2013年7月〜9月に放送されたドラマ『警視庁捜査一課9係 season8』。
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ドラマ『警視庁捜査一課9係 season8』はどんな作品?
話数 | 全10話 |
放送年 | 2013年7月期 |
放送枠 | テレビ朝日系水曜21時 |
脚本 | 深沢正樹 岡崎由紀子 真部千晶 徳永富彦 瀧川晃代 須藤泰司 |
演出 | 杉村六郎 新村良二 長谷川康 田村孝蔵 細川光信 吉田啓一郎 |
音楽 | 吉川清之 |
主題歌 | V6「君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか」 |
キャスト | 渡瀬恒彦 井ノ原快彦 羽田美智子 津田寛治 吹越満 田口浩正 原沙知絵 中越典子 |
主人公
名前(演) | 加納倫太郎(渡瀬恒彦) |
職業など | 本庁捜査一課9係 |
あらすじ
その中で殺人事件に対応すべく都内の所轄から精鋭の捜査員が集められたエリート集団が、警視庁捜査一課。
一課は20近くのチームを内包するが、中でも最も変わったチームが「9係」。その9係を率いるのが警視庁内一の変わり者と言われる係長の加納倫太郎。
「9係」の実態とは、(これまた変わり者ばかりを密かに集めたのではと噂もあるが、)チーム内での上下関係にやかましくなく、体育会的な精神主義も一切無し。
根底にあるのは、”必要なことは自分で判断し、自分の意思で動け”ということ。組織だった捜査会議などはないが、犯罪検挙率は警視庁トップという少数精鋭の凄腕集団!
そんな9係に所属するのは、超個性的な6人の刑事たち。ひとたび事件となると、一見バラバラだがいつのまにかチームワークを武器に謎を解き明かす!
魅力溢れる刑事ひとりひとりが、それぞれの事情を抱えつつ、大都会に巻き起こる難事件を解決する!
そして、2013年、新たな挑戦がはじまる…! 第8弾を迎える今シーズンは、個性的な9係の刑事それぞれの人間ドラマもさらに深まり、難事件の解決だけではない、大人の視聴者を強く引きつける、味わいのあるストーリー展開に磨きをかけていく。
この『9係』シリーズ全体のテーマは、“人間の持つ業”を、9係メンバーの“濃いキャラクター”を通して描くこと…!
今シーズンでは単なる1話完結サスペンスではなく、7人それぞれの濃いキャラクターの背景にあるドラマをより丁寧に描きながら、本格刑事ドラマの原点である事件そのものの謎や人間模様を、練りに練ったクオリティの高いストーリーで描いていく!
事件のバリエーションも豊かに、冒頭から最後まで目が離せないスピード感を盛り込み、事件を追う姿をより丁寧にたどることで、先の読めないストーリー展開に人間臭さを加味!
“複雑に絡み合った人間関係を『9係』独自のアプローチで解決に導く”という本筋をさらにブラッシュアップ、他に追随を許さない“本格刑事ドラマ”へとさらなる進化を遂げていく…!
