ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年10月30日
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2008年7月〜9月に放送されたドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』

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『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』はどんな作品?

この章では『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』について情報を整理してまとめています。

話数 全11話
放送年 2008年7月期
放送枠 フジテレビ系列 木曜日 22時~(木曜劇場)
脚本 林宏司
演出 西浦正記
葉山浩樹
音楽 佐藤直紀
主題歌 Mr.Children「HANABI」
キャスト 山下智久
新垣結衣
戸田恵梨香
比嘉愛未
浅利陽介
遊井亮子
樋渡真司
池田貴美子
金田美香
児玉清
勝村政信
寺島進
杉本哲太
りょう
柳葉敏郎

りょう 佐藤直紀 児玉清 勝村政信 寺島進 杉本哲太 林宏司 柳葉敏郎 樋渡真司 池田貴美子 葉山浩樹 西浦正記 遊井亮子 金田美香 山下智久 戸田恵梨香 新垣結衣 比嘉愛未 浅利陽介

主人公

名前(演) 藍沢耕作(山下智久)
職業など 救命センターの医師

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『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の各話あらすじ

第1話 出会い

あらすじ

翔陽大学附属北部病院救命救急センターに、フェローシップ(=専門研修制度)によってフライトドクターを目指す4人の若き医師が赴任した。

医師として自らの技術に揺るぎない自信を持ちながら、なお貪欲に技術を磨くことに執着する藍沢耕作(山下智久)、有名医大の教授を父に持ち、ドクターヘリのノウハウを地元の救命センターに持ち帰るためにやってきた白石恵(新垣結衣)、積極的かつ負けず嫌いの緋山美帆子(戸田恵梨香)、小心者のくせに見栄っ張りでもある藤川一男(浅利陽介)の4人だ。

赴任初日、藍沢たちは、先輩医師の森本忠士(勝村政信)に救命センターを案内される。この救命センターには担当医制度はなく、スタッフ全員が、いつ何が起きても対処できるようICU、HCU、一般病棟を含めて50床の患者すべての病状を把握しておかなければならなかった。

するとそこに、消防署の要請を受けて出動していたドクターヘリが患者を搬送してくる。ヘリを操縦するのはベテランパイロットの梶寿志(寺島進)。ヘリポートに着陸したヘリから飛び出したのは、最年少のフライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)と、胸腹部外科が専門で、救命センターのエースでもある医師・黒田脩二(柳葉敏郎)だった。

 

搬送された患者は団地の3階から転落した73歳の女性・滝川珠代。藍沢たちは、黒田や三井環奈(りょう)ら先輩医師たちをフォローした。黒田は、患者の呼吸状態の悪化に素早く対応した藍沢と、豊富な医療知識の一端を垣間見せた白石にオペに入るよう命じると、緋山には患者の家族への連絡、藤川には手術室への連絡と麻酔の依頼を指示する。初日からオペに加われることを当然だと受け止める藍沢、緊張の面持ちの白石、同期のふたりに先を越されたことに憤然とする緋山…。救命救急部部長・田所良昭(児玉清)から4人の指導医を務めるよう言われていた黒田は、改めて藍沢たちを見やるとこう言った。「ドクターヘリではひとつのミスも許されない。ミスは、即、患者の死だ。ヘリに乗れる医師は、重圧に耐えられる精神力と腕を持ったひとりだけ。お前ら全員ライバルだ。能力のないヤツからいなくなる」と――。

黒田がオペを終えると、彼のPHSが鳴った。若年性糖尿病患者で、右腕に感染症を併発して運ばれてきた栗山美樹(川島海荷)が、検査を嫌がっているのだという。しかも美樹は、藤川でないと検査を受けないと言っているらしい。黒田は、藤川を美樹の元に向わせると、藍沢と白石には珠代のCT検査を指示する。

美樹の診察をした藤川は、何故自分を指名したのか、と彼女に尋ねた。すると美樹は、藍沢に胸を見られるのは恥ずかしいから、と答える。一緒にいた冴島にも笑われてしまった藤川は、がっくりと肩を落とした。

珠代のCT検査には、黒田と同期で、脳外科部長である西条章(杉本哲太)も駆けつけていた。検査の結果、珠代の頭部には釘が入っていることが判明する。3階から木製の棚の上に落下した際に鼻孔から釘が入ったらしい。感染症の危険もあることから、一刻も早くオペする必要があった。

 

藍沢たちが食事をとっていると、そこに黒田がやってきた。午後、4人の中のひとりをヘリに乗せることになったのだという。黒田から、「ヘリに乗って現場に行きたい者は?」と問われ、一斉に手を挙げる白石、緋山、藤川。しかし、藍沢だけは何故か手を挙げなかった。

黒田からヘリに乗るよう指示された白石は、緊張を隠せないでいた。するとそこに、ホットラインコールが入る。ドクターヘリ要請だった。若い男性がオートバイ事故を起こしたらしい。黒田、冴島、白石は、ヘリに飛び乗って現場へと急行した。

飛行中、白石は、冴島に言われて慌てて現場の状況を確認した。しかし、現場の救急隊も到着したばかりで、詳細は何もわからなかった。

テイクオフから10分後、ドクターヘリはランデブーポイントとなった小学校グラウンドに着陸した。患者は、カーブを曲がりきれずにガードレールに衝突したらしい。右側頭部からは大量出血していた。

同じころ、藤川は、美樹の透析に付き添っていた。病室に戻った美樹は、ふいに、生きていてもいいことなんて何もない、と言い出す。美樹は、世の中もどんどん悪くなっていっているのだから、自分だけが辛い境遇ではない、と自分に言い聞かせて、無理矢理納得していた。実は、美樹の右腕はもはや切断するしかない状態だった。美樹も、手術には同意しているのだという。藤川はショックを隠せなかった。

 

ドクターヘリが戻り、患者が初療室に運び込まれた。が、ヘリを降りたときから青ざめた表情をしていた白石は、動脈を確保し、ラインにつなぐことができない。それをフォローしたのは藍沢だった。

廊下で藍沢とすれ違った黒田は、ヘリに乗りたいかどうか尋ねたときに、何故手を上げなかったのか、と声をかけた。藍沢は、1本でも多く乗りたいが、お情けで選んでもらっても意味がない、と答えた。黒田は、そんな藍沢に、白石が現場で何もできなかったことを伝えると、「明日はお前が乗れ」と言い残して去っていく。

あくる日、珠代の手術が行われる。西条から見学を許された緋山は、ふいにその準備を止めると、自分がいまやらなければいけないことをやる、と言って出て行く。

そのころ、美樹もオペに向おうとしていた。エレベーターを待っている間、藤川は、美樹に向って、フライトドクターになる夢を絶対に掴んでみせる、と話す。美樹は、そんな藤川に、最後の握手をしてほしい、と告げた。「私も…この感触、忘れない。ずっと」。美樹は、藤川にそういって笑って見せた。

緋山は、珠代の息子たちだけでなく、親類らの電話番号が書かれたメモを手に、何度も電話をかけていた。珠代が目を覚ましたときにせめて誰かが側にいてほしい、という思いからだった。

そんな中、ドクターヘリの出動要請が入った。工場で、若い作業員が工作機械に右腕を巻き込まれたのだ。レスキューによる救出作業は難航していた。黒田、冴島とともに現場に急行した藍沢は、大量血胸による心停止を危惧し、患者を助けるために右腕を切断する。搬送途中の藍沢からその報告を受けた白石たちは驚きを隠せなかった。三井は、そんな彼らに、早期の切断は賢明な判断だ、と告げた。

緋山が手術を終えた珠代の元に向うと、そこにひとりの中年女性が立っていた。その女性は、怒ったような表情で緋山に近付くと、不意に手を差し出して感謝の言葉を述べた。その女性は珠代の姪だった。緋山は、涙を堪えた。

手術を終えた美樹は、布団を被って泣いていた。藤川は、声をかけることもできなかった。

白石が乗っていたエレベーターに、藍沢が乗り込んできた。白石から現場のことを尋ねられた藍沢は、暑かった、と答えた。普通の病院の1年の経験がフライトドクターなら1ヵ月でできるから凄い、と高揚したようすで話す藍沢を、複雑な思いで見つめる白石。「ここでワンミッションでも多くヘリに乗って、たくさんの症例をこなす。そして誰よりも早く…俺は、名医になる」。藍沢は、そう白石に告げ…。

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第2話 医師の責務

あらすじ

藍沢(山下智久)は、フライトナースの冴島(比嘉愛未)、先輩医師の森本(勝村政信)とともにドクターヘリに乗り、落下物によって外傷を負った中年男性を搬送する。翔陽大学附属北部病院の初療室では、森本から患者に関する情報を受けた三井(りょう)が、緋山(戸田恵梨香)らとともに受け入れ準備を進めていた。徹夜で患者の容体を見守っていたことを三井に指摘された緋山は、『救急搬送と胎児心拍』の論文を作成したときは3日寝なかったから大丈夫だ、と答えた。その論文を参考にしていた三井は、緋山に感心したようすだった。

そのころ黒田(柳葉敏郎)は、白石(新垣結衣)と藤川(浅利陽介)に業務の指示をしていた。白石はカルテ整理と救急外来、藤川は一般病棟の担当だ。するとそこに、救命の非常コードである「コード翔北」が館内スピーカーから流される。歯科の女子トイレで、西口八重(二宮弘子)という老婆が心停止を起こして倒れていたのだ。駆けつけた黒田は、AEDを使ってもバイタルが戻らない八重を初療室に運ぶよう白石らに指示した。
ほどなく、藍沢たちが搬送してきた患者も初療室に運ばれてくる。だが、その小村(國本鍾建)という男は、激しく暴れて抵抗し、診察を拒否した。実は小村には、服を脱げないある理由があった。小村は、女性用のブラジャーを着用していたのだ。
そんな騒ぎの中、隣のベッドで黒田が処置していた患者の顔を見た藍沢は愕然となる。藍沢は、昨夜遅く、歯痛を訴えて救急外来に来た八重を診察し、帰宅させていたのだ。緋山や藤川は、そんな藍沢を非難した。藍沢は、同じ時刻に行われていた、膝窩(しつか)動脈損傷の血行再建手術を見たいがために、八重を適当にあしらって帰した、というのだ。白石は、歯痛から心疾患を予測するのは難しいのではないか、と藍沢を庇った。緋山は、そんな白石の態度にうんざりしたかのように、キレイごとばかりで本音を言わないのは一番卑怯だ、と返す。

八重は、意識が戻らず予断を許さない状態だった。黒田は、「よく見ておけ。お前が殺しかけた…いや、殺すかもしれん患者だ」と藍沢に言い放つと、彼が持っていたヘリ用の無線機を奪って緋山に渡した。突然のチャンスに、緋山は興奮を隠せないようすだ。

藤川は、小村をMRI室に連れて行く。が、検査を始めようとすると、突然呼吸が荒くなり、ガクガクと震えだす小村。彼は、閉所恐怖症だったのだ。

 

同じころ、白石は、自宅マンションの階段から転落したという女性・横田英子(黒瀬友美)を診察していた。英子が、鼻骨骨折以外ケガを負っていないことを知った白石は、彼女に付き添ってやってきた恋人・大野正(福井博章)によるDVが原因ではないかという疑念を抱く。事実、大野は左利きで、英子の鼻は左にくの字に変形していたのだ。

