立たず風采のあがらない男。出世街道とは縁がなく、いつも緊張で震えていた。助次郎の家に向かった十蔵は、そこで身重の妻・おふじ(竹井みどり)が、別れを切り出した助次郎を絞殺するところを目撃する。おふじの身の上に同情した十蔵は、おふじをかくまってしまうのだった。不器用な十蔵に手柄を立てさせてやろうと考えていた平蔵は、情けが仇にならなければよいのだが、と心配する。

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第7話 明神の次郎吉

あらすじ

明神の次郎吉(ガッツ石松)は、関東から奥州にかけて名の通った大盗賊、櫛山の武兵衛(土屋嘉男)の右腕であった。盗っ人でありながら、人が良くつい善行にも手を貸してしまう風変わりで、妙に愛嬌のある男だった。次郎吉は、武兵衛から呼び出しを受け、骨休みをしていた故郷の下の諏訪から江戸へ向かっていた。道中、病に倒れた旅僧の遺言を受け、形見の短刀を江戸のある武士に届けてやることに。その武士とは、平蔵(中村吉右衛門)の剣友、岸井左馬之助(江守 徹)だった。左馬之助は次郎吉をもてなそうと、本所の軍鶏鍋屋「五鉄」に招待する。五鉄は、親子二代にわたって平蔵と浅からぬ縁があり、主人の三次郎(藤巻 潤)も何度となく平蔵のために働いていた。そこで、密偵のおまさ(梶芽衣子)は次郎吉の姿を見かけた。実はその昔、おまさも武兵衛の配下だったのだ。次郎吉のあとをつけたおまさは、武兵衛一味が動き出そうとしていることをつかむ。

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第8話 さむらい松五郎

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)の部下、山口平吉(板東八十助)がその男に出会ったのは、父母の墓参りの帰り、目黒不動門前の飴屋「桐屋」に立ち寄ったときである。桐屋の黒飴は平蔵夫人・久栄(多岐川裕美)の大好物、手土産に求めるためだった。山口に声をかけたのは、須坂の峰蔵(赤塚真人)。知らない顔だったが、山口が話を合わせていると、自分のことを七年前に湯屋谷の富右衛門のところで一緒に盗みをした網掛の松五郎(坂東八十助/二役)と間違えているようだった。どうやら山口は松五郎と瓜ふたつのようだ。松五郎は役者あがりでいつも侍の風体をしており、浪人や大名家の家臣になりすまして盗みを働くところから『さむらい松五郎』の異名がついていた。峰蔵は、ろくろ首の藤七(深江章喜)の手下だが、残忍なやり口に嫌気がさし、松五郎の下で働きたいと言い出した。平蔵にそのことを伝えた山口は、松五郎として芝居をし、ろくろ首一味を探るよう命じられる。

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第9話 兇賊

あらすじ

ひとりばたらきの老盗賊・鷺原の九平(米倉斉加年)は、四十年ぶりに故郷である加賀の国、金沢近くの田近谷村に帰ってきた。死ぬ前に一度だけ故郷を見たいという望郷の念にかられてのことだった。今は赤の他人が暮らしているかつての家で、水を一杯だけ馳走になり、かわらぬ村の景色を一目見て満足し、その日のうちに故郷をあとにした。江戸に戻る途中、加賀越中の国境、倶利伽羅峠で、九平は、ふたりの男が長谷川平蔵(中村吉右衛門)暗殺の密談をしているのを聞いてしまう。その男たちは、大盗賊・網切の甚五郎(青木義朗)と、その片腕・文挾の友吉(江幡高志)だった。江戸に戻った九平は、表の商売である居酒屋「加賀や」の店主として店に出る。そこへ、店の芋酒の評判を聞きつけ、着流し姿の平蔵が訪れた。九平は、平蔵の温かな人柄にすっかり惚れ込んでしまった。その後、平蔵の素性を知った九平は、偶然、友吉の姿を見かける。九平は甚五郎一味の隠れ家を探り、見張ることに。平蔵暗殺の企ては目前に迫っていた。

