ドラマ『みんな昔は子供だった』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年8月5日
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2005年1月〜3月に放送されたドラマ『みんな昔は子供だった』

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ドラマ『みんな昔は子供だった』はどんな作品?

話数 全11話
放送年 2005年1月期
放送枠 フジテレビ系 火曜22時
脚本 水橋文美江
永田優子
演出 河野圭太
髙橋伸之
三宅喜重
音楽 服部隆之
主題歌 MISIA「星空の片隅で」
キャスト 国仲涼子
深澤嵐
陣内孝則
瑛太
白石美帆
大杉漣
風吹ジュン
熊谷知博

三宅喜重 服部隆之 水橋文美江 永田優子 河野圭太 髙橋伸之 国仲涼子 大杉漣 深澤嵐 熊谷知博 瑛太 白石美帆 陣内孝則 風吹ジュン

主人公

名前(演) 照崎アイ子(国仲涼子)
職業など 小学校教師

あらすじ

これまでテレビドラマには多くの教師が登場しました。現実問題に真っ正面から立ち向かう熱血タイプの先生や、普通のOLからの転職組。やる気のない「でもしか」先生。常識を打ち破る型破りな兄貴的な先生etc......。さて、今回のドラマにおいての教師像とは。

教育問題に真っ正面から立ち向かうことはしません。今、目の前にいる子供たちと、一緒に悩み、一緒に考え、一緒に成長します。もちろんすぐに答えを見つけることはできません。でも、焦りません。慌てません。諦めません。自然に囲まれた小さな分校で、ほんわかと、ゆっくりと、にこにこと、あったかく、子供たちのことを考えます。
口癖は「うん、わかったよ」「うん、そうだね」「うん、いいねえ」「うん、大丈夫」子供たちの思いを素直に受け入れることから始めます。保護者からみると「おいおい、本当にわかってんの?」と不安に駆られるかもしれません。「本当に大丈夫なのかしら」と心配に感じるかもしれません。彼女は、24才の都会から来た若い女の先生。今を生きるフツーの女の子です。もしひとつだけ、フツーと違うことがあるとすれば、子供たちと同じ目線で世界を見れること。誰も気づいてないけれど(本人もね)、それは教師としてもっとも大切で、難しいこと。なかなかフツーは出来ないことです。
彼女がそれを出来るのは、子供たちと同じ今を生きているから。今この時を、かけがえなく生きているから。ただ、それだけです。ただ、それだけだけど。だからこそ、一緒に喜んだり、怒ったり、泣いたり、哀しんだり、出来るのです。
決してドラマチックな展開が待ち受けているわけではありませんが、自然に囲まれた小さな分校での日々は、懐かしくて新しい。きっと、届くはずです。「こんな学校があったらいいなァ」とか、「こんな先生と生徒だといいなァ」とか、「こんな風に生きたいなァ」。
今回の教師像は、24才の都会から来た女の子がかもしだす、やさしい世界。「生きる」ことを大上段に振りかざさずに「生きる」ことを気づかせてくれる。肩の力が抜けて顔が思わずニヤけてしまう、心がぽかぽかになる物語です。

引用元:番組公式サイト

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『みんな昔は子供だった』の各話あらすじ

第1話 捨てられた宝 

あらすじ

山村の、とある分校。教室からは九九を唱える声が聞こえて来る。教室には先生一人と生徒が一人。先生の名前は照崎アイ子(国仲涼子)、生徒の名前は矢吹龍平(深澤嵐)。分校唯一の先生と生徒である。龍平はまだ九九を最後まできちんと言えたことが無い。でもアイ子は焦らない。いつも龍平に言い聞かせる。「取り組んだことは最後までしっかりやり遂げましょう」。
学校から龍平の家までは抜け道を使って25分。その途中にハタ爺の家がある。何も無い村に住んでいる龍平には、不法投棄場所になっている売出し中のこの家が宝探しの場所になっていた。龍平の家は、父・矢吹昭平(陣内孝則)が小さな食堂を営んでいる。店はさびれていて、いつも客はいない。昭平がいつものように頬杖ついて客待ちをしていると、本校の教師をしている幼なじみの田所肇(筧利夫)が入ってきた。「決まったぞ、山村留学」。毎年山村留学生を受け入れている分校が台風の被害に遭い、森の水小学校分校が受け入れ先になったというのだ。何も知らされていなかったことに不満を漏らすアイ子。ハタ爺の家が山村留学生の宿泊センターになることにショックを受ける龍平。アイ子は、校長の佐上欣也(大杉漣)に龍平の気持ちを思いやって欲しいと話す。そこで初めて、森の水小学校分校が廃校になろうとしていることを告げられる。校長が分校を無くさないために山村留学を決めたと知ったアイ子ではあったが、龍平の気持ちを考えると納得がいかない。そんなアイ子に佐上校長は言う。「よそからいらっしゃったあなたに、私の気持ちが分かるわけありません。」その会話を偶然聞いてしまった、校長の息子・佐上柾(瑛太)から校長の分校にかける思いを聞くことになる。
山村留学に来た子供たちを迎えて歓迎会が催された。その席で事件が起った。初日は親同伴で村に宿泊することになっていたのだが、4年生の立川新(熊谷知博)の父親がいなくなってしまった。連絡先を記したメモはデタラメで、全く連絡がつかない。村唯一の医者で校医でもある高木ナツ(風吹ジュン)が言った。「子供を置き去りにする為に来たってことよ!」。