その夜、白石は、八重の容体や、ミスをしてしまった藍沢のことを気にして、彼に話しかけた。藍沢は、そんな白石に、必ず挽回してみせる、と言い放つ。どうせ自分がまたヘリに乗ることになる、というのだ。自分の母親が瀕死の重傷を負ったら、自分と緋山のどちらを選ぶか、と藍沢から問われた白石は、何も言葉を返すことができなかった。

あくる日、藤川は、小村をトイレに連れて行く。閉所恐怖症を少しでも克服させるため、小村をトイレの個室に入れようとしていたのだ。藤川は、その交換条件としてブラジャーをつけさせられていた。が、小村は、藤川が約束を守ったにもかかわらず、個室に入ることを拒否した。

藍沢は、部長の田所(児玉清)に呼ばれる。田所のところには八重の家族がクレームをつけに来ていたが、歯痛から冠動脈疾患はなかなか予測できない、という説明に理解を示したという。田所は、八重の話をもう少しじっくり聞くべきだった、と藍沢に注意を促した。

 

英子の件を警察に通報すべきか迷っていた白石は、冴島に相談した。しかし冴島は、それを決めるのはドクターだ、とそっけない。白石は、そんな冴島に、同い年なのだからいいたいことがあったらはっきり言ってほしい、と笑顔で言った。すると冴島は、ひとりで診察もできないフェローから上から目線で話しかけられるのは悔しい、といきなり激しくまくし立て、白石を慌てさせる。そんな白石に対して、英子は、鼻の形成手術は受けない、と告げた。

白石は、エレベーターで一緒になった大野から事情を聞いた。実は、英子自身が大野に、鼻を殴って潰してほしい、と頼んだというのだ。英子は、もともと醜形恐怖症で、とりわけ自分の鼻が嫌いだったのだという。「殴られて鼻がなくなったとき…私は幸せを感じたんですよ」。英子は、そう白石に言って笑ってみせた。

そんななか、消防本部からドクターヘリの出動要請が入る。大型スーパーの駐車場で妊婦が倒れているらしい。ドクターへリのスタンバイ終了時刻である日没50分前のことだった。緋山は、三井、冴島とともにドクターヘリに乗り込み、ただちに現場へと向かった。

スーパーの駐車場に降り立った緋山たちは、妊婦の処置に当たった。自転車を走らせていた少年とぶつかったのだという。その少年もすぐ近くに座り込んでいた。するとそのとき、少年が突然吐いて倒れた。少年の元へと駆け寄る三井。妊婦も外出血し、危険な状態に陥っていた。激しくうめきだす妊婦を前に、どうすればいいのかわからず、自分にはできない、と三井に告げる緋山。胎児心拍に関する論文も、先輩の症例を手伝っただけだ、と緋山は三井に告白した。三井は、そんな緋山に見切りをつけ、黒田を呼ぶよう依頼した。

黒田は、森本とともにオペの最中だった。連絡を受けた黒田は、藍沢、白石、藤川の3人を呼び、死にかけているふたりの患者を引き戻す自信のある者は誰だ、と問いかける。それに応えたのは藍沢だった。

藍沢は、やってきたドクターヘリにタッチアンドゴーで乗り込み、現場へと向った。現場に滞在できる時間は10分あまりしかなかった。

藍沢は、救急車の中で出産させることを決意した。三井は、容体が安定した少年を緋山に任せると、藍沢をサポートした。パイロットの梶(寺島進)は、現場により近い受け入れ先の病院を探すようコミュニケーションスペシャリストの轟木(遊井亮子)に依頼していた。幸い、近くに受け入れてくれる病院が見つかり、6分ほどの時間を稼ぐことができた。そのおかげで、藍沢たちは、無事出産させることに成功する。藍沢たちは、生まれたばかりの赤ん坊と母親をドクターヘリに乗せて搬送した。

この一件を知った藤川は、緋山を非難した。藍沢は、そんな藤川に「現場に行かなかったヤツがでかい口叩くな」と言い放つ。藍沢は、患者を引き受けたら最後まで治療をやり遂げるのが医者の責務だ、と言うと、緋山だけではなく、自分もそれができなかった、と続けた。八重のことだった。

その夜遅く、緋山が電車で戻ってきた。三井は、母子ともに安定していること、自転車の少年も血腫除去のオペをしていまは落ち着いていることを緋山に伝えると、腕を磨く以上に自分の限界を知ることが大事だ、と助言した。緋山は、三井に一礼して、医局を出て行った。すると、三井のパソコンに事務係からのメールが届く。添付されていたのは、裁判所からの呼び出し状だった。

 

ロッカールームに戻った緋山は、白石を前に、強がってみせた。そんな緋山の気持ちを察し、優しい言葉をかける白石。緋山は、堪えきれずに涙を流した。

あくる日、藍沢は、八重の家族に直接謝罪したい、と田所に申し出る。前夜、八重は意識を取り戻していた。藍沢は、八重の家族に責められても、頭を下げ続けた。

白石は、英子のところにいた。英子は、相変わらず治療を受ける気はないようだった。そのとき、英子は、白石のようにキレイな顔をして何の悩みもない人間には自分の気持ちはわからない、と言い放つ。その言葉に反発した白石は、この病院に来てから悩みだらけだ、というと、治療を拒否してこれ以上悩ませるな、と英子に文句を言ってしまう。ある意味自分も鼻を折られた、などと言ってしまい、急に我に返る白石。英子は、そんな白石のようすを見て思わず笑うと、形成のオペを受けてもいい、と言い出す。

藤川は、覚悟を決めて黒田のもとへと向かうと、あることを頼みこんだ。それは、小村にブラジャーをつけさせたままでMRI検査をやらせてほしい、というものだった。ブラジャーをつけてMRIの中に入っていった小村は、Vサインを作ってみせた。

藍沢は、病院の屋上でドクターヘリを見つめていた。そこにやってきた白石は、母親が重体になったら自分を選ぶ、と藍沢に告げると、こう続けた。「私も、逃げない医者になる」と――。

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第3話 急変

あらすじ

藍沢(山下智久)は、先輩医師の黒田(柳葉敏郎)、フライトナースの冴島(比嘉愛未)とともにドクターヘリで出動し、男性患者を搬送する。薬物を使用して前後不覚になり、マンションのベランダから飛び降りたというその患者・小倉友基(三浦アキフミ)は、奇跡的に命を取りとめたばかりか意識もしっかりしていた。 その日、翔陽大学附属北部病院の救命救急センターは、多くの患者でごった返していた。白石(新垣結衣)は、階段から転落したという本山由希子(円城寺あや)の処置をしていた。由希子は、左手撓(とう)骨を骨折していたが、他に異常は見当たらなかった。
緋山(戸田恵梨香)は、卵巣のう腫茎捻転を発症している弁護士・若杉貴子(鳥居かほり)のわがままに振り回されていた。貴子の病状は急変する可能性もあることから、緋山は、オペになることを内心期待していた。だが、医療訴訟も手がけたこともあるという貴子は、そんな緋山の考えを見抜き、医療裁判に備えて緋山の言動もすべて記録している、などとうそぶくような相手だった。
藤川(浅利陽介)は、くらげに刺されたという子どもたちの治療に四苦八苦していた。するとそこに、看護師長の大原(池田貴美子)がやってくる。急性虫垂炎の手術を終えたばかりの患者・雪村南(高山紗希)が、藤川に話したいことがあると言っているのだという。実は南は、ストーカー被害に遭っていた。南から相談を受けた藤川は、見舞いにきていたそのストーカー男・小野寺(やべけんじ)に会い、二度と面会にこないよう釘を刺した。

同じころ、救命センター部長の田所(児玉清)は、当直をフェローに任せようと提案する。その日開かれる日本緊急医専門学会から、現役のフライトドクターの話が聞きたい、という要望があり、シニア当直だった森本(勝村政信)が急きょ学会に出席することになったからだった。黒田は、フェローたちにはまだ対応しきれない、と反対した。が、三井(りょう)や森本が了承したこともあり、その日の当直はフェローだけで対応することになった。
当直は、白石と藤川だった。フェローだけでの当直に不安を隠せない白石には、もうひとつ気がかりなことがあった。由希子が、周りに誰もいないのに、幼稚園児と思われる息子に話しかけているのを聞いてしまったからだった。

藍沢は、友基のことが気になり、病院に残っていた。友基が、治療のときから大声を上げるなどして暴れていたからだった。案の定、友基は、隣にいる由希子のうめき声で眠れない、といって騒ぎ出した。駆けつけた藍沢は、そこで由希子の異変に気づく。彼女の手のひらに、爪跡が残っていたのだ。由希子が酷い頭痛に耐えていたことを知った白石は、脳外科部長の西条(杉本哲太)にMRI検査を依頼する。すると、由希子の前頭葉から腫瘍が見つかった。これが痛みの原因と思われたが、何故、由希子が何も言わずに痛みに耐えているのか、そして手術の同意書にサインしないのかはわからなかった。

そんな中、思わぬ事件が起きた。ストーカー男の小野寺が、南の側にいたいがために、自ら包丁で胸を刺したのだ。藤川は、黒田、森本とともに小野寺の処置に当たった。幸い小野寺は命に別状はなかった。

そのころ白石は、由希子の夫・邦夫(佐藤旭)に会っていた。そこで白石は、由希子の息子は2年前に事故で他界していることを知り、愕然となった。

 

深夜、藍沢と緋山も病院に残っていた。するとそこに、泥酔状態で転んだというサラリーマン・島田洋二(春海四方)が救急搬送されてくる。島田は、酷く酔っていたものの、幸いケガは軽傷のようだった。白石と藤川は、念のため島田のCT検査を行うと、ベッドが空き次第、彼をHCUに寝かせることにする。

緋山が貴子のようすを見に行くと、彼女はまた仕事をしていた。そこで貴子は、緋山が嘘をついてヘリコプターに乗ったという話を聞いた、などと言い出すと、弁護士も医者も、成功して当たり前、心配したら恨まれる報われない仕事だ、とこぼす。

白石は、由希子が呻き声をあげていることに気づく。まだサインが記入されていない同意書を見た白石は、亡くなった息子を思う気持ちはわかるが、家族のためにも手術を受けるべきではないか、と諭す。すると由希子は、「違うんです…」と言って涙を流す。

藍沢と緋山は、医局に戻ってきた白石に、由希子のことを尋ねた。ふたりが由希子のことを「脳腫瘍の患者」「幻覚を見ている患者」と呼ぶのを聞いた白石は、本山由希子さんだから、と言い残して出て行く。そのとき、藍沢たちのPHSが鳴り響いた。島田の容態が急変したのだ。実は島田は、転んだのではなく、非常階段から転落していた。

駆けつけた藍沢たちは、検査をやり直そうとする。黒田は、到着までに4、50分かかるという。島田は、後腹膜血腫の可能性が高かった。そこで藍沢は、自分たちだけでオペをしようと提案した。オペにリスクはつきものなのだから、何もしないで死なせるくらいならリスクをとる、と藍沢。緋山も、即座に準備を始めた。看護師の中には、黒田の到着を待つべきではないのか、という者もいた。が、冴島は、ドクターたちがやると決めたのだから手伝おう、と告げた。藤川も、最後まで反対したのは俺だ、と言いながら、オペに加わった。

オペを開始した藍沢たちは、損傷していた精巣静脈と外腸骨静脈の止血に成功する。外腸骨静脈の損傷に気づいたのは白石だった。そこにやってきた黒田は、ただちに血管縫合を開始した。

すでに夜が明けていた。藍沢たちは、長いオペを終えてボロボロになっていた。黒田は、エレベーターの中で一緒になった藍沢たちひとりひとりに、今回のオペにおける反省点を指摘した。白石や藤川は、黒田の指摘に、思わず「すいません」と謝った。すると黒田は、「何で謝る?お前たちは命を救った」と告げ…。

