ドラマ『合い言葉は勇気』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年1月16日
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2000年7月〜9月に放送されたドラマ『合い言葉は勇気』

この記事では、ドラマ『合い言葉は勇気』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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ドラマ『合い言葉は勇気』はどんな作品?

話数 全11話
放送年 2000年7月期
放送枠 フジテレビ系 木曜22時(木曜劇場)
脚本 三谷幸喜
演出 河毛俊作
田島大輔
中山高嘉
音楽 服部隆之
主題歌 「威風堂々」第1番(作曲:エドワード・エルガー 演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)
キャスト 役所広司
香取慎吾
鈴木京香
田中邦衛
寺尾聰
金田明夫
國村隼
温水洋一
津川雅彦

三谷幸喜 中山高嘉 服部隆之 河毛俊作 田島大輔 國村隼 寺尾聰 役所広司 津川雅彦 温水洋一 田中邦衛 金田明夫 鈴木京香 香取慎吾

主人公

名前(演) 暁仁太郎(役所広司
職業など 役者

あらすじ

舞台となるのは、名産といえば「ピーチとダルマ」ぐらいの豊かな美しい自然に囲まれた小さな田舎の村。ところが、村は危機に陥っていた。村に出来たゴミ処理場によって村の自然が破壊されようとしていたのだ。なんとかしなくては…。村民は立ち上がる。だが、相手側には敏腕弁護士がついていて歯が立たない。村のために、村民のために、村長は、東京に土地勘のある青年を連れて弁護士探しに上京する。村長は慣れない東京で思い通りに行かない現実に倒れてしまい、やっとのことでみつけた弁護士にも逃げられ、途方にくれる青年の目に一人の男の姿が飛び込んできた。男はかつて一度だけヒットしたシリーズドラマがあるだけの今は売れない役者だった…。
そして、その男はひょんなことからその小さな村で弁護士のふりをすることになってしまう。やがては勇気にめざめ、村で村民とともに本当に戦っていき奇跡を起こす大人のコメディー。

引用元:番組公式サイト

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『合い言葉は勇気』の各話あらすじ

第1話 奇跡を呼ぶ男

あらすじ

所在する静かな山村・富増村は今日も穏やかな朝を迎えていた。村の入り口に立つ『ピーチとダルマと笑顔の村』という看板からも一目瞭然、この村は桃農園と良き人々が暮らす素敵な山村である。
大山忠志(香取慎吾)は、母の節子(白川和子)と兄の道夫(井上肇)とこの村で暮らす25歳の青年だ。ミュージシャンになる夢半ばで東京から舞い戻り、今は年寄りばかりになってしまった村役場に勤める忠志は、今では目的の見つからない毎日を送っている。
そんな忠志に、ある日、村の助役の鴨田(金田明夫)がおもむろにやってきて言った。
「ゴミ処理場のトラックと一触即発の状態らしい。警察沙汰になる前になんとかしたい。行ってきてくれ!」。
「ぼくが、何で?」の反論も聞き入れられず、忠志はしぶしぶ自転車に乗り一触即発するらしい公園通りに向かった。
道の中央にはバリケードができて、『フナムシ開発』の有害廃棄物らしきものを積んだトラックが処理場へ入る道を完全に遮断していた。
そしてバリケードの向こうには、鉢巻きをした村の若者たちの姿が見える。忠志は、顔馴染みの青年・山根房吉(石井康太)に招き入れられ、リーダーの林八郎(松谷賢示)と会うと、これ以上こういうことはやめるように説得しようとした。しかし、八郎は生まれ育った村を見捨てることはできない!と突っぱねるのだった。
村民と『フナムシ開発』のこんな睨み合いは今に始まったことではなかった。村おこしの名目でやってきて土地を買い上げ、そこに工場廃棄処理場を建設してからというもの、村の自然を破壊し、村民の健康をも損ね兼ねない状況に、村民は結束して撤退要求を叫んできたのだ。
だが『フナムシ開発』の社長・安西景虎(國村準)は、ひるまなかった。やり手のベテラン弁護士・網干頼母(津川雅彦)をがっちりと味方につけ、村民たちの署名嘆願も、後の祭りと意に介そうとしない。その上、老獪な網干は、村長代理でやってきた忠志に、
「いちおう交渉は真摯な気持ちで承ったということで・・・」と丁寧な口調で言うと、処理場の近道を塞ぐ、川北義助(梶原善)という男を説得して欲しいと交換条件を突き付けてくる始末だった。だが、こよなく村を愛する義助が簡単に説得に応じるはずもなく・・・。
こうして忠志が、村民と『フナムシ開発』との間で翻弄されている中、業を煮やした村民たちが夜な夜な結集。「闇に乗じて火を放つ!」などと時代錯誤なことを言い出す騒動が起こった。
これには、さすがに逃げ腰だった村長・犬塚守孝(田中邦衛)も大慌てで、咄嗟の思い付きで、「裁判しかない!」と言うと、あっちが弁護士ならこっちも敏腕弁護士を擁し、戦うことを宣言してしまったのだ。
その夜、犬塚とその娘・信乃(鈴木京香)を交えた話し合いの結果、東京へ弁護士を探しに行くことが決定した。犬塚に頼まれ、東京経験のある忠志も同行してのあてのない二人旅。
二人は、手始めに法律関係の本を買いあさり、執筆した弁護士に片っ端から会ったが、誰も勝ち目がない戦いと引き受けてはくれない。
村民らと約束したのは4日後に弁護士を連れて帰ること。そしてそんな焦りと気落ちに暮れ、慣れない都会暮らしがたたってか、犬塚が倒れてしまった。「なんで、僕が・・・」ただでさえ、そんな気持ちでやってきた忠志は、いよいよ八方ふさがりになり、ふらりと馴染みだった居酒屋へと足を運んでいた。
ところが、そこで忠志は偶然にも正義の心に燃える熱血弁護士・鳩山一茂(唐沢寿明)と出会い、協力するという約束を取り付けることに成功したのだ。「これで、胸を張って村に戻ることができる!」と思ったのも束の間、一夜明けると状況は一転。鳩山の件は即刻網干の耳に入り、網干の手回しであっさりと白紙に戻されてしまったのだ。
「万事休す・・・」。すっかり気落ちし、ホテルのベッドに腰掛け見るともなくテレビに目をやった忠志は、そこに映った男に釘付けになった。その男の名は暁仁太郎(役所広司)。
この時、まさかこの男が村にとっての救世主になろうとは知る由もなかった・・・!?