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第2話 泣いてもいいよ 

あらすじ

山村留学第1日目の朝は晴れあがった。「おはようございまーす」。田所(筧利夫)は柾(瑛太)とまず宿泊センターの男子部屋を開けた。風太(高木優希)、新(熊谷知博)、ワタル(糟谷健二)は眠そうにしながらも起き出した。女子部屋のモモ(伊藤沙莉)と詩音(野村涼乃)はすでに着替えを済ませていた。矢吹(陣内孝則)が気合をいれて作ってくれた朝食がテーブルに並んだ。アイ子(国仲涼子)は龍平(深澤嵐)と顔を見合わせて「すごいね」と驚いた。みんな初めての山村留学生を迎えて張り切っているのだ。保護者に付き添われた朝食が終わるとアイ子は元気よく玄関に飛び出した。子供たちを引率して森の水小学校まで歩いて行くのだ。アイ子は「今日から3ケ月、楽しくやりましょう!」と満面の笑顔で振り返ったが、龍平は彼女がぎゅっとこぶしを握っているのを見てしまった。
アイ子は模擬授業でかりんジュースの作り方を教えることにした。いきなり風太の母親が「来年受験があるのに」と不満の声を上げた。夫がたしなめたが、風太の母親は「失敗したら先生が責任取ってくださるんですか」と引き下がらない。風太はいたたまれず顔を上げない。けれどアイ子はき然として見つめ返すと「大丈夫ですから」と笑顔で答えた。
その頃、龍平の家では矢吹と田所が不機嫌そうな女を前にして頭を抱えていた。宿泊センターの持ち主・ハタ爺の孫娘、旗ゆかり(白石美帆)はこの村出身で、今は仙台の大学で天文学を勉強している。それが天体観測の研究のために突然戻ってきたのだが、宿泊センターになっているあの家を使うと言い出したのだ。田所は「何とかするから」ととりあえずその場を取り繕った。
職員室では佐上校長(大杉漣)が保護者たちと向かい合っていた。ワタルの母親やモモの母親も勉強の遅れに対する不安を漏らした。駆けつけた田所が必死に勉強の充実を訴えたが、保護者たちは納得いかない。ようやく黙って聞いていた佐上校長が口を開いた。「自分のお子さんの力を信じてください。この村には彼らの力を伸ばす何かがあります」。その信念に満ちた強い口調にやっと保護者たちは引き下がった。
アイ子は一言もしゃべらない詩音の様子が気になっていた。ふと思いつくと子供たちを校庭に連れ出して糸電話を手渡した。「みんな恥ずかしがらずに話してみてください」。風太とモモ、新とワタルはそれぞれ片言ながらしゃべりはじめたが、詩音だけはペアを組んだ龍平がいくら「聴こえてる?」と繰り返してもうつむいたまま。アイ子は龍平と交代すると微笑みながら語りかけた。「詩音ちゃんの声を聞かせてください」。すると鳴くような小声ながら「もしもし」と答えてくれた。詩音の肉声が聞きたくて「もっと大きな声で」と叫んだ。ほんの少しだが詩音はアイ子に心を開いてくれたようだ。
ふてくされたように見えた他の子供たちもいざ親との別れが迫ると、心細そうな表情をのぞかせた。送迎バスに親たちが乗りこむと一番年上の風太は涙ぐんだ。風太の母から「先生に預けたこと、後悔させないでください」と頭を下げられたアイ子は「はい」とうなずいた。子供たちと保護者の気持ちすべてを笑顔でしっかりと受け止めた。
「自分の名前を書いてください」アイ子は子供たちに名前シールを配ると下駄箱に貼らせた。これまで2人きりだったのが急ににぎやかになって龍平はうれしかった。龍平は宿泊センターでみんなとの夕食を終えて自宅に戻った。しばらくするとワタルから電話がかかってきた。「どうしたの? もしもし?」。ワタルの返事がない。異変を感じた龍平は父親と共に宿泊センターへ向かった──。

