【シノアリス】考察好きの私的ピノキオの衝動編ストーリー考察①キーワード・序章~一章三節

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執筆者:編集部

かなりの量ある文章量、クロスストーリーもあり、ストーリーがごっちゃになるはず。

今回はそんなシノアリスのピノキオの衝動編ストーリ-から私的観点で説明していきます。

整理用という感じで軽い感じで見て頂けると幸いです。

ピノキオのストーリーキーワード

いぞん【依存】

[名]意味…互いに頼り合う間柄であること。また、その状態から抜け出せないこと。

用例
①「-できる相手がいるだけマシだ。一人ぼっちでは頼ることもできない。」
②「弱い人間にとっては益々その人を弱くし卑屈にし、-的にさせる」

考察する上で必要なピノキオの知識

シノアリスでは童話の知識が有る前提で話が進みます。

ですので、考察する上で、必要になる知識をここに一度まとめておきます。

原作のピノキオ

1883年にイタリアの作家「カルロ・コッローディ」によって書かれた児童文学作品です。

丸太を削りゼペットじいさんが木の人形にし、ピノキオと名付けたことで意志を持つようになり、動く人形として誕生します。

しかし、勉強と努力が嫌いなため、おいしい話にすぐに乗ってしまい、幾度と痛い目に遭いました。

あるときはスターになれると言われ、物見小屋に閉じ込められ、ある時はロバにされ、売り飛ばされそうになります。

サメに追いかけられて、クジラに飲み込まれ、それでもゼペットじいさんが助けてくれて愛を知り、その後、真面目になったピノキオの夢に現れた妖精によって人間になったというお話です。

「嘘をつくと鼻が伸びる」という癖があるのはとても有名ですね。

シノアリスでのピノキオ

殆どは原作と同じですが、お目付け役として居るのが、コオロギ紳士ではなく下品な杖になっています。

ゼペットによって作り出された。人形は社会不適合者だった。

人形は社会の荒波にもまれながらも必死にもがく、ピノキオ。

果たして彼は、無事願いをかなえることができるのだろうか?

はっきりと「社会不適合者」と書かれてしまうあたり、流石ですよね

シノアリスひいてはDoD・ニーアシリーズのデザイン担当のジノ氏曰く、「彼は二週目のピノキオ」という設定を持っております。

進んでいくと気になる点が出てきますので覚えておきましょう。

一章一節(導入)

ピノキオは恐れる

わけのわからない場所にいる自分を 何をしたらよいのかわからない状態を

ピノキオは恐れる

自らが手にした武器を 酷く醜い言葉を吐く杖を

恐れのあまり、ピノキオは作者に助けを求めた

しかし、作者を蘇らせるには 他人を殺す 必要があることをピノキオはまだ知らなかった

ピノキオが作者の復活を願う理由ですが、他の主人公達が何かしらの目的をもっている中でピノキオは「何もわかっていないのに知らない所に立たされているので、自分一人では何をすべきか判断できないため」です。

何をしたらよいのかわからない状態を恐れる性格のため、彼は作者に助けを求めるために作者を探します。

逃げたいけど、逃げられない」「操り人形の方が楽だよね」などセリフから開き直ったネガティブさが滲み出ていますね。

「そんな事のために使っていいのか…」とプレイヤーは思ってしまう人もいるかもしれませんが、「 しかし、作者を蘇らせるには 他人を殺す 必要があることをピノキオはまだ知らなかった」と言ってるように、本当に何故こんな所に居るのかピノキオ視点から見ているとわからない、ということです。

「自らが手にした武器を 酷く醜い言葉を吐く杖を、恐れのあまり、ピノキオは作者に助けを求めた」
と有るように酷く醜い言葉を吐く杖を怖いと思いながらも【依存できる】(指示をして引っ張ってくれる)人間が居ないので「誰もいない」ことよりも「下品で怖く酷く醜い言葉を吐く杖」を今回の依存先として選びます。

ピノキオはこの様に他の主人公に比べて「矛盾」を多く出し、その中で妥協し、依存先を見つけます。

第一章二節~三節

導入では「どういう状況でこの状況に降り立ったか」という部分ですが、第一章二節~三節では「ピノキオはどんなキャラなのか」「なぜ作者を復活させたいのか」という導入の延長線上の詳しい話が多いです。

他の主人公達が出てきたりしたり、ストーリーがほぼ進むことははありません。

それでは、2節~3節までのピノキオのストーリーを見ていきましょう。

二節

とりあえず、作者を復活させよう。だって僕には何もできないから。

ただ一言、ただしかし「指示待ち人間」と「社会不適合者」と「依存体質」という感じがグッと詰まってる感じがしますね。

しかしこう見ると、他の主人公達を見てもやっぱり目的がとっても薄い…。

三節

作者のいない物語。

それは羅針盤を失った航海のようだ。

差し詰め僕は、漂う小船。

ピノキオの特徴である「比喩」他の主人公に比べて、自分で比喩表現をを多く持ち出し、「如何に自分が自分で意思決定が出来ないか、ダメな人間かというのを表すことが多い。

今回は小舟に例え、ただ、誰かが決めた事に従うことを羅針盤を失った航海といった。

序章~第一章三節まとめ

いかがでしょうか?

シノアリスは文章量がかなり多いので、細かく分けながら考察していきたいと思います。

ピノキオの性格を一言で表すと「究極の依存体質」です。

言い換えるなら超指示待ち人間です。まあ元が人形ですから、受け身になるのも分からなくもないですが。

自分の意志で何かを決めることを、ひどく恐れている男の子です。

まだ、序盤なのでわかりにくいですが「彼は二週目のピノキオ」という設定と一生の部分はかなり重要なので読んで頭の隅っこに入れて頂けるとありがたいです。

これからちまちまとそしてじっくりと考察していきますのでよろしくお願いします。

執筆者: 編集部