ドラマ『ビギナー』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年10月8日
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2003年10月〜12月に放送されたドラマ『ビギナー』

この記事では、ドラマ『ビギナー』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

残念ながら無料期間はありませんが、ドラマ『ビギナー』は、FODプレミアムで全話が見放題配信されています。

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※この配信状況は2024年10月時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性もあるので現在の配信状況については各VODアプリ・サービス内もご確認ください。

ドラマ『ビギナー』はどんな作品?

話数 全11話
放送年 2003年10月期
放送枠 フジテレビ月曜日21時(月9)
脚本 水橋文美江
演出 水田成英
川村泰祐
松山博昭
音楽 吉俣良
主題歌 カーペンターズ「トップ・オブ・ザ・ワールド」
キャスト ミムラ
オダギリジョー
堤真一
奥菜恵
我修院達也
横山めぐみ
北村総一朗
松雪泰子
金田明夫
岡田義徳
松下由樹
もたいまさこ
石橋凌
大杉漣
若林豪
中島宏海

吉俣良 川村泰祐 松山博昭 水橋文美江 水田成英 オダギリジョー ミムラ もたいまさこ 中島宏海 北村総一朗 堤真一 大杉漣 奥菜恵 岡田義徳 我修院達也 松下由樹 松雪泰子 横山めぐみ 石橋凌 若林豪 金田明夫

主人公

名前(演) 楓由子(ミムラ)
年齢 23
職業など 家電会社消費者苦情処理センターの元OL(派遣社員)の司法修習生
名前(演) 羽佐間旬(オダギリジョー)
年齢 26
職業など 元不良(硬派)で高校中退の司法修習生

あらすじ

合格まで平均5年はかかるという「司法試験」。名もない平凡なOL(契約社員)だった23歳のカエデが奮起して奇跡的に司法試験に合格。
すごく優秀そうな同期の仲間たちとともに司法研修所の門をくぐり一日目の授業を終えたとき成り行きでカエデの周りに集まっていたのはとっても風変わりな7人の仲間たちだった。
ろくに学校に行ってない落ちこぼれ(24歳)や子育てにてんてこ舞いの主婦(29歳)やリストラ寸前だった部長(52歳)や失脚した官僚(42歳)や苦節10年で警備員のバイトをしながらやっと受かったみたいなヒトとか。
年齢も、かかえている事情も、野心も夢も、まるでバラバラの「同級生たち」が弁護士や検察官や裁判官として巣立っていくまでの青春群像ドラマ。

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時期によっては他のアプリ・サービスで配信されることもあります。

以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『ビギナー』の各話あらすじ

第1話 人生も恋も新人

あらすじ

司法研修所で、初日の講義が始まった。楓由子(ミムラ)はあらかじめ決められているはずの自分の席を探していた。もと、某会社の苦情処理センター勤務のOLだった楓は、期待に胸を膨らませていた。刑事裁判担当の野佐木恍也教官(石橋凌)が入ってくると授業が始まる。野佐木が出す事例に対し、修習生が法的判断を下し答えていく。野佐木は“野良犬に噛みつかれそうになったので、近くに落ちていた棒で叩きのめした”行為の正当防衛の成否を羽佐間旬(オダギリジョー)に問う。羽佐間は、答えよりも“誰が犬を叩いたか?”に固執し、野佐木から相手にしてもらえない。そんな時、野佐木は携帯電話を見ていた松永鈴希(奥菜恵)を注意。松永は、素直に従うが野佐木から“迷惑メール規制法”についての説明を求められると、即答できない。野佐木は、元財務省エリート官僚の桐原勇平(堤真一)を指名。桐原は答えをすらすらと述べるが、野佐木から“ツユダクは?”と尋ねられると、言葉に詰まる。野佐木は桐原を例に、法律家が相手にするのは生身の人間だと修習生に語る。この場にも様々な人間がいると。崎田和康(北村総一朗)は元会社員。田家六太郎(我修院達也)は、バイトをしながら苦節18年の末やっと司法試験に合格。黒沢圭子(横山めぐみ)は、元専業主婦。と、野佐木と森乃望(松雪泰子)の目が合う。森乃は野佐木に前歴を問われるが、なぜか言葉を濁す。野佐木は才能を発揮できない人間には辞めてもらうと、言い放って講義を終えた。

次に修習生たちは、沢口裕子教官(もたいまさこ)の講義で課題に取り組む。喫茶店のアルバイトを無断で辞めた女性を、ナイフで脅して服を脱がせ下着姿の写真を撮影した経営者にどんな罪が成立するか? というもの。沢口は、午後5時までに課題を提出するよう言い残して教室を出て行く。修習生たちは次々と仕上げて席を立つが、楓にはなかなか答えが見つからない。

その日の夜、修習生たちの入所パーティーが行われた。しかし、ようやく楓が課題を仕上げて、教務課の職員を探して会場に現われた時、パーティーは終了していて修習生たちは2次会に向かおうとしていた。楓に応対したのは、教務課長の山本宗司(金田明夫)。楓は、書類を提出しようとするが、山本は締切時間が過ぎたと受け取らない。しかも、山本は渡された書類を放り、書類は床に落ちてバラバラに…。その行為を見ていた羽佐間が山本に食ってかかる。羽佐間を止めたのは森乃。時間を守れなかった楓に非があると言う森乃だが、散らかった書類を優しく拾い楓に差し出した。年長の崎田も手伝ってくれた。森乃は、気分を変えて楓、羽佐間、崎田に2次会へ行こうと提案。ところが、場所がわからない。森乃は、居残っていた桐原に尋ねる。実は、桐原も知らなかったのだが見栄を張ってこれから行こうと思っていたと答える。打開策を探す桐原は、黒沢と田家、松永に声をかけて誘い出す。これだけ居れば、誰か知っているハズ…。8人は、桐原を先頭に歩き出すが、2次会の場所は誰も知らず、会話もない。と、突然、楓が昼間の課題を口に出した。楓は“強制わいせつ罪”が成立すると書いたことを話すと、他のみんなも同意した。

しかし、翌日の講義で8人の見解は沢口によって見事に覆される。男が『許さない』と発言していることから、最高裁判例によれば、わいせつが目的とは判断されないというのだ。被害者の気持ちに思いをはせる楓は納得できないが、沢口は次の事件に移る。あるOLが、サラ金業者から借りた金を返さず脅迫されたというもの。沢口は、脅迫罪の成立の有無を課題として講義を終える。教室には、楓たち8人が居残って課題について議論を始める。金を貸す側、借りる側の気持ちや背景、供述から様々な意見が飛び交う。そんな時、楓はOLの供述に矛盾点を見つけ出す。だが、なかなか意見はまとまらない。それどころか、羽佐間と桐原は小競り合いまで起こす始末。森乃の機転で、なんとか収まると一息入れて議論を再開。最後の注目点は、OLに送られた電報。脅しとも取れる電報だが、受け取り方によってどちらとも取れる。しかし、文面はともかく送られたのはお悔やみの電報だった。これを持って8人は、サラ金業者側に脅迫罪が成立することで一致。だが、楓は電報にこだわる。なぜ、脅迫まがいの電報が届けられたか? だ。楓は、以前の自分の仕事を思い出し、電報を受けたオペレーターの気持ちに思いをはせる。楓は、オペレーターの気持ちをすくえない事にガッカリしていたのだ。 そして、翌日。沢口は、脅迫罪が成立することを発表。喜ぶ8人だが、沢口はオペレーターの気持ちを書き記したと楓を責める。しかし、羽佐間や森乃、桐原たちが、法律がカバーしない弱者に心を砕く楓を必死にかばって…。8人組の「ビギナー」は、いつの間にか“仲間”になっていた。