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第3話 愛するがゆえに 

あらすじ

子供嫌いを公言していたゆかり(白石美帆)が宿泊センターで山村留学生たちと寝起きを始めた。このセンターの家主であるハタ爺の孫娘だけに追い出すわけにはいかない。センターの責任者である柾(瑛太)は昭平(陣内孝則)から「上手くやってくれや」と頼まれたが、浮かない表情。実はゆかりは柾の初恋の相手だった。
柾は朝から忙しい。龍平(深澤嵐)以外の子供たちは家ではすべてを親がしてくれていたので、布団の上げ下ろしから教えてやらなければならない。それが終われば小学校まで引率していくが、今朝は途中の竹林でアイ子(国仲涼子)が出迎えてくれた。アイ子は子供たちに自分用のお箸を作らせるために竹を選ばせた。「みんな目を閉じてごらん」。木漏れ日が心地いい。龍平をはじめ、ワタル(糟谷健二)、新(熊谷知博)、詩音(野村涼乃)らは素直に従ったが、風太(高木優希)とモモ(伊藤沙莉)はしらっとしている。それでも太陽の温もりと爽やかな風は全員を優しく包んでいた。
教室に入ると子供たちは慣れない手つきで小刀を使って竹を削り出した。腕に覚えのある柾は手本を見せてやるつもりでいたら、うっかり指を切ってしまった。ナツ(風吹ジュン)に手当てしてもらっていると、父親の佐上校長(大杉漣)に見つかって「授業のことはアイ子先生に任せておけばいい」とクギを刺された。おまけにナツが口をすべらせたものだから、田所(筧利夫)にまで昔ゆかりにフラれたことを知られてしまった。
給食の時間、龍平は父親の秘密をクラスメートに打ち明けた。「東京でロックをやっていた頃、女の子たちに大人気だったんだ」。けれどワタルや風太に追及されると龍平は自信がなくなってきた。すべては昭平の自慢話で、証拠は何ひとつない。この村では携帯電話は使えないと嘘をつかれたばかり。だからワタルから「まただまされてんじゃないの?」と言われても龍平は返す言葉もなかった。
アイ子は図書室でゆかりと出会った。「初めまして。生徒たちのこと、よろしくお願いしますね」。ところがゆかりは「子供嫌いなの。関わる気ないから」と言い捨てると、さっさと教室を出て行った。アイ子は気を取り直すと子供たちに図書カードの記入方法を教え出した。何気なくカードを見ると子供の文字で”矢吹しょうへい”と書かれていた。龍平の父親が小学生のときに借りたものだが、なぜか少女文学全集ばかり。またもやワタルから「お前の父ちゃん、ヘンタイだったんだな」とからかわれて、龍平はボウ然となった。
その夜、龍平は父親に向き直ると「父ちゃんが大スターだった証拠を見せてよ」と迫った。けれど「嘘じゃねえよ」と強弁するばかりの父親。龍平は、「お休みなさい」と言い捨てさっさと布団にもぐりこんでしまった。
翌日、龍平はアイ子に「すぐごまかすし、嘘つくし。いつもいい加減なんです」と父親に対するグチをこぼした。その頃、父親の矢吹はゆかりに手伝わせて子供たちの夕食作りにかかっていた。全員が顔をそろえて夕食が始まった。1人ムッとしていた龍平は「父ちゃんに聞きたいことがあります」と切り出した。「どうして嘘ばかりつくんですか。だから母ちゃんにも捨てられたんだ」。龍平の真剣な口調に昭平は「旅立たせてやったんだよ」と返すのがやっと。次の瞬間、不意に立ち上がり龍平はアイ子に向かって言い放った。「先生!僕、家出します。もうこの人の所には帰りません」。「父ちゃんのバカ!」と叫ぶとその場を飛び出していった──。

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第4話 愛と挫折の星空 

あらすじ

佐上校長(大杉漣)も交えてみんなで、子供の家で節分の豆まきをすることになった。ジャンケンに負けた田所(筧利夫)が鬼の面をつけて現れると、アイ子(国仲涼子)の「鬼は~外!」のかけ声に合わせて、子供たちは一斉に豆を投げつけた。ふだんの仕返しとばかりに昭平(陣内孝則)も一緒になって豆を投げたが、風太(高木優希)とモモ(伊藤沙莉)だけは見るからにやる気がなさそう。そしてもう1人、ゆかり(白石美帆)も階下から聞こえてくるにぎわいに「うるさいなあ」と顔をしかめて、自分の部屋にこもっていた。
豆まきはトラブルもなく終わったが、女子部屋にムカデが現れたものだからモモと詩音(野村涼乃)はすっかり怯えてしまった。そこで今夜だけという約束でゆかりの部屋で一緒に寝させてもらうことになった。目が冴えて眠れない詩音はゆかりが部屋を出ていったすきに、押入れの中に彼女の天体望遠鏡を見つけた。翌日、詩音から天体望遠鏡のことを聞いたワタル(糟谷健二)が「見たい」と言い出した。龍平(深澤嵐)が肉眼で見ることのできる七等星をぜひ見たいのだ。そこでアイ子がゆかりに頼んでくれることになったが、待ちきれないワタルは無断で天体望遠鏡を持ち出してしまった。それに気づいたゆかりは「人のもの、勝手に触らないでよ」と声を荒らげると天体望遠鏡を奪い返した。大人気ない怒りように「彼女、何かあったのかなあ」と柾(瑛太)は首をひねった。確かにゆかりは星の研究をするために帰ってきたのに、ぼんやりとしている姿が村ではよく見られた。往診帰りのナツ(風吹ジュン)が「研究はどう?」と声をかけても「ぼちぼち」と浮かない表情をのぞかせた。
アイ子は柾から使い古したこたつ布団とミシンを譲り受けた。柾は気を利かせてゆかりにアイ子の家まで一緒に運ぶよう頼んだ。アイ子が「昨日はすみませんでした」と謝ると、ゆかりは大学でのある出来事を打ち明けた。研究の成果を恩師に奪われたという。失意を抱えての里帰りだったのだ。ゆかりが子どもの家に戻ると美紀恵(滝沢沙織)が母親からの宅配便を届けてくれた。しかし衣類に混じった天文学の雑誌を見つけると、ゆかりはむしゃくしゃした気分になって愛用の星座早見表をぽいと庭に投げ捨てた。その夜、ゆかりが座敷をのぞくといつものように風太が1人で勉強していた。風太に算数の問題をたずねられたゆかりは「やめちゃえば」と軽く言い放った。すると風太は「お姉さんにとっての一番って何?」と聞き返した。風太は一番の大学だから東大を目指している。ゆかりは「忘れちゃった」とつまらなさそうにつぶやくと座敷を出ていった。
翌朝、昭平が朝食の支度をしていると龍平が興奮して駆け寄った。「アイ子先生がくれたの」。あのこたつ布団で体操着入れの巾着袋を作ってくれたのだ。「手作りか」と昭平も大感激したが、他の5人の子供たちにもおそろいで作ったと知ると少しがっかりした。もっとも龍平はじめ5人の喜びようを見て、徹夜で作ったアイ子もニコニコ。「教師ってそんなに楽しい仕事なの?」。ゆかりから訊ねられたアイ子は「楽しいですよ」と即答した。ゆかりは柾に「彼女も東京でいろいろあったみたいだよ」と耳打ちされたが、ふだんのアイ子からはそんな素振りはみじんも感じられなかった——。