黒田は、病院の屋上で、別れた妻に電話をする。緊急のオペが入ったせいで、会う約束を守れなかったからだった。そこにやってきた藍沢に、患者は練習台じゃない、と声をかける黒田。藍沢は、そんな黒田に、綺麗事を言わないでほしい、と返した。外科医はピアニストやスポーツ選手がそうであるように練習がすべてであり、黒田も何度も危険な賭けをしてきたはずだ、というのだ。黒田は、藍沢の言葉を認めると、こう言った。「好きにやれ。ただし賭けには勝ち続けろ。一度でも負けたらお前のキャリアは終わる」と――。

白石は、改めて手術をするよう由希子を説得した。邦夫も一緒だった。そんな白石に、由希子は、忘れられないから苦しいのではなく、忘れてしまうから苦しい、とその胸の内を明かして嗚咽した。

 

緋山は、婦人科に移ることになった貴子を訪ねる。緋山は、相変わらず嫌味を言う貴子に、茎捻転は軽い病気ではないのだから無茶をしないで治してほしい、と話す。緋山が本気でそう思っていることは、貴子にも伝わったようだった。

藤川は、おいおい泣いている小野寺を病室から連れ出していた。薬のせいでおならをした南にショックを受け、彼女への思いはすっかり冷めてしまったらしい。そのとき、一緒にいた藍沢のPHSが鳴った。友基がまた騒ぎだしたのだ。

友基は、またわがままを言い始め、藍沢に向ってパシリの医者では話にならない、などと暴言を吐く。そんな友基を怒鳴りつけたのは、冴島だった。友基は、その迫力に気圧され、おとなしくなってしまう。

黒田は、白石にヘリに乗るよう指示する。廊下で白石に出会った藍沢は、持っていた無線機を彼女に差し出した。白石は、何かを決意した表情でそれを受け取り…。

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第4話 母の愛

あらすじ

藍沢(山下智久)は、指導医の黒田(柳葉敏郎)から退院係を命じられる。退院係は、快方に向っている患者から順に退院や転院をさせていく仕事だった。翔陽大学附属北部病院の救命救急センターは現在3床しか空きがなく、新たな患者を受け入れるためには早急にベッドを開ける必要があった。黒田は、患者との会話を勉強するいい機会だ、と言うと、少しでも多くのベッドを空けるよう藍沢に指示した。

白石(新垣結衣)は、極度の貧血とめまいを訴えてやってきた宮本茂(井田國彦)という男を診察する。だが、聴診器を当てるために宮本の腹部を見た白石は愕然となった。彼の腹部には、何ヵ所も手術跡が残っていたのだ。次の瞬間、突然激しく吐血し倒れる宮本。白石は、宮本をベッドに寝かせると輸血の準備を急いだ。

一方、緋山(戸田恵梨香)は、黒田に嫌われてしまったのではないか、と悩んでいた。藤川(浅利陽介)は、そんな緋山に、黒田から呼ばれたことを話す。ついにフライトドクターだ、と大はしゃぎする藤川の姿に、緋山はショックを隠せなかった。

そんな折、散歩中に胸の痛みを訴えて動けなくなった老人が救急車で運びこまれる。藤川は、ドクターヘリに乗る前の腕ならしだと張り切り、黒田、冴島(比嘉愛未)とともにその老人の治療に当たった。黒田は、心停止状態の患者に除細動を施した。その際、患者の手がベッドから落ちた。反射的にその手をつかんでしまった藤川は、通電し、意識を失ってその場に崩れ落ちてしまう。

そこに、ドクターヘリの出動要請が入った。男性が、川に飛び込んだ際に川底で頭を打ち、意識不明の状態だという。黒田は、緋山に現場に向かうよう命じた。

三井(りょう)とともにドクターヘリで現場に急行した緋山は、患者を触診する。21歳の大学生だというその患者・飯田敏夫(金井勇太)は、友人たちと一緒に遊びにきていて水深1メートルほどの川に飛び込み、頭を強く打ったらしい。飯田は意識を取り戻していたが、脳挫傷の疑いもあるため、救命センターに搬送することになった。

同じころ、藍沢は、ひとりの中年女性に声を掛けられ、その相手をしていた。それは、藤川の母・静子(山本道子)だった。息子のことを心配して、こっそりようすを見に来たのだという。するとそこに、藤川が心停止状態だという連絡が入る。
幸い藤川は、黒田らの処置で心拍が戻り、入院することになった。安堵した藍沢は、冴島に頼んで、今回の一件を静子に説明してもらった。静子は、息子のことを心配するが、説明をしてくれたのが冴島だと知ると、手を握って礼を言った。いつも仲良くしてくれている、と藤川から聞かされているのだという。藍沢は苦笑していた。

 

病院に到着した飯田は、意識を失っていた。緋山は、黒田に命じられて、初療室に運び込まれた飯田にファイバー挿管を施す。駆けつけた脳外科の西条(杉本哲太)は、脳ヘルニアを起こしている飯田をその場で穿頭する。その後、飯田はオペ室に移されて、オペを受けた。だが、飯田はけい髄を損傷しており、四肢麻痺の後遺症が残ることが判明する。緋山は、飯田への告知を任せられるが、すぐにはそれを切り出すことができなかった。

黒田は、宮本の内視鏡検査をする。しかし、吐血の原因はまったくわからなかった。

エレベーターで藍沢と一緒になった黒田は、藤川のことをどう評価しているか尋ねた。藍沢は、別に何もない、としながらも、緋山は難しい気管挿管をやり藤川はできなかったということだと思う、と答える。外科医は才能と経験しかない、という藍沢の言葉に、黒田も「その通りだ」と頷いた。

あくる日、宮本の血管造影検査が行われたが、異常は見つからなかった。白石は、彼が頭痛や虚脱感を訴えていることなどから、脳腫瘍ではないかと考える。しかし、MRI検査でもやはり異常は見つけられなかった。

藍沢は、またもや静子に捕まっていた。息子のことが気になって仕方ないらしい。困惑していた藍沢は、聞きたいことがあるなら本人から直接聞くよう言い残して、その場を立ち去ろうとした。が、そのとき、ふいに静子が倒れてしまう。

静子は、軽い熱中症を起こしていた。冴島は、藍沢が運んできた静子に点滴の処置をすると、「藤川先生は幸せですね。こんなにお母さんに愛されて…」と声をかけた。静子は、母親なら当たり前だと返すと、冴島に親のことを尋ねた。冴島は、両親とはずっと離れているがもう会わないかもしれない、と答え、出来の悪い子ども顔を見たくない親もいる、と続けた。すると静子は、そんな親はいない、と冴島の言葉をきっぱりと否定する。

そんななか、宮本が今度はけいれんを起こす。低血糖ショックのようだった。宮本に、けいれんの既往歴はなかった。藍沢は、消化器ガンが脳に転移したのではないか、と推測した。一方、白石は、もう一度、胃や腸を精査すべきだと提案する。
そこに、ドクターヘリで出動していた三井と緋山が戻ってきた。緋山は、脳外科に戻ろうとしていた西条を呼び止め、オペによって少しは飯田の機能回復が見込めるのではないか、と問いかけた。西条は、そんな緋山に、医者にできることなどたかが知れている、と言い放った。世の中には、なす術もなく受け入れるしかないことがあるということを患者も医者も知るべきだ、というのだ。

宮本は、藤川の隣のベッドに移された。そこで宮本は、白石にそうしたように、藤川にも身の上話をしていた。

藤川のもとを訪れた黒田は、翔北を辞めて自分に合った新しい病院を探すよう命じた。ドクターヘリに乗ることはないのだから違う病院に行ったほうがいい、と告げる黒田。体調を取り戻し、藤川に会うべきかどうか迷いながら病室の前まで来ていた静子は、偶然その会話を聞いてしまい、ショックを受けていた。

緋山は、飯田と彼の両親に、首から下の機能回復が見込めないことを告知する。飯田も両親も大きなショックを受けていた。

静子は、藤川のPHSに電話した。が、電話に出た藤川は、静子に悪態をつき、2度とかけてくるな、などとわめき散らして電話を切ってしまう。

藍沢は、うなだれたようすで座っている静子の姿に気づく。そんな藍沢に、藤川が生まれたときの話を始める静子。藤川は、生まれたときからぜん息があり、体も弱かったのだという。「医者でもなんでもいい。あの子が頑張っていたらそれでいいんです」。静子は、藍沢にそう話すと、両親のことを尋ねた。そこで藍沢は、幼いときに両親が離婚し、父親も、自分を引き取った母親もすでに他界していることを打ち明ける…。

黒田は、白石とともに、宮本の検査について話し合っていた。そこにやってきた冴島は、病室のゴミ箱で見つけた化粧水入れのようなものを持ってくる。その中には血液が入っていたようだった。

 

退院の準備をしていた藤川は、床に落としたドクターヘリに関する本を拾おうとした際に、ふと宮本のベッドの下を覗き込む。ベッドの裏側には、ビニール袋に入れられた薬瓶のようなものが貼り付けられていた。そこにやってきた黒田たちは、何も言わずに宮本のベッド周辺を探し出し、そのビニール袋を見つける。実は宮本は、自分に関心を引き寄せるために虚偽の話をしたり病気を装ったりするミュンヒハウゼン症候群だった。吐血も脳障害も低血糖ショックもすべて嘘だったのだ。宮本は、何もしらない、などと必死に弁明しようとした。そのとき、寝ている間に知らずに薬を飲んでしまうこともある、といって宮本に助け舟を出したのは藤川だった。

復帰した藤川は、自分と宮本が寝ていた病室を訪れる。そこに、田所(児玉清)がやってきた。藤川は、迷惑をかけてしまったことを田所に謝った。すると田所は、宮本の件を持ち出し、藤川を褒めた。追いつめられるとエスカレートする場合もあるミュンヒハウゼン症候群の患者の心を、藤川のひと言が溶かしたというのだ。

白石と緋山は、落ち込んでいた。そこにやってきた藤川は、黒田に引導を渡すのが自分の役目だ、などと強がってみせた。そのとき藤川は、ふたりが自分の郷里のお菓子を食べていることに気づく。藍沢は、そんな藤川をICUに連れて行く。2週間以上、抜管のめどが立たない患者の気管切開をさせるためだった。「お前ができないと、いつまでも俺がやらされるんだよ」。藍沢は、そう言って藤川にメスを持たせた。

処置を終えた藍沢と藤川がナースステーションに戻ってくると、看護師長の大原(池田貴美子)や看護師の村田(金田美香)らが投書箱の中身を見て大笑いしていた。藤川宛てで、女子高生のラブレターが入っていたというのだ。「藤川先生はとてもいい先生だと思います。フライトドクターになればいいのになと思います」という達筆の手紙――それを見つめていた藤川の目からは、大粒の涙が溢れ…。