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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。
『警視庁捜査一課9係 season8』の各話あらすじ
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第1話 捏造された殺人
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あらすじ
行列のできる人気ベーカリーのオーナー、津久浦弘子の死体が自宅近くの遊歩道で発見された。後頭部を金属バットで執拗に殴られており、深い恨みを持つ者の犯行と思われたが、臨場した加納倫太郎(渡瀬恒彦)は不自然さに疑問を抱く。犯人は弘子が倒れて動かなくなってからも後頭部を殴り続けたようなのだが、遺体の倒れ方を見ると、犯人の位置からは後頭部を殴打しづらいはずなのだ。犯人はなぜ後頭部にこだわったのか…!?なんと被害者の弘子は3年前、夫を金属バットで殴り殺した過去を持っていた。彼女は常々、夫からDVを繰り返されており、事件当日も金属バットを使って暴力を受ける中、夢中で抵抗し、撲殺してしまったという。人権派として有名な若手弁護士・若月裕一の弁護もあって正当防衛が認められ、無罪が成立。その事件から3年、弘子は旧姓の津久浦に戻り、ベーカリーショップのオーナーとして成功を収めたようだった。
夫を金属バットで殴り殺した女が、金属バットで殴り殺された…。これは、単なる偶然とは思えない。主任になった小宮山志保(羽田美智子)は3年前の事件との関連を含めた捜査を9係メンバーに指示する。
青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)がベーカリーショップの店長・桜木昇やスタッフらに聞き込みを行ったところ、3年前の事件の捜査担当だった所轄の元刑事・小田原康則が弘子のもとを訪れていたことがわかる。
一方、倫太郎と浅輪直樹(井ノ原快彦)は、元姑・中川美紀子のもとを訪ねる。彼女は3年前から、嫁である弘子が意図的に息子を殺したと主張し、嫌がらせを続けていた。
そんな中、倫太郎は何を思ったか、弘子のベーカリーで買ってきたというパンを矢沢に試食するよう差し出して…!? さらに、監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)による司法解剖の結果、意外な事実が浮上! 9係メンバーは懸命な捜査で、弘子の死、そして3年前の事件の思わぬ真実を暴いていく…!
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第2話 殺人美容室
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あらすじ
人気美容室のトップアーティスト・飛鳥(神楽坂恵)の遺体が、開店準備中の自らの店舗で発見された。志保(羽田美智子)を新たな主任とする9係のメンバーが現場に駆けつけるが、そのころ倫太郎(渡瀬恒彦)は前主任の青柳(吹越満)のことで、人事課長の三島(江藤潤)に呼び出されていた…。飛鳥が事件当夜、エステ会社社長の紗登美(国生さゆり)と食事をしていたことが判明。さらに飛鳥の顧客リストの中から志保と村瀬(津田寛治)は、青柳と同居する妙子(遠藤久美子)の名前を見つける。また隠していたのか。村瀬は青柳に対して憤りを覚える。
飛鳥のルームメイトの塚田(土屋裕一)、知世(高橋メアリージュン)、榎本(牧田哲也)の3人はそれぞれアリバイを主張。しかし、紗登美によると、飛鳥は独立することで現在の店の店長・田所(笠兼三)ともめており、ルームメイトの知世ともトラブルを抱えていたとか。
田所は顧客カルテを持ち出し、優秀なスタッフをも引き抜こうとしていた飛鳥をよく思っていなかったことを認めたが、一方で紗登美が飛鳥を全面的に支援していたことを証言した。塚田によると、その紗登美とは資金援助のことでもめていたとか。
ここに来て紗登美が有力な容疑者として浮上した。紗登美の事件当夜のアリバイを調べなかった青柳を村瀬は激しく非難。紗登美は妙子の恩人だから、という青柳の言い訳に激怒した村瀬は「刑事辞めちまえ!」と言い放つ。