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第5話 初恋よ永遠に!

あらすじ

登校中にモモ(伊藤沙莉)が足をくじいてしまった。龍平(深澤嵐)が教えてくれた草笛に夢中のあまり木の根につまずいたのだ。モモは嫌がったが、引率していた柾(瑛太)がおぶってやった。それなのにモモは柾の背中で「オヤジだね」と憎まれ口をたたいた。登校すると田所(筧利夫)が血相を変えた。山村留学を成功させて昇進したいからで、早速ナツ(風吹ジュン)に治療してもらった。相変わらずモモはふてくされていたが、佐上校長(大杉漣)に促されるとナツに「ありがと」と礼を言った。
龍平とワタル(糟谷健二)は廊下の窓枠に古びた相合傘の落書きを見つけた。ナツの文字は読みとれるが相手の名前が判別できない。アイ子(国仲涼子)から「恋のおまじないです」と教えられた龍平は夢見心地になった。“僕の名前の隣りに書くとしたら、もちろんアイ子先生しかない”。家でもぼんやり物思いにふけっていると、田所が現れて昭平(陣内孝則)に「チョコレートの作り方、教えてください」と頭を下げた。宅配便の美紀恵(滝沢沙織)にバレンタインデーのプレゼントするつもりらしい。男から告白してもいいと知った龍平も思わずにんまりし、「オレにも教えてください!」と、一緒になって昭平に頼み込んだ。
柾はモモの足首が治るまでにと、ピンクの長靴とスリッパを買ってやるが、モモは「シュミ悪い」とつれない返事。それでも翌日は柾に付き添われて登校し、長靴とスリッパも履いてくれた。ゆかり(白石美帆)はしばらくこの村にいることに決めた。研究ではなく初心に戻って星を見たいという。
柾は下校のモモを迎えに行ったが、モモから「触らないで!」と手を払いのけられた。朝とは別人のようなものすごい剣幕だ。柾は知らなかったが、モモはワタルから「柾兄ィが好きなんだ!」とからかわれたのだ。柾への素っ気ない態度は淡い恋心の裏返しだったらしい。モモの気持ちはナツも気付いていたから、首をひねる柾をからかった。「親子そろってニブイのね」。
アイ子はモモを自宅に誘った。温かい鍋料理を作るうちに、モモの表情は次第に和らいできた。モモは母親のことを打ち明けた。柾と同じぐらいの年下の恋人がいるという。「どうせすぐサヨナラして大泣きするくせに。あたしはママみたいにはならない」。しかしアイ子はモモに何も言えなかった。この村に来る原因となった、東京でのある辛い出来事が脳裏に蘇ったからだった。アイ子はナツに相談した。「お母さんはお母さんであってほしいんだと思います」。だから恋人を連想させる柾を避けているのだと。するとナツは「それだけかな?」と微笑んで、あの相合傘の落書きを指し示した。「あとは自分で考えること」。ようやくアイ子にもピンときた。
田所は勇気をふるって美紀恵にチョコレートと花束を手渡した。ところが場所が校庭だから、教室から子供たちがばっちり見ていた。「ドライブに行きませんか?」。そして美紀恵が「いいですよ」と快諾してくれたものだから、田所は天にも昇る気分。子供たちもはしゃぎ立てたが、モモだけはその騒ぎから離れると、あのナツの相合傘をじっと見つめた。「相手は誰ですかね」。アイ子が声をかけてもモモは黙ったまま。そこでこの村一番の見晴らしの高台へ一緒に出かけた。「めんたいこ! ラーメン! 好きなモノの名前を叫んでみます」。いきなり大声をあげはじめたアイ子にモモは呆気にとられた。往診帰りのナツも「楽しそうね」と駆け寄ると「ビール! ワイン!」と叫びだした。おかしくてたまらない2人につられて、モモも大きく息を吸いこんだ。「いちご! すいか!」。続いてアイ子とナツは初恋の男の子の名前を叫んだ。「人を好きになるって、とてもステキなことですね」。アイ子のその一言でモモは意を決した。
「柾兄ィ!」。3人は楽しそうに叫び続けた──。