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第5話 過去

あらすじ

藍沢(山下智久)たちフェローの面々は、受付で怒鳴り声を上げ、警備員に制止されている男を目撃する。その男・真壁清(阿南健治)は、三井(りょう)に妻と息子を殺された、と叫んでいた。藤川(浅利陽介)は、医療ミスに違いないと決め付け、興味津々だった。だが藍沢は、どうでもいい、とそっけない。誰でも困ったときには医者に頭を下げ、結果が悪いと訴えるものだ、と藍沢は続けた。 そのとき白石(新垣結衣)は、前を歩いていた老人・松原秀治のようすがおかしいことに気づく。秀治は、体が右側に傾いていた。次の瞬間、秀治が突然倒れた。MRI検査の結果、秀治は、左前頭葉の脳腫瘍と、脳ヘルニアを起こしていた。治療は、開頭手術で脳腫瘍を取り除くか、脳圧降下薬を使うしかなかったが、いずれにせよ、もって2、3ヵ月という状態だった。
藍沢と白石は、秀治の息子・俊夫(田口主将)とその妻・春江(佐野珠美)に、手術をしたら2度と秀治の意識が戻らないことを説明し、薬で痛みを取る治療を勧めた。が、俊夫たちは、少しでも長く生きられるのなら手術をしてほしい、と強く希望する。「勝手なものだな、家族っていうのは」。藍沢は、そう言うと、オペか投薬か本人に確認しておいてくれ、と白石に告げる。

そのころ冴島(比嘉愛未)は、電話で中年女性と話していた。中年女性は、たまには顔を見せに来てほしい、と冴島に頼んでいた。そこで冴島は、午後、その中年女性のところに行く約束をする。「嬉しい。悟史も喜ぶと思う。ありがとう」。中年女性は、そう応えて電話を切った。

藤川は、森本から三井の過去を聞きだそうとしていた。そこにやってきた黒田(柳葉敏郎)は、次に行く病院は決まったのか、と藤川に問いかけた。目をあわすこともできず、まだです、と答える藤川。黒田は、そんな藤川に、早く決めたほうがいい、と告げる。

そんな中、消防署からドクターヘリの出動要請が入る。工場解体現場で爆発事故があり、3名の負傷者が出ているのだという。緋山(戸田恵梨香)は、三井とともにヘリポートに向おうとした。黒田は、そんな緋山を制止し、森本に出動を頼む。

現場に到着した森本、三井、冴島は、その惨状を目の当たりにし、呆然となる。負傷者は3名どころか、数10名に及んでいた。その中には、倒れたまま動かない者や鉄筋の下敷きになっている者までいた。

 

連絡を受けた黒田は、藍沢、白石、緋山の3人に、患者を搬送して戻ってくるドクターヘリにタッチアンドゴーで乗り込んで現場に向かうよう指示した。そのころ三井たちは、負傷者を見て回り、治療の優先順位を示すトリアージ・タッグをつけていた。

現場に向かう途中、大規模爆発により傷病者多数、という情報が入った。それを聞いて高揚感を抑えきれない藍沢と緋山。だが、白石だけはそんなふたりについていけない。

ほどなく現場に到着した藍沢たちは、手分けして治療に取りかかった。

白石は、助けを求める声を聞きつけて、声のする方向へ向った。声の主は、作業員の横山(山崎裕太)だった。壁にもたれるようにしている横山の腹部を見た白石は愕然となった。壁から伸びている鉄筋が彼の腹部を貫いていたのだ。

白石の応援に駆けつけた藍沢は、レスキュー隊が間に合わないことを知る。アドレナリンが出ているせいで痛みを感じていない横山は、饒舌になっていた。藍沢は、そんな横山に、血管をふさいでいる鉄筋を抜けば大出血し、助からないことを告げる。横山は、ショックを受けていた。来月、3人目の子どもが生まれるのだという。

緋山は、大量に出血し、救命が難しい状態の作業員を見つける。その男は、「助けにきました」という緋山の言葉に安堵し、礼を言って笑った。が、次の瞬間、男が吐血した。緋山は、必死に心臓マッサージをしたが、男は蘇生しなかった。そんな緋山の姿を見た三井は、「あなたを必要としている患者は他にいる!」と叱責した。一度、別の場所に向って駆け出した緋山は、再び男の元に戻ると、耳元で「ごめんなさい…」と囁いてその場を離れた。

救命救急センターでは、黒田たちが搬送されてくる患者の処置にあたっていた。藤川は、西条(杉本哲太)のサポートを命じられていた。

危険な状態になっていた横山は、藍沢に、定期入れを探してほしい、と頼んだ。藍沢が横山の服を切ったときに一緒に切ってしまい、真っ二つになった定期入れには、横山の家族の写真が入っていた。

緋山は、患者をヘリで搬送した。緋山が落ち込んでいることを知ったパイロットの梶(寺島進)は、医者なら避けて通れないことだ、と彼女に声をかけた。

横山は、3人目の子どもの名前を考えたからそれを妻に伝えてほしい、と藍沢に告げる。ほどなく、意識混濁を起こし、危険な状態に陥る横山。それを見た藍沢は、この場で鉄筋を抜こうと提案する。反対する白石に、お前は無関係でいいから手伝え、と告げる藍沢。それを制したのは冴島だった。オペ中の黒田と電話が通じた、というのだ。

黒田は、開胸してより心臓に近い部分の動脈を止めて、それから鉄筋を抜くよう藍沢に指示した。藍沢は、白石、冴島のサポートでオペに挑み、大動脈のクランプに成功した。

藍沢は、横山の手に定期入れを握らせると、子どもの名前は自分で伝えるんだ、と告げた。藍沢たちの手で、横山は鉄筋から外された。その直後、心室細動が起こった。直接心臓マッサージを続けても、モニターは戻らなかった。諦めかけて立ちあがった藍沢は、不意に力を込めて横山の胸を叩いた。すると横山の心臓は再び動き出し…。

 

藍沢たちは、横山を救命救急センターに搬送した。そのころ藤川は、紹介状を書くために、搬送されてきた患者から聞き取りをしていた。それに気づいた黒田は、もう止めるよう指示した。藤川は、その言葉を無視して作業を続けると、自分にはここしかない、と黒田に言い放つ。森本は、そんな藤川に「グッジョブだ」と声をかけ、持っていたコーヒーを手渡した。

あくる日、各ブースを回っていた白石は、俊夫と春江の話を偶然聞いてしまう。ふたりは、家のローンのために秀治の年金を当てにしていたのだ。白石からその話を聞いた藍沢は、秀治自身もそれを知っている、と告げると、手術の同意書を取り出した。藍沢は、人は人から必要とされないと生きていけない、というと、こう続けた。「医者もそのために腕を磨く。患者から必要とされたいからな。外科医は一番にならないと意味がない。二番目、三番目の医者に誰が命を預けたい?」。白石は、横山は藍沢の腕だけに命を預けたのではないと思う、と反論しようとした。藍沢は、そんな白石に、秀治のオペは面白いものになりそうだ、と言い残して去っていく。

エレベーターの中で黒田と一緒になった三井は、フェローたちに現場で開胸させたのは危険すぎるのではないか、と意見する。すると黒田は、冷静かつ器用で、患者に感情移入しない藍沢だったからやらせた、と返し、フェローと昔の自分を重ね合わせるのはやめるべきだ、と三井に告げる。実は三井には、かつて真壁の妻とお腹の子どもを救えなかった過去があった。

藍沢は、西条のオペを手伝うため、オペ室に向った。そのとき、ストレッチャーに載せられた老婆が運ばれてきて藍沢とすれ違った。大腿骨骨折とショック状態で救急搬送されてきたその老婆は、藍沢の祖母・絹江(島かおり)だった…。

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第6話 無償の愛

あらすじ

左前頭葉の脳腫瘍と、脳ヘルニアを起こしていた松原秀治が死亡した。藍沢(山下智久)は、秀治の死を知った家族が年金をもらえなくなって悔しがっていた、と白石(新垣結衣)に話す。それを聞いた白石は、家族の気持ちを理解しようとは思わないのか、と藍沢を非難する。

同じころ、翔陽大学附属北部病院の救命救急センターには藍沢の祖母・絹江(島かおり)が運び込まれていた。買い物途中に転倒し、大腿骨を骨折したのだという。藍沢は、ドクターヘリで搬送されてくる患者の受け入れ準備をしている最中に、黒田(柳葉敏郎)から絹江のことを知らされた。しかし藍沢は、治療が終わっているのなら搬送されてくる患者の処置を終えてから絹江のところに行く、と答える。

ドクターヘリで現場に向かい、患者を搬送してきたのは、緋山(戸田恵梨香)と森本(勝村政信)だった。患者の名前は小田浩一(大高洋夫)。家の2階屋根を修理している最中に転落したらしい。黒田たちは、ヘリが着陸した直後にショック状態に陥った小田を初療室に運んで処置する。

藤川(浅利陽介)は、微熱と腹痛を訴えて救急外来にやってきた上村(北見敏之)という中年男を診察していた。そこに冴島(比嘉愛未)がやってきて、藤川を外へと呼び出す。上村に付き添ってきた高校生の息子・久志(熊谷知博)が藤川に話があるのだという。久志は、廊下に出てきた藤川に、動揺したようすで奇妙なことを話し始める。何と彼は、呪いの人形を使って父親に呪いをかけたというのだ。

小田の処置を終えた森本と緋山は、あることに気づく。小田は、2階屋根から転落したにも関わらず、手足にケガを負っていなかった。森本たちは、脳梗塞などで落ちる直前にすでに意識がなかった可能性も考慮してCT検査を行うことにする。するとそこに、小田の娘・有美(伊藤麻里也)がやってくる。だが、有美は放心したようすで、自分は悪くない、などとつぶやいていた。
ほどなく、緋山と森本は、小田が屋根から落ちた原因を知る。小田が、やってきた有美と激しく口論を始めたからだった。実は小田は、突然結婚したいと言い出し、すでに式場まで予約していた有美と口論になったらしい。が、話を一方的に打ち切って屋根の修理を始めたところ、カッとなった有美に突き落とされたのだった。

藤川は、白石や緋山を相手に、藍沢の噂話をしていた。藤川によれば、藍沢は幼いときに両親が離婚し、彼を引き取った母親も他界したために、ずっと絹江に育てられたのだという。

 

藍沢が絹江のもとを訪ねると、そこに藤川と緋山がやってくる。白石も、藤川たちに半ば強引につき合わされていた。藤川たちは、絹江に藍沢の同僚だとあいさつした。仕方なく、絹江に藤川たちを紹介しようとする藍沢。ところが絹江は、何故か藍沢にも「初めまして」とあいさつする。
絹江を診察した西条(杉本哲太)は、ケガのショックによる一時的な健忘症か認知症だと判断する。藍沢も同じ意見だった。藍沢は、その事実を冷静に受け止め、しばらく絹江の様子を見ることにする。

そのころ三井(りょう)は、田所(児玉清)や春日部(田窪一世)とともに会議室にいた。弁護士の相馬(隈部洋平)を相手に、裁判の本人尋問に備えて、主張すべき点を確認していたのだ。相馬は、想定される質問に反論しない三井に対して、正しいことをしたのだからキチンと反論しなければダメだ、とアドバイスする。

藤川は、冴島とともに、久志から事情を聞いていた。久志は、勉強しろと口うるさい父親に対して不満が募り、黒魔術を使ったのだという。ネットで黒魔術のやり方を調べたという久志によれば、上村は意味不明な行動を取った挙句、1週間後に狂い死ぬのだという。
上村の病気が何であるのかわからない藤川は、黒魔術をかけたという久志の証言を完全に否定することもできず、冴島を呆れさせる。するとそこに、上村が奇妙な行動を取り始めたという知らせが入る。上村が、植木鉢の土を美味そうに食べ始めたのだ。

そんな中、ドクターヘリの出動要請が入る。ヘリ担当は三井と藍沢だった。するとそこに、絹江が急に苦しみだしたという知らせがあった。白石とともに絹江の元に向う藍沢。絹江は、小銭を誤嚥した可能性があった。藍沢は、絹江のことを白石に任せると、ヘリポートへと急いだ。