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第10話 一本眉

あらすじ

茶問屋の亀屋久右衛門方が押込みに襲われた。主人の久右衛門以下が虐殺され、金蔵からは七百八十両が強奪された。金蔵の錠前は鉄製であったが、すぱっと見事に切断されていた。この手口に覚えのあった平蔵(中村吉右衛門)は、『一本眉』の異名を持つ清州の甚五郎(芦田伸介)に行き当たる。この鮮やかな錠前の扱いは、一本眉のやり方そのものだった。そのころ、密偵のおまさ(梶芽衣子)は偶然、甚五郎と再会していた。おまさは昔、甚五郎に仕えていたのだ。甚五郎は、おまさに次の盗みを手伝ってほしいと持ちかけた。話を持ち帰ったおまさは、平蔵に報告。そこで、亀屋の一件は、一本眉がやったものではないと進言した。一本眉は、急ぎばたらきを何よりも嫌う男であった。ことの真相は、甚五郎を裏切った元配下の佐喜蔵(藤岡重慶)の仕業だったのだ。浪人に変装した平蔵は、佐喜蔵に命を狙われた甚五郎を助ける。その正体が鬼平とは知らない甚五郎は、すっかり平蔵のことを気に入ってしまう。

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第11話 狐火

あらすじ

市ヶ谷・田町の薬種屋、山田屋孫兵衛方が襲われた。一家十七人が皆殺しにあった。叫び声をたてられぬように、まず、こん棒のようなもので頭を殴りつけ、気絶したところを刃物で刺すという卑劣なやり口だった。家の中に色刷りされた狐火札が貼りつけてあったことから、狐火の勇五郎(速水 亮)の仕業と思われた。狐火の一味は、平蔵(中村吉右衛門)と密偵のおまさ(梶芽衣子)に縁があった。平蔵は、暴れ放題の若かりしころ、泥棒と正体を知りつつ先代と付き合いがあり、おまさは勇五郎と恋仲になりながら掟によって別れた過去があったのだ。ふたりが知る狐火の一味は、決して残虐なことはしない。内偵を続けるおまさは、ある日、元狐火一味、瀬戸川の源七(垂水悟郎)と出会う。そして、勇五郎と十年ぶりの再会を果たした。勇五郎が言うには、弟の文吉(伊藤 高)が二代目狐火を語り、押し込みと殺しを続けているという。平蔵は、文吉に二度と狐火を名乗らぬよう説得しようとする勇五郎を泳がせる。

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第12話 兇剣

あらすじ

長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、久しぶりに父の墓参りをかねて京都を訪れていた。ゆっくり骨休めの京見物のつもりが、ひょんなことから盗賊の虫栗の権十郎(山口博義)とその一味の手がかりをつかみ、急報を受けた京都西町奉行所与力、浦辺彦太郎(井川比佐志)の出動でお縄にした。彦太郎は昔、平蔵が世話になった浦辺源六郎の長男であった。そんなある日、平蔵は京の町で男に追われていた娘・およね(長谷川真弓)を助けた。およねは、奈良の大和、大泉村の出身で、大坂にある大店「出雲屋」に奉公に出ていた。出雲屋の主人、丹兵衛(藤岡琢也)の裏稼業は、凶悪な盗賊・高津の玄丹であった。およねは、丹兵衛の正体を知ってしまったために、命からがら逃げていたのだ。およねを襲ったのは、一味のひとり、伝五郎(粟津 號)であった。丹兵衛は、およねがかくまわれたことを知り、平蔵もろとも始末するため、刺客として大河内一平(大前 均)らを雇い、伝五郎ほか手下とともにあとを追わせた。そのころ平蔵は、およねを伴い、浦辺、木村忠吾(尾美としのり)と奈良に向かっていた。平蔵は、追っ手の動きを知るにつけ、丹兵衛には、何か別の魂胆があると踏む。そして、およねの話から、少しずつ謀略の全貌に近づいていくのであった。