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第6話 涙…会いたくて 

あらすじ

山村留学が始まって1カ月半。保護者がやって来る中間報告会が来週に迫り、新(熊谷知博)の処遇が問題になった。父親からの連絡は途絶えたまま。保護者のいない子供を預かっていることが教育委員会の耳に入るかもしれない。この山村留学の成功に自らの昇進をかけている田所(筧利夫)は、新を児童相談所に委ねることを主張した。アイ子(国仲涼子)はこれまで通りに一緒に暮らしたいが、分校存続を第一に考える佐上校長(大杉漣)も田所の意見に傾いているようだった。そんな矢先、新の父親からセーターと模型飛行機が届いた。センターの玄関に置かれていたのを柾(瑛太)が見つけたのだ。「お父さん、きっと新くんに会いに来てくれます」。アイ子の熱意に打たれて、校長は新の件はしばらく保留にすると約束してくれた。
アイ子は子供たちに村の地図と両親へのプレゼント作りを提案した。早速子供たちはグループに分かれて村のあちらこちらに出かけた。新は父親からのプレゼントを喜んでいた。父親が来れば一緒に手作りの飛行機を飛ばしてみたい。田所はこのまま父親が現れず山村留学が失敗したらと考えると気が気でない。
柾は宿泊センターの庭で天体観測をしているゆかり(白石美帆)に声をかけた。「好きなものと向き合っていると、みんないい顔になるんだな」。ゆかりは教室で一心不乱に地図を描いている子供たちと同じ表情をしていた。柾のさりげない言葉に思わずゆかりはドキリとした。
新が朝になっても布団から出てこない。父親からもらった模型飛行機を壊してしまったのだ。「大丈夫、先生が直しますから。お父さんに飛行機、作ってあげるんでしょう?」。アイ子が枕元で優しく話しかけると、新が沈んだ口調で返事した。「お父さん、来ないよ」。机の上には作りそこねた、たくさんの竹の飛行機の残骸が散らばっていた。
報告を受けた田所は新を児童相談所に連れて行くことを強く主張した。ナツ(風吹ジュン)も「一番考えなきゃいけないのは新くんの今後よ」と田所に同調した。アイ子は「もう少し時間をください」とひたすら懇願した。捨てた子供にわざわざセーターと模型飛行機を届けたりするわけない。きっと連絡があるはずだ。アイ子の熱意に折れて、校長が断を下した。「報告会の前日まで待ってみましょう」。
夕方、アイ子が職員室で帰り支度をしていると電話が鳴った。「もしもし?」。息づかいは聞こえるのに応答がない。もしや! アイ子の直感は当たっていた。新の父親だった。しかしアイ子が泣きそうになりながら「新くん、すごく喜んでいます」と伝えると、「すみません」と言うなり電話を切ってしまった。すぐにアイ子は新に伝えた。「勇気を取り戻したら、お父さんはきっと新くんに会いに来てくれます。だから飛行機を作りましょう」。アイ子に見つめられた新はゆっくりとうなずいた。
新は一生懸命に飛行機を作った。タイムリミットが迫っている。「明日の授業終わりで児童相談所に連れていきますから」。田所から念を押されて、その夜アイ子は職員室の電話の前で新の父親からの連絡を待ち続けた。しかし連絡はなかった。職員室に呼び出された新は事情を察していた。「ボクが頑張った証拠」と言って新は手作り飛行機の残骸がつまった箱をアイ子に差し出した──。

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第7話 笑顔が繋げる愛 

あらすじ

報告会の朝。アイ子(国仲涼子)はいつにも増した笑顔で宿泊センターへ迎えに来た。教室の飾りつけを終えた佐上校長(大杉漣)とナツ(風吹ジュン)も後は授業の始まりを待つばかり。ただ1人、田所(筧利夫)だけが落ち着かない。教育委員会の視察に急きょ市長も同行すると連絡があった。この山村留学の成功に自らの昇進をかけている田所は「何も起こらなければ」と気が気でない。
保護者たちを乗せたバスが校庭に到着し、子供たちはバスに駈け寄って久しぶりの再会を喜んだ。午前中の授業は校外学習。子供たちが調べたこの村についての発表会だ。アイ子と柾(瑛太)を先頭に、子供たちと保護者が続く。一番手の風太(高木優希)が村の守り神の古木の説明を始めると両親は目を細めて聞き入った。風の吹く丘では新(熊谷知博)が父親と一緒に飛ばした飛行機の思い出を誇らしげに語った。そしてモモ(伊藤沙莉)は竹林を、ワタル(糟谷健二)は火の見やぐらをそれぞれ報告すると、母親たちはうれしそうにうなずいた。
ところが星の見える丘に立った詩音(野村涼乃)はみんなの視線が気になってうつむいてしまった。アイ子は子供たちを地面に座らせた。「落ち込んだり、くじけそうになったら空を見上げてみてください」。詩音も空を見上げるとやがて小さな声で語り始めた。「ここは私の好きな星の見える丘です」。そして心配そうに見つめていた母親に、この丘を描いた絵を手渡した。
午後からは算数の授業。アイ子と子供たち、保護者らが教室に戻ると、程なく田所に案内されて教育委員会の視察委員、そして市長が現れた。アイ子は子供たちの様子がおかしい事に気付いた。ワタルが母親に贈ろうと作ったペンダントを失くしたらしい。子供たちは気になってとても授業どころではない。ワタルは声をひそめて泣き出した。突然、龍平(深澤嵐)が「先生!」と手を上げた。他の保護者に混じって見ていた昭平(陣内孝則)は期待したが、「トイレ行っていいですか?」。まるで伝染したかのように次々と「ボクもトイレ」「あたしもトイレ」。子供たち全員が教室を飛び出してしまった。
アイ子には子供たちの気持ちが分かった。みんなでワタルのペンダントを捜しに行くつもりなのだ。慌てたのは田所だ。「分校の存続がかかってるんですよ! 早く教室に戻ってください!」。アイ子の心は揺れたが、田所に頭を下げた。「すみません、すぐに戻ってきますから」。制止しようとする田所の腕を昭平がつかんだ。「子供たちのことはアイ子先生に任せろ」。教室では佐上校長が戸惑う保護者たちに同じことを言っていた。「心配いりません。アイ子先生がついてますから」。