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第2話 女の心

あらすじ

なんとなく仲間になった司法修習生の楓由子(ミムラ)、羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、松永鈴希(奥菜恵)、田家六太郎(我修院達也)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)。楓は、「頑張ろうな」という言葉と共にしおりをくれた羽佐間が、少し気になる様子。そんな時、研修所では有志主催のソフトボール大会が開催されようとしていた。羽佐間は“アホヤンズ”というチームを作って参加するとはりきっている。松永は、そんな羽佐間を見て「なんかいいよね」と、気のあるような口調で楓に語りかける。それを聞いた楓は…。
楓が研修所に行くと、今回の教室は自由席になっていた。すでに着席していた崎田は、他の仲間達の着席位置を見ながら“誰が誰に興味があるか?”などと考えている。しかしその崎田は、黒沢に“ははぁん、この人、誰が誰に興味があるかとか考えているわね”と観察されていた。それぞれがそれぞれの思いを追っている中、女性教官の南ゆり子(松下由樹)が登壇。南は修習生たちに、自分がどんなカバンを持って教室に入って来たかと尋ねる。楓や羽佐間たちはそれぞれの答えを述べるが、南教官の解答は“手ぶら”。森乃や楓は、南教官の質問の目的を考えるのだった。
南教官の講義が始まった。課題は、国立大学病院職員らの贈収賄事件。職員が、医療用品販売会社の営業マンから賄賂を受け取ったとされるものだ。争点は、贈収賄罪が成立するか否かにあるが、当事者は双方ともに容疑を否認している。そこで、問題になるのはこの事件を警察に告発した女性の証言。この女性は、職員に誘われてホテルの一室に入った上、彼が営業マンから金銭を渡される模様を目撃したと言うのだ。南教官に指名されて、桐原が女性の供述を読み上げるが、楓や森乃は不自然さを感じる。楓は、あいまいさを感じたのだ。楓の発言に端を発して、羽佐間や仲間たちは教室であることも忘れて勝手に議論を始めるのだが、何かにつけて論点が主題から逸脱してゆく彼らの議論に、南教官はあきれてしまう。南教官は講義を切り上げ、修習生たちに女性の供述に信憑性があるかどうかを検討するよう命じた。
放課後、楓たちは教室に残ってグループで勉強会を始める。告発した女性が金銭の授受を目撃したのはホテルの一室。同じホテルを使用したことがある桐原が部屋の見取り図を書き、8人は女性の供述を改めて検証する。そして、実際に現場を再現してみると、やはり供述に矛盾が。女性がいたとする位置からは、男たちの様子が見えない。また、職員と営業マンが右の内ポケットから金の入った封筒を取り出し、入れたというのも、羽佐間と桐原がやってみるが、スーツに右内ポケットがない。と、森乃は、女性が消えたテレビのブラウン管に映った男たちを見ていたのではないか?と、気づく。8人は、女性の供述に矛盾点が発生した理由に気づいて、男たちの贈収賄罪成立を妥当と結論づけた。しかし、今度はなぜ女性が消えたモニターに写っていた男たちを見ていたと供述しなかったか? が、問題に。8人は、職員に好意を抱いていた女性の気持ちに思いをはせる…。
楓が寮に戻ると、母から故郷の名産品が送られていた。さっそく、おすそ分けと松永の部屋に行くが姿がない。その時、松永は羽佐間と食堂にいた。彼氏にふられたと言う松永を羽佐間が慰めている姿を楓が目撃して、ちょっぴり動揺。なんで? と、自問する楓を羽佐間は屈託なく自室に誘う。しかし、羽佐間は楓を相手に法律談義。2時間も続いた固い話に、楓はなんとなく面白くない、つまらない。え? なんで私は“つまらない”なんて感じるの? またしても、楓は自問してしまう。その頃、森乃と桐原は、金銭授受が行われたホテルの部屋に来ていた。2人は、実際の現場で告発した女性の気持ちを考える。少し、せつなくなる2人に微妙な空気が流れるが…。結局、2人は何事もなくホテルを後にする。
翌日の南の講義で、8人の見解が正しかったことが告げられる。イチロー(岡田義徳)のグループも楓たちと同じ見解にたどり着いていた。しかし、南はC子の心の内側まで考慮に入れた楓たちを高く評価する。数日後、楓たち8人は、ソフトボール大会でつかの間の休息を楽しんで…。

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第3話 黒いパンツを見た

あらすじ

司法修習生、楓由子(ミムラ)は徐々に東京での生活に慣れてきた。だが、寮生活を送る楓は仲間たちと四六時中交わす法律の話に、ついていくだけでも必死。その日も、森乃望(松雪泰子)、桐原勇平(堤真一)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)ら、自宅から研修所に通う仲間たち以外の寮で生活する羽佐間旬(オダギリジョー)、松永鈴希(奥菜恵)と田家六太郎(我修院達也)、楓で朝から法律談義が始まる。話が一息ついたとき、羽佐間は今日が給料日だと言い出した。修習生たちは、研修中に給料をもらえるのだ。せっかくだから外食でもするか、という羽佐間の言葉に、楓は思い切って食事に誘う。その頃、研修所に向かう桐原は、なぜか浮かない表情。大学時代の友人の帰国歓迎パーティーに、ひとりで顔を出すのが憂鬱なのだ。森乃に出会った桐原は、パーティーに一緒に出席して欲しいと頼む。あっさり承諾する森乃。
さて、給料日でも当然、講義はある。その日は、南ゆり子教官(松下由樹)が壇上へ。南教官が、講義を始めようとした時、突然教室のドアが開いて男が襲い掛かってきた。男はすぐに逃げたが、途中、白表紙を持ってきた研修所教務課長の山本宗司(金田明夫)とぶつかる。羽佐間が心配して駆け寄ると、南教官は何事もなかったかのように立ち上がり、修習生たちに犯人を当ててもらうと言う。暴漢は、南教官が仕込んだものだった。まず、南教官は修習生たちに暴漢の特徴を証言させる。修習生たちの証言に、犯人とぶつかった山本の目撃談も加わる。だが、一番近くで犯人を目撃したはずの山本は、犯人が茶髪だった事以外、何も覚えていなかった。修習生たちの目撃証言が『犯人が茶髪で黒の上下を着ていた』という形にまとまったところで、南教官が5人の男女を教室に呼んだ。教官の問いは「この中に犯人がいるとすれば、誰?」…修習生たちの犯人探しが始まる。だが、修習生たちの答えはバラバラ。森乃は断定できる記憶がないと答えを避け、桐原は5人の中に犯人はないと発言した。しかし、犯人は存在した。南教官は、なぜ修習生たちが犯人を見抜けなかったのか? と、疑問を投げかけると、答えを追求することなく次の課題へと移った。
放課後の教室には、楓たちいつもの8人が集まっていた。南教官が出した課題を検証するためだ。事件は、団地に住む小学3年生の少女が何者かに連れ去られ、母親に当の少女から金銭を要求する電話がかかってきた、というもの。少女は犯人の隙をみて逃げ出し、無事保護された。そして、団地の管理人、少女を保護した主婦、当の少女の目撃証言によって、ひとりの男が容疑者として逮捕される。問題は、少女、主婦、管理人の目撃証言の信用性。8人は昼間の犯人探しを思い出す。たった今、起きた事象なのに犯人を当てられなかった経験だ。しかし、この事件の目撃者たちは犯人の特徴を詳細に述べていた。しかも、目撃証言は犯行日から一週間も経った日のもの。だが、保護された当初、少女は「よくわからない」と供述していたことに羽佐間が気づく。通常、時間が経過すれば薄れていくはずの印象が、一週間も経って鮮明になるのは不自然。楓たちは、ここに注目する。そこで、容疑者とされた男についてもう一度検証。男は、団地内の住人から煙たがられている存在だった。また、管理人は同じ団地に住む男に、まるで知らないかのように話しかけていることを森乃が指摘する。次に、主婦の目撃証言を検証し始める。すると、黒沢が白表紙の記録から、その主婦が事件を伝えたワイドショーでレポーターの質問に答えていた人物だと見抜く。その取材で、普段から不審に思っていた団地に住む男が怪しい、とほのめかしていたのだ。ワイドショーが放映されたのは、事件から6日後。少女や管理人が、この番組を見ていたら、主婦の目撃証言によってミスリードされた可能性が濃厚。楓は、まだピンとこないが、桐原は警察で少女に対し行われた面通しにも問題があったことを発見する。一同は、目撃証言は有罪証拠と認めるだけの信用性には足りず、容疑者の男が無罪であると判断した。
仲間が解散すると、楓は約束どおり羽佐間とレストランへ。高価で美味しい料理を堪能した楓は、弁護士になればいくらでもこういう店に来られると羽佐間に話す。すると、羽佐間の顔色が曇り、金が目的で弁護士になりたいのか? と、声を荒げて楓を非難する。そんなつもりではないという楓に、羽佐間は自分の生い立ちを語る。一方、桐原も森乃とパーティーに出席。学生時代の同窓生相手に研修所での修習を馬鹿にするような発言をする桐原に、森乃はあきれてしまう。2人は帰り道で言い合いに…。
翌日、南教官の講義で、楓たちの判断が正しかったことが示される。そこで、楓は教官が襲われたときに、どうして自分たちが犯人を見間違えたかも説明しはじめる。そう、一番近くで犯人を見た山本の“茶髪証言”にミスリードされていたのだ! …週末、楓たちは、みんなでカラオケに行く。だが、誰も歌おうとせず、拍子抜けな雰囲気。その時、松永が法律談義を持ちかける。すかさず飛びつく楓たち。今の楓たちには、歌よりも法律を吟味するほうが楽しそうで…。

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第4話 焼き鳥はどこへ?

