ビジネスiアプリ入門(10)
ビジネスiアプリ開発における課題と解決方法(1/2)
iアプリのメリットをまとめ、ビジネスiアプリ開発における課題と解決方法を探る
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最終回となる今回は、ビジネスiアプリ全般に関して検証します。まず、iアプリのメリットを再度まとめ、FOMA/504iにおけるiアプリ拡張の方向性を確認します。続いて、ビジネスiアプリ開発における課題と解決方法を探ります。
iアプリのメリット
いままでiアプリの具体的な開発に関して見てきました。ここでケータイのメリット、iアプリのメリット、FOMA/504iのメリットに関してもう一度考えてみます。
まず、ケータイによるメールとWebによるインターネット接続は当たり前の機能となりました。またケータイである大前提として音声網が利用できるため、音声コミュニケーションが可能である点も見逃せません。
ケータイのメリット
- 一人が一台常備するモバイル端末
- メールによるリアルタイムコミュニケーション
- 音声通話を使った会話コミュニケーション
- Webを使った大容量情報へのアクセス
続いて、iアプリのメリットをまとめます。iアプリによる端末内での処理により、操作性の飛躍的向上が見込めます。また固定化された端末の機能を利用するにすぎなかった従来のものと比較し、用途に合わせて自在に組み合わせた開発が可能になり、ケータイの応用範囲は大幅に拡大しました。
iアプリのメリット
- 操作性向上
- 表示能力向上
- 圧縮やキャッシュの使用による通信コスト削減
- 暗号処理組み込みによるセキュリティ
- 通信のポーリングによる準リアルタイム通信
また、急速に拡大したケータイ文化を背景に、端末機能の飛躍的向上と普及が同時に進み、iアプリの機能拡張の流れは今後も急ピッチで進むことが予想されます。
FOMAのメリット
- 安価な通信プランが用意され、大量データ通信の実用的に
- ネットワークの速度向上(384kbps)によるレスポンスの向上
- プログラム容量拡大による開発コスト削減(同一機能の場合開発が容易になる)
- スクラッチパッド容量(キャッシュ)の拡大による通信コスト削減、操作性向上
504iのメリット
- 待ち受けによる高速起動、常駐化
- 電話機能、Web機能との連動による操作性の向上
- ネットワークの速度向上(28.8kbps)によるレスポンスの向上
- プログラム容量拡大による開発コスト削減(同一機能の場合開発が容易になる)
- スクラッチパッド容量(キャッシュ)の拡大による通信コスト削減、操作性向上
- 3Dエンジン搭載による表現力向上

iアプリのメリット
具体的なiアプリ利用例
いくつかのメリットを見てきましたが、iアプリは開発における枠組みであって、iアプリ対応端末であればそのメリットをすべて享受できるわけではありません。享受するためには用途に合ったiアプリ製品を選択する必要があります。ここでは発表されてりうiアプリソリューションを特徴で分類します。
圧縮によるコスト削減
iアプリでは端末での展開処理が行えるため、データを圧縮した送受信が実現可能であり、通信コストが削減できます。通信コストの削減は、ケータイを使うことによって効率化可能なシーンを拡大します。例えば、日々の発注業務をケータイで行うとして、通信費が月額1万円では合わなくとも、月額1000円ではメリットが上回るなどの状況が考えられます。
iアプリのメリット1、圧縮によるコスト削減の例
操作性の向上
キー操作による動作を細かくプログラムできるために、操作性の向上を図ることができます。PCのキーバードに慣れている人にとってのケータイでの情報入力は面倒ですが、業務においては、テンキーやカーソルによる選択で事足りるシーンも多いのではないでしょうか。
iアプリのメリット2、操作性の向上の例
リアルタイム情報交換
自動的にネットワークアクセスが行えるため、サーバに一定間隔ごとに問い合わせるポーリングを使用し、プッシュ配信と同様のものが実現できます。これによってインスタントメッセンジャーや、チャットが実現可能となり、音声によらないリアルタイムコミュニケーションが可能となります。業務においては本講座で作成したお互いの状況を踏まえ(プレゼンス、状態の確認)的確なタイミングでの連絡、応答を実現するなど、より良いコミュニケーションツールによる業務円滑化が見込めます。
iアプリのメリット4、リアルタイム情報交換の例
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[福野泰介, ZDNet/JAPAN]
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