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第2話 サイテーの救世主

あらすじ

その日、暁仁太郎(役所広司)は、都内のスタジオでドラマ撮影にのぞんでいた。ヒロインが撃ったピストルにあたり、絶命するという最大の見せ場のシーン。仁太郎は、大張り切りで熱演を見せていた!  だが、共演者で主演女優の名古屋裕子(篠原涼子)、プロデューサーの黒埼(沢渡稔)、ディレクターの松本(吉田朝)らは、そんな仁太郎を見て不快をあらわにしていた。古い、くさい、長い。その芝居はあきらかに時代遅れで勘違い以外の何ものでもないと言いたかったのだ。  しかし、仁太郎はそんなことにお構いなく自分流を貫き通す覚悟。 「出番削るなら事務所を通せ!」と鼻息も荒くまくしたる。  忠志(香取慎吾)は、そんな殺伐とした現場に仁太郎を訪ねた。そして先日見たドラマの感動を伝えると、演じていた弁護士に成り済まし、村に来て裁判は無理だと村人を説得して欲しいと頼み込み始めたのだ。最初はドラマへの出演依頼かと思い、条件等々を聞いていた仁太郎だったが、ことが詐欺まがいの行為と知ると、「ほかを当たってくれ」と言い残して撮影現場に戻っていった。  そして、有無を言わさぬプロデューサーの説得により、すっかり自分らしさのない芝居を展開するのだった。  「売れっ子役者とのバーターなんだから!」。撮影後、立ち寄った所属事務所でこう言われ、むしゃくしゃした気分の仁太郎は、数年来の愛人スナ子(旗島伸子)のアパートへと向った。  だが、そこにはすでに先客がいた。その間男は何と仁太郎のマネージャー鳥居(六角精児)だったのだ!  スタジオから、事務所から、愛人に及ぶまでがこの仕打ち・・・プライドをボロボロに引き裂かれた仁太郎が自宅のあるマンションにたどり着くと、そこには荷物がすっかり運び出され、がらんとした部屋と愛想をつかした妻の尚子(キムラ緑子)がすこし驚いた様子で立っていた。  「家に一銭も入れていないから」と、尚子は家財道具をすべてもらっていくという。その中から、昔テレビ雑誌から貰ったトロフィーを大事そうに拾い出すと、仁太郎は、尚子の運転する車で再びスタジオに戻った。  スタジオには、まだ忠志がいた。「引き受けてくれるまで帰りません!」と再び仁太郎にしつこく迫ってきた。と、そこに岡(原田修一)という馴染みのディレクターが現れ、仁太郎の姿を見つけると「空いてる?」と近付いてきた。なんでも撮影中、キャストにゲガ人が出たので、急きょ代役を頼みたいという。仁太郎は、番組名を聞き、即座に代役をかって出たのだが・・・それが顔もわからない何とも悲惨な役とわかると、「やってられるかぁ!」とキレてスタジオを飛び出してしまった。  だが、キレても大事なトロフィーのことだけは忘れなかった仁太郎は、あるはずのトロフィーがないことに気がつき、探し回った。だが、努力も虚しく仁太郎は形あるプライドまで失ってしまうことに・・・。すっかり気落ちした足取りでスタジオ内を歩く仁太郎は、そこで忠志の姿を見かける。長い時間、何も言わず見つめう二人。  そしてしばらくすると仁太郎が忠志に向かって口を開いた。  「条件は三つ。ダメなら話しはお流れだ!」。  その頃、富増村では信乃(鈴木京香)が先頭に立って弁護士先生を迎えるための歓迎準備が着々と進んでいた。