藍沢たちは、現場での処置を終え、患者を近くの病院まで搬送した。その帰り、藍沢は、パイロットの梶(寺島進)から、絹江のことを知らされる。絹江は100円玉を誤嚥していたが、白石がそれを取り出していまは安定しているという。

白石は、西条の指示で、絹江の荷物を片付ける。絹江は、せん妄がひどくなっていた。白石は、戻ってきた藍沢にそれを報告すると、認知症を軽減するためには身近な人間が側にいて安心させてやることだと言おうとした。藍沢は、そんな白石の言葉を途中でさえぎると、何年も離れて暮らしていたのだから絹江にとっては身近ではない、と返す。

森本と緋山は、小田のCT検査をする。そこで緋山は、小田がガンに侵されていることに気づく。緋山から告知を受けた小田は、有美を呼んで自分がガンであることを打ち明けると、結婚を許すと告げる。「思っている以上に難しいぞ、人と一緒に暮らすっていうのは。せめて半分くらいは相手の言うことを聞いてやれ。それと…母さんを頼むぞ」。小田は、突然の告白に激しく動揺する有美にそう話すと、緋山に向って、有美が式を挙げる12月に一緒にバージンロードを歩けるかどうか問いかけた。緋山は、小田の思いを受け止め、全力を尽くす、と答える。

上村のカルテを見ていた冴島は、ふと何かを思い出し、資料室を訪れる。そこには白石がおり、老人病関係の本を読んでいた。そのとき白石は、手元にある本の著者が冴島という姓であることに気づいて、冴島に声をかけた。白石が何を言おうとしているか察した冴島は、問われる前に、父親が岳南大の医学部教授であること、兄姉ふたりも優秀な医者だが自分は医学部の受験に失敗したことなどを話す。

藤川は、冴島の助言により、上村が髄膜炎であることを知る。上村は2週間ほど前に歯の治療を受けており、その際に入った細菌と仕事の疲れが重なって髄膜炎を起こした可能性が高かった。藤川は、久志にそれを伝えた。久志は、父親の病気が自分のせいではないことを知って安心する。藤川は、そんな久志に、父親が厳しく接するのはそれだけ心配しているからだ、と声をかけた。

その夜、絹江が暴れだした。「私のお金を返せ!」と叫び、駆けつけた藍沢に、お前が盗ったんだろう、などと怒りをぶつける絹江。藍沢は、そんな絹江を押さえつけて鎮静剤を打つと、抑制帯を使って彼女の体を固定する。

黒田は、上村が髄膜炎であることによく気づいたな、と藤川に声をかける。正直に冴島のことを話そうとする藤川を止めたのは、冴島自身だった。そこに藍沢がやってきた。黒田は、リハビリ病棟に移るまで絹江のことを見るよう藍沢に指示した。

 

あくる日、絹江は、再び金を返せと言い始めて、藍沢を困らせる。必要なものがあれば買ってくる、と藍沢が言っても、絹江は、自分で行きたい、と譲らないのだ。藍沢は、そんな絹江を車椅子に乗せて、一緒に買い物に行く。
田所と一緒にいた三井は、絹江を売店まで連れて行こうとしている藍沢の姿を見つける。藍沢が、絹江のことに動揺することもなく淡々と業務を遂行しているのに比べて、2年前の自分はそれができなかった、と自分を責める三井。あのとき自分が引き受けなければ、真壁朋子は死ぬこともなかったかもしれない、というのだ。

絹江は、売店で手当たり次第に菓子をカゴに入れていた。藍沢は、そんなに食べられない、といって、絹江を止めようとした。絹江は、その手を払いのけると、菓子を胸に抱え込んで、「買わしておくれよ」と懇願した。白石や緋山たちは、藍沢たちのようすがおかしいことに気づき、ふたりを見つめていた。床には、絹江が落とした財布からこぼれ出た小銭や菓子が散乱していた。藍沢がそれを拾おうとすると、絹江は、こう言った。「約束したんだよ!耕作にお菓子を買ってやるって約束したんだよ!」。たったひとりで頑張っている孫に自分ができるのはこんなことしかない、と…。藍沢の目から涙が溢れた。藍沢は、なおも菓子を手に取ろうとしている絹江に抱きつき、嗚咽していた。

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第7話 告白

あらすじ

藍沢(山下智久)は、大腿骨を骨折して翔陽大学附属北部病院の救命救急センターに運び込まれた祖母・絹江(島かおり)のことで心を痛めていた。絹江は、ケガのショックが原因で認知症になり、藍沢の顔すら覚えていなかったのだ。絹江は、個室に入院していた。その前を通りかかった藍沢は、藤川(浅利陽介)に食事の世話をしてもらっている絹江のことを気にしつつも、いつもと同じように淡々とした表情で職務をこなす。黒田(柳葉敏郎)は、そんな藍沢に、人工血管による頚動脈の血行再建手術に加わるよう指示する。藍沢は、その手術に強い興味を示していた。

一方、白石(新垣結衣)は、森本(勝村政信)や冴島(比嘉愛未)らとともに、突然の嘔吐と腹痛を訴えて成田空港から搬送されてきた大柄な女性の処置をする。だが、実はその女性は、バンコクで性転換手術を受けてきたという大山恒夫(古本新乃輔)という38歳の男だった。大山は、手術の後、絶食する必要があったにも関わらず機内食を食べてしまい、腸閉塞を起こしたのだ。
大山の処置を終えた白石は、電動車椅子に乗った田沢悟史(平山広行)と、その母親・俊子(大塚良重)に声をかけられる。ふたりは、冴島を訪ねてきたのだという。白石は、悟史たちにロビーで待つよう言うと、冴島のもとへと向った。だが、悟史たちが来ていることを知った冴島は、何故か動揺したようすで…。

そんな折、ドクターヘリの出動要請が入る。千葉中央裁判所で、男性が公判中に嘔吐し、胸痛を訴えているのだという。森本とともにドクターヘリで現場に向かった緋山(戸田恵梨香)は、ランデブーポイントにやってきた救急車から、患者とともにスーツ姿の三井(りょう)が現れたことに驚く。その患者とは、三井を医療ミスで訴えていた真壁(阿南健治)だった。真壁は、三井の本人尋問が終わった直後に倒れたらしい。三井によれば、真壁はブールハーベ症候群の可能性があるという。森本たちは、ただちに真壁を救命救急センターに搬送する。

俊子と悟史は、「難病患者を支える家族の会」に出席するために翔北病院を訪れていた。冴島は、ふたりの姿を確認したものの、何故か逡巡し、踵を返す。エレベーターの中で冴島とすれ違った藍沢は、彼女のようすがどこかおかしいことに気づいていた。

真壁は、突発性食道破裂を起こしていた。三井がいなかったら命に関わる危険もあったのだ。緋山からそれを聞かされた真壁は、安堵の気持ちと憎んでいた相手に命を助けられた情けなさから、突然ポロポロと泣き出してしまう。

 

そのころ三井は、田所(児玉清)の部屋にいた。三井は、弁護士の相馬(隈部洋平)や事務長の春日部(田窪一世)から、裁判での発言について責められていた。三井は、本人尋問の際に、自分が悪かった、と発言したのだ。春日部たちは、これで裁判が振り出しに戻ってしまった、と怒りを顕わにした。

白石と緋山がカフェで休憩していると、そこに藤川がやってきて、冴島の噂話を始める。少し離れた席でその会話を聞いていた藍沢は、他に話すことはないのか、と藤川たちを非難した。

三井は、真壁の病室を訪れた。そこで真壁は、何故裁判で急に謝ったのか、と三井に問いかけた。すると三井は、事件が起きた日…9月14日のことを話し始めた。実は、そのちょうど1年前、三井も、難産の末、子どもを出産していた。胎児を諦めて母体を優先しなかったのは、赤ちゃんを助けてほしい、と三井に訴えた真壁の妻に、1年前の自分の姿を重ね合わせたからだった。「あの晩、私は医者であることを忘れ、ひとりの女として感情で治療方針を決め、結果、ふたつの命を失いました…」。三井は、涙を流しながらそう告白すると、改めて真壁に謝罪した。

大山の容体が急変した。大山は、絶食しなければならないのに今度はケーキを食べてしまったのだ。白石からその知らせを受けた三井は、大山のオペを行った。黒田と森本が別のオペ中だったため、田所も三井をフォローした。
大山は、幸い、大事には至らなかった。田所は、オペを終えた三井を呼びとめると、離島で診療所をやっていたときのことを話し始めた。田所は、大学病院での張り詰めた日々から逃げてその島に行ったのだという。しかし、村人たちからは感謝され、例え失敗しても言い訳ができるような環境は楽だった、と続けた。「私がやったことは、決して島の人のためじゃない。自分のためです。結局、偽善だった」。田所は、それでも来てくれてよかったという人がいてくれたのだから意味はあったのだと思う、と言うと、あなたに会えてよかったと思っている患者は必ずいる、と三井を励ました。

そんな最中、悟史が庭にある階段の下に倒れているところを発見される。悟史は頭を打っているようだった。冴島は、悟史が難病のALSを患っていること、そして半年前に自殺を図っていることを黒田に伝えた。俊子が目を離した際の出来事だった。頭部のケガを縫った悟史は、念のため入院することになった。

大山は、恋人に振られたことを白石に告白した。性転換手術をした途端、恋人に振られてしまうケースはよくあるのだという。白石は、それなら何故手術をしたのか、と問いかけた。すると大山は、自分の相手だけは違うと信じるのが恋だ、と返した。

あくる日、藤川は、絹江が今朝も食事を取らなかった、と藍沢に伝える。その際、藤川は、もう少し絹江についてやってもいいのではないか、と藍沢に意見した。すると藍沢は、家族を犠牲にしても働くのが自分たちの仕事だ、と返して立ち去ろうとした。藤川は、そんな藍沢の態度に怒り、自分を正当化しているだけだ、と言い放つ。が、振り返った藍沢にびびってしまった藤川は、それ以上、何もいえなかった。

病室に向った藍沢は、看護師の村田(金田美香)に代わって骨折患者の相手をする。となりのブースでは、冴島が悟史のケアをしていた。悟史は、迷惑をかけてしまったことを冴島に詫びた。すると冴島は、悪いのは自分の方だ、と言い出す。冴島は、仕事の合間に悟史に会いに行くことが苦痛だったが、別れを切り出す勇気もなかったのだという。俊子のように、24時間を悟史のために使うことはできない、というのだ。悟史は、そんな冴島に、このまま死んで何もなかったようにされるのが怖い、と告白した。だから、例え冴島に憎まれても、もう一度会って、自分の生きた証を残しておきたかったのだという。冴島は涙をこらえていた。

ほどなく悟史は、退院することになった。白石と藤川は、悟史を玄関まで見送った。悟史は、最後まで冴島のことを心配していた。

その日、ヘリ担当だった藍沢は、要請を受けて三井、冴島とともにドクターヘリで出動し、ミッションをやり遂げる。緋山は、戻ってきた藍沢に、「私たち、誰のために医者をやっているのかな…」と問いかけた。

 