そんな青柳のもとに妙子から紗登美のことで話がある、と電話が入った。妙子が語る紗登美の真実とは?そして、飛鳥を殺害した意外な人物とは?無料動画
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第3話 逃亡者の殺意
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あらすじ
雑居ビルの一室で、10年前の建設会社爆破事件の主犯として指名手配されていた飯野(比留間由哲)の刺殺体が発見された。現場からは多数の“飛ばし携帯”が見つかり、いわゆる“振り込め詐欺”に手を染めていたらしい。10年前、飯野は自らが勤めていた建設会社を爆破。横領の疑いで解雇されたことへの逆恨みが犯行の動機だったが、同様に解雇された麻生(土佐和成)も指名手配されていた。飯野と麻生、さらに正体不明のもう一人の共犯者は現場となった雑居ビルに同居、詐欺で稼いでいたようだ。とすると、飯野は仲間割れで殺害されたのか?志保と村瀬は現場に落ちていたレシートからスーパーで聞き込みを行うが、レジ係の麗子(三浦理恵子)は麻生に見覚えはなく、麗子の夫で店長の上野(矢柴俊博)に防犯カメラの映像を見せてもらうが手がかりは得られない。
10年前に飯野らに爆破された建設会社を訪ねた倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、横領事件は濡れ衣の可能性があったことを知る。飯野らとともに解雇された伊藤(大関真)は解雇直後に自殺していたことから、どうやら濡れ衣は事実らしい。
詐欺事件を調べていた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が、被害者から犯人の似顔絵を手に入れることに成功した。この男が飯野殺害の重要参考人であるばかりでなく、爆弾事件の3人目の共犯者である可能性が高い。矢沢は村瀬から飯野の手帳に書かれていた電話番号と思われるメモを渡されていたが、市外局番が3ケタでは何の役にも立たない。
志保(羽田美智子)が何者かに刺され、病院に搬送された。殺人事件の捜査中、誰かに会いに行ったところを襲われたらしい。その頃、相棒である村瀬(津田寛治)は、志保を無視して単独行動に出ていた…。
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第4話 昼下がりの銃殺
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あらすじ
とある町の防犯会長をしている摂子(藤真利子)が何者かに拳銃で殺害された。現場の状況から強盗殺人の可能性が高いが、青柳(吹越満)と村瀬(津田寛治)は外国人窃盗団の犯行と珍しく意見が一致。が、青柳は被害者が地元の交番に何度も電話をしていた携帯の発信履歴をもとに秘かに捜査を開始。村瀬も凶器の拳銃から摂子の指紋が検出されたことから、顔見知りによる犯行の線で捜査を始め、志保(羽田美智子)にあきれられる。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、凶器が太平洋戦争中に大日本帝国陸軍が使用していた十四年式拳銃であることに着目。事件の第一発見者である岩倉(深水三章)が父親の遺品として鑑定に出していたことをつかむ。が、岩倉によると、店主が警察に通報。押収された拳銃は8個すべての銃弾とともに保管庫にあることを、安全課の千佳(大和田美帆)とともに確認する。
志保らの聞き込みで摂子が生前、大学進学を諦めた青年・三橋(神永圭佑)に就職を勧めるなど、やたらと世話を焼いていたことがわかった。三橋の自宅を訪ねるが、母親の秀美(山下容莉枝)は三橋の靴があるにも拘わらず、不在だと志保らに会わそうとしない…。
さらに青柳らは交番での聞き込みで、摂子が指名手配犯を発見したと通報。報償金を受け取っていた事実をつかむ。犯人はその報償金を狙った可能性が高いが…。
青柳と矢沢(田口浩正)の調べで摂子が探偵を使い、ある人物を捜していたことがわかった。探していた男は何者なのか?