あらすじ

とあるカフェ。松永鈴希(奥菜恵)が、楓由子(ミムラ)に向かって、蒸気機関車を“止めた”という、おじいさんの話を始めた。これも法律談義。つまり松永は、そのおじいさんが機関車を“止める”ために「どんな法律を使ったのか?」を楓に質問したのだ。楓が悩んでいると、黒沢圭子(横山めぐみ)、森乃望(松雪泰子)がやってきて話は中断。一方その頃、居酒屋では羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、田家六太郎(我修院達也)、崎田和康(北村総一朗)が楓たちを待っていた。桐原が、焼き鳥を串から外していると、崎田がとがめる。串で食べてこその焼き鳥と主張する崎田は、バラされたものは桐原が責任を持って食べるよう訴える。同意した桐原が、他の誰も食べるなと宣言した時、楓たち女性陣が到着。この日は、田家の誕生日。仲間がそろい、パーティーが始まると桐原が自分の“鶏肉”を食べた人間がいると騒ぎ出す。先刻の出来事をしらない森乃が、桐原の焼き鳥を食べたのだ。羽佐間たちはなだめるが、桐原は譲らない。森乃はくだらないと突っぱね、全ての焼き鳥を食べてしまう。
翌日、司法研修所で重松幸輔教官(大杉漣)の講義が始まるが、森乃と桐原はまだ紛争中。折しも、重松は民事訴訟における紛争解決のあり方について講じる。森乃が重松に、「何かもめごとを抱えていないか?」と問われると、横から田家が昨晩の“焼き鳥紛争”を持ち出した。重松はこの問題の紛争解決手段を検討すると言い出す。当事者の森乃と桐原は、お互いの主張をぶつけ合う。優等生の田中一朗(岡田義徳)は、くだらないから却下して欲しいと訴えるが、重松は取り合わない。重松は当事者同士の話し合いで解決することが困難な場合は、法律を使い、ルールに従って解決すべきと言葉を続け、修習生たちは真剣に討論を始める。しかし、問題は容易に解決しない。結局、羽佐間が、もう一度鶏肉を食べて仲直りするという解決方法を持ち出し、一刻も早くこの討論をやめさせたい森乃と桐原は承知する。重松は、2人に和解への話し合いをするよう言い含め、その日の課題に入った。
重松が出した課題は、当事者同士の話し合いでは埒があかずに、裁判にまでもつれ込んだ実際の紛争。ある男Yが自分で所有する土地を公共施設建設のために町に売却しようとしたところ、一部の住民から反発の声があがったというもの。住民は、主に農業を営むお年寄りたちで、中でもおじいさんXは、男Yが所有する土地の一部が自分のものだと主張。おじいさんXの強硬姿勢に対抗するため、男Yは土地明渡請求の訴えを起こしたのだ。
教室に残った仲間たちは、紛争解決への討論を始める。しかし、姿があるのは松永、田家、黒沢、崎田、桐原だけ。羽佐間と森乃は買出しに、楓もどこかに行っていた。松永たちは、おじいさんXに分の悪さを感じ、彼を納得する方向に話を進める。松永が、コワモテの人に一喝してもらうなどと軽口をたたくと田家が猛反発。そういう人たちは許せない、森乃さんのような人たちは…田家が声を荒げる。田家は、過去にチンピラ連中から嫌な思いをさせられたのだ。ちょうどそこに森乃と羽佐間が帰ってきた。話を聞いた森乃と田家の間に、緊張した空気が流れるが、羽佐間や桐原のとりなしで、とりあえず落着。話を課題に戻して進めている。すると羽佐間が、男Yが転売目的で土地を購入したことに気づく。しかも、購入元も売却先も公共施設を作ろうとしていた町だ。と、楓が地図を手に教室に来た。楓は、松永から紛争の起きた場所を聞いて、付近の地図を作ってきたと言う。森乃は、松永がなぜ紛争地を知っているのかが気になる。一方、楓は地図を作る過程で自分なりに疑問に思ったことを仲間たちに語り始めた。
楓は“そんなところに建てられたら困る”という、おじいさんXの供述に着目。地図から推測すると、公共施設が建てられると、おじいさんXや農業を営むお年寄りたちが畑に行く道がなくなってしまうのだ。迂回路もあるが、お年寄りたちには大きな負担がかかる遠回りの道。さらに、楓はおじいさんXの先祖が畑への道の所有権を、道を生活道路として使っている住民たちのためとして手放したことにも言及する。だが、松永は男Yの行為に違法性はないので、仕方がないことだと言う。その時、楓以外の仲間たちの心に、おじいさんXを助けられるかもしれない唯一の方法が浮かぶ。“権利の濫用”だ。楓だけ解決方法が思いつかず、気分を変えて前日の松永からの質問「蒸気機関車を“止めた”法律」の答えが「権利の濫用は許さない」という法律だと答える。そこで、ようやくおじいさんXの件にも“権利の濫用”が適用できるのでは? と、楓が気づく。だが“権利の濫用”は、裁判官の主観的判断でもって本来“正当な”権利の行使が否定されてしまうものなので、それこそ“乱用”の許されない手段。だから、みんな口にしなかったのだ。それでも食い下がる楓。すると松永が“権利の濫用”は適用されない、と楓の主張に強く反論し、さらに“権利の濫用”を忘れていた楓を責める。そこで森乃たちが、裁判官によってはおじいさんXの事情に十分配慮して適用するかもしれない、と松永をなだめようとしたところ、松永が、この事件の判決を下したのは自分の父親だと告げる。驚く一同。松永が、紛争地を知っていたのも道理。また、松永は結果的におじいさんXが敗訴したことを明かす。その時、地図を見た森乃は新たな事実に気づく。公共施設が建つと、おじいさんXの畑から孫が通う学校が見えなくなるのだ。
楓は、それを確かめにおじいさんXの家を訪ねる。しかし、おじいさんXは裁判の後に亡くなっていた。楓は“権利の濫用”を楯にした再審の方法もあることを告げるが、遺族は裁判は懲り懲りともう過去の話ととらえていた。
重松の講義では、事件の感想が述べられる。田中は、おじいさんXに多少の迷惑料を払っても良かったのでは? と、発言。すると、松永は判決を下した裁判官、つまり自分の父親を否定し“権利の濫用”を用いるべきだったと反論する。楓たち仲間も、おじいさんXを思いやる発言で応援する。重松は、事件を深く掘り下げた楓たちを評価し、講義を終えようとした。その時、羽佐間は森乃と桐原の紛争も和解が成立したことを告げて…。