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第3話 初めての勝利

あらすじ

富増村の人たちは、弁護士・暁仁太郎(役所広司)到着を大歓迎し、仁太郎もこの熱烈歓迎ぶりを、「自分を必要としてくれる人がいるということは素晴らしい!」と紅潮して忠志(香取慎吾)に話した。
だが、忠志は、本物の弁護士ではないのだし、仁太郎の役目は、あくまでも裁判に持ち込こんでも無駄だと村人を説得することだと釘をさす。しかし、村の有力者・天馬(磨赤児)や、まだ事情を知らない犬塚(田中邦衛)らは、村に滞在し被害状況を視察した上で、今後どうたたかっていくべきかなどを検討することになっているという忠志の説明を聞き、期待を持って仁太郎を見つめるのだった。
その夜、仁太郎は村にホテルがないため犬塚家に案内された。飲み屋もないし、宿泊場所や送迎車さえない!? 最初はあまりの待遇の悪さにすねていた仁太郎だったが、その不機嫌も信乃(鈴木京香)を見た途端急変。美人で、しかも独身と聞き、東京に出てくる気はない?なとど言い出す始末で・・・信乃に好意を持つ忠志にとっては、心配の種がさらに一つ増えることになった。
その頃、フナムシ開発の安西(國村隼)と網干(津川雅彦)の耳にも、東京からやり手の弁護士がやってきたとの情報が鴨田(金田明夫)によって入れられていた。だが、所属事務所さえ不明で、村人に対して『七人の侍』を観ろ!と摩訶不思議な演説をしたという暁の正体は、全く見えてこない・・・。フナムシ側としても、仁太郎という男のことを掴みあぐねるのだった。
翌日、仁太郎は忠志に連れられ、しぶしぶ村を見回った。調査をしているふりでも見せておく必要があると忠志は考えたのだ。忠志は、道々、富増村の事情を話して聞かせた。村は北と南に別れていて、実質フナムシの被害を受け反対運動をしているのは北の住民であること。南には琴井悌一郎(寺尾聰)と悌三(池田成志)という有力者がいるということなどを。
だが仁太郎は、これらをまじめに聞いてなどいなかった。だから、話しに出た悌三が、忠志を見つけてやってきて、「あれが弁護士先生か?・・・まともな先生だったら普通は引き受けないぜ」と囁いたことなど、全く気にも止めなかった。
その後、仁太郎と忠志は、天馬、瀬田(遠山俊也)と合流。とある丘の上でハンカチを広げ、「このハンカチを化学研究所で調べれば、空気中の汚染成分がわかる」などと仁太郎が最もらしくやっていた時だった。信乃の運転する車が彼等の横で止まると、義助(梶原善)がフナムシ開発の監視用のやぐらに立て籠もっていると知らせたのだ。
「義助を説得してやって下さい、先生!」。
信乃の頼みにその気になった仁太郎は、すぐさま車に乗り込むと忠志の不安をよそに緊迫する現場に急行するのだった。
そして現場ー。そこには村長の犬塚や安西社長ら、敵味方が大勢入り乱れ大集合する中・・・。

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第4話 村長は殺された! 