太平洋戦争中の兵士の証言を綴った本を読みあさっていた倫太郎は、十四年式拳銃を所持していた岩倉の父親に関するある記事を発見。そして、直樹は報償金を手にした摂子の通報に不自然な点を発見する。
それらの疑問が明らかになり、浮かび上がる意外な事実とは?そして摂子を殺害した犯人は?無料動画
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第5話 殺人生原稿
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あらすじ
加代(あめくみちこ)の刺殺体が、宿泊していた友人・奈美(横須賀昌美)の自宅で見つかった。加代は事件前日に青森から上京、とある出版社を訪ねた後、何者かと都内ホテルの喫茶店で待ち合わせしていたことがわかる。加代は右手で固定電話を抱え込むようにしており、伸びた左手の先には10月が開いた卓上カレンダーが。ダイイングメッセージのようにも見えるが、倫太郎(渡瀬恒彦)は、監察医の真澄(原沙知絵)から加代が右利きであることを確認すると、電話を右手で抱えていることに疑問を抱き…。
加代が訪ねた出版社の編集者・貴島(菅原大吉)によると、加代は亡き作家・柴田和彦(藤岡大樹)の最後の愛人だったという。最近になって加代のもとから柴田の最後の原稿「夏色の女たち」が発見されたが、加代は自分がもらったものと主張。それを認めない柴田の遺族とドロドロの争いとなったが、貴島が200万円を加代に支払い出版にこぎ着けたらしい。おかげで小説は大ヒットとなったが、そのせいか加代は金額の上乗せを要求してきたという。
加代とホテルで会っていたのが、柴田の娘・カンナ(平山あや)であることがわかった。父の作品のことで話があると呼び出されたカンナだったが、金の話だったため、ろくに会話もせずに別れたとか。
青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が、こっそり見つけた証拠から奈美の元夫・赤木(寺十吾)を容疑者として拘束した。2人の聴取に赤木は事件現場に行ったことは認めたものの、加代が殺された後だったことを主張。現場近くのコンビニの防犯カメラの映像から、その主張が認められるが、そこで偶然カンナの姿も確認され…。
その後、加代の娘・和代(野口真緒)が上京。加代の柴田に対する意外な思いが明らかになると、矢沢の妻・早苗(畑野ひろ子)の口から意外な事実が浮かび上がる。事件解決のカギとなる、それらの事実とは…?
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第6話 127の殺意
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あらすじ
元ファンドマネージャーの百武(湯江健幸)の他殺体が、とある建設現場で発見された。何者かに後頭部を殴打されたようだが、左手には「127」と数字が書かれている。監察医の真澄(原沙知絵)によると、百武本人が書いた可能性が高いというが、何を意味しているのか?百武が、とある新聞社の経済部記者・実希子(野々すみ花)と連絡を取っていたことがわかった。実希子は、証券会社社員から独立し、推定百億の資産を作って引退した百武が最近になって活動を再開したため、取材を依頼したのだという。その活動とは、日本海底資源開発という新会社への投資を募ること、百武の遺体が見つかった建設現場は、その会社の本社ビル建設予定地だった。
小林(山口良一)というコンシェルジュがいるマンションの1フロアで豪勢な生活を送っていた百武だが、妻の十和子(安座間美優)はネイリストの弓恵(建みさと)とスパに行っていたというだけでアリバイは曖昧だ。
百武と共同で新会社への投資を募っていた建設会社社長・黒吉(西ノ園達大)という男が浮上した。百武とはビジネスパートナーだと認めたが、なぜか事件現場の本社ビルの建設は3日前から工事を中断したまま。
弓恵がスパのオーナー・後藤(木下ほうか)に頼まれ、十和子をスパに誘っていたことがわかった。この後藤の会社は指定暴力団のフロント企業。かなり怪しいが…。倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、百武の自宅からパソコンが消えていることを確認。しかし、家政婦のアキ子(重田千穂子)も小林も、黒吉や弓恵と同様、「127」という数字についてはわからないという。
やがて百武の投資話にカラクリがあることが判明した。百武は詐欺師だったのか、だとすると犯人の動機は…?そして「127」という数字の秘密とは?
