盟約のソリテュード

「盟約のソリテュード」は、シリアスな物語に惹きこまれるオーソドックスRPGだ。

KEMCOさんの新作ということで遊んでみたんだが――。

「うわぁ……まじか。うわーーまじかぁーー！！」

と序盤のストーリーを見て思わず呟いてしまった。何、この欝ゲー、でも先が気になる。

魔物と心を通わせることができる『魔人』の存在が危険視されているファンタジー世界。主人公の青年「フォルト」はその血を継いでいるせいで村の人々から煙たがられていた。

唯一の救いは、彼をかばい慕ってくれる幼なじみの少女「エリシア」と親友である「レグナ」の存在。しかし、そこに帝国の魔の手が忍び寄っていた……。

もうね、開始20分でテンションが相当下がるんだけど、今後あるであろう親友との対決や、エリシアの願いに成長したフォルトがどう答えるのか、先の展開に興味を惹かれる良シナリオになっている。

また、今作で主人公の仲間となるのは人間キャラではなく「魔物」。ドラゴンやフェアリーなどの種族や職業を選び、キャラを作成してパーティを編成する。

種族ごとに2種類のパッシブ（常時発動）スキルを習得でき、どちらかを選ぶことになるのだが、そのスキルと職業の組み合わせによって戦闘の役割がまったく違うものになる。

見た目も、性別によってアイコン絵やドット絵が変化し、ドット絵にも3種のカラーバリエーションがある。

このキャラメイキングの自由度の高さも魅力的だ。

パッド操作に設定した時に右ボタンが効きづらいなど問題はあるものの、遊びごたえは充分！

魔人の血に翻弄される主人公。その行く末を見届けたくなるRPGだ。