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第8話 母の涙と僕の歌 

あらすじ

作文の授業で、アイ子(国仲涼子)から10年後の自分について書くように言われ龍平(深澤嵐)は困った。モモ(伊藤沙莉)はショップの店員、ワタル(糟谷健二)はサッカー選手。みんななりたい職業があるのに龍平は何も思い浮かばない。原因はこの村を出たことがないからだと気付いた。柾(瑛太)も田所(筧利夫)も若くして東京へ行ったことがある。東京へ行けばきっと自分の夢が見つかるはず。そこで龍平は父親の昭平(陣内孝則)に東京へ行きたいと頼むが、昭平は首を横に振った。「東京には怖い魔物が住んでいるからダメです」。
そんなある日、東京からこの村に1人の女性がふらりと戻ってきた。橋本美智子(とよた真帆)、昭平の別れた妻であり龍平の母親だ。念願だった女性ブランドを立ち上げて、都内の一等地に店もかまえたという。「やだ、久しぶり!」。6年ぶりに帰ってきた美智子は屈託なく村の面々に声をかけるが、昭平の胸の内は複雑だった。
美智子は教室にもやって来た。仲間たちから「美人だね」と耳打ちされて龍平はちょっぴり嬉しくなり、さらに美智子がアドバイスしてくれたおかげで図画の絵が見違えるばかりに良くなった。龍平は少しずつ美智子に慣れつつあった。けれどアイ子は、うれしそうな龍平を見つめる美智子がふと寂しげな表情をのぞかせたのに気付く。
美智子は昭平に「親子3人でやり直したい」と打ち明けてきた。「あの子と離れたこと、何度も後悔した。帰りの切符、持ってないの」。2人の会話をこっそり聞いていた龍平はうれしさのあまり「母ちゃん、帰って来るの?」と居間から走り出てきた。喜び合う母子とは対照的に、昭平の気持ちは依然として晴れない。納得できない胸中をゆかり(白石美帆)にもらした。「あいつが自分の夢、そう簡単に捨てられるわけないんだ」。美智子はこの村で龍平を育てながら寝食を削ってまでデザイン画を描いていた。家庭を捨てて、デザイナーの夢を取る、そんな大きな代償を払ってまで選んだ道なのに、なぜ突然帰ってきたのか。昭平は美智子の本心を量りかねていた。
龍平にも気がかりなことがあった。母ちゃんがこの村に戻ってきたら東京の店はどうなるのだろう。「子供はそんな心配しなくていいの」と美智子は笑ったが、どこか無理しているようにも見える。一緒に暮らせるのはうれしいが、それでカッコいい母ちゃんでなくなってしまうなら嫌だ。龍平が相談できるのはアイ子しかいない。「その気持ちを言う勇気が出ないです」。実はアイ子もこの数日心落ち着かない日々を送っていた。東京での教師生活で解決できなかった、ある男子生徒のことを考えていた。その生徒がこの春から公立中学に進学することになったと、佐上校長(大杉漣)から知らされたのだ。「大事な事を伝える勇気…。私にもちょっと分かりません」。アイ子の素直な返事は、むしろ龍平に勇気を与えた。「オレ、頑張ります」。
昭平に問いつめられて、やっと美智子は重い口を開いた。最近店の売り上げが急激に落ち込んでいるという。「1人で頑張るの、もう疲れちゃった」。ナツ(風吹ジュン)も美智子の弱気を見抜いて言った。「龍平くんのせいなんかにしたら、あの子、怒るわよ」。その龍平は突然、市主催の音楽コンテストに出場すると言い出した。お目当ては優勝商品の東京旅行だ。「先生。特訓してください!」。龍平の音楽の成績は芳しくない。連日アイ子がつきっきりで歌のレッスンが続いた。そしていよいよコンテスト当日がやって来た──。