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第7話 死の紋様
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あらすじ
世界的な金融グループの日本支社に勤務する桜田(井田國彦)の刺殺体が見つかった。仕事場として借りていたマンションの駐車場で背後から刺されたらしいが、部屋にはペアグラスや夫婦茶碗があるなど生活感にあふれており仕事場らしくない。倫太郎(渡瀬恒彦)は、遺体の手のひらに残っていた不思議な形の塗料の跡に不審を抱く。桜田のセカンドバッグから妻・由里子(七瀬なつみ)の署名、捺印がある離婚届が見つかった。由里子によると、桜田には5年ほど前から愛人がいたらしい。仕事場のマンションも愛人との密会場所だったとか。
しかし、志保(羽田美智子)はそんな由里子に不審を抱く。遺体確認の際にわざわざ喪服を着ていたこと、夫の遺体を見たときにも他人事のように冷静だったこと…。まるで桜田が死んだことを知っていたかのようだった。
桜田の手のひらに残っていた不思議な記号が、お祝いのカードなどに使われる文字、カリグラフィであることがわかった。倫太郎は、直樹(井ノ原快彦)が倫子(中越典子)から借りたカリグラフィの入門書の著者・路代(渡辺梓)から話を聞くが、そこへ青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)もやってきた。路代が桜田の愛人である可能性が浮上したらしい。路代は桜田とはニューヨークの大学に通っていたころからの友人であることは認めたが、愛人であることは否定。しかし、桜田の妻・由里子と同じ大学に通う友人であることがわかる。
防犯カメラの映像から、犯行があったころ、由里子が桜田のマンションを訪れていたことがわかった。志保と村瀬(津田寛治)の追及に犯行を否認する由里子。ただ、マンションの駐車場で倒れた夫のそばから逃げ去っていく路代を目撃したという。
思わぬ由里子の証言に動揺する志保と村瀬。路代が犯人ならば、その動機は?桜田をめぐる2人の女の駆け引きに翻弄される9係の刑事たち。犯人は由里子か、路代か、それとも…!?
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第8話 殺人スタント
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あらすじ
ベテランスタントマンの武藤(浜田学)が撮影現場のビルの屋上から転落死した。昼休憩中に、飛び降りるシーンを撮影する屋上から転落したとか。仕事にこだわる武藤だけに飛び降りるイメージトレーニングをしていて誤って落ちた事故なのか、それとも自殺か、他殺か?武藤は5年前に一度引退。妻・香織(遊井亮子)が父親の後を継いで経営する葬儀社で副社長をしていたという。今回は長年コンビを組んでいた主演の影山(大浦龍宇一)に頼まれ、現場に復帰したらしいが、香織は自殺の可能性はないと否定する。
武藤のファンだという真澄(原沙知絵)の検死によると、転落による傷以外に打撲痕や内出血が複数あることが判明。さらに右足の膝と右腕の肘に打ち身による炎症があり、薬が塗られていたという。志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は真澄に立ち合ってもらい、それぞれの傷を検証。
スタッフの安田(清水優)によると、武藤は撮影所に来る途中、自転車で転びケガをしたとか。ベテランのスタントマンが自転車で転ぶことなどあるのか。志保と村瀬が武藤の自転車を調べると…。
香織によると、夫の武藤はスタントマンについて「もともとやりたい仕事ではなかった」と言っていたらしいが、倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、武藤が入社当時に書いた自らの葬儀プランに「スタントマン時代の写真を飾りたい」といった言葉を見つける。武藤はスタントマンという仕事に愛着があったように思えるが…。転職した5年前に何かあったのか!?
青柳(吹越満)が現場で拾った吸殻が主演俳優の影山のものであることがわかった。アクションにこだわる武藤のせいで撮影スケジュールは遅れ、予算もオーバー。武藤を復帰させた影山は、そんなスタッフの不満を解消すべく、事件現場の屋上で武藤と話し合ったらしい。
その交渉が決裂し、怒った影山が武藤を突き落したのか?倫太郎は、長年武藤とコンビを組んでいた影山に、なぜ5年前に武藤は引退したのか、その理由を聞くのだが…。武藤が引退した本当の理由とは?武藤が抱えていた知られざる苦悩、そして意外な事件の結末とは?