ヘリポートでは、スタンバイ時間を終えたドクターヘリに、梶(寺島進)がシートをかぶせようとしていた。そこに冴島が現れ、装備の補充をやらせてほしい、と願い出る。何か事情があるらしいことを察した梶は、冴島を残して去っていく。
ほどなく、ヘリの中に聴診器を忘れた藍沢がそれを取りにくる。冴島は、悟史の件で迷惑をかけたことを謝ると、恋人の命から逃げ出したような自分がヘリに乗ってもいいのだろうか、と藍沢に問いかける。「俺も自分が一番大事だよ」。藍沢は、そう返すと、絹江の面倒を見るよりも、自分の腕を磨きたい、と続けた。時々何が一番大事なのかわからなくなるがそれでもヘリに乗る、という藍沢の言葉を聞いて、涙が溢れてくる冴島。藍沢は、そんな冴島を思いやって、ヘリのドアを閉めて去っていく。

藍沢は、絹江に食事をさせようとしていた藤川に、今日は自分が代わる、と告げる。しかし絹江は、箸を放り投げ手で食べ始めた。藍沢は、ベッドの横に座ると、同じように手で食べ始めた。絹江は、一瞬手を止め、藍沢に笑顔を見せた。「あなたはお医者さん? うちの孫と一緒ね」。藍沢は、そんな絹江に悲しく微笑みながら一緒に食事を続け…。

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第8話 避けられぬ決断

あらすじ

藍沢(山下智久)は、三井(りょう)、冴島(比嘉愛未)とともにドクターヘリで出動し、中年男性を救命救急センターまで搬送する。患者の名前は福島達夫(平賀雅臣)。夏祭りの山車が見物客に向って倒れ、その下敷きになってしまった達夫は、足を骨折するとともに、山車の一部と思われる木片が左大腿部から腹部に向かって刺さっていた。

白石(新垣結衣)、緋山(戸田恵梨香)、藤川(浅利陽介)は、黒田(柳葉敏郎)とともに救急車の到着を待っていた。達夫の家族――80歳になる父親の重蔵(織本順吉)、妻の清美(宮地雅子)、そして9歳になる娘・結菜(大作空)もこの事故に巻き込まれ、骨折や打撲を負っていたのだ。

藍沢は、黒田の助手として達夫のオペに加わり、刺さっていた木片を除去する。骨折していた重蔵と清美、頭部と腹部を打っていた結菜も、幸い、大事には至らなかった。だが、達夫が助かったと知った途端、清美がHCUはうるさいから部屋を変えろと騒ぎだした。重蔵も、治療そっちのけで戦争の話を始めたり、勝手にベッドを抜け出したりして藍沢たちを困らせる。一方、結菜は、藍沢に興味津々のようだった。

同じ日、入院していた藍沢の祖母・絹江(島かおり)がリハビリ病棟に移ることになった。藍沢は、冴島に車椅子を押されて病室を出てきた絹江に、また顔を出すから、と話しかけた。絹江は、そんな藍沢に、今度孫が来てくれることになった、と嬉しそうに話す。そのようすをじっと見ていた結菜は、子どもなりに何かを感じたようすだった。

その夜、思わぬ事態が起きる。達夫と重蔵の容体が急変したのだ。達夫は脳内出血を、重蔵は結腸損傷による腹膜炎を起こし、いずれも緊急オペの必要があった。黒田と白石から病状の説明を受けた清美は、突然のことに激しく動揺する。結菜は、両親も祖父もいないHUCで不安に押しつぶされそうになっていた。

藍沢は、ひとりでベンチにぽつんと座っている結菜に気づく。しばらく前に、どうして耕作なんていう古臭い名前なのか、と結菜から聞かれていた藍沢は、その理由を説明した。耕作の名付け親は絹江だった。「晴耕雨読」に由来したものだった。藍沢から、名前について尋ねられた結菜は、「結」は人と人を結びつけるという意味で、「菜」はおじいちゃんが大好きな菜っ葉のことだ、と答えた。重蔵がつけてくれたのだという。そういってポロポロと泣き出してしまった結菜に、藍沢は、全力を尽くすから、と約束する――。

ほどなく、達夫と重蔵のオペが始まる。達夫のオペは、脳外科の西条(杉本哲太)が執刀した。助手は、白石と藤川だ。一方、藍沢は、緋山とともに黒田の助手を務め、重蔵のオペに臨んだ。

 

やがてオペが終了する。黒田は、手術が無事に終わったことを清美と結菜に伝えた。ホッと胸をなでおろす清美。結菜は、堰を切ったように泣き出した。

あくる日、藍沢は、結菜がなくしてしまったという金魚が届いていた、といって赤い金魚を彼女に手渡した。が、結菜がなくしたのは、黒い金魚だった。「かわいいところあるじゃん、コーサク……しょうがない、彼氏にしてあげよっか。健太朗、翔太の次だけどね」。結菜の言葉に、白石や緋山は苦笑していた。

三井は、墓参りに来ていた。三井は、真壁(阿南健治)の妻と子どもの月命日に墓参りをしていたのだ。そこに真壁がやってきた。真壁は、寺の住職から毎月墓参りに来ている女性がいることを聞いていた。そこで三井は、何故提訴を取り下げたのか、と真壁に尋ねた。すると真壁は、三井のことは許せないが、医師免許を取り上げたかったわけではなく、ただ話がしたかった、と答えた。妻と子どもは自分の中に生きているから、同じ日に生まれたという子どもを大切に育ててあげてほしい、と三井に告げる真壁。三井の目から涙が溢れた。

そんななか、ドクターヘリの出動要請が入る。化学工場でボイラーの熱風を浴びた熱傷患者が出たのだという。黒田、白石、冴島は、ただちに現場に急行した。移動中、CSの轟木(遊井亮子)から、工場でボイラーの爆発事故があったこと、重症者は1名であること、現在も消火活動が続けられているが、患者はすでに火災発生地点から離れた場所に運び終えていることが伝えられた。

工場に到着した黒田たちは、そこで初めて患者がひとりだけではなかったことを知る。すでに現場には、何名もの患者が横たわっていた。黒田は、タッチアンドゴーで藍沢と緋山を呼ぶよう指示を出した。

そこに、作業員のひとりがやってきて、動けない仲間がボイラー室にいる、と白石に伝える。白石は、すぐさま現場に向かって駆け出した。それに気づいた黒田は、白石を追いかけた。爆発現場に入るときは、消防に安全を確認するのが鉄則なのだ。

 

黒田は、ボイラー室に入っていった白石に追いつき、彼女を呼び止めた。と、次の瞬間、天井のパイプから蒸気が吹き出し、鉄骨が崩れ落ちた。黒田は、とっさに白石を突き飛ばした。

藍沢たちの元には、黒田が事故に巻き込まれたという情報が入っていた。現場に到着すると同時にボイラー室へと急いだ藍沢と緋山は、そこで信じられない光景を目にする。黒田が鉄骨の下敷きになり、鉄骨に挟まれた右腕からはおびただしい量の血が流れていた。白石は、血まみれで出血部分を圧迫していた。藍沢たちの到着を知った黒田は、患者の搬送状況を確認すると、藍沢に腕を切るよう命じた――。

藍沢たちは、黒田をドクターヘリで翔北病院へと搬送するが…。

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第9話 壊れた絆

あらすじ

藍沢(山下智久)は、爆発事故の現場で落下物に右腕をはさまれてしまった黒田(柳葉敏郎)を救出するために、その場で彼の腕を切断する。黒田は、事故現場にとり残されていた患者を助けようと、安全確認をする前に現場に飛び込んだ白石(新垣結衣)を庇ってこの事故に遭った。腕を切るよう藍沢に命じたのは、黒田自身だった。

藍沢は、緋山(戸田恵梨香)、白石とともに黒田を翔陽大学附属北部病院の救命救急センターに搬送する。知らせを受けた森本(勝村政信)や藤川(浅利陽介)たちは、さすがにショックを隠せなかった。森本は、検査を後回しにして藍沢とともに緊急オペに入り、切断された右腕の接合手術を開始した。白石は、ショックのあまり何度も嘔吐し、うわ言のように自分を責めていた。

森本と藍沢は、無事、黒田の手術を終える。幸い、何とか右腕は接合することができたものの、大幅な機能回復は見込めない状態だった。森本は、意識を取り戻した黒田に状況を報告した。術後の機能回復を最優先して上腕での鋭的切断をした藍沢の判断はベストだったこと、そして、回復してももう二度とメスは握れないことを…。三井(りょう)から黒田のことを知らされた白石は、呆然となった。

黒田の事故を受け、翔北病院では安全管理委員会が開かれた。集まった役員たちの前に出席したのは、部長の田所(児玉清)、森本、そして事故現場に行った藍沢、白石、緋山、冴島(比嘉愛未)、そしてヘリパイロットの梶(寺島進)だ。
事務長の春日部(田窪一世)や弁護士の相馬(隈部洋平)は、白石や藍沢に対して厳しい言葉を浴びせた。相馬は、フェロードクターを現場に行かせたことを問題視していた。シニアドクターが現場に行っていれば事故は起きなかったし、優秀な外科医の腕を切り落とすこともなかった、というのだ。田所や森本は、白石たちを庇った。梶も、白石の行為を責めることはできない、と意見する。すると相馬は、フェローをヘリに乗せるようなシステム自体に問題があると指摘し、ドクターヘリの存続も含めて今後の対策を検討する、と田所たちに告げる。

閉会後、白石は、田所を呼びとめ、自分はこのままでいいのか、と問いかけた。そんな白石に、田所は、責任は自分にあるのだから気にする必要はない、と返す。森本と三井も、ローテーション通り、白石をヘリ担当にするつもりでいた。

するとそこに、黒田のようすがおかしいという知らせが入る。藍沢が駆けつけると、そこにはすでに森本と白石がいた。朦朧とした意識の中、うわ言で藍沢たちに処置の指示をしたかと思うと、酸素マスクを自らはぎ取ってしまう黒田。たまらず藍沢が声をかけると、黒田は正気を失ったような目で、「俺の腕はどこだ?」と藍沢に迫り、次の瞬間、意識を失ってしまう。

黒田の処置を終えた白石は、ロッカールームのベンチでぼんやりしていた。そこにやってきた緋山は、自分があの現場に行っても同じことをしたと思う、と白石に告げると、こう続けた。「黒田先生には悪いけど…腕をなくしたのがあんたじゃなくてよかった。ひどいけど…それが本音」と…。

藍沢は、森本と一緒にヘリポートにいた。そこで森本に、自分の処置は正しかったのか、と尋ねる藍沢。もしあのとき現場にいたのが森本だったら、黒田は腕を切断しなくてもよかったのではないか、というのだ。すると森本は、救命の世界に「もしも」はない、と答える。あのとき現場に藍沢がいた、ということがすべてだったと…。

そこに、ドクターヘリの出動要請が入る。ところが白石は、ヘリを前にして突然呼吸が乱れてその場にしゃがみこんでしまう。藍沢は、そんな白石から無線を取ると、彼女の代わりにヘリに乗り込んだ。

 

患者は11歳の男の子で、成田空港でエスカレーターから転落し、全身を強打してショック状態に陥っていた。現場に駆けつけ、その少年・健一(今井悠貴)を搬送しようとする森本たち。そのそばで、健一の母・有里子(奥貫薫)がヒステリックな声で怒鳴りながら携帯電話をかけていた。有里子の携帯電話を受け取った藍沢は驚きを隠せなかった。電話の主は黒田だった。有里子は黒田の別れた妻で、健一はふたりの間にできた息子だったのだ。アメリカから一時帰国中に起きた事故だった。

藍沢たちは、健一を初療室に運び込み、処置を開始した。健一は、腹腔内出血を起こしていた。

白石は、有里子の元に健一のケガについて説明しに行った。そこに、黒田がやってきた。有里子は、肝心なときに何をやっているのか、と黒田にかみついた。が、黒田が腕を切断したことを知ると愕然となった。