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13話~24話

第13話 笹やのお熊

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)の役宅に、お熊(北林谷栄)という老女が訪ねてきた。お熊は、若き平蔵が無頼時代に世話になった女であった。話によれば、弥勒寺の下男、茂平(北原将光)から遺言を託されたという。茂平は昨晩、命を落としていた。その遺言というのは、ひとつは千住の畳屋、庄八(早川純一)に自分が死んだと伝えること、もうひとつが神奈川宿の塩売り牛松の家にいる、孫のおみつに金の入った胴巻きを届けることだった。胴巻きには五十八両もの金が入っていた。お熊は、わけありの大金とみて平蔵を訪ねたのであった。寺には、火災に備えて土地の人間や檀家が預けていた財産があった。平蔵は、その財産を狙い盗賊一味が暗躍しているのではないか、茂平はその引き込み役で、畳屋の庄八も一味なのではとの疑いを持つ。そこで、平蔵、沢田小平次(真田健一郎)、密偵・小房の粂八(蟹江敬三)が見張りにつく形で、まずは遺言通りに、お熊を庄八のもとに向かわせる。

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第14話 あきれた奴

あらすじ

岡村啓次郎(中村橋之助)は非番であったが、この日ばかりは同心全員が招集された。凶悪な日影の長右衛門一味を捕えるため、平蔵(中村吉右衛門)が万全を期してのことだった。大捕物は、いつになく苦戦を強いられるが、見事、捕縛。平蔵は岡村の無事を確認し、すぐに家に帰した。愛妻のみつが出産を控えていたのだ。だが、病弱のみつは出産に耐えることができず、岡村は母子ともに失ってしまう。以来、岡村は好きな酒を断ち、捕物ではいかなる危険をもかえりみず、率先して盗賊に向かっていくようになる。そんなある夜、岡村は身投げ寸前のおたか(長谷直美)とその娘を助けた。ふたりは、十日ほど前に捕えた二人組の盗賊のひとり、鹿留の又八(平泉 成)の妻子だった。岡村は、妻子と会わせるかわりに逃げた相棒の居所を教えるよう持ち掛け、無断で又八を牢から連れ出すが、まんまと逃げられてしまう。だが、平蔵は、そこにひとつの賭けがあることを感じ取っていた。

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第15話 泥鰌の和助始末

あらすじ

日本橋の木綿問屋「角屋」の金蔵に『盗み細工』が見つかった。盗み細工とは、大工になりすました盗賊が、後日忍び込むために、普請の最中に抜け穴などの細工を施す仕掛けのことである。仕掛けは、盗人仲間に売りつけられることもあった。平蔵(中村吉右衛門)は、金蔵の普請に関わった者をすべて調べさせた。すると、ひとりだけ行方知れずの渡り大工がいた。盗み細工の名人、泥鰌の和助(財津一郎)である。平蔵は、角屋から目を離さぬよう酒井祐助(篠田三郎)に命じた。そんなある日、紙問屋「小津屋」の手代・磯太郎(山崎有右)が、主人である源兵衛(南条好輝)の罠にかけられ自殺する。磯太郎は、昔の仲間に預けた、和助の実の子だった。息子の死の真相を知った和助は、怒りに火がつき、かつて盗み細工を施した小津屋への盗みを計画する。平蔵は、妻・久栄(多岐川裕美)のふとした気づきから、和助と小津屋の関係をつかみ、その狙いを知るのだった。

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第16話 盗法秘伝

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)は、叔母の法要のため遠州・浜松へ赴いた。帰りは、木村忠吾(尾美としのり)と別れ、気ままな一人旅をすることに。すると、行商風の男・善八(フランキー堺)が、平蔵に声をかけてきた。自らを木村平蔵と名乗り適当にあしらうのだが、善八はなかなか離れようとせず、行く先々についてくる。その日は、なんとか善八をまいて見附の宿に泊まった。夜半、ふと気配に気づき目を覚ました平蔵は、向かいの宿から、善八が黒装束で身軽に屋根から飛び下りていくのを目撃。翌朝、近くで泥棒があったと騒ぎになっていた。善八は自らが、ひとりばたらきの盗賊であることを明かし、平蔵のことを見込んで、盗みを手伝ってほしいと言い出した。町を仕切っている悪党の酒問屋「升屋」に忍び込む手はずだという。善八によると、平蔵の人柄は盗っ人にぴったりとのこと。善八の指南を受けながら、言われるままに升屋に忍び込み、ふたりはまんまと金箱ひとつを盗み出した。