あらすじ

犬塚(田中邦衛)は、仁太郎(役所広司)が、本物の弁護士でないことを忠志(香取慎吾)から聞かされ呆然。こうなったら村人たちに、裁判は無理だと説得してもらうべきと言う提案を受け入れることにする。
そうとは知らず村人たちは、仁太郎を囲む会の準備は着々と進めている。忠志は、仁太郎の自信過剰な態度を心配しつつ、無事説明会が終わることを祈るばかり。
とそこへ、そんな心配もこれ以上しなくて済むような朗報が飛び込んできた。環境整備課の立ち入り調査がフナムシ開発に入ることになったというのだ。その結果フナムシの不法投棄の事実が認められれば処理場は閉鎖、裁判の必要は無くなり、仁太郎に登場してもらう必要もなくなる。
忠志は、即刻、仁太郎には東京に帰ってもらいたいというが、犬塚は、それでは抜き打ちの立ち入り調査がバレてしまうからと調査終了までつきあってもらいたいと頼むのだった。くれぐれもこの件は他言無用でと釘を刺して・・・。
だがわずか数時間後、フナムシの安西(國村隼)と網干(津川雅彦)の耳に調査が入るという情報はもたらされてしまった。仁太郎が、鴨田(金田明夫)のいるところでしゃべったことが原因だった。安西は、社員の蟇田(温水洋一)を呼ぶと指図を与えた。
その頃、犬塚家では、信乃(鈴木京香)が二日酔いの仁太郎を介抱しつつ、弁護士バッチをなぜつけていないのか?などと尋ねていた。
仁太郎の素性を疑う悌三(池田成志)に、「本物なら持ってるはず。見せてもらえ」と吹き込まれたらしい。だが、仁太郎は、慌てもせず「つけてると偉そうに見えるから・・・」と信乃の思った通りの返答をすると、疑いを一気に晴らしてしまうのだった。
そしていよいよフナムシ開発に調査の入る日がきた。犬塚は張り切って調査員の田島(半海一晃)を案内する。だがそこには何一つ不法とされる実態がない! すでに、何らかの手を打ったのだと訴える犬塚だったが、逆に「言い加減なことをいうと名誉毀損で訴えますよ」と安西にやり込められ、みすみす県の営業許可を与えてしまうのだった。
「話しが違うじゃねぇか!」。調査結果を聞いて仁太郎は忠志に詰め寄った。またしても村人の前で説明をする役目が復活してしまったためだ。取り敢えず忠志が書いた台本を覚えやすいよう書き直してもらうため、東京の毛野(山寺宏一)にこっそりと村の電話ボックスから電話をした。だが、電話を終えボックスから出てきた仁太郎を網干が待ち受けていた。同乗させられた網干の車の中で、仁太郎は、網干の妻が好きでよく見るというサスペンスドラマの一本を見せられた。それは、仁太郎が出演している例のテレビドラマだった。網干はすべてを知っていた・・・。その上で、このまま村を立ち去れば、弁護士に成り済ましたことを告発もしないという条件を突き付けるのだった。
これを聞いた忠志は、このままあっさり引き下がるのはひどすぎる!と仁太郎を責めた。だが・・・よくよく考え裁判を起こさせたくないという目的が網干と一緒だと気付くと、内緒で網干の元を訪れるのだった。
だが、ここでまた事件が勃発した。犬塚が単身、フナムシ開発のゴミ捨て場がある山に入っていったというのだ。
「おい、やべえぞ。腹癒せに火でもつけにいったんじゃねぇか!」
仁太郎、忠志、信乃は胸騒ぎを感じ、知らせにきた義助(梶原善)と共に、犬塚の後を追った。

