女性や三国志を知らない層にも遊んでもらいたい【ごっつ三国インタビューその2】

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執筆者:編集部

三国志をモチーフにしたスマホゲームも数多リリースされているが、アプリゲット的にちょっと気になっているタイトルがある。「ごっつ三国 関西戦記」だ。

三国志をテーマにしたアクションRPGなのだが、タイトルからそこはかとなくかつダイレクトに分かる通り、全編が関西仕様になっていて、ふんだんに盛り込まれたストーリーパートが、ゴリゴリの関西弁で進行するのだ。

実際に立ち上げてみると、三国志演義のストーリーを忠実に追いつつも本気で関西弁になっていて、随所に笑いのネタが散りばめられているという、問題作なのだ。(褒め言葉)

元は韓国で開発されたゲームなので、国内に下手人もとい仕掛け人がいるはず!と考えた編集部は、リリース直前の4月某日に、NHNハンゲームのオフィスのドアを叩くのであった……。

そして、下手人もとい仕掛け人と思しき3人組である、日本の運営プロデューサーを務める鶴野氏、そしてマーケ&広報の兵士A氏、兵士B氏にお話を伺うことに成功した。

本インタビューの様子はこちらから:
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虎の門界隈で三国志検定持ちといえばこの方。兵士A氏だ。(オフレコですが、本名は森さん)

そうはいっても韓国版からして変わっていた

――元となった韓国版はどうやったんですか?

兵士B氏:
実は元々の韓国版も、めっさネタ的な要素が入っとったんですわ。開発スタッフがけっこうな日本のアニメ好きで。

鶴野氏:
そうなんですわ。賑やかしの要素がかなり入っとって、韓国の方は好きなんやろけど、日本のアニメのパロディいうかオマージュいうか。

敵を倒したら、お前はもう死んでいる、みたいなやつが入っとって。

あまりにもエグイ感じになっとったんで、関西弁にしてギャグのほうに行こか、みたいな感じでしたわ。

韓国版はひどかったみたいなお話だったが、日本版というか、日本版の劉備がだいぶ悪いやつだと思うが、皆さんの目にはどう映るだろうか。

韓国版「お前はもう死んでいる」

――韓国版のほうにアニメのパロディが入っていて、しかも表現がどぎつかったんを、関西弁にしてマイルドにしていったいうところですかいな。

鶴野氏:
そうですわ。パロディも日本人が見て「そないにオモロないな」と思ったのもありましたんや。

あとは、例えば世紀末的な某有名の漫画いうても、スマホゲームを遊んではる世代はあんま知らんのちゃうかと思ったんですわ。

――確かに。(笑)運営プロデューサーとご紹介いただきましたけど、実は日本版をまるっとプロデュースされとるんでしょうか?

鶴野氏:
そうですねん。韓国のオリジナル版には別途プロデューサーがおりますが、日本版については自分がすべて見とります。

――三国志のネタでいく、いうところ自体は、韓国版の時点で決まっとったんですか?

鶴野氏:
そうです。元々の開発が三国志をテーマに、いうところからスタートしとります。

ゲームシステムの遊びの部分や、開発者の好みという2点ですわ。

――開発自体はどんくらいの期間しとったんですか?

鶴野氏:
2年ですね。

――結構かかりましたね。

鶴野氏:
そうなんですわ。開発チームが言うことには「人間の欲にはキリがない」と。

――それはなんかを煙に巻こうとしとる感じがしますわ。(笑)

鶴野氏:
ははは。(笑)

ざっくばらんにお話をしてくださった鶴野氏。楽しそうに話しているので、きっと楽しいゲームに違いないと思った。

三国志だから想定ユーザは30代~40代の男性だが、お笑い好きの女性にも遊んでもらいたい

――ターゲットにしとる年齢層や性別は、特にありまへんか?