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第5話 もらえ!ポケットティッシュ

あらすじ

司法修習生の楓由子(ミムラ)たちは、2人一組で弁護士事務所への実務修習(弁護修習)に出かける。楓は、桐原勇平(堤真一)と、羽佐間旬(オダギリジョー)は森乃望(松雪泰子)と、田家六太郎(我修院達也)は崎田和康(北村総一朗)、松永鈴希(奥菜恵)は黒沢圭子(横山めぐみ)とペアになって、それぞれ指定された弁護士事務所に向かった。
楓と桐原が訪ねたのは、研修所の教官も務める重松幸輔(大杉漣)の事務所。楓はやる気満々だが、桐原は事務所の掃除などをさせられて不満そう。そんな2人に、重松は事件を任せてみようと言い出し、大野誠(虎牙光揮)という依頼人を引き合わせた。大野は、街角でビラを配っていたら警察官に道路交通法違反で現行犯逮捕されてしまったと言う。なぜ、ビラ配りぐらいで逮捕されなければいけないのか?
一方、羽佐間と森乃は大手の法律事務所へ。2人の面倒をみるのは、小寺弁護士(伊藤正之)。小寺は現在、損害賠償で訴えられたおもちゃ会社Kを弁護中。会社Kは、子供が怪我をしたのはK社が販売したおもちゃが原因だと主張する両親に訴えられたのだ。森乃がおもちゃに欠陥や不良があった可能性を尋ねると、小寺はあっさりと認める。そればかりか、会社Kの工場長も、その可能性ありと証言していると言う。しかし、小野はおもちゃの欠陥と子供の大怪我との因果関係がハッキリしないことを逆手にとり、工場長の証言は表に出さず伏せることにすると話す。羽佐間は意図的に伏せるのはおかしいと噛み付くが、小野は依頼主が不利益になるようなことは出来ないと切り捨てる。さらに、森乃までをも馬鹿にしたような小寺の態度に、羽佐間は思わず事務所を飛び出してしまう。追ってきた森乃になだめられた羽佐間は、仕方なく小野の方針に沿った起案を書くことに応じることに。
翌日、研修所では山本宗司(金田明夫)が修習生に弁護修習の模様を聞いている。黒沢と松永は、社会勉強という名目で飲み屋ばかり連れ回された様子。崎田と田家は、拘置所にいる被告人との面会に行ったらしい。2人は、被告人から母親への差し入れを頼まれ、早速持っていくのだが、受け取りを拒否されてしまった。それもそのはず、被告人からの依頼は、誰からの届けものかを告げないという条件が含まれていた。しかもその届け物の内容は…。どうしていいか分からないと、崎田は愚痴る。
崎田たちが教室に入ると楓と桐原がいた。続いて羽佐間と森乃もやってきた。事件を任されたと報告する楓に、仲間たちは興味津々。たいした事件ではないと桐原が遮ろうとするが、楓は大野の一件をみんなに話してしまう。羽佐間や森乃たちはこの事件に食いついてきた。最初は渋々だった桐原も討論に参加し、8人はこの件について検証を始める。なぜ、大野だけが捕まったのか? 森乃の問いに桐原が答える。大野は、詐欺まがいの貸しはがしを行った銀行の行為を書いたビラを、当の銀行の前で配っていた。それを銀行員に知られ、警察に通報されたのだ。8人は、ビラの内容と逮捕・起訴の不当性の有無を考える。すると楓は、実際にビラ配りの様子を再現しながら検証してみようと言い出した。大野が逮捕された容疑は、道路交通法違反。楓は、道路交通法違反で逮捕する理由と必要性はないということを主張し、大野を無罪に持ち込みたいと言う。桐原は、大野が無罪を欲しているわけではないと反対する。しかし、楓は弁護士の仕事としてはできなくても、現在の自分の立場、司法修習生として精一杯のことをやりたいと反論。この言葉に羽佐間たちが動く。桐原も、楓の熱意に渋々応じることに。楓たちは、教室内で大野の証言に沿ったビラ配りを再現するが、道路交通法違反になるかどうかは、今ひとつわからなかった。
議論の後、森乃は桐原をバーに呼び出した。森乃は、大野だけが捕まったことが気にかかると言う。ビラを配っていた人間はたくさんいるのに、なぜ大野だけ? 森乃は、この不平等を主張すれば大野が無罪になる可能性もあるのでは? と、告げるが桐原は、検察官や裁判官が簡単に主張を取り下げることはないと反論。そのためには、証拠を提出しなくてはいけないと言う。すると、森乃はバーに来るまでに自分に配られたものを取り出し…。この時、2人はあることに気づく。
その頃、寮では楓の部屋に羽佐間が訪ねて来ていた。羽佐間は、単純に警察による大野の逮捕が不当であることを訴えるのが難しいのなら、視点を変えたやり方をすればいいのではないかと提案。しばらくすると田家もやって来た。都内で配られているビラやティッシュを証拠品として大量に集め、大野を狙いうちして逮捕・起訴することがいかに不当かを説明すればいい…。楓と羽佐間、田家、バーの森乃たちの考えとも一緒で…。
翌日、8人は町に出る。そして、配られているビラやティッシュを片っ端からもらっていく。集めた品々は、数日後の大野の裁判の事前協議の場に集められた。重松は、裁判官、検察官の前に、楓たちが集めたビラやチラシを法廷に提出したい証拠物として並べる。次から次へと運び込まれるビラやチラシ。楓は、この品々が全て配布許可申請を受けたものであるかを回答するよう警察に請求するつもりだと発言。この勢いに、検察側も折れた。
こうして、楓たちの弁護修習は終わる。楓と桐原は、直接弁護に参加することで、他のメンバーも弁護や、弁護士の実態を知ることになった。しかし、大野と別れを告げた楓には、シゲマツ法律事務所に残された大量のビラやチラシを片付けるという仕事が残されていて…。

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第6話 依頼人はウソをつく!