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第5話 宣戦布告

あらすじ

村長の犬塚(田中邦衛)の死をきっかけに、信乃(鈴木京香)は意志を次いで村のために戦う覚悟だと決意を新たにしてみせる。父の宣戦布告死の知らせを聞いて遺産目当てで久し振りに夫と共に舞い戻ってきた妹の雪乃(土屋久美子)に対しても、「土地を売るつもりはないし、店も続けていくつもり」と言い放ったのだ。
その後、悌一郎(寺尾聰)、悌三(池田成志)の琴井兄弟がやってきた。裁判の詳細を気にし、仁太郎(役所広司)の素性を怪しんでる様子の琴井兄弟は、仁太郎にいろいろと尋ねたいことがあるようだっだが、東京から作家の毛野(山寺宏一)が来たと信乃に耳打ちされた仁太郎は、そそくさとその場を去ってしまった。
毛野は弁護士仲間と信乃には紹介した。だが、仁太郎がわざわざ彼を呼び寄せたのは、明日の説明会のために原稿を書いてもらうためだ。そして毛野は、期待にこたえてわずかな時間で忠志(香取慎吾)の書いた下手な原稿を、見事にプロの作品にしてみせたのだ。しかも「裁判にもっていく決意をする」と「裁判を断る」という2パターンを・・・。
仁太郎は、さっそく原稿片手に練習をし、忠志に、これでなんとかなりそうだとのサインを送った。だが、そうとは知らない信乃は言う。
「村の人をまとめていくのは大変だとは思いますが、なにとぞよろしくお願いします」と。
だが、これにたまりかねた仁太郎は、とうとう明日の説明会では、裁判を諦めろというつもりだと打ち明けてしまう。この裁判に勝ち目はないし、自分は勝てる戦いしかない!というカッコいい理由づけをして・・・。
「現地調査をしてもらった結果」と忠志も後押しする。しかし、これを聞いた信乃は、見せたいものがあるというと仁太郎を、ダルマ池に案内した。そして村の子はみんなここで泳ぎを覚え、その昔、村から出たというオリンピック選手もここで練習していた。なのに今ではフナムシのせいで水は汚染され誰も泳がなくなってしまったと話すと、なんとか村の子供が泳げるようにしてほしい。そのためにたたかって欲しい!と頼むのだった。
「俺にしてやれることないのか?・・・俺は村長に村の未来を託されたんだぞ・・・」。思わず心揺れる仁太郎に、忠志はきっぱりと言った。
「これはドラマじゃないんだ。現実の話なんてすよ。あんたはドラマの主人公じゃない。それを忘れないように」。
翌日。富増公民館には大勢の村人が集まり、仁太郎の登場を待っていた。

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第6話 裏切ったヒーロー

あらすじ

仁太郎(役所広司)の一言で、富増村は一気に裁判に持ち込むムードに傾いた。忠志(香取慎吾)は、そのいい加減さに呆れるばかりだが、信乃(鈴木京香)は「勝ちますとも!」と言い切る仁太郎に、以前にも増して信頼を深める。
しかし、問題は残っていた。仁太郎は弁護士ではないのだから法廷に立つことはできないし、村人もまだそのことに気がついてはいないのだ。もちろんフナムシ開発側の網干(津川雅彦)もそれを承知しており、いくら勢いで裁判をやる!といったところで、不可能だとたかをくくっていたのだ。
だがそこに、これまで法廷ドラマを100本見たという実績を持った毛野(山寺宏一)が思わぬ奇策を持ち出してきたのだ。仁太郎は弁護士としてでなく、村の原告として法廷に立てばいい。そのために、まず村に住民票を移すことが必要だと。
そしてこの作戦はもちろん信乃にも内緒で、忠志も了承の上で実行に移されることになり、さらには裁判の意志を直々に探りにやって来た網干の耳にも、忠志の口から挑戦的に伝えられた。
「一体誰がそんな知恵を与えたのか?」。網干は思った。そして敵がその気ならばと、網干とフナムシ開発の社長・安西(國村隼)は、ある秘策に打って出るのだった。  その頃、忠志と信乃は、裁判に備え新しい村長選びを進めていた。信乃は、気をつけダルマの生みの親で、村人からの信頼も厚い悌一郎(寺尾聰)こそと思うのだが、勝つ見込みもない戦いはできないと弟の悌三(池田成志)はつれない。かといって「我こそは!」というわりに人望の無い天馬(磨赤兒)などに任せるわけにはいかない…。天馬は「なぜ俺ではだめなのかと」不満をぶち上げる。選考は難航した…。
だが、頭を抱える忠志をさらに悩ませ慌てさせる事態が発生したのだ。天馬が2000万円でフナムシに買収された! 村長も決められず、もたつく状況を見透かされたかのようなこのやり方に、忠志も信乃も青ざめた。そして、そこに、場の雰囲気を察して青ざめる男が一人…!?