やがてオペが終了し、健一は命を取りとめた。

有里子は、田所のもとを訪れ、黒田は大丈夫なのか、と問いかけた。10年前、田所は、翔陽大学病院の医局で閑職に追いやられていた黒田に、当時立ち上げようとしていたドクターヘリ事業への協力を依頼した。有里子は、そのことでは田所に感謝しているとしながらも、それと同じくらい恨んでいる、と告げた。黒田は、ドクターヘリのおかげでまた仕事にのめり込むようになったが、そのせいで家族の団欒は失われたというのだ。有里子が黒田と離婚したのも、患者のため、という言葉に不満を感じる自分が嫌な人間になっていくようで耐えられなくなったからだった。有里子の言葉を聞いていた田所は、ドクターヘリ事業と引き換えに、黒田の家庭と外科医としての命も奪ってしまった、と悔恨した。

白石は、母親に電話していた。黒田のことは言えなかった。娘を思う母の優しい言葉ひとつひとつが、白石の胸に突き刺さった。

藍沢は、ヘリポートで考えごとをしていた。そこに梶がやってきた。藍沢は、黒田の命よりも大切なものを奪ってしまったのではないか、と梶に問いかけた。すると梶は、人間は生きていないと何も始まらない、と言って藍沢を励ました。

あくる日、白石は、脳外科の西条(杉本哲太)とともに健一のMRI検査が行なう。健一が転倒したときのことを覚えていなかったからだった。すると、健一の脳に腫瘍が見つかった。エスカレーターから落ちたのも、この脳腫瘍が原因で一時的な意識混濁を起こしたからだった。報告を受けた黒田は、健一は助かるのか、と西条に掴みかかった。西条は、そんな黒田に、命の保証などできないことはお前が一番良く知っているはずだ、と告げた。

 

ショックを受けた有里子は、その思いを黒田にぶつけた。何もかも犠牲にして腕を磨いてきたのだからその腕で健一を治してほしい、と泣き叫ぶ有里子。黒田は、やりきれなさを、そして無力な自分に対する悲しみをただ必死に堪えていた。

黒田と有里子の姿を見てしまった白石は、その夜、黒田の元を訪れた。黒田は、白石の体調を気遣うと、「お前らと出会わなければよかったな…」とつぶやいた。白石は、その場から逃げるようにして飛び出すと、廊下を駆け抜けて外へ飛び出した。その後を追いかける藍沢。外は激しい雨だった。白石は、ポケットの中に入っていたノートや器具を投げつけると、「黒田先生の人生を…私がめちゃくちゃにしたの!私は…ここに来ちゃいけなかった!」と泣き崩れた。藍沢は、そんな白石にかける言葉も見つからず…。

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第10話 揺れる心

あらすじ

藍沢(山下智久)は、森本(勝村政信)、冴島(比嘉愛未)とともにドクターヘリで出動し、電気の配線工事中に転落した患者を搬送する。患者は、約10メートルの高さから落ち、ショック状態になっていた。藍沢は、待ち受けていた白石(新垣結衣)や緋山(戸田恵梨香)らとともに、運び込んだ患者の処置にあたった。だが、藍沢は、挿管に手間取り、切開して気道を確保した方がいいのでは、と藤川(浅利陽介)からアドバイスされるなど、正確で迷いがない日ごろの姿とはどこかようすが違っていた。一方、FASTと呼ばれる超音波検査を担当していた白石も、胸部の出血を見落としていることを緋山に指摘されていた。

脳外科の西条(杉本哲太)は、黒田(柳葉敏郎)の息子・健一(今井悠貴)のオペを開始する。しかし、健一の脳腫瘍は言語中枢に近い場所にあるため、オペは困難を極めた。ガラス越しにオペを見守っていた黒田は、健一に何もしてやれない自分に対する苛立ちを隠せなかった。

搬送された患者の処置を終えた藍沢は、療法士と一緒にリハビリをしている祖母・絹江(島かおり)の姿を目にする。絹江は、孫が待っているからもう家に帰りたい、と言ってリハビリを続けようとしなかった。藍沢は、そんな絹江に無理矢理リハビリを続けさせようとした。だが、それを見かねた療法士に止められて我に返る。

藍沢は、絹江を連れて病室に戻った。絹江は、病室を自宅だと思い込んでいるようだった。そこで藍沢は、一緒に暮らしているという孫はいまどこにいるのか、と絹江に問いかけた。しばらく考え込んでも、思い出せない絹江。感情が昂ぶった藍沢は、自分こそが孫の耕作だと絹江に告げた。絹江は、藍沢のIDカードをじっと見つめていたが、やはり何も思い出せなかった。藍沢は、悲しみをこらえながら絹江の病室を後にした。

そんななか、白石は、救急救命部部長の田所(児玉清)に辞表を提出する。田所は、一応それを預かり、ここで逃げたら戻れなくなる、と白石に告げた。部長室から出てくる白石の姿を偶然目にした緋山は、何かを察したようだった。

西条は、腫瘍と言語中枢との境界を確かめるために、健一に対してアウェイク手術を行う決断を下す。健一を一旦麻酔から覚まし、話しかけている間に電極で脳を触って境界を見つける、という方法だった。西条は、健一に話しかける役目を黒田に頼んだ。黒田は、戸惑いを抑えながら、学校のことや、好きなスポーツのことなどを健一に尋ねていった。健一が有里子にしっかり育てられていることを実感する黒田。健一への思いが湧き上がり、気持ちを揺さぶられた黒田は、矢継ぎ早に質問を浴びせた。が、そのとき、健一が思うようにしゃべれなくなった。そこが腫瘍と言語中枢の境界だった。西条はその場所をマークすると、健一にもう一度眠るよう指示した。そして黒田には、続きはオペが終わってから家族だけでゆっくり話せ、と告げた。

 

緋山は、白石に次々と書類書きや雑用を押し付けていた。仕事をしていれば気が紛れて、辞めたいなどと考えている暇もなくなる、というのだ。冴島も緋山に同調し、白石に仕事を押し付けると、「私も辞めさせませんから」と彼女に告げた。

藤川は、ヘリポートで梶(寺島進)の仕事を手伝っていた。梶は、そんな藤川に、いつ乗れるのかわからないのだからヘリのシートの感触を味わっておけ、と冗談めかしていった。すると藤川は、いまはまだ座れないが、自分はフライトドクターになる、と言い切る。

藍沢は、包帯を取り替えるために黒田の部屋を訪れた。そこで藍沢から、健一に会わなくてもいいのか、と問われた黒田は、お前には関係ない、と答える。そんな黒田に、藍沢は、自分ならいまの姿を見てもらって話がしたい、と返す。

黒田がICUを訪れると、有里子が疲れた顔で手術を終えた健一を見守っていた。すると、健一が目を覚まし、喉が渇いた、と言い出す。健一は、手術を受けたことは理解していたが、黒田と話をしたことは覚えていないようだった。健一に障害が出ていないことを確認した黒田は、それを有里子に伝えた。そして健一に、よく頑張ったな、と声をかけた。

エレベーターの中で藍沢に出会った白石は、病院を辞めるつもりだと告げた。そんな白石に、藍沢は、自分にはこれしかない、と答えた。

白石は、健一のようすを見守っていた黒田にも、辞める決心を伝えようとした。それを察した黒田は、自分には関係ない、と答えた。何も言わず、一礼してその場を去ろうとする白石。と、そのとき、黒田は、ICUの患者の容体がおかしいことにいち早く気づく。大動脈瘤破裂だった。

同じころ、翔北救命センターには急患の受け入れ要請が入っていた。妊娠36週目の妊婦が本棚の下敷きになったのだという。患者はすでに何件かの病院を断られていた。三井(りょう)は患者を受け入れることを決め、藍沢、緋山とともに準備を急ぐ。

黒田は、白石と、異変に気づいて駆けつけた藤川に、この場でオペをする、と告げる。しかし、白石も藤川も、動くことができなかった。黒田は、左手だけで作業を進めながら、自分がやる、と言い出す。

藍沢は、三井たちとともに運ばれてきた妊婦・神田美和子(海島雪)の処置を始める。美和子は骨盤を骨折しており、胎児仮死が進行していた。藍沢は、母体を優先することを決意し、息子の雄一(中島光照)とともに美和子に付き添ってきた夫・昭夫(佐野賢一)に同意を求めた。昭夫は、藍沢の決断を受け入れ、美和子を説得した。が、美和子は、諦め切れないようすだった。そのようすを見ていた藍沢は、方針を変更し、帝王切開の後、タオルパッキングを用いて母子ともに助けよう、と三井に告げる。

 

左手1本で患者を救おうとする黒田の姿を見た白石は、自分がやる、と進み出た。が、動脈瘤の剥離ができず、苦戦する白石。黒田は、そんな白石に、開胸して大動脈をクランプするよう指示した。黒田は、藍沢が工事現場でやったのを一番近くで見ていたはずだ、と白石に告げた。白石は、あのときのことをひとつひとつ思い出しながら慎重にオペを進め、大動脈のクランプに成功する。

そのようすをずっと見ていた健一は、ベッドの前を通り過ぎようとした黒田に、「やるじゃん!凄いね、おじさん」と声をかけた。黒田は、こみ上げてくる思いを抑えていた。

絶対にもう一度家族に会わせる――そう決意した藍沢は、三井、緋山とともにオペに挑んだ。胎児を取り出すと、ただちに骨盤を創外固定する藍沢。オペは成功し、母子ともに無事だった。
三井は、藍沢の判断を賞賛した。しかし藍沢は、自分の決断は間違っていたような気がする、と答え…。

あくる日、藍沢は、判断に迷ったことを黒田に打ち明けた。いままでの自分だったら何も考えずに母体を優先していた、というのだ。続けて藍沢は、黒田の腕に関してもいままでなら心が痛むことはなかったが、いまは直視できない、と言い出す。「先生…名医って何ですか?」。藍沢はそう黒田に尋ねた。すると黒田は、その答えは多分現場にしかない、と答える。

するとそこに、ドクターヘリの出動要請が入った。高速道路で多重衝突事故が発生し、死傷者が出ているという。藍沢は、三井、冴島とともに現場に駆けつけた。そこで藍沢たちが目にしたのは、凄まじい事故災害の現場だった…。

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第11話 生と死

あらすじ

高速道路のトンネル内で多重衝突事故が発生し、多数の死傷者が出ていた。藍沢(山下智久)は、ドクターヘリで事故発生現場に急行し、その凄まじいようすを目の当たりにする。報告を受けた黒田(柳葉敏郎)は、タッチアンドゴーで白石(新垣結衣)と緋山(戸田恵梨香)もヘリで現場に運ぶよう指示すると同時に、森本(勝村政信)と藤川(浅利陽介)には患者の受け入れ準備を頼んだ。

トンネル内の安全を確認した三井(りょう)は、トンネル内に残されたケガ人を重傷度や緊急度で分別し、トリアージタッグをつけるよう藍沢に命じた。白石と緋山も、ただちにトンネルの外に運び出されたケガ人の治療にあたった。

藍沢は、冴島(比嘉愛未)とともにトンネル内に入った。するとそこに、腕から血を流している女性・小西(肘井美佳)が助けを求めてくる。小西の恋人・谷口(大橋智和)が、バイクで横倒しになった状態で、トラックの下に潜りこむようにして挟まれていたのだ。

