課金システム未実装なれどキャラ育成の中毒性高し!大手ゲーム会社の現役プロデューサーが斬る「スマホゲーム百人組手」! 【第一回 ヴァルキリーコネクト】

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執筆者:編集部

プロデューサーX氏「この逆輸入タイトルは、キャラ育成の中毒性高し!筆者的には久々の当たりタイトル!」

誰もが名前を知っている超超超大手ゲーム会社の現役プロデューサーXによる、特別寄稿シリーズがこちらの「スマホゲーム百人組手」。コアなゲーマーであるX氏は、同時に作り手でもあり、ゲームへの愛が深すぎるゆえ、日々超辛口にゲームをぶった斬りまくるのであります。

辛口すぎてどこまで続けられるんだろう……。編集部にすら分かりません。

第一回となる今回は「ヴァルキリーコネクト」です。
「ヴァルキリーコネクト」のレビューはこちらから

ヴァルキリーコネクトはアジア圏で流行ったタイトルの「逆輸入」だ!

中国はLONGTUさんが作った『刀塔伝奇』がアジア圏で大ヒットしたため、日本では『ソウルクラッシュ』や『ヒーローズチャージ』としてリリースされ、業界的にそこそこの知名度がある作品の基幹システムが存在する。

そのシステムを持ってきた「逆輸入」タイトル。それがこの『ヴァルキリーコネクト』だ。日本人が好きそうな美少女グラをふんだんに散りばめてある。

うん。かわゆい。

うん。かわゆい。

美少女グラの効用か、筆者が執筆している瞬間は、iOSのDLランキングはなんと!『ディズニーツムツム』などの常勝軍を圧倒して、4位を獲得していた。

そんな本作は『ソウルクラッシュ』や『ヒーローズチャージ』などの経験者なら問題なくプレイすることが可能だと思われますが、典型的な和製アプリを中心にプレイしてきたユーザーには、特にキャラクター育成の面などで、色々と複雑なシステムと感じられるかもしれない。

ヴァルキリーコネクトのゲームの流れ

ゲームの基本的な流れは、お馴染みの「ステージ選択→スタミナ消費→紙芝居→戦闘→ステージ選択ループ式」となっている。

戦闘も「倍速」と、プレイヤーのみなさんが大大大好きな「オート戦闘」が実装されており、スタミナがある限りストレスなくプレイ可能です。特に初プレイの方は、最初に細かいことを色々と済ませておけば、600以上ものスタミナが与えられるので、かなり豪快にはっちゃけることが可能ですよ!

「スタミナがなくなったあとの育成」という地獄を見てきた百戦錬磨(?)の私からのアドバイス。「まずは5章までクリアして、その段階で余り出したスタミナを、キャラクター強化に使っていこうよ!」です。

ストーリーの見せ方はこんな感じ。

ストーリーの見せ方はこんな感じ。

戦闘シーンだ。

戦闘シーンだ。

なかなかの迫力。

必殺技の演出はなかなかの迫力。

ヴァルキリーコネクトのキャラクター育成は「レア度」「グレード」をどうしていくかがポイント

キャラクターには、おなじみ「レア度」のほか、「グレード」が存在しています。

「レア度」は、基本ステータスに影響し、ガチャ、商人、キャラクエストなどでキャラクターの「ソウルクリスタル」を必要個数だけ入手すれば「進化」できます。どのレア度のキャラクターでも「進化」で最終的に☆5まで成長可能で、見た目もイラストも豪華になっています。

一方「グレード」は基本ステータスの倍率ブーストの役割を果たします。(例えば、グレード1時の攻撃力が100としますと、グレード2にすると攻撃力が150になったりします。)

グレードアップの様子

グレードアップの様子

「グレード」を上げるためには、1キャラクターに付き6つの、キャラクターの役割に応じて異なる種類の「オーブ」を装着させる必要があります。これらの「オーブ」は、ステージ攻略すると敵が落とします。「グレード」が上がっていくと、複数の「オーブのかけら」を同じ手段で集めて、一つの「オーブ」に合成してから装着することになります。

いまの「グレード」はキャラクター顔アイコンの枠で確認でき、いくつかの段階があります。現時点では「灰→緑→青→紫」となり、緑から青に、青から紫に「グレードアップ」するには、同じ「グレード」の「グレードアップ」を3回もこなす必要があります。さらに、後々になると「かけら」の必要数も上がってきます、相当マゾい仕様となっていますので、「最強」を目指したい方は、腹をくくってください!

素材を組み合わせて。

素材を組み合わせて。

「グレード」を上げるもう一つ利点について。枠の色が一段上がると、装備できる「装備」枠、「アクセサリー」枠が一ずつ増えます。装備はこのゲームにおいて非常に大事なファクターで、なかなかバカにならないと思います。ええ。

ヴァルキリーコネクトのゲームモード

現時点で、本作は通常のクエストモードのほかにも、「アリーナ」「コネクトバトル」が存在しています。

「アリーナ」はお馴染みの非同期式プレイヤー対プレイヤーのランキング戦で、一方「コネクトバトル」は一定期間で入れ替わる巨大ボスを、最大3人(15キャラ同時)で挑む、同期型協力戦モードです。特にアリーナは、初めて到達する最高順位に応じて、有料貨幣「ダイヤ」が貰えますので、遊んでみることを強くおススメします。

ヴァルキリーコネクト、課金システムが実装されておりません!(あおしま風)

主にスタミナ回復と、課金で手に入る「タイヤガチャ」と「マナガチャ」の2種類のガチャがあります。「マナガチャ」はゲーム内で獲得できる、いわゆるゲーム内貨幣単位であり、また、ガチャのラインナップはキャラクターのみならず、装備も出ます。

はい、ここで注目!

面白いことに、サービス開始してから本日まで、恐らく課金システムはまだ未完成なのか未実装で、ゲーム内報酬以外に「ダイヤ」手に入れる手段が存在しないのです。このことにより、ある程度プレイしていると成長限界が見えてしまって、続行のモチベーションが大変な状況になっています。

本作はリアルマネー=正義、いわゆる「札束殴りゲーム」なので、恐らく課金開始したら、課金システム未実装の反動で、セールスランキングは運営次第だがトップ10にのし上がれるのでは?(シャドウバースも来たので、弱気予想では20位くらいかな?)と筆者は予測しております。

まとめ ~ヴァルキリーコネクトを遊びまくってみて~

本ゲームの要諦は、リアルタイムのゲーム内チャットで楽しくおしゃべりしながら、キャラクター育成を楽しむこと。この遊ばせ方は非常に中毒性が高いのですが、いざ様々な困難を乗り越えて、自分の部隊を最強にまで育て終えると、すごい勢いで気持ちが冷え込むタイプのゲームなんじゃないかしら。

冒頭で申し上げた通り「基幹システム踏襲系」ではあるものの、ゲーム自体は面白く感じられるので、個人的には久々の当たりアプリでした。

本日の勝手にレビュー結果

ストーリー ★★★☆☆ 特に凄く面白くもないベタな話です。
キャラ   ★★★★☆ 一部除いてキャラクターイラストクオリティーは高い。ただ3Dモデルはやや荒い。
システム  ★★★★☆ 「5」を付けたいところだが、システム面全体はオリジナリティーに欠けているので、クリエイターとしてのプライド的な意味でマイナス1点。
お金必要度 ★★★★☆ 無課金もがんばれば強くなれるが、金でキャラ強化して無双する未来が見える。
おすすめ度 ★★★★☆ 時間を忘れてずっと張り付いてしまうほど中毒性が非常に高いが、冷めるのも早い気がする。

執筆者: 編集部