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第7話 仕掛けられた罠

あらすじ

裁判を起こすためには村の代表、つまり原告の第一番になってくれる人物が必要だと知り、仁太郎(役所広司)と信乃(鈴木京香)は、悌一郎(寺尾聰)を説得しようとする。
だが、責任の重大さや裁判には勝ち目のないことを理由に、悌一郎は二人の頼みを簡単には引き受けようとはしない。
「先生しか頼れる人はいないんです・・・」。それでも信乃が、恩師でもある悌一郎に頭を下げ続けていると・・・いままで冷静でいた仁太郎が、突然悌一郎に対してこう言って怒りを爆発させたのだ。
「村がどうなってもいいのか! 村の自然が破壊されても平気なのか?人間の心があるのか!! 畜生、なんとか言ってみろ」
仰天して仁太郎を制する信乃・・・だが、これを聞いた悌一郎は、なんと態度を軟化させ、「裁判に勝てるという確証があれば」という条件付きで、代表者である村長になることを了解するのだった。
この一件を聞いた毛野(山寺宏一)は、早速、フナムシの工場が建ってから、健康を損ねた、川の魚が死んでるなどの被害が出ていないか調べるべきだと信乃に教え、これを聞いた忠志(香取慎吾)は、最近母の節子(白川和子)がせき込むようになったことを進言するのだが、結局それは大きな勘違いであることが判明し、周囲をがっかりさせるのだった。
気短かい仁太郎は、忠志からそのことを聞いて怒り! 焦り、そして同様にいつまでも裁判が始まらない状況に苛立っていた村の若い者の「俺たちだって何か協力したい」という言葉に乗せられ、ある画策までやってしまうのだった。
その頃忠志は、蟇田(温水洋一)のことを思い出していた。村の出身でありながら、唯一フナムシの従業員となっているこの男を、うまく説得すれば、以前行われたフナムシの立ち入り検査の際の不正を証言してもらえるのでは!と考えたのだ。
内部告発によって、フナムシの足元を救う! そして、蟇田が協力を約束してくれたと知れば、悌一郎も納得させられるはず。だが、ここでまた「俺の出番」とばかり立ち上がる仁太郎。
忠志は不安一杯で、仁太郎と蟇田の元に向かうのだった。

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第8話 最後の賭け

あらすじ

蟇田(温水洋一)が証人になってくれることを約束してくれたことで、裁判に向け意気上がる仁太郎(役所広司)。まだどこか不安気な忠志(香取慎吾)と悌一郎(寺尾聰)にも、「あの男、今回は本気だ。フナムシの仕事を辞めてまでこっちに逃げ込んできたんだから」と自信たっぷりに言い聞かせる。だが、それを聞いた忠志は、かえってフナムシにこちらの動きを感づかれてしまうのでは、と心配になった。
翌日、仁太郎、忠志そして悌一郎は、裁判所の呼び出しに応じた。そして担当の宇喜多(佐古正人)から、まずは環境裁判の難しさと和解のタイミングは間違えないようにというアドバイスをもらい、訴状の原告欄には、原告全員の名前を書くように注意を受けた。そして原告は必ず裁判に出廷しなければならないということも聞かされた。
悌一郎は、仁太郎がそんなことにも気がつかなかったのかと怪訝に思ったが、今は原告に名を連ねてくれる村人たちを集めることが先と行動を開始、なんとか15人の原告団を結成することに成功した。
数日後、裁判所には、仁太郎、忠志、悌一郎、フナムシ開発側の網干(津川雅彦)、安西(國村隼)そして網干が依頼した若き弁護士・斎藤礼(八嶋智人)などが顔を揃えていた。裁判前にこんな形で原告、被告が顔を合わせのは異例のことだったが、裁判の難しさを考慮した裁判長・玉塚(伊藤正之)が、両者に和解を進めようとしたのだ。
しかし、フナムシは勿論、悌一郎も絶対に和解はありえないと宣言。いよいよ舞台は法廷に移されることになった。
そんな矢先のことだった。信乃(鈴木京香)の家にかくまわれていた蟇田が行方をくらませてしまったのだ。毛野(山寺宏一)は、いつまでも荷物をほどこうとしなかった蟇田を不思議に思っていたというのだが・・・。
「証人もなしに裁判は勝てねぇ!」。怒った仁太郎は、まず玉塚のもとに向かうと、裁判を延期にするよう懇願し、だがそれが無理と突き放されると、今度はフナムシ開発を訪れ、網干と安西を前に、何と訴訟を取り下げるからと以前もらうつもりだった和解金1500万円を要求したのだ。
「ようやくその気になってくれたか」と安西は安堵した。
そして網干も「その気に打たれました、手を打ちましょう」と言った。だが、そう言って網干がポケットから取り出したものとは・・・仁太郎をそして安西をも愕然とさせるものだった。