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第9話 SOS!冬の嵐 

あらすじ

最近アイ子(国仲涼子)の元気が無いので龍平(深澤嵐)は気になって仕方ない。柾(瑛太)に相談すると「大人には色々あるんだよ」と言われてしまった。その柾は詩音(野村涼乃)から村の天文台に行ってみたいと言われる。ゆかり(白石美帆)によれば山の上にあるので星がとてもよく見えるが、この冬の季節に出かけるのはちょっと無理。詩音は残念がったが、柾は胸の内でひっかかるものがあった。父親である佐上校長(大杉漣)は分校存続のために懸命だ。その天文台を利用できないだろうか。
数日後、柾はゆかりに付き合ってもらって天文台に出かけてみた。「山村留学の売りにできないかって思ってさ」。そして、自分も一度は諦めた教師に再びなれるかもしれないと。ところが天文台に着いてみると老朽化が激しく、隣接の観測所もかなり手を入れる必要がありそうだ。「甘かったなあ」。落胆する柾を見かねたゆかりは、仙台の大学教員の口を勧めてみた。「教師やるの、ここの分校じゃなきゃダメなの?」
アイ子も職員室でうなだれていた。手紙を送った東京での教え子の母親から「もうウチの子にかまわないでほしい」と教育委員会に連絡が入ったらしい。「まもなく委員会から呼び出しがあると思います」。田所(筧利夫)はアイ子にそう伝えた。
柾は天文台のことが諦めきれない。今度は1人で行こうと山道を上がっていくと、龍平を先頭にした子供たちと出くわした。詩音から天文台のことを聞いてみんなで出かける事になったらしい。「山は危ないって言っただろ」「行くったら行く」。結局子供たちに押し切られる形で柾が引率していくことになった。「天文台だ!」。子供たちは一斉に駆けていった。柾が天井の屋根を開くと青空が見えた。「きれい」。うっとりと見上げる子供たちの表情を見ているうちに柾もいつしか微笑んでいた。
アイ子は緊張のあまり教育委員会の面々に自分の気持ちを伝えきれなかった。村に戻ってくるとナツ(風吹ジュン)が声をかけてくれた。「どうしたの?」。アイ子は自分の部屋にナツを招くと事情を打ち明けた。「何もできないまま終わってしまうのがつらくて」。半面それはアイ子の身勝手かもしれないという気持ちもあった。ナツはじっとアイ子の告白に耳を傾けてくれた。いつしか窓の外には粉雪が舞い始めていた。
山の上では吹雪になっていた。視界がさえぎられてとても下山できない。観測所の中では子供たちが震えていた。「雪が止むまで我慢しような」。柾が見つけてきたランプに火をつけたが子供たちは元気がない。村の宿泊センターでは大騒動になっていた。「どこにも子供たち、見つかりません」。昭平(陣内孝則)と田所が再び捜索に出かけようとすると、美紀恵(滝沢沙織)の宅配車が通りかかった。「いつものお兄さんと山の方に行きましたよ」。
観測所の中では柾が昭平からもらった3本のバナナを半分ずつに割って6人の子供たちに配った。子供たちに少し笑顔がよみがえると、柾は天文台にかける夢を語った。「天文台を見たい子供たちを集めたら分校をずっと続けられるだろ。そしたらみんなもまたここに遊びに来れるしな」。ランプの火が消えた。「みんな、もっと近寄って」。室内は闇に包まれた。「怖い」「帰りたい」。すすり泣きが聞こえてきた。「大丈夫だから」。柾は自分に言い聞かせるようにそう繰り返すしかなかった──。

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第10話 廃校!涙の訴え 

あらすじ

校庭で子供たちと遊んでいたアイ子(国仲涼子)は田所(筧利夫)から職員室に呼ばれた。「森の水分校は3月をもって廃校になります」。選挙で当選した新市長が決めたという。ナツ(風吹ジュン)は「せっかくここまで頑張ってきたのに」と唇をかみしめたが、佐上校長(大杉漣)は無念そうに言葉を飲み込んだ。「オレ、どうなっちゃうの?」。田所と昭平(陣内孝則)のやり取りを耳にした龍平(深澤嵐)にとってもショックは大きかった。分校が無くなれば4月から本校通いだ。分校が無くなれば、アイ子もこの村を出ていかざるを得ない。龍平から知らせを受けた子供たちはアイ子の下宿先に駆けつけた。「オレ達、もっとここに残りたい」。
龍平が帰宅すると食堂のカウンターに美紀恵(滝沢沙織)がいた。田所と待ち合わせらしい。やがて田所が嬉々として現れた。デートの誘いと思いきや、美紀恵は新しい宅配サービスのチラシを田所に渡しに寄っただけだった。これを見て龍平はひらめいた。「偉い人のとこに持ってって、廃校を止めてくださいってお願いする!」。早速子供たちは手分けして、分校存続のチラシを作り始めた。柾(瑛太)とゆかり(白石美帆)はおにぎりを差し入れした。やがてアイ子も紙袋をかかえて応援にやって来た。チラシ作りは大人たちも巻き込んで夜遅くまで続けられた。
翌日、出来上がったチラシを配り始めて計算違いに気付いた。この村はあまりに人が少なすぎた。配りたくても誰も歩いていない。「大丈夫! まだ他に方法はあります」。いつもと変わらないアイ子の笑顔に子供たちは元気を取り戻した。ホームページで山村留学の素晴らしさを紹介し、それぞれ都会の学校のクラスメートにもサポートを頼んだ。そして子供たちは村の民家を一軒ずつ訪ねて、分校存続のための署名活動に取り組んだ。集まった署名の束を子供たちはうれしそうに眺めた。
アイ子と柾は子供たちを引率して市役所を訪れた。「分校を無くさないでください」。龍平が代表して集めた署名を差し出したが、応対した職員は多忙を理由に市長との面会を撥ね付けた。しかもアイ子は教育委員会から「こういうことをされると困る」とクギを刺された上で、アイ子の東京での教え子が家出したことを告げられた。アイ子の出した手紙が原因で、母親はアイ子がそそのかしたのだと言っているらしい。「これ以上、児童を巻き込むような真似はやめてください!」。教育委員会のスタッフは、厳しい口調でアイ子に命じた。
アイ子が校庭で遊ぶ子供をぼんやり眺めていると、ナツが「背中、寂しそうよ」と声をかけてくれた。「彼は私にどうしてほしいんでしょう」「会いたいのよ、あなたに。電話かけてあげたら」。アイ子はためらったが、意を決すると生徒の自宅へ電話をかけた──。