鶴野氏:
やっぱ三国志ということがあるんで、メインになるんは30代から40代の男性ですわ。そこを中心に拡げていきたいですわ。

関西弁にしてギャグ要素を入れとるところから、お笑い好きの女性にも遊んでもらえたらという想いはあるんですが、あくまで中心は男性になるとおもてます。

――マーケ施策はお笑い芸人絡めたら楽しそうですわ。

兵士A氏兵士B氏
いやー、やりたいんですわ。

兵士A氏
ストーリーの合間にキャラクターのモーション付きで掛け合いが入るんですが、個人的にはそのモーションで芸人さんに自由なネタを作ってもろてアテレコしてもらいたいわぁと。

そのネタ自体も、芸人さんやユーザーさんからもろて、優秀なネタはゲームに盛り込んでみたりとか。

やってみたいですわぁ。

――ぜひ一発あてていきまひょ。

鶴野氏:
とがった動画もそうでんが、やりたいことはいっぱいあるんですわ。

例えば、スキル名なんかもすべて関西のギャグテイストにしてやろかと思とたんですが。(笑)

パチパチパンチとか。(笑)

――それは、怒られるやつですわ。(笑)

関西弁のおかげで凶悪な面構えの袁術もまあまあ悪いやつくらいなレベルまでまろやかに。

本ゲームのポイントは武将のカスタマイズ

――ゲームシステムについて、プロデューサーの口からご説明いただけまへんか?

鶴野氏:
基本的にはデッキに武将をセットして、シナリオを進めていく感じですわ。

シナリオが進んで来たら、天下統一モードや人とプレイする協力要素がある連合戦やったり、軍団戦いうギルドバトルであったり、色々な要素を遊びつつ自キャラを育てて、最終的には天下統一を目指していく、いう感じですわ。

――最近のゲームのトレンドを抑えていて、色んな要素が過不足なく盛り込まれとる印象なんですが、ここを遊びなはれ!いうポイントはありまへんか?

鶴野氏:
やっぱ、お気に入りの武将を育てていく、いうところですわ。武将を育成するだけやなく、武器や防具を鍛えて身に着けさせたり。

リリース時には入ってまへんけど、アバターで武将を自分好みで着飾れる、ちゅー機能を準備しとります。

お気に入りの武将を、好みで着飾ってもらえると楽しいんやないかとおもてます。

ストーリーが楽しめる三国志のゲームはあると思うんですが、武将カスタマイズの幅の広さは、『ごっつ三国』の大きな魅力だと思いますわ。

――なるほど、武将を育てていくんが楽しいいうことですね。

そうですわ。自分好みに武将を育てながら、天下統一を目指しなはれ!と。

こちらが天下統一モード。三国志好きならよく知っている地名に胸が躍る。

三国志を知らなくても遊べるよう配慮

――武将を知らへん人も結構いると思うんでっけど、そういう人はどないでしょう?

鶴野氏:
現状、他のゲームとコラボすることも想定しとりますんで、誰でも知っとるゲームのキャラクターが登場したりさせる予定で、武将を知らんでも楽しんでいただくこともできるとおもてます。

――そういう人のための関西弁、という面もあるんでっしゃろ。

鶴野氏:
そうですわ。自分もそうやったんですが、遊んどるうちにこの人はこういう立ち位置か、みたいなんが分かってくるんで、関西弁というのが起点になって来てもらえると有難いですわ。

――ほな、このインタビューも、読んでもらえるように関西弁でいきまへんか。

鶴野氏:
えっ、もう関西弁になってまへんか?

――おっと、そうでしたわ!

本インタビューの様子はこちらから:
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ここは中国?関西?全員関西弁バリバリの武将で天下統一を目指す新機軸の三國志RPG!「ごっつ三国関西戦記」

「ごっつ三国 関西戦記」は、かわいいちびキャラの武将たちを集めて、忠実なストーリー展開で三國志を体験する横スクロールRPG。

ストーリー自体の流れは、確かに三國志の流れに沿っているが、ガチャでダンスしていたり、ギャグで横文字が使われていたりとネタ寄りの作り。

何といっても日本版は、武将全員が「関西弁」でしゃべるという、これまでにない新機軸の翻訳になっているのがポイント。

武装の合成進化や、街づくりなどのやり込み要素も満載な癖に、関西弁というパンチの効いた攻め方をしてきた珍品だ。

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執筆者: 編集部