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第9話 恋におちたら

あらすじ

いよいよ「フナムシ開発」のゴミ処理場の営業許可取り消し請求の裁判が始まった。仁太郎(役所広司)は、毛野(山寺宏一)の書いたシナリオ通り、フナムシの不法性を明らかにしようとする申立を自信たっりぷリに論じ上げると、作戦どおり、まずはボロを出しそうな社長の安西(國村隼)に追及の矛先を向けた。だが、それを見て取った網干(津川雅彦)も、すかさず國村に救いの手を差し延べ、追及をかわしてみせる・・・こうして1、2回、開かれた裁判は、富増村やや有利?でとりあえず終了した。
傍聴席から成り行きを見守っていた信乃(鈴木京香)も仁太郎の勇姿に「まるで、テレビドラマを見ているみたいなの!」と興奮気味。これには、忠志(香取慎吾)も思わず深くうなづくのだった。
その後、村役場で次回法廷に備えての話し合いがもたれた席で、毛野は、蟇田の持ち込んでくれた“フナムシ“を登場させることを告げた。仁太郎も忠志も「これさえあけば!」と期待の思いで、ケースの中のフナムシを見つめる。だが、なんとこの大事な証拠は、翌朝死骸となって発見されてしまう。「ケースを動かした者か後いる!?」忠志らはこの時始めて、身内に裏切り者がいることか気が付いた。
しかし、それでも仁太郎は、ビンに死骸をいれると、堂々と検証物として裁判長に提出してしまうのだった・・・。
なかなか決定打を打てない裁判が続く中、悌一郎(寺尾聰)が血相を変えて弟の悌三(池田成志)と仁太郎の元にやってきた。どうやら、悌三が顧問弁護士に今回の裁判について相談し、代理人として裁判をできるのにしない、そしてなぜか住民票を村に移してるといった、『弁護士・仁太郎』の行動に不審な点をあげ、それについての説明を要求してきたのだ。
仁太郎はさすがに言葉詰まった・・・だが、その場に突如わって入った毛野が、「住民票を移したのは、信乃ちゃんと結婚の約束をしたためで、それほど全身全霊をかけ、この村を守ろうとしてるんだっ」と口走ってしまったのだ。もちろんでまかせ・・・。
だが、そうとは知らない悌三は大ショック! そして同じくショックを受けた忠志は、信乃に歩み寄ると、「早まっちやダメだ! その人は信乃さんが思ってるような人じゃないんだ」というと、すべてを打ち明けてしまうのだった・・・。

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第10話 最後のチャンス

あらすじ

犬塚家居間では、次回の裁判にそなえ、仁太郎(役所広司)、忠志(香取慎吾)、信乃(鈴木京香)らが毛野(山寺宏一)が唱える次なる作戦を真剣に聞いていた。『フナムシ開発』が毎日運び込んでいる金属片の山がゴミであることを認めさせること・・・。毛野が考えているのは、先日村人たちがせしめてきた帳簿を使い、『フナムシ開発』が金をもらい金属片、つまりゴミを引き取っていたことを証明することだった。
さらに、この作戦を裏切り者と睨んでいる鴨田(金田明夫)にわざと教えて、相手を混乱させるつもりだとも。改めて毛野の有能さに敬服する忠志と信乃。そして仁太郎のやる気のなさには呆れるばかりで・・・。
だが、そんな仁太郎の前に突然、離婚を迫る妻の尚子(キムラ緑子)が姿を現した。まだ言ってなかった妻の存在にさすがにショックを隠せない信乃。その上仁太郎は、村に入ると同時に車を盗まれたので、しばらく尚子を置いてやって欲しいと頼み込むのだった。
そんな中、公判の日はやってきた。そして見事作戦通りに展開した法廷は、『フナムシ開発』が親会社の扇谷工業に金属片を買い取っていた事実を認めとせることに成功、予想通りの成果を上げたのだった。
これによって、完全に劣性を強いられることになった『フナムシ開発』の弁護士・網干(津川雅彦)は、原告側のメンバーがおかしいと裁判所を介して抗議するという手に出てきた。直接被害をこうむっている北富増の人間が原告の中に居ないことはおかしいと。
これを聞いた忠志は、裁判を続けるため!と原告団に名前を連ねることを決心。証言台にも立ち、堂々と反対意見を主張して見せるのだった。
打つ手がことごとく裏目に出ることに安西は激怒し網干に詰め寄った。だが、網干は平然として言った。自分は扇谷の会長から派遣されてきてる人間であり、裁判には何としても勝ち、ゆくゆくはゴミ処理場を拡大させるつもりである。それができれば、社長は無理に安西でなくてもいいのだと。
ここまで言われて安西はもう黙っていることができないと思った。そして、ダルマ池に仁太郎を連れ出し、村が裁判を続けるつもりであることを確認すると、意外な告白をはじめたのだ。