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第17話 女掏摸お富

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)は、密偵・相模の彦十(江戸家猫八)とともに、久しぶりに母の実家である巣鴨の豪農・三沢仙右衛門(北村和夫)の家を訪ねた。のっぺい汁を堪能し、仙右衛門と王子権現に参詣しようと向かっているところで、あごにほくろのある女(坂口良子)とすれ違った。仙右衛門は、あれは笠屋の女房・お富だが、ほくろはないはずだと言う。彦十から、あごにほくろのある女スリのことを聞いたことを思い出した平蔵は、翌日、お富を尾行する。すると、見事な早業で、続けざまに三人から財布を抜き取ったのだ。平蔵は、お富から糸をたぐっていけば、意外な大物に当たるかもしれないと内偵を続けさせた。お富は、卯吉(中西良太)と所帯を持ち、幸せな日々を送っていた。だが、かつて江戸市中でもそれと知られたスリの元締、霞の定五郎(睦 五朗)の娘だった。お富は、昔の仲間である岸根の七五三造(片桐竜次)から、百両用意しないとその素性をばらすと脅されていたのだった。

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第18話 浅草・御厩河岸

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)は、甲州・石和に出張り、大盗・鶍(いすか)の喜左衛門(高並 功)一味を捕えた。その際、腕を買われてはるばる江戸から招かれていた錠前外しの松吉(本田博太郎)もお縄を受ける。平蔵は、正直で孝行者の松吉を放免し、密偵とした。松吉は、浅草の御厩河岸で飾り職に打ち込むかたわら、同心・酒井祐助(篠田三郎)の忠実な手足となって働いた。また、お梶(浅利香津代)と所帯を持ち、平穏な日々を送っていた。そんなある日、松吉のもとに諸国を股にかけた大盗賊、海老坂の与兵衛(岩井半四郎)から、錠前破りの依頼がくる。与兵衛は、盗賊ながら仁義に厚く『盗む者も泣きを見ず、盗まれる者も泣きを見ず』が流儀の、その世界では一目置かれる男。そのことを知った病床の父、元盗っ人の卯三郎(田武謙三)は、やるべきだと松吉の背中を押す。平蔵と与兵衛の間で板挟みになる松吉。そのころ、すでに平蔵のもとにも与兵衛が江戸に現れたとの報せが入っていた。

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第19話 むかしの男

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)は、幕府の命により甲州・韮崎に出張していた。甲斐、信濃の二州に渡って猛威をふるっていた凶賊、犬目の伝次郎(藤原 真)の逮捕がその目的だった。そんなある日、平蔵の留守を守る妻・久栄(多岐川裕美)のもとに一通の手紙が届いた。差出人の名は、近藤唯四郎(鹿内 孝)。かつて久栄を口説き、捨てた男であった。平蔵と同じ、本所の旗本の出でありながら、人を殺めるなどして身を持ち崩し、今では盗賊の用心棒に成り下がっていた。近藤の狙いは、久栄の過去をネタに、捕えられた盗賊のひとり、砂吉(きくち英一)を釈放することだった。久栄は、毅然として要求をはねつけた。だが、近藤は盗賊の一味らとともに、久栄の姪・妙(三宅香菜)と、女中・しの(松島ゆみこ)を誘拐。期限までに久栄ひとりで砂吉を連れてこなければ、ふたりの命はないと脅迫してきた。意を決した久栄は、火付盗賊改方の御用部屋に向かうのであった。

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第20話 山吹屋お勝

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)の従兄、巣鴨の長者・三沢仙右衛門(北村和夫)が年甲斐もなく、料理茶屋「山吹屋」の茶くみ女・お勝(風祭ゆき)に入れあげ、嫁にしたいと言い出した。お勝の人となりを知るため山吹屋に向かった平蔵は、その身のこなしにどこか不審なものを感じ、密偵・関宿の利八(森次晃嗣)に素性を探らせた。女の顔をひと目見て、利八は驚愕する。それは、かつて利八が愛した女・おしのだった。夜兎の角右衛門(五味龍太郎)の下で盗賊だったころ、利八とおしのは御法度と知りながら恋仲になり、利八は指をつめていたのだった。おしのは、今はお勝と名前を変え、極悪非道の盗賊・霧(なご)の七郎(菅貫太郎)一味の引き込み役となっており、仲間の政(森田順平)と愛し合っていた。それを知った利八は、お咎め覚悟で、おしのと政を残忍な霧の七郎のもとから逃がそうと、ひとり奔走する。利八は今も、おしののことを思っていた。