あらすじ

放課後の教室に楓由子(ミムラ)たち、いつものメンバーが集っていた。この日は課題の議論ではなく黒沢圭子(横山めぐみ)が、みんなに相談を持ちかけている。何でも、黒沢の友人が抜き差しならない状態になっているとか。よく聞いてみると、その友人A子のダンナが若い女・C子にしつこく言い寄られて困っているということらしい。話を聞いた羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、松永鈴希(奥菜恵)、崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)は、内心A子は黒沢自身のことだと感じる…ただし、はじめ楓と田家六太郎(我修院達也)は気づいていない。それはともかく、この話の争点は、C子の行為がストーカー行為に該当するかということ。楓たちは、いつものようにさまざまな可能性を探り、C子を告訴し、逮捕してもらうことも可能だという結論に行き着こうとする。が、桐原は、一番の問題はダンナの気持ちがA子から離れていくことではないか、と指摘…。
一足先に帰った黒沢をのぞく7人が教室に残った。楓は仲間たちから指摘されて初めて黒沢が友人A子として語っていたのが、彼女本人のことだと知らされる。唖然とする楓。その時、女が教室に入ってきて「姉さん」と呼びかけた。振り向く森乃。それは、かつて森乃を慕っていた“かたぎでない女”伊勢今日子(室井滋)。今日子は相談があると言うが「きっぱり縁は切ったはず」と森乃は耳を貸さず、帰るようにと言い放つ。その言葉に今日子は思わず、つかみかかってくるが、森乃も昔とった何とやらで…。
森乃は、仕方なく今日子の話に耳を傾けることに。楓たちも一緒に聞いている。相談は『喧嘩を見ていただけなのに警察に呼ばれて、任意で事情聴取をされた』というもの。しかし、よく聞いてみると、今日子は「やれやれ、やっちまえ」などと、喧嘩をはやし立てるような声を張り上げていたことがわかる。喧嘩をはやし立てた野次馬も罪に問われる可能性がある、と指摘する桐原に仲間たちも同調。と、楓がなぜ口を出したのかと今日子に尋ねる。すると、今日子は喧嘩していた男の片方が旧知のシンちゃん(島津健太郎)だったからだと口を開いた。負けた相手は知らないと今日子。そんな今日子に桐原たちは、やはり教唆罪に問われる可能性が高いと結論。今日子は、悔しそうに教室から走り去る。楓は今日子が落とした口紅を拾って追いかけた。口紅を届けた楓は、怪我をした男の見舞いに言ったらどうかと、今日子に促す。すると、今日子はもう行ったと答える。被害者の男Y(小原雅人)には恋人のX子(井上訓子)が付き添っていて元気そうだったと今日子。だから、男Yには会わずに帰ったと言う。
一方、娘を迎えに行った黒沢は、桐原の話を思い出していた。C子の心や夫の気持ちまで法律では規制できないと。A子はどうすればいいと問う黒沢に、仲間たちの答えはバラバラ。でも、A子が黒沢であると察する仲間たちは、どちらにしてもこの危機を乗り越えられたらいいと、温かく励ましてくれ。黒沢は、夫と娘とでこれからもがんばっていくことを決意する。
楓は、被害者の男Yの病院へ。男Yには、X子が付き添っている。楓が今日子も罪に問われる可能性があることを話すと男Yは、人が殴られているのをはやし立てるなんて最低な行為だから当然と答える。その時、楓はX子が今日子と同じデザインのブレスレットをしていることに気づく。X子によると、ブレスレットは男Yの作品。楓は、男Yが今日子を知っていたのでは? と、疑問をぶつける。そして…。
翌日、楓は仲間たちに男Yから聞いたことを話す。やはり、今日子と男Yは喧嘩以前に会っていた。実は、今日子は男Yに惚れてしつこく言い寄っていたのだ。それに対して、男Yもはっきりと断れなかったのだ。話を聞いた黒沢は、今日子と男Yは出来ていたときっぱり。しかし、これは黒沢が友人A子の話と語ったことと同じ。楓が遠慮がちに、男Yが今日子のことをなんとも思っていないと話したと言うと、黒沢はそんな言葉を信じるのは奥さんか恋人だけとバッサリ。今日子には悪いが、男Yにとって彼女は遊びに過ぎなかったと言い切る。この言葉に、仲間たちは黒沢が夫との間の危機を乗り越えたと安心する。すると、楓はX子が直接今日子に逢ったことも話す。X子の必死の懇願に、今日子は遊んであげたのはこっちと強がり、手を引いたのだ。
楓は、喧嘩の細かい経緯も聞いていた。男Yは、酔ってX子に絡むシンちゃんと言い合いに。その後、謝罪を求める男Yをシンちゃんが殴ったことで喧嘩に発展。そこに、今日子が通りかかったのだ。喧嘩を“はやし立てる”今日子。しかし、話を聞いた羽佐間は、今日子が実は男Yを応援したのでは? と、言い出す。好きな方を応援するのは当然と羽佐間。だが、今日子はフラれている。仲間たちの意見は割れる。すると、田家は今日子が最期に“スカッとした”と言ったことに腹を立てる。怪我をした人が可愛そうだと。その時、楓は“スカッとした”という言葉は、男Yに向けられたものではないかと閃く。男Yは、シンちゃんに何度殴られても、決して自分から引こうとはしなかったとX子も言っていた。実は、ずっと声をあげていた今日子は、シンちゃんではなく男Yを応援していて、耐えまくった挙句に男Yが放った一撃に、今日子は喜んでいたのだ。それが正しければ、今日子の“はやし立て”は犯罪として立件されない。男Yも自分への応援と認識していなかっただろうし、たとえ認識していても、男Yは一方的にやられていただけだからだ。これでは、幇助犯・教唆犯にはならない。楓は今日子のブレスレットの話も持ち出す。今日子は、男Yから貰ったブレスレットを今でも大切にしていると…。
森乃は、スナックで今日子と会い、罪に問われないための供述の仕方を教えていた。楓の予想と違い、ブレスレットは今日子が自ら買ったもの。森乃は、気づいていた様子。しかし、男Yに惚れていたことは事実。森乃は、素直にそのことを供述すれば今回は法律が救ってくれると促した。
その後、楓は羽佐間から今日子のブレスレットは男Yから買ったものだったということを聞かされる。ちょっぴりがっかりの楓。だが、羽佐間は今日子の嘘に気づいた楓をほめられて…。

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第7話 アンパンは誰が食べた?

あらすじ

司法研修所の教室では、楓由子(ミムラ)と森乃望(松雪泰子)以外の仲間たちが、実際に行われた裁判を例にとって、その判決と量刑を判断していた。松永鈴希(奥菜恵)が問題を出し、羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、田家六太郎(我修院達也)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)が答えている。すぐに被告人の無罪を唱える羽佐間と、犯罪は犯罪として被告人にあえて情を挟まない桐原は、どの質問でもぶつかり気味。
その頃、楓は事務局に急いでいた。教務課課長の山本宗司(金田明夫)が、まさに提出箱を片づけようしているところに楓が到着。課題提出の締切時間に間に合った、間に合わないで山本と押し問答をしている楓に、野佐木恍也教官(石橋凌)が声をかける。野佐木教官は、楓が次回の刑事裁判実務修習で世話になる裁判官が担当している事件の資料を渡した。同時に、楓の仲間たちの所在を尋ねる。野佐木教官を教室に連れて行く途中、楓は森乃と出会う。森乃は、牛丼の買出しに行っていたのだ。3人で連れ立って教室に到着すると、野佐木教官は、楓が担当することになる事件の判決と量刑を、8人で合議してひとつにまとめた上で自分に提出するようにと伝える。それをめぐって交わされる、みんなの会話を耳にしながら、楓の表情は暗かった。
楓たちが任された事件は、ある一組の夫婦に起こった事件。貧困に陥り、また身体の不自由も抱える夫・男A(三井善忠)が、病気で後遺症を抱える妻・B子(広岡由里子)を殺害してしまったのだ。夫婦は職を得るために上京したのだが、あてを無くして止むを得ず空き地や公園などで生活するうち、金銭が底を尽きてしまった。事件発生までの一週間に、2人がまともな食事をしたのは牛丼弁当だけ。その後は、残飯をあさり、公園の水を飲んだりして飢えをしのいでいた。だが、もともと身体が丈夫でなかったB子はすぐに衰弱し、生きる希望を失ってしまう。ついにB子は、男Aに「殺してください」と懇願。男Aは、探して拾ったロープでB子の首を絞めて殺害した。その後、現場近くに放心状態でいるところを発見された男Aは、警官に職務質問され犯行を自供。逮捕され、殺人罪で起訴されたのだ。
事件のあらましを知った羽佐間は、男Aの犯行は自殺幇助か同意殺人であって、通常の殺人ではないと発言。逆に、桐原は明らかな殺人罪だと主張。松永は、ふたりの論争に、自殺幇助は成立しないと割って入った。実際の裁判では、検察側は殺人罪で起訴し、男Aの弁護側は同意殺人を主張している。生活苦の事情を知った羽佐間は男Aに同情的だが、桐原はあくまでも情状の余地を認めない。楓たちは、その後も細かい点について検証を進めていくのだが、羽佐間と桐原の対立は深まっていく。森乃は、桐原が男Aの気持ちを理解しようとする姿勢さえ見せないことに疑問をぶつける。羽佐間や田家も追い詰められた人間の心情を推し量ろうとしない桐原を責める。すると桐原は、男Aがどうしようもない人間だと思っていることを認めた。殺人に至る前に、いくらでもとるべき手段はあったと言う。桐原の意見は正論なのだが…。
楓と羽佐間は、寮に戻ってもそれぞれ事件の経緯に頭を悩ます。食堂で楓が考えていると、羽佐間が飲みに行こうと誘ってきた。楓は、羽佐間が桐原の考え方にショックを受けていることを見抜く。羽佐間は元エリート官僚である桐原でも、自分たちと分かり合えると思っていただけに、頑なに“強者の論理”とも見える主張を展開する姿に裏切られた感じを覚えていたのだ。しかし、楓はあきらめていなかった。もっと話し合わなければいけないと、強く主張する楓に打たれ、羽佐間はもう一度2人で事件の検証を始める。すると楓は、B子が亡くなる前に食べたものは牛丼だけだったのか? と、疑う。楓が、はっ、とひらめき、メモをめくり始める…。
桐原は、一人で飲んでいた。だが、どうしても男Aの気持ちがわからない。店を出た桐原は、売店で大量の新聞を買って、ダンボールをもらった。近所の公園に向かう…。
翌朝、森乃が研修所に向かっていると、ダンボールと新聞をゴミ収集所に捨てている桐原を目撃。しかし、その日の放課後の集まりでも、桐原は情状酌量や執行猶予の可能性を否定する。松永もこれに同調し、やはり仲間たちの意見は決裂。楓と羽佐間は、昨晩気づいた最後の食事がアンパンだったかもしれないことを持ち出す。楓と羽佐間は、このことから2人が社会の犠牲になってしまったことを問題にしようとするのだが、桐原はやはり受けつけない。松永も、殺人犯の気持ちばかり考えても仕方がないと言う。こうして、仲間たちは答えを見つけられぬまま、決定的とも言えそうな対立に至ってしまった…。