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第11話 威風堂々

あらすじ

上京した仁太郎(役所広司)は、ようやく弁護士の赤岩(杉浦直樹)を掴まえ、富増村のために弁護士の資格を貸して欲しいと頼む。あくまでも法廷に立つのは自分で、込み入った事情など何も心配はいらないのだと説得する。
ところが、赤岩は、引退同然の暮らしをしていること、そして老人相手のダンススクールを開講していることを理由になかなか首を縦に振ろうとはしなかった。だが、被告『フナムシ開発』の代理人に網干(津川雅彦)の名前があることを知ると、態度を一転! 仁太郎と共に富増村に向かうのだった。
赤岩を迎え入れた犬塚家では忠志(香取慎吾)、信乃(鈴木京香)らが勝つためには、鍵を握っているらしい義助(梶原善)を警察より先に見つけることを決めた。
翌日、義助の家を尋ねてみた信乃は、途中、県の代理人である弁護士・斎藤(八嶋智人)と出会った。そして現場の様子を見きたという斎藤が、自分の中の正義と『フナムシ開発』に対する疑惑の狭間で悩んでいることを察するのだった。
その直後だった。尚子(キムラ緑子)が犬塚家の庭に潜む、車の窃盗犯の義助を発見したのは・・・。
「何でも知ってることを話してくれ!」「お前の証言があれば勝てる」
仁太郎、忠志らは早速、義助を問い正し始めた。しかし、義助の口からはこれという証拠は出てこない。だが、その様子を見ていた毛野(山寺宏一)が義助の首にかけられているボルトのペンダントに目を止めた。
そして、村長が死んだ『フナムシ開発』のゴミ処理場現場で拾ったそのボルトこそ、勝利を導く証拠と毛野は確信した。後は、法廷の日まで義助をかくまい、証言台に立たせるだけ!
いよいよ大詰めを迎える裁判。悌一郎(寺尾聰)は、天馬(磨赤児)や悌三(池田成志)に会い、決起の意味もあり、それぞれ北と南、富増の村人たちを共に法廷に連れてきてほしいと頼んだ。
一方、『フナムシ開発』側にも、親会社・扇谷工業の扇谷会長(山崎一)がやって来て、網干に裁判の勝利を約束させるのだった。
「これ以上、全国各地で起こっている住民運動を活性化させないためにも」と・・・。
裁判を翌日に控えた夕刻。仁太郎と忠志は二人きり、こんなことを語り合っていた。
「・・・もし、あの時お前に声を掛けられなかったら、今頃何をやってただろう・・・」。
「でも、これで正解だったと思うな。ひよっとしたら人生で起こることって間違ったことなんてないのかも知れない・・・。勝ち負けじゃなく、僕は仁太郎さんに会えて良かったと思うし、それで十分だから」。
そして忠志は、それでも「裁判には絶対勝つ!」といきまく仁太郎に向かいこう言った。
「仁太郎さん、変だよあんた。全然関係ない村のためにこんなのめり込んで・・・絶対変だよ」。
それは、忠志の仁太郎に対する精一杯の感謝のことばだった。
そして翌日。仁太郎は、車椅子の赤岩の看護人として入廷し、しゃべることもままならないことにした赤岩の代わりに尋問を行った。
傍聴席には、間もなく信乃に付き添われやってくるではずの義助を待つ忠志、悌一郎らの姿がある。だが、その時毛野の携帯電話に信乃から、義助が証言に立つことを拒みはじめた!との知らせが入ったのだ。
入れ替わり立ち代わり、電話を通じての説得が試みられる一方で、到着までの時間稼ぎも始められた。毛野の意味不明の熱弁、忠志の熱唱、そして尚子までもが証人席に登場。そんな苦し紛れの引き延ばし工作のネタもそろそろ尽きたと思ったその時・・・。

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引用元:番組公式サイト

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