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第21話 敵

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)の剣友・岸井左馬之助(江守 徹)は、三国峠で五郎蔵(綿引勝彦)という男が襲われるところを見かけた。五郎蔵の兄弟分・五井の亀吉の息子、与吉(浜田隆広)が、五郎蔵を親の仇と思い込み襲ってきたのだ。もみ合ううちに与吉は転落、命を落としてしまった。亡骸を埋めてやる五郎蔵。その様子を見て、左馬之助は五郎蔵が盗賊なのではないかと、江戸まであとをつけた。話を聞いた平蔵が調べを進めると、男は名のある盗賊・大滝の五郎蔵だった。盗っ人気質がすたれ、稼業に嫌気がさして足を洗っていたのだが、病床に伏しているかつての配下・文助(草薙良一)と、遊女に身を沈めていた妻のお浪(浅見美那)を助けるため、再び盗みに手を染めようとしていた。そんな中、五郎蔵はかつての仲間・小妻の伝八(井上博一)が、親の仇は五郎蔵だと与吉に言っていたことを知る。内偵を進め、一味を一網打尽にするべく采配をふるっていた平蔵は、そうした事情を知り…。

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第22話 金太郎そば

あらすじ

江戸っ子たちの間に、威勢のいい彫り物が流行りはじめたころのこと、まだ女の彫り物は珍しかった。「金太郎そば」の女主人・お竹(池波志乃)は、片肌脱いで自慢の彫り物を見せながら出前のそばを運び、そば職人・由松(潮 哲也)の打つそばのうまさも相まって評判となっていた。そんな中、醤油酢問屋「横田屋」に盗賊が忍び込み、八十五両が盗まれた。主人の伊太郎(山内としお)は、気づかぬうちにもとどりを切られ、ざんばら頭になってしまった。そこには藁で作った玩具の馬が置かれていた。老盗・藁馬の重兵衛(織本順吉)の仕業だった。ある日、金太郎そばに出向いた平蔵(中村吉右衛門)と酒井祐助(篠田三郎)は、店内に同じ藁馬があることに気づく。店の者に聞くと、お竹が「木更津の旦那」と呼んでいる恩人からもらった物らしい。矢先、のれんの間から店の様子をのぞき込んでいる男がいた。横田屋の番頭・善助(灰地 順)だった。平蔵は、善助を問いただす。

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第23話 用心棒

あらすじ

三年越しで盗賊・馬越の仁兵衛(江角英明)の盗人宿をつきとめた平蔵(中村吉右衛門)は、筆頭与力・佐嶋忠介(高橋悦史)らを向かわせるが、取り逃がしてしまう。張り込みをしていた木村忠吾(尾美としのり)が、とっさに連絡係に使ったそば屋の由三(亀井賢二)が、博打仲間を助けるため一味に漏らしてしまったのだ。江戸の治安は乱れ、裕福な商家は先を争って用心棒を抱えていた。ひげの浪人・高木軍兵衛(ジョニー大倉)は、深川の味噌問屋「佐野倉」の用心棒。今日も豪快にすごみ、ごろつきを追い払った。だが、この男、実は剣術が大の苦手。そのことを手代の文六(佐藤仁哉)に知られ、佐野倉の金蔵の鍵を持ち出すよう脅されてしまう。文六は、仁兵衛の部下で、引き込み役として佐野倉に入り込んでいた。奉公人のおたみ(森口瑤子)は、軍兵衛が鍵を渡すところを目撃してしまう。事情を知ったおたみは軍兵衛を説得し、すご腕の浪人・木村平九郎に助けを求めた。それは平蔵の忍びの姿だった。