白石と緋山は、澤野良江(山下容莉枝)という女性の治療にあたる。良江は、夫と息子がまだトンネル内にいる、と叫んでいた。ほどなく、良江の息子・秀明(高木涼生)が警察官に付き添われて良江のもとへとやってくる。だが、夫の明夫(遠山俊也)の安否は依然不明だった。良江が腹腔内出血を起こしていることを知った緋山は、彼女をヘリで病院まで搬送しようした。良江は、そんな緋山に、夫が戻ってくるまではここにいる、と懇願した。緋山は、手を握ってきた良江にもう片方の手を添えて、きっと見つかるから大丈夫、と声をかけると、彼女をヘリに乗せた。そのとき、良江のポケットから携帯電話が落ちた。緋山は、それを拾ってポケットにしまった。

トンネル内では、レスキュー隊による谷口の救出作業が始まっていた。だが、救出までにはまだ時間がかかりそうだった。藍沢は、その場で谷口の治療を開始した。十分な明かりも確保できない状況でドレナージを試みる藍沢。しかし谷口は、大量血胸で危険な状態に陥っていた。藍沢は、開胸をして止血しようと試みた。

 

緋山は、良江を搬送するヘリでの中にいた。だが、翔北救命救急センター到着まであと数分というところで、急に良江の容体が急変した。心タンポナーゼだった。連絡を受けた黒田は、心嚢穿刺をするよう緋山に指示した。緋山は、エコーもガイドワイヤーもない状態で心嚢穿刺を行うのは初めてだったが、心を決めて黒田に指示を仰いだ。揺れるヘリの中で慎重に作業を進める緋山。やがて、心嚢に穿刺針が到達し、血液が吸引された。黒田も、ホッと胸をなでおろしていた。

藍沢は、谷口の出血点を突き止めることができず、苛立っていた。すでに谷口はストーンハート状態だった。大動脈をクランプしても止まらない出血。心臓マッサージを続けていた藍沢は、やがて大動脈狭部が断裂していることを知る。この場所で谷口を助けることはもはや不可能だった。

トンネルの外にはケガ人が増えていた。輸血用の血液などだけでなく、ケガ人搬送する救急車も不足していた。そんな状況に困惑していた三井は、1台の観光バスが移動しようとしていることに気づく。三井は、バスを救急車代わりにして黄色と緑のタッグの患者を乗せるよう救急隊員に頼んだ。

緋山は、良江を救命救急センターの初療室に搬送した。そこにやってきた黒田は、現場では人も血液も機材も不足していること、間もなく翔北病院の救命救急センターにも大量の患者が運ばれてくることを皆に告げた。それを聞いた藤川は、現場に行かせてほしい、と申し出た。その真剣な表情見つめていた黒田は、病院内にあるRCCやアルブミン製剤などを持って現場に行くよう藤川に命じた。

緋山とともに現場に向かった藤川は、ただちに患者の処置に当たった。一方、緋山は、良江の夫・明夫を探していた。遺体が置かれている場所に向った緋山は、そこには明夫と思われる人物がいないことを知る。そのとき、良江の携帯電話を持っていることに気づいた緋山は、「お父さん」という発信履歴をリダイヤルした。すると、電話に出たのは白石だった。いま診ている患者の携帯電話が鳴ったから出たのだという。緋山は、その場所へと急いだ。

 

明夫は、トレーラーの積荷の下敷きになっていた。緋山に続いて、藍沢、冴島、藤川、三井も駆けつけた。白石によれば、明夫は一度徐脈したものの、処置によって持ち直したところだという。緋山から妻と子どもが無事であることを教えられた明夫は、安心したようすだった。
するとそこに、消防隊長からの避難指示が入った。トラックからガソリンが漏れ、いつ引火してもおかしくない状態だという。三井は、一旦避難しようと皆に声をかけた。それを止めたのは白石だった。いまなら明夫を助けることができるが、安全確認後では助けられないかもしれないから置き去りにはできない、というのだ。

藍沢は、レスキュー隊員に確認し、あと10分で救出できることを確認した。「10分だけやってみよう。救助終了後、至急避難します」。三井は、藍沢の提案を了承した。

黒田は、そんな藍沢たちの決断を梶(寺島進)からの報告で知る。梶は、10分だけ藍沢たちに時間をやってくれ、と黒田に頼んだ。それでもダメなら、自分が力づくでも引きずり出すから、と――。

藍沢たちが治療を始めて間もなく、明夫の意識レベルが低下した。明夫の頸部には打撲痕と血腫があった。頸動脈に損傷があるために、脳に十分な血液が送られていないのだ。藍沢は、すぐさま頸部を切開し、血管内の血栓を発見する。三井は、梶から電話を受け取り、黒田に指示を仰いだ。黒田は、バイパスによって血流を再開させ、ヘリで搬送するよう命じた。それを聞くまでもなく、藍沢は、点滴チューブを人工血管の代わりにして、血栓部分をバイパスしようと提案した。

藍沢たちの処置は成功し、明夫は意識を取り戻す。ほどなく積荷の除去も終わり、藍沢たちは、明夫をストレッチャーに乗せてトンネルの外まで運びだす。

藍沢と白石は、明夫をヘリに乗せて搬送する。白石から報告を受けた黒田たちは、ドクターたちが無事であることを知って安堵していた。

無事オペを終えた明夫は、良江や秀明と再会する。白石は、回復後もリハビリが必要であること、麻痺が残る可能性もあることを良江に伝えた。「いいんですよ…生きてさえいてくれたら…」。良江はそういって涙ぐんだ。冴島は、明夫が書いたメモを良江に見せた。そこには、震える字で「これからもよろしく」と書かれていた――。

今回の事故は、死者12名、重傷者6名、軽症者42名だった。

藤川は、誰もいないロッカー室で母・静子に電話し、ヘリに乗ったことを伝えた。救えなかったことしか覚えていない、と告白する藤川に、静子は「大変だったね…ご苦労様」と声をかけた。藤川は、そんな母に、投書の件の礼を言った。電話口からは静子のすすり泣く声が聞こえた。

黒田の息子・健一(今井悠貴)は転院の日を迎える。有里子(奥貫薫)と一緒にタクシーに乗り込もうとしていた健一は、離れた場所で見つめている黒田に気づいた。健一は、黒田の元に駆け寄ると、「お父さん、今度試合見にきてよ、バスケ」と声をかけた。有里子が、黒田のことを健一に話していたのだ。黒田は、涙をこらえながら、アメリカまで見に行くことを約束した。健一は、走り出したタクシーの窓を開けていつまでも手を振っていた。黒田も懸命に左手を振ってそれに応えた。

翔北病院では、安全対策委員会が開かれた。レスキューの制止を振り切って治療を続けたことが問題になったのだ。そこで田所(児玉清)は、ドクターヘリには危険が伴うものなのだから、存続を前提として、どうすれば安全に運用できるのか議論を深めていきたいと強く主張した。

冴島は、難病のALSで闘病中の元恋人・悟史(平山広行)を見舞った。明日来たくなるかどうかはわからない。でも、今日は来たいと思った。あなたの顔…見たいと思った」。そんな冴島に、「勝手だな」といいながら、優しい笑顔を見せる悟史。冴島は、悟史に抱きついて泣いていた。

白石が医局で仕事をしていると、黒田がやってきた。そこで黒田は、もう事故のことを気に病む必要はない、と白石に声をかけた。「誰よりも多くヘリに乗れ」。黒田の言葉に、白石は大きく頷いた。
白石は、田所の元を訪れて、提出した辞職願を返してもらった。田所は、そんな白石に、強いドクターになってください、と告げた。

 

当直日誌を見ていた緋山は、14日の当直を代わる、と三井に申し出た。その日は、三井の息子の誕生日だった。ある日突然、別れを経験しなければならない家族もいるのだから大切な日くらいはちゃんと家族で過ごしてほしい、というのだ。三井は、緋山に礼を言って笑顔を見せた。

藍沢は、屋上にいる黒田を訪ねた。名医とは何か――その答えは見つかったのか、と黒田は藍沢に問いかけた。黒田は、まだ答えが見つかっていないという藍沢に、それならまた明日から飛べ、と告げる。藍沢は、そんな黒田に、医者にできることは死ぬまでの時間をほんの少し延ばすだけではないのか、と告げた。黒田は、藍沢の言葉を肯定した。が、そのわずかな時間が、時に人生の意味を変える、と続けた。そのために腕を磨くことは決して間違っていない、というのだ。最後に黒田は、腕を切ったのがお前でよかった、と藍沢に告げた。「俺は、生きて息子に会えた」と…。

森本はCS室で轟木(遊井亮子)と会っていた。森本は、フェローと当直を代わってやった、といって轟木に自分の優しい一面をアピールしていた。すると轟木は、恋人だった妻子持ちのアメリカ人と別れたことを森本に告白する。

藍沢は、エレベーターの中で白石と一緒になった。藍沢は、明夫の処置をしているときに何か感じたか、と問いかけた。すると、白石は、「熱さ」と答えた。人の鼓動の熱さを感じた、というのだ。「その熱さを…いつまでも感じられる医者でありたい」。白石は、そう藍沢に告げた。

別の日、藍沢は、祖母の絹江(島かおり)に、帽子をプレゼントする。その帽子を被って一緒に外を散歩しよう、と告げる藍沢。絹江は、嬉しそうな表情でその帽子を見ていた。そこに、またホットラインコールが鳴り響き…。

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引用元:公式サイト

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購入時10%ポイント還元

※この配信状況は2024年10月時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性もあるので現在の配信状況については各VODアプリ・サービス内もご確認ください。

FODプレミアムで『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を視聴する方法

FODは月額976円で国内ドラマやアニメ、バラエティなどが楽しめる動画配信アプリです。

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』も配信されているので、追加料金などは不要で楽しむことができます。

また、毎月もらえるポイントをつかって無料で漫画を読むこともできます。

FODプレミアムの特徴まとめ

FOD フジテレビ運営の動画配信サービス

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FOD独占配信やオリジナル作品も多数

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月額料金 976円(税込)
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初回登録特典 登録時に100ポイントプレゼント
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ダウンロード機能 なし
対応デバイス スマホ/タブレット/PC/TV
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TSUTAYA DISCASのDVDレンタルで『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を無料視聴する方法

TSUTAYA DISCASは、TSUTAYAが運営する宅配DVDレンタルサービスです。

30日間の無料期間があり、その期間中は新作以外のDVDが借り放題になります。

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』のDVDは旧作扱いなので、全話無料でレンタルできます。

TSUTAYA DISCASのサービス特徴まとめ

ツタヤディスカス  

TSUTAYAが運営する宅配DVDレンタルサービス

ここでしか手に入らない作品も多数

 

月額料金 2,200円(税込)
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取り扱い作品数
  • DVD:35万以上
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レンタル可能枚数
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※2枚レンタル中に、さらに2枚レンタルできます。
お気に入りの作品をキープしながら他の作品も存分に楽しめます!

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『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の無料見逃し配信 いつからいつまで?

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』には、残念ながら無料見逃し配信はありませんでした。

一気に見たいときや過去話を見返したいときはTSUTAYA DISCASを利用すれば『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を1話から最新話まで見ることができます。

ぜひこの機会に、TSUTAYA DISCASで『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を楽しんでみてください。

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の再放送に関する調査

在京キー局での2024年10月現在のドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の再放送予定を調べたところ、残念ながら予定はありませんでした。

そのため、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を見るならTSUTAYA DISCASを利用することをおすすめします。TSUTAYA DISCASの30日間無料お試し期間を使えば、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は全話無料で視聴できます。

この機会にぜひ、TSUTAYA DISCASを利用してみてください。