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第8話 泣くな!見習い裁判官

あらすじ

司法修習生の楓由子(ミムラ)は、刑事裁判の実務修習で、実際に裁判中の事件を担当することになった。だが、事件は殺人。楓は、羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、松永鈴希(奥菜恵)、田家六太郎(我修院達也)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)たち仲間と協力して、量刑と判決の起案をまとめて提出するよう野佐木恍也教官(石橋凌)に言われるが難航する。事件の難しさ、そして価値観の違いから、仲間たちの意見がまとまらないのだ。特に、被告人の心情を汲み取ろうとする羽佐間と、犯罪は犯罪と割りきるべきだと主張する桐原の間には大きな溝が生まれてしまった。
仲間たちとの論議がまとまらないまま、楓は実務修習先の裁判所へ赴き、担当裁判官の星野聡(若林豪)に会う。物腰の柔らかい星野だったが、楓が事件の殺害現場を見てみたいと申し出ると、裁判官が独自に事件現場に出向くことや、被告人と法廷外で話すことは出来ないこと、さらに、被告人に同情して刑を軽くしたり量刑を変えるようなことは考えないようにと、おだやかに、だがきっぱりと厳命した。こうして楓は、修習生として公判に立ち会う。生まれて初めて“人を殺した男”、男A=堀池靖(三井善忠)を目の前にすることになる。
楓以外の仲間たちも、それぞれの実務実習に大忙し。しかし、羽佐間と桐原の一件から全員がなんとなくギクシャクしている。それでも野佐木に、楓の事件に対する8人の統一見解を出さなければならない。実務修習の合間を縫って研修所の教室に集まった楓たち。楓は進行中の裁判の様子をみんなに説明。被告人である男Aの法廷内での様子や、新たに判明した事実を伝える。それは、男Aが上京してすぐに全財産の入ったかばんを紛失していることと、上京前に働いていて突然閉鎖された工場から解雇手当を受け取ることが出来たこと。新たな情報をめぐって、崎田は男Aに同情。一方松永は、裁判の争点は、男Aが妻に殺害を依頼されてから実行するまでに時間が経過していることを踏まえて“同意殺人”の解釈が成立するかどうかであり、それら一連の出来事が起こる以前に起こった新事実についての議論は無意味だと主張した。これに対し森乃は、男Aが殺害にいたるまでの事情は、殺人の同意が存在したかどうかを知るために欠かせないと主張する。そして桐原は、どちらにしても多数決でこの日のうちに判決と量刑を決めようと提案する。その結果は、男Aが同意殺人罪であったことを認めるというもの。しかし、肝心の楓は答えを出すことができない。法廷で男Aを目の当たりにした楓は、死んでしまったB子にも思いを巡らせていたのだ。羽佐間も自分の意見を言葉にすることはなかった。
桐原と食事に出かけた森乃は、責めるわけではないが羽佐間がしゃべらなかったことを話題に。すると、桐原は先に店を出るという。話があったのでは? と、森乃がいうと、思い出のレストランにひとりで来たくなかっただけだ、などという。森乃は、そんな桐原に男Aの最終弁論を見に行くようにと促した。人に呼ばれているという桐原は店を出ていく。1人になった森乃が帰ろうとすると、猪瀬久美子(森下涼子)が声をかけて来た。猪瀬は、桐原のつらい過去を森乃に伝える。一方、桐原は居酒屋で野佐木教官と会っていた。桐原は、人を簡単に信じることが出来ず、男Aの気持ちをどうしても理解できない、法曹の仕事が自分には向いてないと野佐木に語る。しかし、野佐木は桐原に言う、人の気持ちを理解できると思う事こそ傲慢と。
桐原は、1人で殺害現場を訪れる。すると、羽佐間が現れる。羽佐間は、自分がどうして弁護士を目指したかを語り、2人でもう一度この事件を検証する。しかし、桐原の考えは変わらない。結局、2人の溝は開いたままで…。その頃、楓は松永もいる寮の食堂で事件を検証中。楓は、松永に意見を求めるが、もう野佐木に起案は提出したと自分の課題に没頭する風を装われてしまう。だが、楓のあまりの熱心さに、松永はつい相談に乗ってしまった。そこに、羽佐間が帰ってくるが、今度はやはり考え方の違う松永と意見が合わない。
男Bの最終弁論が始まった。緊張の面もちで法廷に入った楓は、傍聴席に桐原の姿をみとめる。淡々と公判が進み、裁判長の星野は最後に言いたいことは? と、男Aに促した。すると、男Aは殺人を認めた上で心残りがあると言う。それは、楓が気づいたアンパンのことだった。男Aは、やはり殺害した妻のため、最後にアンパンを食べさせようとしたと言う。しかし、妻はもう食べることが出来なかった。そこで、公園の水を飲ませた。すると妻は“ああおいしい…ありがとう”と言ったという。男Aは、どうして最後のお金でジュースを買わなかったのかと悔やんで涙を流す。必死に涙をこらえる楓、傍聴席では桐原が泣いていた。—桐原が裁判所を出ると、森乃が待っていた。森乃に泣いたのか? と、聞かれると桐原は否定。また、男Aには情状酌量の余地はないと、桐原は当初の見解を貫く。
寮に戻った楓は、食堂で最終弁論を受けての判決と量刑の起案を書いていた。だが、その表情は沈んでいる。それに気づいた羽佐間がわけを尋ねる。すると楓は、男Aの最終弁論で夫婦の深い愛情に気づいたと言う。しかし‥楓は自分の起案を読み上げる—男Aは殺人罪、懲役6年の実刑…。どんなことがあっても、人が人を殺してはいけないと、楓は、羽佐間に涙ながらに語る。そんな楓を、羽佐間は優しく抱きとめて…。
楓の起案は間違ったものではなかった。そして星野たちの判決はさらに厳しいものだった。報告を聞いた仲間たちは、それぞれの思いで受けとめる。桐原は留守。と、楓は司法修習生の1人が傍聴席で泣いていたと話す。その様子をつぶさに語る楓に、仲間たちは桐原だと直感。羽佐間は、そんな桐原に再び親近感を取り戻して…。