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第24話 引き込み女

あらすじ

磯部の万吉(金子研三)が江戸に戻ってきた。ひとりばたらきの盗賊で、確かな腕を買われて今も諸方の盗賊から助っ人を頼まれていた。ある日、万吉の行方を追っていた密偵のおまさ(梶芽衣子)は、かつて妹のようにかわいがっていたお元(高沢順子)と再会する。ふたりは昔、乙畑の源八の配下として引き込みをつとめていた。おまさがあとをつけると、お元は袋物問屋「菱屋」に入っていった。もしや万吉と盗みばたらきをするため引き込みに入っているのでは、と感じたおまさは、平蔵(中村吉右衛門)に報告。平蔵は、すぐさま菱屋に見張り所を設けさせた。一方、おまさは、物思いに沈んでいたお元のことが気になっていた。実は、菱屋の主人・佐兵衛(下塚 諒)と男女の仲になっており、かけおちを迫られていたのだ。そんな折、平蔵のもとに大盗・駒止の喜太郎(林彰太郎)一味が現れたとの報が入った。平蔵は、喜太郎と万吉、そしてお元がつながっているのではないかと考える。

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25話~26話

第25話 雨の湯豆腐

あらすじ

平蔵(中村吉右衛門)が見回りの折、浅草・浅草寺境内で本町の呉服問屋、越後屋伊兵衛が 殺された。平蔵は、大枚の金で人殺しを引き受ける商売人の仕業と見ていた。一方、筆頭同心・酒井祐助(篠田三郎)と密偵の伊三次(三浦浩一)は、盗賊・御座松の孫八の甥、為吉(新海丈夫)と、ろうそく問屋「辻󠄀屋」の女房・お照(黒田福美)が示し合わせて会っているところを追っていた。すると、怪しい目つきの時次郎(清水健太郎)という男が、為吉とお照の後ろをつけていた。平蔵は、時次郎の存在に何か不吉なものを感じる。実は、時次郎こそが商売人だった。かつて時次郎は孫八の部下で、その一人娘のお照を愛したが、ふたりは為吉らによって引き裂かれていた。そんな中、時次郎のもとに殺しの依頼が立て続けに入る。それぞれ為吉、お照を狙うものだった。お照を目前にして、殺しをためらってしまう時次郎。時次郎は、浪人・宮沢 要(大出 俊)の助けを借りて、為吉を殺すのだが…。

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第26話 流星

あらすじ

風邪で寝込んでいた平蔵(中村吉右衛門)の寝所に賊が入り、父の形見である銀の煙管が盗まれた。平蔵の人気に嫉妬した、元盗賊で今は船頭をしている友五郎(犬塚 弘)が、その鼻を明かそうとやったことだった。友五郎は、密偵・小房の粂八(蟹江敬三)のかつての仲間であり、腕のいい盗人だった。そのころ大坂では、平蔵に復讐を誓う生駒の仙右衛門(金田龍之介)が、手練れの刺客・沖源蔵(河原崎次郎)と杉浦要次郎(伊東達広)を雇い、さらには関東一円にその名が轟く、鹿山の市之助(南原宏治)と手を組み、江戸の町を落とし入れようと画策。沖と杉浦は、平蔵の部下である小柳安五郎(香川照之)の妻・千代(吉次加奈子)を惨殺。次いで同心・木下与平次(出水憲司)が、さらには門番の治作(池田勝志)までもが命を奪われた。これを火付盗賊改方に対する挑戦とみた平蔵は、役宅、組屋敷を厳重に警備させるが、それをあざ笑うかのように、江戸市中に押し込み強盗を働くのであった。多くの死人を出したのは自分の責任と、平蔵は毎夜ひとりで市中見回りに出る。そんなある日、裕福な寺として知られる本明寺が襲われた。寺の者は殺され、盗品は船で運ばれたようだった。内偵を続けていた粂八は、友五郎が家を出たきり帰ってきていないことを思い出す。

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引用元:公式サイト

『鬼平犯科帳(二代目中村吉右衛門) 第1シリーズ』はどこで見れる?動画配信アプリ・サービスでの配信状況

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