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第9話 殺しのネックレス
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あらすじ
倫子(中越典子)の前に自分が本当の父親だと名乗る男が現れた。ショックを受ける倫子に男は、近くのカフェで証拠を見せるから、と言って去っていく…。その男、風間(有薗芳記)の遺体が発見された。遺体を一目見た倫太郎(渡瀬恒彦)は表情を変えると、近くの短期契約マンションの一室へ。室内は争いがあったように乱れ、窓は開けっぱなしだ。どうやら風間はここから転落したらしい。倫太郎の素早い行動に驚く直樹(井ノ原快彦)に鑑識を呼ぶよう指示した倫太郎は、こっそりと倫子のネックレスを拾い、ポケットにしまいこむ。
真澄(原沙知絵)の検死により風間は転落死であると断定。目撃者などの情報から女性と争って落ちた可能性が高い。風間は10年前に殺人を犯し、10日前に仮釈放になったばかり。無実を主張して控訴していたが、有罪のショックで一人娘が自殺。直後に控訴を取り下げ、服役していた。
青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は目撃者の事情聴取、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は現場に残された靴の痕から靴屋をあたるが、直樹は単独行動をする倫太郎と連絡がとれず…。
現場に残された靴の痕から、なんと倫子が浮上した。さらに目撃者の証言により作成された似顔絵も倫子に似ている…。
直樹は風間が持っていた封書の差出人、沢田(窪塚俊介)を訪ねるが、沢田は風間を「石川」という女性が働く洋菓子店まで送ったという。そんななか、倫太郎を除く9係のメンバーが管理官の真山(矢島健一)によって集められた。真山は数々の証拠から倫子を風間殺害の最重要参考人と断定。単独で事件を捜査する倫太郎の行動を、娘を救うための証拠隠滅の可能性があるという。
捜査の継続を禁じられた9係だが、このまま黙っているわけにはいかない。倫太郎の、倫子の疑いを晴らすため、志保らは倫太郎の行動を追跡、直樹は連絡がとれない倫子を探すのだが…。
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第10話 殺人船長
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あらすじ
倫太郎(渡瀬恒彦)が、高校時代からの友人で日本海洋大学の山尾(笹野高史)から大学での講演を依頼された。豪華客船で犯罪が発生した時の対処法などがテーマだったが、それなら適任がいると倫太郎は村瀬(津田寛治)を指名。しかし、その村瀬は警務部への異動の話があり、刑事をやめるべきか思い悩んでいた…。村瀬の講演が終了した後の日本海洋大学の構内で学長の倉持(佐伯新)の他殺体が見つかった。傷跡から凶器は二股の槍のようなものと判明。さらに右手の小指の付け根に奇妙な形の傷が残っている。
倉持は午後3時に学部長の山尾、妻で理事の千恵子(春木みさよ)、創立者の娘で山尾の助手の史織(三倉茉奈)、そして大手不動産会社専務の井元(遠山俊也)を学長室に集まるよう命じていた。どうやら大学を閉鎖した跡地に建設を計画している「海洋タウン計画」という複合施設について話があったらしい。井元によると、反対派の山尾、千恵子、史織を説得しようとしたらしいのだが…。
真澄(原沙知絵)の解剖結果によると、死亡推定時刻は12時30分から13時30分。まさに村瀬の講演中だ。遺体には争った痕跡もなく、真澄はなぜか遺体に違和感があるという。その理由は?真澄はさらに調べを進める。
倉持は大学の創立者・小高が愛人との間に作った子供。本妻の子・史織とは異母兄妹になり、小高が海難事故で死亡した後、大学の経営権を手に入れ学長に就任していた。が、大学経営には興味がなく、「海洋タウン計画」を井元とともに進めていたとか。その計画に反対していたのが、山尾、千恵子、史織の3人だったが、山尾は村瀬の講演を欠席。史織も中座したところを村瀬が壇上から確認している。
倫太郎と直樹(井ノ原快彦)の捜査の中、意外な人物が自供を開始。しかし、その証言には不自然な点が多く、裏付け捜査を進める中で新たな真実が浮上。そして、真澄が遺体の秘密を解き明かす中、事件の背後にあった“真実のドラマ”が見えてきて…!?
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引用元:番組公式サイト
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