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第9話 検察官はつらいよ

あらすじ

検察実務修習で被疑者の取り調べをすることになった楓たちは、指導担当検察官の相島忠子(中島宏海)から取り調べにおける諸注意を聞かされていた。取り扱う事件は比較的軽微なものであるが、それゆえに前科者も多く、決して油断することのないよう、と申し渡す相島の言葉を受けて、気を引き締める修習生たち…
取調べは2人一組で行われる。アホヤンズの8人も、桐原勇平(堤真一)と田家六太郎(我修院達也)、羽佐間旬(オダギリジョー)と崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)と黒沢圭子(横山めぐみ)、そして楓由子(ミムラ)と松永鈴希(奥菜恵)それぞれでペアを組むことになった。楓たちが取り調べる被疑者は、カード詐欺を働いたとして逮捕されたOL、相模冬子(京野ことみ)。楓は、警察の捜査記録があっさりとまとまりすぎていると指摘し、被疑者本人にそのあたりをとことん追及しようと意気込む。が、松永は取調べは検察官志望の自分にまかせてほしいと楓に言う。少しさびしい気持ちになりながらも、松永の気持ちを汲み取り、応援するような気持ちで取り調べに挑む楓。だが、実際の取調べは、松永の思うようには進まない。事務官としての役割に徹し、口出しすることなく冬子の話に耳を傾けていた楓だったが、松永と冬子の間の重苦しい雰囲気に耐えかねて、思わず食事を取ることを提案。「かつてはOLだったからお茶を入れるのは得意」と言って席を立とうとした楓に、冬子が親近感を示す。それを感じた松永は、楓を呼びとめ、同じOLとして、冬子と会話をしてみてほしいと耳打ちする。
教室で、黒沢と森乃が担当した事件に関して桐原たちに相談していると、遅れて楓と松永がやってきた。楓たちの担当したカード詐欺の事件について、松永の話に耳を傾ける一同。松永は、事件の経緯、冬子の供述を踏まえて自分なりの見解を述べる。松永は、冬子には余罪はないとして取調べを終わらせようと考えていた。しかし、冬子はホストクラブの男、ジョン(葉山力樹)から詐欺の手口を教わっていた。羽佐間に取り調べの印象を聞かれた楓は、犯人は他にもいるはずなので、ジョンをきっかけに事件全体を解決しようと言い出す。それは、松永が取調べ中に持ち出した、似た手口で行われた未解決のカード詐欺の話だった。その事件では、カードを不正使用して換金性の高い東京~新大阪間の新幹線チケット100枚つづりが購入されている。しかし、冬子が買ったのは東京~越後湯沢間のチケット6枚つづりだけ。このため、楓も冬子は初犯で余罪はないと見ているが、それでは誰が未解決事件を起こしたのか? が、ひっかかっていた。
結局、楓の熱意が通り、ジョンが取調室に呼ばれた。取調べは、楓が担当したが最初からジョンになめられてしまう。しかし、楓は勇気をふりしぼって直接、未解決のカード詐欺事件について切り出した。背後に複数のカード詐欺全体を操る者がいると指摘する楓に、ジョンが突然ブチ切れて椅子を蹴飛ばす。楓と松永、女2人だけの取調室に緊張が走る。と、そこに羽佐間たちアホヤンズの仲間が入ってきた。彼らの出現におとなしくなるジョン。心強い仲間の登場に、楓も自分のペースを取り戻して、再度の取り調べに。楓に見つめられて犯罪の有無を尋ねられ、松永の加勢もあって、ジョンはついに供述をはじめた…。
数日後、寮の食堂では松永が羽佐間と田家に取り調べの顛末を語っていた。やはり、ジョンの背後には大きな窃盗・詐欺団が存在していた。末端要員であるジョンは、自分の仕事を冬子にさせようと試しにやらせてみたのだ。羽佐間と田家は、松永の手柄をたたえる。すると松永は、全てが楓の力によるものだったことを明かす。冬子の心を溶かして、松永を信用させたのは楓だった。その頃、楓は冬子の最後の取り調べを終えようとしていた。 翌朝、楓は研修所に猛ダッシュ。話があると、羽佐間に呼び出されたのだ。期待一杯に教室に飛び込んだ楓に、羽佐間は「君は検察官に向いてるよ」。羽佐間が弁護士志望だけにちょっと残念だけど、意外な言葉に戸惑う楓。誰より君のことを認めていると言う羽佐間に、楓は…。

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第10話 恋と悲願のカツ丼

あらすじ

司法修習生の楓由子(ミムラ)は、何でも大事にする性格の子。路上で配られるティッシュは必ずもらうし、チラシはメモ帳に再利用。その夜も、ゴミ収集所に捨てられていた真新しい紙袋を拾うのだが…。
翌日、司法研修所では山本宗司教務課課長(金田明夫)が、間近に迫った『司法修習生考試(“2回試験”と呼ばれる卒業試験のこと)』に向けての心構えを修習生たちに語っていた。ノイローゼから微罪を犯して罷免されたり、体調を崩したり、家庭に問題が起きたり…。楓や羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、松永鈴希(奥菜恵)、田家六太郎(我修院達也)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)たちアホヤンズの面々もそれぞれに身を引き締めている。しかし、どうやら羽佐間の学力はそれ以前の問題。教室に残ったアホヤンズのメンバーは、起案の評価がとても悪い羽佐間を心配していた。同じく悪い評価を受けてしまった黒沢は、早速新しい起案を作って事務局へ提出に向かう。すると…。
教室では、田家が楓の姿がないことに気づいた。松永が、楓は忘れ物を取りにいったん寮に戻ったと話しているところに、黒沢が困惑顔で戻ってきた。黒沢は、事務局で楓が警察へ任意で強盗致傷罪の事情聴取に呼ばれて行ったことを知ったのだ。実は昨晩、女性が会社員の男性を“突き飛ばして”怪我をさせ、持っていた物を“奪って逃げた”とされる事件が発生していた。楓は、その“奪われた”物品の一部である、白い紙袋を持っていたのだ。メンバーは、紙袋を拾ったと嬉しそうに語っていた楓や、彼女の“物”を大事にする性格を思い出し、無実を信じる。警察から連絡を受けた山本も、事情が判明すれば大丈夫だと楓を疑っていなかった。しかし、もし疑いが晴れずにこのことが表ざたになれば、楓は罷免の可能性が…。緊張する面々。と、そこに当の楓がやって来た。心配する羽佐間に、ケロッとした表情で自分は無実だから大丈夫だと楓。だが、胸をなでおろしかけた一同に、楓は次の日も引き続き警察に呼ばれていると告げる。
そして翌日、楓は再び警察へ。楓を除くアホヤンズの面々は教室に集合。羽佐間や田家、松永ら寮生が、前の晩に事件の目撃者に聞いてきた証言をもとに、楓の無罪を立証し始める。事件は、修習生の寮近くで起きたものだった。会社員Aが“突き飛ばされた”事件を目撃したスナック経営者の女性Xは、Aの持つ白い紙袋を持って逃げる若い女性Bを追跡。一度見失って現場に戻るが、会社員Aに捕まえて欲しいと頼まれて、もう一度Bを探しに走る。すると、白い紙袋を持った“それらしき子”を発見。後をつけると“それらしき子”は、司法修習生の寮に入っていったのだ。この“それらしき子”は、まぎれもない楓だった。
一方、警察の取調室では楓が取調べを受けていた。だが、法律に詳しい楓の供述は最初についた担当者にはやりづらくて仕方がない。しばらくすると、担当者は婦人警官の渡辺由紀(木村多江)に代わった。渡辺は楓に、司法修習生だからといって特別扱いはしない、むしろ法律に詳しいことを利用させてもらうと宣言して聴取を始める。楓は、これまで学んできた事実認定の理論を用いながら、自らの容疑を検証していくが、どうも容疑を晴らす結論には至らない。逆に不審さが募っていく。一方、羽佐間たちも事件が発生した後の楓の足取りに不審な点を見つける。それは、楓の事件発生前後の足取りだった。事件発生前はともかく、発生後に挙動不審な動きをしている。羽佐間たちは、それでも楓を信じて無罪を妥当とした。取調室でも、渡辺に聞かれた楓は…。そんな時、真犯人が警察に出頭してきた。渡辺は、楓に詫びて解放する。楓が寮に帰ってくると、羽佐間が待っていた。
次の日、研修所では楓が今回の事件を仲間たちに報告。それによると、出頭してきた女性B子は帰宅途中、被害者の会社員Aに絡まれたのだ。キスを迫られたB子は、会社員Aを蹴り飛ばす。しかし、B子は会社員Aに襲われそうになった瞬間に蹴っていること。また、会社員Aはその衝撃で倒れ掛かったものの一度は体勢を整えており、その後で単に足がよろめいてガードレールに頭を打っただけであり、B子の蹴り方が度を超していたとは言えない事から、B子には正当防衛が成立するはず。仲間たちは、B子は無罪と結論を下した。
その時、羽佐間が事件後の楓の挙動不審を持ち出した。楓は、紙袋を拾った後に大切な人からもらった大切なものを無くしたことに気づいたのだと言う。それを探すために、道路を行ったりきたりしていたのだ。それは、羽佐間から貰った栞。仲間たちとともに2回試験の勉強の追い込みに入った楓は、自分の持っている本の中に、さんざん探しまわった栞を見つけて…。