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第11話 愛と涙の奇跡 

あらすじ

市長が分校存続のための公聴会を開いてくれることになった。担任であるアイ子(国仲涼子)は欠かせない。けれど当日、アイ子は東京での教え子、悠(小越勇輝)に卒業証書を届けると約束した日でもあった。「ここに残れるよね…」事情を知らない留学組の子供たちから真剣なまなざしで見つめられたアイ子はいつものようにニッコリと微笑んだ。「皆で分校の良さを訴えましょう」。アイ子の苦渋の選択を知る龍平(深澤嵐)と柾(瑛太)の心中は複雑だった。
アイ子に卒業証書を届けてもらいたい龍平は父親の昭平(陣内孝則)に相談した。「アイ子先生のこと好きなら守ってやれ」。その一言で後押しされた龍平は宿泊センターに戻ると、留学組5人に悠のことを打ち明けた。「分校はオレ達でなんとかしようよ」。最初は戸惑っていた5人もやがて龍平の熱い思いに共感した。同じ頃、昭平も佐上校長(大杉漣)、田所(筧利夫)、ナツ(風吹ジュン)を同じように説得していた。「アイ子先生は分校のためにその約束を破ろうとしているんです!」。
公聴会の前夜、アイ子が部屋にいると子供たちが「七等星を見に行こう」と誘いにきた。七等星は見えなかったが、夜空を見上げたモモ(伊藤沙莉)が言った。「大事なのはさ、自分の七等星を見つける事。そして、その小さな七等星を一生懸命に輝かせる、それでいいじゃん」。すると子供たちは口々にアイ子を励ました。「先生も七等星を見つけて」「東京で悠くんに会ってきて」「やり直さなきゃ」。そして龍平が力強く「公聴会はオレ達で頑張ります」と言うと、留学組の5人もしっかりうなずいた。「見えました。先生の七等星」。夜空を見上げるアイ子はうっすらと涙ぐんでいた。
東京のバスターミナル。アイ子は人ごみの中に悠の姿を見つけた。「ホントに来てくれたの」「カナダに行っても頑張ってください」。アイ子は卒業証書と赤色の絵の具を手渡した。一緒にスケッチに出かけた時の思い出の色だ。「先生と見た紅葉、絶対に忘れない」。そして悠は“10年後の僕へ”と題した作文をアイ子に返した。「10年後、僕が先生の所へ取りに行くから」。強い絆で結ばれた2人の姿を、悠の母親が穏やかな表情で見ていた。
その頃、分校の教室では市長を迎えた公聴会が始まっていた。子供たちは、緊張はしていたが迷いは無かった。「分校を無くさないでほしい理由を言います」。龍平が口火を切ると留学組の仲間たちが順番に自分たちの言葉で分校の日々の素晴らしさを伝えた。モモは「人を好きになることはステキ」だと知った。風太(高木優希)は夢のために頑張ることを学んだ。新(熊谷知博)は捨てられかけた父親との絆を取り戻した。「信じるのは難しいけど大切なことです」。母親に贈るペンダントを川に落としたワタル(糟谷健二)は「諦めないことを教えてもらいました」。詩音(野村涼乃)はくじけそうになった時、空を見上げると元気が出ることに気付いた。どれもこの山村留学だからこそ体験できた。龍平が胸を張って言った。「全部アイ子先生が教えてくれたんです!」。「分校を無くさないでください!」。子供たちは一斉に頭を下げた。その気持ちに打たれた市長は、尚のこと最後にアイ子から話を聞きたがった。
佐上校長が事情を説明しようとした瞬間、アイ子が息せき切って教室に飛び込んできた──。

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引用元:番組公式サイト

『みんな昔は子供だった』はどこで見れる?動画配信アプリ・サービスでの配信状況

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※この配信状況は2024年8月時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性もあるので現在の配信状況については各VODアプリ・サービス内もご確認ください。

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