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第11話 検証!私たちはここにいた

あらすじ

司法研修所では、修習生の卒業試験ともいわれる司法修習生考試試験(いわゆる2回試験)の最終日が終了した。楓由子(ミムラ)、羽佐間旬(オダギリジョー)、桐原勇平(堤真一)、松永鈴希(奥菜恵)、田家六太郎(我修院達也)、黒沢圭子(横山めぐみ)、崎田和康(北村総一朗)、森乃望(松雪泰子)のアホヤンズの仲間たちほか、修習生たちはほっとする間もないまま、今度は修了後の進路を決めていかなければならない。
そんな中、森乃は、野佐木恍也教官(石橋凌)に呼び出された。森乃は野佐木から札幌の法律事務所を紹介されていた。だが、森乃の過去をめぐって、その法律事務所が急に腰が引けてしまい、受け入れを断ってきたと野佐木は説明する。さらに、野佐木は困惑する森乃に異例の処置を検討していると告げる。一方、楓は自分なりに考えて決めた、今後の進路についての思いを羽佐間に伝える。“初心に帰り”弁護士の道に進む、と。楓の決意を喜ぶ羽佐間自身は、大手法律事務所を狙っているのだが…。
翌日、羽佐間は研修所で浮かない表情。2回試験で目標の順位に達することができず、大手法律事務所に相手にされないと落ち込んでいるのだ。そんな羽佐間の相手をしたのは桐原。大手事務所の担当者にもう一度会って、熱意と情熱を訴えるといきまく羽佐間に桐原は、大手事務所が扱ったある事件の資料を差出し、羽佐間なりの起案を書いて大手事務所に提出し、弁護士としての手腕を見せろとアドバイスした。
その頃、教室では楓たちが田家を取り囲んでいた。田家の進路が裁判官に内定したのだ。と、そこに沢口裕子教官(もたいまさこ)がやって来て、最後の講義が始まる。羽佐間と桐原は欠席。沢口は、修習生に最後の課題として『マグロの不当表示事件』を与える。『国産・天然もの本マグロ』と表示されたマグロを購入した一部の消費者たちXが、表示の嘘に気づいて卸もとのY社の代表を詐欺ではないかと警察に告発したもの。楓はこの課題に飛びつき、仲間と課題を検討するために、いつものように放課後の教室へ。だが、教室に残っていたのは松永だけ。仲間たちはそれぞれ、就職活動や就職先からの飲み会誘いなど、それぞれの事情で出かけてしまったのだ。楓は、松永と課題を検討しようとするのだが、一致する結論はすでに出ており、議論の余地はなさそう。それでも…と、楓はひっかかるが…。
森乃は、桐原とバーで会っていた。桐原は、元検察官の弁護士の事務所から内定をもらったことを森乃に伝える。すると森乃は、野佐木から言われたことを桐原に告げる。心配する桐原だったが、森乃は大丈夫だと先に店を出てしまった。その後、街を歩いていた桐原は、森乃のもと“妹分”、伊勢今日子(室井滋)と偶然再会する。今日子から飲みに誘われた桐原は、森乃が堅気になった理由を聞かされた。
その翌日も、楓は放課後の教室に机を並べて仲間を待っているのが、やはり誰も現れない。寮に戻った楓は、みんなの意見を聞いてみたいと羽佐間の部屋を訪ねる。桐原からもらった資料で起案に取り組んでいた羽佐間は、翌日みんなで話そうと言う。そして、約束どおりに翌日の教室にはアホヤンズのメンバーが集まる。だが、みんなの話題は森乃の進路に。森乃は野左木から、検察官の内定を知らされたのだ。楓は課題を討論したいが、仲間たちは松永同様、もう一人一人で答えを出せるとのってこない。みんなの態度を見た楓は、他人行儀に「もう結構です。失礼します」と告げて、荷物をまとめて教室を出て行ってしまう。仲間たちは、いつもと違う楓の様子に…。
沢口教官の最後の授業で、楓は課題の答えを発表。簡潔にまとめた回答に、沢口教官にほめられるのだが、楓は自分なりの疑問をぶつけていく。楓は、消費者Xに対するY社の詐欺罪は成立しないとしながらも、そのことをもっと検証するべきだと言うのだ。名もない人に思いを馳せる楓を個人的には好きだと言う沢口教官だが、起案としては成立しないとつき返された。
がっかりした楓は起案の再提出に事務局へ赴く。しかし、提出箱に入れることは出来なかった。力なく楓が教室に戻ってくると…なんと、そこにはアホヤンズの仲間たちが揃っていた。とたんに勇気づいた楓は、久しぶりに仲間たちと討論。次々に飛び出す、仲間たちの生きた意見に目を輝かせる楓。だが、結果的に消費者に対するY社の詐欺罪の成立は難しいし、民事上の損害賠償請求も実際には困難だという結論に。楓も結論は妥当と思うが、騙されて傷ついた消費者を思うと黙っていられない。すると、羽佐間はそんな人たちの思いは楓が受け止めてあげればいいと言う。そんな弁護士になればいいと。他の仲間たちも羽佐間に和し、またそれぞれの決定進路と、研修所での思いを語り合う。楓たちは、別々の進路に進む。しかし、8人の仲間は、これからもずっと…。

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引用元:番組公式サイト

『ビギナー』はどこで見れる?動画配信アプリ・サービスでの配信状況

動画配信サイトでドラマ『ビギナー』の動画がフルで配信されているか確認し、表にまとめました。

アプリ・サービス名配信状況無料期間と料金
FODプレミアム FODプレミアム ◎見放題配信中
月額976円(税込)
毎月100円分P付与
DMM TV DMM TV ×配信なし
30日間無料
月額550円(税込)
初回登録時550円分PT付与
U-NEXTU-NEXT ×配信なし
31日間無料
月額2,189円
初回600円分P付与
毎月1,200円分P付与
Hulu Hulu ×配信なし
月額1,026円(税込)
ポイント付与無し
ABEMAプレミアム ABEMAプレミアム ×配信なし
月額960円(税込)
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TELASA TELASA ×配信なし
15日間無料
月額618円(税込)
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Leminoプレミアム Leminoプレミアム ×配信なし
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月額990円(税込)
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Disney+(ディズニープラス) Disney+(ディズニープラス) ×配信なし
無料期間なし
月額990円(税込)
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アニメフェスタ アニメフェスタ プレミアムプラン ×配信なし
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月額1,078円(税込)
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TSUTAYA DISCAS TSUTAYA DISCAS ×配信なし
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月額2,200円(税込)
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prime video prime video ×配信なし
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月額500円(税込)
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Netflix Netflix ×配信なし
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月額1,490円(税込)
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DAZN DAZN ×配信なし
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月額3700円(税込)
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アイドルオンデマンド アイドルオンデマンド ×配信なし
1週間無料
月額2,980円(税込)
ポイント付与無し
DLsite DLsite ×配信なし
登録時300円オフクーポン配布
購入時10%ポイント還元

※この配信状況は2024年10月時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性もあるので現在の配信状況については各VODアプリ・サービス内もご確認ください。

FODプレミアムで『ビギナー』を視聴する方法

FODは月額976円で国内ドラマやアニメ、バラエティなどが楽しめる動画配信アプリです。

『ビギナー』も配信されているので、追加料金などは不要で楽しむことができます。

また、毎月もらえるポイントをつかって無料で漫画を読むこともできます。

FODプレミアムの特徴まとめ

FOD フジテレビ運営の動画配信サービス

フジテレビ作品見放題

FOD独占配信やオリジナル作品も多数

新作映画もレンタル可能

月額料金 976円(税込)
無料期間 なし
初回登録特典 登録時に100ポイントプレゼント
継続特典
  • 毎月の登録日に100ポイントプレゼント
  • 毎月8の付く日にバナーを押すと400ポイントプレゼント
  • 電子書籍購入時、利用ポイントから20%分のポイントを還元
見放題作品数 8万本以上
動画以外のサービス
  • 雑誌読み放題
  • マンガ(ポイントで購入。無料マンガもあり)
ダウンロード機能 なし
対応デバイス スマホ/タブレット/PC/TV
アプリ iPhone
iPad
Androidスマートフォン
Androidタブレット
同時視聴可能台数 1台

\『ビギナー』が全話見放題/

ドラマ『ビギナー』の再放送に関する調査

在京キー局での2024年10月現在のドラマ『ビギナー』の再放送予定を調べたところ、残念ながら予定はありませんでした。

そのため、ドラマ『ビギナー』を見るならFODプレミアムを利用することをおすすめします。

FODプレミアムの14日間無料お試し期間を使えば、ドラマ『ビギナー』は全話無料で視聴できます。

この機会にぜひ、FODプレミアムを利用してみてください。